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m-Book Kの実機レビュー(第8世代CPU,MX150モデル)

更新日:2018年6月29日

m-Book Kの後継機種が発売されました。

詳細はこちら

↓↓↓↓↓↓

m-Book Kの実機レビュー

CPU Core i7-8750H
GPU GeForce MX150
Optimus 対応
メモリ 8~32GB
ストレージ SATA / PCIe M.2 SSD
HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.3 ~ 2.4kg
バッテリー 約6.7時間
価格 9万円台(税別)~

クリエイティブ向けPCのエントリーモデル

m-Book Kは、第8世代の6コア12スレッドの最新CPU「Core i7-8750H」に、グラフィックス「GeForce MX150」を搭載した15.6型のノートPCです。

一般的なノートパソコンよりも高スペックになっており、特にCPUの性能が高く、RAW現像、CPUによるエンコードなど、負荷の高い処理でも、短時間で終わらせることができます。

また、エントリー向けとは言え、外部グラフィックスのGeForce MX 150を搭載しているため、動・画像編集ソフトなどのGPU支援が利用でき、操作が快適になります。

価格も比較的安く、コストパフォーマンスは高いです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8750H、16GBメモリ、GeForce MX150 (2GB)、256GB SSD+1TB HDD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「m-Book Kの特徴」のみお読みください。

m-Book Kの特徴

最新のHシリーズCPU、Core i7-8750Hを搭載

m-Book Kは、Hシリーズの最新インテルCPU、Core i7-8750Hが搭載されています。

Core i7-8750Hは、従来のCore i7-7700HQより、コア数が増え、CINEBENCHのベンチマークでは、約1.6倍もスコアが上でした。

CPUの仕様
  Core i7-8750H Core i7-7700HQ
世代
モバイル用 第8世代 モバイル用 第7世代
コードネーム
Coffee Lake Kaby Lake
コア数 6 4
スレッド数 12 8
ベースクロック 2.2Ghz 2.8Ghz
ブーストクロック 4.1Ghz 3.8Ghz
TDP 45W

 

外部グラフィックスのGeForce MX150を搭載

m-Book Kは、外部グラフィックスとして、GeForce MX150を搭載しています。高い性能ではありませんが、外部グラフィクスを搭載していないPCに比べると、動画編集ソフトなどのクリエイティブなソフトが快適に動く場合もあります(ソフトによります)。

例えば下図は、Adobe Premiere Proによる書き出し時間ですが、GeForce MX150を搭載することで、CPU内蔵グラフィックス(Intel HD グラフィックス 620)しかないPCより、かなり速く終わります。CPUの性能差によるところもありますが、本機のCPU使用率は約30%、グラフィックス使用率は90%であったことを考えると、かなりグラフィックスを使っていることが分かります。

Adobe Premiere Proによる書き出し時間
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間

 

SSD+HDD構成が可能

m-Book Kは、M.2スロットと2.5インチベイがあり、M.2 SSD + HDDなどのダブルストレージ構成が可能です。

また、M.2 SSDは、3,000MB/sを超える超高速のPCIe-NVMe SSDを選択することも可能で、しかも価格も割と安いです。


SSD+HDD構成が可能

 

安心の24時間365日電話サポートなど

マウスコンピューターからパソコンを買ったことがない方は、サポート面で不安があるのではないかと思いますが、安心して大丈夫です。

まず、24時間365日対応可能な電話サポートが標準でついてきます。対応してくれるのは日本人です。


24時間365日電話サポートが標準でついてくる
※サービス内容・価格は変わる可能性があります

 

また、「安心パックサービス」というのに加入すると、下のようなサービスを受けられます。このサービス内容でも、1年保証ならわずか3,000円の追加料金です。PC初心者の方は、是非この「安心パックサービス」へ加入することをおすすめします。


安心パックサービス
※サービス内容・価格は変わる可能性があります

 

各用途の快適度

m-Book Kの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

用途 快適度 コメント
Web閲覧、動画鑑賞、
Office作業
非常に快適です。
イラスト制作 スペックは十分です。ただし、液晶の品質が物足りないです。
もう少し色域が広ければ良かったと思います。
画像編集・RAW現像
ゲーム グラフィックス性能は高くないです。軽いゲームのみOKです。
エンコード CPUによるソフトウェアエンコードなら問題ないです。
ただ、GeForce MX150はNVENCに対応していないためご注意下さい。
動画編集 ソフトや用途によってはグラフィック性能がやや性能不足ですが、ライトに使う分には大丈夫です。ただし、液晶はもう少し色域が広ければ良かったです。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

