マウス LUV MACHINES Slimの実機レビュー

更新日:2019年9月24日
CPU ~Core i7-9700K
~Ryzen 5 3600X
GPU CPU内蔵
GTX 1050Ti
価格[税別] 4万円台~
省スペースでも高い性能のデスクトップPC

LUV MACHINES Slim Slimは、スリムタワーケースを採用しつつ、高い性能のプロセッサーを搭載できるデスクトップパソコンです。

「CPUパワーが必要なのでデスクトップPCが欲しいけど、大きいPCは嫌だ」といった方に適しています。

フロント面には吸気ファン+ほこりフィルターを搭載しており、カードに直接送風できるため、拡張カードを増設しても安心です。

国内生産や24時間電話サポートなど、スペックには表れない点にも、魅力的な部分があります。

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-9400、8GBメモリ、240GB SSD

 

目次

お忙しい方は、「LUV MACHINES Slimの特徴」のみお読みください。

 

LUV MACHINES Slimの特徴

スリムタワー採用で省スペース

LUV MACHINES Slimは、横幅が約10cmのスリムタワーケースを採用し、ミドルタワーケースと比べると、非常に省スペースです。スリムでも、Core i7-9700などの高性能CPUを搭載可能で、処理性能も十分です。

省スペースなPCが欲しければ、ノートパソコンを購入するのが一番ですが、「ノートPCのCPUでは物足りない」、「大きな液晶を使いたい」、「高性能キーボードを使いたい」といった方に、LUV MACHINES Slimは最適だと思います。

ミドルタワーケースとスリムケースの比較

 

フロント吸気ファンを搭載

スリムタワーPCの場合、フロントファンを搭載していない場合がほとんどですが、本製品はフロント側に吸気ファンを搭載しているため、拡張カードを増設しても冷却面で安心です。

またこのフロントファンには指で簡単に引き抜くことができる、ほこりフィルターが搭載されており、メンテナンス性も高いです。

スリムタワーでもフロントファンを搭載
フィルター付きでメンテナンスが楽

 

スリムタワーでも十分なストレージ数を搭載可能

本製品はスリムタワーでありながら、上部に2.5インチシャドウベイが2基、下部に3.5インチシャドウベイが2基、搭載しており、計4台のSSD or HDDを搭載することができます。また、マザーボードによって数は異なりますが、M.2 SSDスロットも搭載し、ストレージは十分な数を搭載可能です。

2.5インチベイ x2
3.5インチベイ x2
M.2スロット(マザーボードによって数は変わります)

 

サポートも安心

「マウスコンピューター」は、富士通やNECほどの知名度は無いため、不安に思う方もいるかもしれませんが、サポート内容は充実しており、安心して使えると思います。

まず、24時間365日対応可能な電話サポートが標準でついてきます。対応してくれるのは日本人です。

24時間365日電話サポートが標準でついてくる

 

また、「安心パックサービス」というのに加入すると、下のようなサービスを受けられます。このサービス内容でも、1年保証ならわずか3,000円の追加料金です。

安心パックサービス

最短で当日に修理返却 ・・・ リペアセンター入荷後、最短当日に修理し返却

初期不良期間内の新品交換サービス ・・・ 初期不良発生時に、新品と交換

安心パックサービス専用ダイヤル ・・・ 専用ダイヤル/専任スタッフがサポート対応

 

各用途の快適度

LUV MACHINES Slimの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
どの構成でも快適に動きますが、できればSSDを搭載しましょう。ブラウザのタブをたくさん開く方はメモリも多めに搭載するといいです。
動画鑑賞 こちらも快適です。音声出力には外部スピーカーが必要ですのでご注意下さい。また、DVDを鑑賞する場合は、光学ドライブをオプションで追加しましょう。
RAW現像
画像編集
Core i5-9400以上なら快適に写真の現像・編集ができると思います。できれば、Core i7-9700がおすすめです。
動画編集 GeForce GTX 1050Tiを搭載すれば、ある程度快適に動きますが、高性能グラフィックスを搭載できないため、あまり動画編集向きではありません。動画編集をするなら、通常サイズのグラフィックカードが搭載できるPCがいいと思います。
ゲーム GeForce GTX 1050Tiを搭載すれば、ライトにできなくはないですが、こちらも、もっと高い性能のグラフィックスを搭載できるPCのほうがおすすめです。

