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マウス m-Book K(K700)の実機レビュー

CPU | Core i7-9750H |
---|---|
GPU | GeForce MX250 |
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SATA / PCIe SSD HDD,SSDとのデュアル可 |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | フルHD IPS 非光沢 |
質量 | 約2.0kg~2.1kg |
バッテリー | 約7.4時間 |
価格[税別] | 9万円台~ |
m-Book Kは、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し、複数のアプリを起動したり、やや重いアプリを起動したりしてもサクサク動くノートPCです。
また、GeForce MX250の外部グラフィックスも搭載しており、ライトにゲームをするユーザー等にもおすすめです。
このスペックで価格は9万円台からと安いです。
IPS液晶を搭載しており、旧モデルのm-Book K690よりも画面の見やすさも向上しており、大きな欠点がなくなりました。
サポートも充実しており、初心者でも手が出しやすく、おすすめです。
このPCについて、初期構成をグレードアップする代わりに安く買えるコラボモデルを販売してもらいました。
詳細は以下のリンク先をご覧ください。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9750H、GeForce MX250、16GBメモリ、256GB SSD + 1TB HDD
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「m-Book Kの特徴」のみお読みください。
m-Book Kの特徴
ワンランク上のCPUを搭載し作業が快適
Officeソフト、メールソフト、ブラウザ、PDF表示ソフトなどをたくさん起動しておくと、バックグラウンドで何かの処理が流れていて、なんとなく遅いなと感じることはないでしょうか?
m-Book Kは、通常のノートPCの約2倍近い性能のHシリーズCore i7-9750Hを搭載しており、たくさんのアプリを起動してもサクサク快適に作業できます。また、ちょっと重いアプリなどを使う方にもおすすめです。

GPUはGeForce MX250を搭載
m-Book Kは、外部グラフィックスとして、GeForce MX250を搭載しています。
クリエイター向けソフトなどがやや快適に動くようになりますが、本製品は液晶の色域がそれほど広くないため、あまりクリエイター向きとは言えません(外部モニターを接続すれば使えると思います)。
ゲームをするにもやや物足りない性能です。ゲームをするなら、GeForce GTX 1650以上のグラフィクスを搭載したモデルがおすすめです。ただ、「低画質でもいいのでライトにゲームができばいい」という方であれば、本製品でも大丈夫でしょう。
IPS液晶を搭載し画面が見やすくなった
m-Book Kは、フルHDのIPS液晶を搭載しています。
旧モデルはIPS液晶ではなかったので、視野角が狭いところが欠点でした。新モデルのm-Book Kでは広視野角のIPS液晶となったので、画面の端の色が変わりにくく見やすくなっています。
また、上部が10mm、サイドが7mmの狭額ベゼルとなり、スッキリしました。性能的にも、デザイン的にもディスプレイ周りの改善は、新モデルの特徴となっています。

好みのストレージ構成が選択可能
m-Book Kは、ストレージ構成を安価に変更することができます。
種類も豊富で、より高速のSSDや大容量のSSDに変更することもできます。また、HDDやSSDを追加してデュアルドライブ構成にすることもできます。
安価に保存容量を増やしたい場合はHDDを追加する、速度と容量のどちらもそこそここだわる場合は大容量SSDに変更する、といったように、実際の用途に合わせてストレージを選択すると良いでしょう。

24時間365日無償電話サポート
これは、マウスコンピューターの特徴となりますが、24時間365日無償での電話サポートを受けることができます。日曜祝日や夜間もサポートを提供してくれるメーカーは少ないのですが、マウスコンピューターは安心のサポート体制となっています。
パソコン初心者などPCの使用に自信がない方はもちろん、仕事などで日中サポートを受けることができない方におすすめです。
旧モデルとの比較
旧モデルであるm-Book K690との比較を行いました。
CPUとGPUが順当にアップしていますが、最大の変化は液晶がIPS液晶になったことだと思います。また、質量が約2.0kg~と軽くなっています。持ち運びも視野に入れられる質量になったと思います。
[本製品] m-Book K700 |
[旧モデル] m-Book K690 |
|
画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Core i7-9750H | Core i7-8750H |
GPU | GeForce MX250 | GeForce MX150 |
液晶サイズ | 15.6型 | |
液晶種類 | フルHD IPS 非光沢 | フルHD 非光沢 |
質量 | 約2.0kg~ | 約2.3kg~ |
サイズ [mm] | [幅] 361 [奥行] 258 [高さ] 24.9 |
[幅] 378 [奥行] 267 [高さ] 25.4 |
バッテリー | 約7.4時間 | 約6.7時間 |
各用途の快適度
m-Book Kの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | キーボードは普通ですが、画面は見やすく、処理性能も高く快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | スピーカー音がやや残念で、液晶の色鮮やかさもやや物足りないですが、処理性能面では全く問題ないです。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し、ソフト自体はサクサク動きます。ただし、液晶の色域が狭く画像編集向きではありません。外部モニターに繋ぐならアリです。 |
動画編集 | △ | CPU性能が高く、GeForce MX250の外部グラフィックスを搭載しているため、簡単な動画編集ならできます。ただ、液晶の色域が狭く、色合いまで調整するなら適しません。本格的にやりたいならグラフィック性能も物足りません。 |
動画変換 | ○ | 動画ファイル形式やサイズなどを変換するだけなら、CPU性能がいいため、処理は高速です。ただしGeForce MX250はNVENCに対応していません。QSVなら使えます。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスの性能が高くないため、本来ゲーム向きではありませんが、軽い3Dゲームや2Dゲームならできると思います。 |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
色域は狭いものの、IPSパネルを搭載することで視野角が広く、非光沢であるため映り込みも少ないです。クリエイティブワークではなく、一般的な作業であれば十分な品質の液晶だと思います。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域はやや狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は62%、sRGB比も62%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、やや緑と赤の発色が強いことが分かりますが、わずかであるため、比較的自然な発色だと言えます。