視野角は狭いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることがわかります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきは少しありますが、ほとんど気になりません。


画面拡大

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは横:約18mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップが湾曲していたら良かったなとは思いますが、普通に打てるキーボードだと思います。


キーボード全体図

キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しており軽い力で押せます。


タッチパッド

 

プリインストールされている「CONTROL CENTER 2.0」のソフトを使用すれば、複数のキー入力やアプリケーションの起動など、好きなキーにマクロを設定することができます。また、マウス操作にもマクロを組むことができます。


「CONTROL CENTER 2.0」の「Flexikey」

マウスマクロも可能

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、Core i7-8750Hを搭載しています。ノートPCとしてはかなり性能が高いため、多くのことが快適でしょう。


CPU性能の目安
(コメントは筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce MX150 (2GB)を搭載しています。エントリークラスのグラフィックスで、ゲームには物足りないですが、GPU支援が使えるアプリを使用する際に役立ちます。ただし、NVENCによるエンコードには対応していないのでご注意下さい。



グラフィックス性能の目安
(コメントは筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません

ストレージ

ストレージは、多くの選択肢があります。できればSSDの搭載をおすすめします。HDDよりも体感速度が大幅に向上しますし、特に動画やRAW画像データなどを扱う場合、読み書き速度が変わってきます。


ストレージ性能の目安
(コメントは筆者の独自判断)

 

m-Book Kで計測したベンチマーク等

以下、Core i7-8750H、メモリ 16GB、GeForce MX150 (2GB)、256GB SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
CPU性能の評価 ~

CPU性能は、ノートPCとしてはかなり高いです。LightroomによるRAW現像や、x265/x264などのCPUを使ったエンコードなどは高速に終わるでしょう。

Core i7-8750H

3DMark
~ グラフィックス(DirectX)の評価

それほど高くないスコアですが、ライトにクリエイティブな作業をした方には、エントリー向けGPUとしていいでしょう。

ゲームは、軽めのタイトルなら動きますが、それでも解像度や画質を落とす必要があるでしょう。たまに軽めのゲームをする程度ならいいと思いますが、本格的にやるにはスペック不足です。



GeForce MX150

V-Ray Benchmark
レンダリング性能の評価 ~

CPUによるレンダリングは高速です。GPUによるレンダリング時間は、GeForce GTXシリーズに比べると、やや見劣りします。

Core i7-8750H、GeForce MX150

Adobe Premiere Proによる書き出し時間

GeForce GTXシリーズ搭載PCと比べると見劣りしますが、外部グラフィックスを搭載していないPCと比べると、大分速いです。

  Core i7-8750H
GeForce MX150
書き出し時間 3分15秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間

CPUパワーを使うx265によるエンコード時間は高速です。ただし、GeForce MX150は、NVENCによるエンコードに対応していませんのでご注意下さい。

  Core i7-8750H
GeForce MX150
[参考]別PC
Core i7-8750H
GeForce GTX 1060
x265でエンコード (※1) 16分28秒 16分24秒
NVENCでエンコード (※2) 1分46秒
QSVでエンコード (※3) 3分41秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

CrystalDiskMark 6(SSD)
~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~

今回、SATA SSDを搭載しています。大量の動画ファイルやRAW画像データを取り扱う場合は、PCIe SSDを選択すると良いでしょう。

256GB SSD

CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~

カメラユーザーは、SDカードスロットの速度も気にするかと思いますが、速度は普通です。なお、UHS-Ⅱには対応していません。

UHS-Ⅰ対応カード

 

ゲームベンチマーク

m-Book Kの各ゲームのベンチマークスコア(平均フレームレート)は下表のようになっています。

中程度の重さのゲームや、重い部類のゲームは厳しいですが、軽めのゲームであれば動作します。ヘビーにゲームをするというよりも、ライトにゲームをするような方向けと言えます。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 2545 (やや重い) 24 fps
標準品質 1804 (動作困難) 17 fps
高品質 1204 (動作困難) 11 fps
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 軽量品質 33 fps
高品質 19 fps
ウルトラ 7 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 8142 (非常に快適) 55 fps
高(ノート) 5375 (とても快適) 36 fps
最高品質 3565 (快適) 23 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
1920x1080 低品質 26 fps
高品質 19 fps
最高品質 17 fps
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
1920x1080 7936
※約6000で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 12382(すごく快適)
※約5500で60fps