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

本製品で選択できる代表的なCPUは次の通りです。よくわからなかったら、Core i5-9400やRyzen 5 3600あたりが汎用的に使えて価格も安くおすすめです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i5-9400
他のCPUとの比較(マルチコア)
 
Core i9-9900K 2033
Core i7-9700K 1531
Ryzen 5 3600 1513
Core i7-9700 1474
Core i5-9400 956 [レビュー機で計測]
Core i3-8100 598
Celeron G4900 236
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、CPU内蔵の他、GeForce GTX 1050Tiが選択できます。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
インテル UHD グラフィックス 630
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 Super 10674
RTX 2070 Super 9859
RTX 2060 Super 7417
GTX 1660Ti 6197
GTX 1660 5283
GTX 1650 3416
GTX 1050Ti 2201
Intel UHD 630 343 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージはSSDやHDDを搭載できます。ただ、M.2スロットはあるものの、M.2 SSDを選択できるモデルが無かったのが残念です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
240GB SSD
(KINGSTON SUV500 240G TLC)
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 1500 ~ 3000
SATA SSD 538 [レビュー機で計測]
HDD 125
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 15分37秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分38秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • CINEBENCH R20
  • SDカード
CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-9400
CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度がやや高めです。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前半で推移しており、やや高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。搭載するパーツによって大きく変わるので、参考程度にみてください。今回、外部GPUを搭載していないので、デスクトップPCにしては、消費電力がそれほど高くはありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

フロントはマットな質感で、派手でもなく地味でもなく、多くのシーンで使えると思います。稼働中はフロント面の中央のLEDが青く点灯します。

 

フロント面のマルチカードリーダー、USB3.0ポートです。

 

モデルによっては、標準では光学ドライブが非搭載になっています。必要な方はオプションで追加するのを忘れないようにしましょう。

 

天面の画像です。

 

底面です。横長のゴム足が付いています。

 

横置きでも使用することができます。

 

横置き用のゴム足も付属しています。

 

側面です。上側の吸気口にはフィルターが取り付けられています。

 

反対側の側面です。

 

背面です。インターフェースはマザーボードやグラフィックカードによって変わります。

 

ケースの内部とエアフローのチェック

ケース内部の画像です。

ケース内部全体画像

フロント面(前面)に吸気ファンがあります。背面にはありません。

 

ケースカバーには、CPUに埃が入り込むのを防ぐフィルターが装着されています。

 

ドライブベイ&ケースファン

2.5インチシャドウベイが2つあります。

 

3.5インチシャドウベイは2つです。仕様表には書いてありませんが、一番下に2.5インチストレージも搭載できそうな感じです。

 

フロント面の吸気ファンです。

 


以下、パーツの画像を掲載していきますが、必ずこのパーツが搭載されるとは限りません。

 

マザーボード

インテルZ390チップセットのマザーボードです。

今回は、MSI Z390M-S1のマザーが搭載されていました。メモリスロットは4つで、M.2 スロットは2つです。

 

CPUクーラー

標準CPUクーラーの画像です。高冷却仕様のオリジナルトップフローCPUファンへ変更できるモデルもあります。

 

電源ユニット

300W電源(80PLUS BRONZE)を搭載した場合の画像です。基本的にメーカーは選べません。

 

まとめ

以上が、マウス LUV MACHINES Slimのレビューです。

海外のコスパの高いPCと比べても、同じくらいコストパフォーマンスの高いミニタワーPCです。しかも、本製品は国内で組み立てられ、サポートも充実しているので安心です。

Core i7-9700Kなど、CPUは比較的高いスペックのパーツを選択できるので、「CPUだけは高めの性能にしたい」という方におすすめです。Core i9やRyzen 7など、これ以上高いスペックのCPUを搭載したい場合は、ミニタワーのLUV MACHINESなどがいいでしょう。

PCケースはゲーミングPCのように派手ではなく、またビジネス用PCのように地味でもなく、無難なデザインだと思います。

なお、光学ドライブが標準で搭載されていないモデルもあるため、必要な方はオプションで追加するのを忘れないようにしましょう。

コスパの高いデスクトップPC

LUV MACHINES Slim

特徴

  • スリムタワーで省スペース
  • 吸気ファン+ほこりフィルター搭載
  • Core i7-9700Kまで選択可能

こんなあなたに

  • CPUだけは高めの性能にしたい方
  • 設置スペースが少ない方
公式サイトはこちら

 

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