IPS液晶を搭載しているため、視野角は広いです。

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

正確な計測方法ではありませんが、今回、輝度設定を変えてカメラで撮影して確認した限りでは、フリッカーは感じませんでした。

※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面
キーボードのチェック
m-Book Kのキーボードの打ち心地は普通です。タッチパッドは、クリックボタンがやや固い(力が必要)と思います。
文字キーは、キーピッチが約18.2mm、キーストロークが約1.8mmとなっており標準的です。キートップはほぼフラットで、やや安っぽい感じはしますが、普通に打てると思います。バックライトは搭載していません。


キー配置は標準的ですが、枠で囲った部分のキーはサイズがやや小さくなっています。使用頻度が高いキーではないので、それほど影響はないと思いますが、右シフトキーをよく使用する場合は、少し打ちにくいかもしれません。
また、Backspaceキーが小さいのも気になります。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
一般的なノートPCよりも高い性能のCPUです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~

※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスには、ローエンドクラスのGeForce MX250を搭載しています。GeForce GTXやRTXシリーズと比べるとかなり性能は落ちます。本格的な動画編集や3D制作、3Dゲームなどには適していませんが、画質を下げてもいいので、ライトにゲームをしたいという方ならいいと思います。
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~

※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
GPU-Zで確認したGeForce MX250の情報は次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

ストレージ
ストレージには、様々な種類のものを、2台選択できます。SSDのみでもいいですし、SSD+HDDでもいいですし、SSD+SSDの構成も面白いと思います。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~

※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
速いエンコード速度です。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 15分28秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 3分36秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CPUクロックは安定しています。

質量のチェック
m-Book Kの質量は、メーカーの仕様表を確認すると、約 2.0kgもしくは2.1kgとなっています。
当サイトの計測値次の通りです。モバイルノートほど軽い質量ではありませんが、15.6型ノートとしては、比較的軽いと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.066kg |
ACアダプター | 438g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は41Whとそれほど多くはありません。
バッテリー駆動時間は次のようになっています。高性能CPUを搭載していることもあり、やや短めのバッテリー駆動時間です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約7.4時間 |
(2) PCMark 10 (Modern Office) | 3時間52分 |
(3) 動画再生時 | 3時間55分 |
(4) PCMark 8 Work | 3時間04分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。エンコード時の騒音値はやや高めで、うるさく感じます。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時のCPU温度がやや高めですが、問題ない範囲だと思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン
エンコード時の温度の詳細
下図は、エンコード時のCPU温度の詳細です。80℃台で推移しています。ギリギリ問題ない範囲かと思います。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ボディに厚みがある分、CPU性能が高くても、表面温度はそれほど高くありません。快適に使えると思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
HシリーズのCoreプロセッサーを搭載しているため、やや高めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
m-Book Kのボディは、サイドの通気口周りがかっこいいと思いますが、全体的には落ち着いたデザインです。
狭額ベゼルを採用し、ボディは比較的コンパクトです。冷却性能を高めるために、ボディの厚みがしっかりとあります。
なお、NEXTGEAR-NOTE i5565やi5750などと同じボディです(キーボードは別)。

天板です。

スピーカーは背面にあります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

通気口周りのデザインがかっこいいです。

ボディはやや厚みがあります。

ディスプレイの開く角度は約130度です。

インターフェイスは、下の写真のとおりです。フルサイズのUSB、USB3.1 Type-Cに加えて、SDカードリーダー、背面にはmini DisplayPort、HDMI、LANを備えており、インターフェイスの種類は充実しています。



底面です。

底面のバッテリーはデタッチャブルとなっています。

底面カバーを開けたときの画像です。CPUとGPUには、それぞれ独立したファンが搭載されています。なお、NEXTGEAR-NOTE i5565と同じボディですが、ヒートパイプの数は少なくなっており、GPUファン(下図の左側のファン)の背面側にヒートパイプおよびヒートシンクは設置されていません。

メモリスロットは2つで換装可能です。M.2 スロットは1つです。

2.5インチベイもあります。

ACアダプターはやや大きめです。容量は90W(19V、4.74A)です。

まとめ
m-Book Kは、第9世代Core i7-9750H、GeForce MX250を搭載した、通常のノートPCよりワンランク上をいくノートPCです。
「たくさんアプリを起動する」、「重いアプリを使う」といったケースでも、サクサク動くノートパソコンです。テキパキと、少しでも作業を早く済ませたい行いたい方におすすめです。
この構成にしては価格も安いです。
IPSパネルを搭載することで、液晶画面も見やすくなっています。
ただし、液晶の色域はそれほど広くありません。OfficeソフトやWeb閲覧をする程度なら問題ありませんが、画像や映像を扱うクリエイティブ用途にはあまり適していません。色域がもう少し広ければ、活用の幅は広がったと思います。
高性能CPUを搭載した15.6型ノートPC
m-Book K

特徴
- 高い性能のCore i7(H)を搭載
- GeForce MX250搭載
- IPS液晶で見やすさアップ
こんなあなたに
- 複数アプリ、重いアプリを使う方
- テキパキと仕事を終わらせたい方

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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