GPU-Zで確認したGeForce MX150の情報は次の通りです。


グラフィックカードのスペック

 

その他のグラフィックカードのフレームレートについて興味がある方は、下のページを参考にしてください。

PCゲームベンチマーク一覧

 

質量のチェック

m-Book Kの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.3~2.4kg」とありますが、当サイトで計測した質量は次の通りで、メーカーサイトよりもやや軽かったです。

質量の計測結果
PC本体 ACアダプター
2.273kg 324g

バッテリー駆動時間のチェック

m-Book Kのバッテリー駆動時間チェックです。

バッテリー容量は47Whと普通の容量です。用途や使い方にもよりますが、例えば、動画編集ソフトをバッテリー駆動状態で動かした場合は、2~3時間くらいの駆動時間になるのではないかと思います。文書作成程度なら5時間くらいもつと思います。

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

動作音はやや高めです。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proで、4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード時(x265)

左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ(60fps制限)実行時(標準品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
20dB
ほぼ無音
21~25dB
PCに近づかないと音が聞こえないレベル
26~30dB PCから少し離れても音が聞こえるレベル
31~35dB 静かな扇風機くらいの音
36~40dB PCの近くにいると、ややうるさく感じるレベル
41~45dB 風量を上げた扇風機くらいの音。一般的なデスクトップPC音
46~50dB 一般的なエアコン音くらい。うるさい
50dB以上 エアコンをハイパワー運転にしたような音。とてもうるさい
※筆者の感覚です。感じ方には個人差があります

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度が高いです。ヒートパイプの本数が少ない影響でしょう。GPU温度はそれほど高くありません。


 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。

90℃前後で推移しており高い温度です。


エンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のCPU、GPU温度の詳細です。

負荷が高くなるベンチマークの後半でも、CPU温度、GPU温度共に60~70℃台に収まっており、問題ない温度です。


FF XIVベンチ(fps制限なし)実行中のCPU温度


FF XIVベンチ(fps制限なし)実行中のGPU温度

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

負荷をかけたとき、キーボード部分はやや熱くなります。ただし、パームレスト部分はそれほど熱くならないので、そこまで気にはならないです。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般向けのノートPCと比較すると高い消費電力ですが、ゲーム向けノートPCと比較すると低めの消費電力です。


外観のチェック

外観のチェックです。
手前中央の尖り具合や、排気口、電源ボタン回りのデザインなどかっこいいと思います。

 

天板です。

 

背面の排気口です。

 

電源ボタン周りのデザインです。

 

スピーカーは底面の正面側に配置されています。最大音量が小さく、あまりいい音ではありません。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で3~4点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

天板を閉じたときの画像です。

 

側面のポートです。多くのポート類が搭載されています。背面にポートはなく、左右どちらかの側面のみにポート類があるため、周辺機器やケーブルの抜き差しはしやすいと思います。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。CPU用のファンとGPU用のファンがそれぞれ1つずつ搭載されています。ゲーミングPCと比べるとヒートパイプの本数は少ないと思います。

 

今回搭載されていたメモリです。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。

 

今回搭載されていたHDDです。

 

ACアダプターは小型です。カバンにもすっぽり入ります。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

外箱は真っ黄色でかわいいです。

まとめ

以上が、m-Book Kのレビューです。

画像編集、RAW現像、またはライトに動画編集などをやってみたい方におすすめの製品です。

第8世代の6コア12スレッドの最新CPU「Core i7-8750H」を搭載しており、CPUパワーを使うアプリが快適に動くでしょう。

さらに、エントリー向けではあるもののGeForce MX150も搭載しており、GPU支援対応アプリを使う場合も、動作が快適になります。解像度やグラフィック品質を下げれば、軽いゲームもプレイできます。ただし、高い性能のグラフィックスではないため、本格的に動画編集やゲームをする場合は、物足りない性能です。そういった場合は、もう少し上の性能のノートPCが良いでしょう。

また、液晶はフルHDと十分な解像度ですが、視野角・色域は広くなく、価格なりといったところです。

マウスコンピューターは、PCを国内で組み立てており、サポートが充実しており、価格も安いため、初心者の方にもおすすめです。

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販売終了

 

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