マイクロソフト Surface Pro X(2020年版)の特徴

更新日:2020年10月6日
CPU Microsoft SQ2
メモリ 16GB
ストレージ SSD
液晶サイズ 13型
液晶種類 2880x1920 450nits
質量 約774g
バッテリー 最大約15時間
LTE 対応
価格[税別] 18万円台~
SQ2搭載の常時ネット接続が可能な2 in 1 PC

Surface Pro X(2020年版)は、マイクロソフトとQualcommが共同開発したMicrosoft SQ2という、ARM系プロセッサーを搭載した、他機種とは少し異なる 2 in 1 PCです。

従来モデルのSurfae Pro Xから、プロセッサーがアップしたのみで、そのほかの特徴には変化がありません。

薄く、軽く、ロングバッテリーで、LTEにも対応しており、ネットへの常時接続が可能です。スマホライクに使用でき、外出先で頻繁にネットに接続する必要がある方に適した機種です。

スリムペン付きSurface Pro X Signatureキーボードまでセットで揃えると、21万円台(税別)~と高額なのがネックです。

なお、ここでは既存のSurface Pro Xと区別するため、Surface Pro X(2020年版)と表記します。

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Surface Pro X(2020年版)の特徴

既存モデルからのマイナーアップデート

2020年10月発売のSurface Pro X(2020年版)は、2019年発売の既存のSurface Pro Xからのマイナーアップデートバージョンとなります。主要な変化は、Microsoft SQ1プロセッサーから、Microsoft SQ2へのアップデートです。また、液晶、ボディ形状、インターフェイスなどには変化がありませんが、ボディカラーに「プラチナ」も選択できるようになりました。

さらに、Surface Pro Xと一緒に使うスリムペン付きSurface Pro X Signatureキーボードに新色が追加されました。

なお、Microsoft SQ1を搭載したSurface Pro Xも引き続き販売されているようなので、上位モデルが追加されたという感じでもあります。

これらの変化した部分を中心に、最新のSurface Pro X(2020年版)の特徴を以下にご紹介します。なお、多くの特徴が共通しているSurface Pro X(2019年版)のレビューも併せてご確認ください。

 

Microsoft SQ2を搭載

Surface Pro X(2020年版)は、インテルでもAMDでもない、マイクロソフトがQualcommと共同開発したオリジナルのプロセッサーSQ2を搭載しています。このMicrosoft SQ2は、Snapdragonをベースに開発されたARM系のプロセッサーです。

Microsoft SQ2搭載

 

ARM系プロセッサーを搭載することで、ネットへの常時接続、ロングバッテリー、高速起動が可能となり、PCをスマホライクに使用することができます。

なお、Microsoft SQ2の詳細については、明らかになっていません。従来モデルのMicrosoft SQ1では、ARM64実行時のGeekbench 4の結果は、第8世代のCore i5-8265UとCore i3-8145Uの間程度でしたが、Microsoft SQ2ではそれを超える処理性能となっているのではないかと予想しています。また、Microsoft SQ1搭載モデルのバッテリー駆動時間の仕様値が最大約13時間だったのに対して、Microsoft SQ2搭載モデルでは最大約15時間となっているので、省電力性能も高くなっていると思います。

CPU性能の目安 ~ Geekbench 4 ~
Core i5-8265U 15209 (Windows x86 64-bit)
Microsoft SQ1 11471 (Windows AArch64)
Core i3-8145U 8380 (Windows x86 64-bit)
Snapdragon 850 6930 (Windows AArch64)
Microsoft SQ1 6433 (Windows x86 32-bit)
※一世代前のMicrosoft SQ1のスコアです。Microsoft SQ2のスコアではありません。

 

64bitアプリは対応予定!ただし、まだ制約もあり

Surface Pro X(2020年版)は、ARM系プロセッサーを搭載しているため、使用できるアプリに制約があります。

まず、ハードウェア、ゲーム、アプリなどのドライバーは、Windows 10 ARMベースのPC用に設計されているもののみが動作します。ドライバーは、アンチウイルスなどのソフト、印刷やPDFのソフト、支援技術、CDやDVDのユーティリティ、仮想化ソフトなどに使用されることがありますが、ドライバーが動作しない場合、これらのアプリやハードウェアは動作しないことになります。

ARM64(64bit)、ARM32(32bit)は動作可能で、x86(32bit)アプリケーションもx86エミュレーションで動作可能ですが、x64(64bit)アプリは、"現状"では動作しません。ただ、64bitエミュレーションが間もなく登場する予定なので、64bitエミュレーションを使用すると、これまでは使用できなかったx64(64bit)アプリケーションも使用できるようになります。

その他、OpneGL 1.1以上を使用しているゲームなど、特定のゲームが動作しなかったり、幾つかのIMEやクラウドストレージアプリなどWindowsエクスペリエンスにカスタマイズを加えるアプリも動作に問題が生じる可能性があります。また、幾つかのサードパーティのセキュリティソフトや、Windows FAX Scanも使用できません。

Officeソフトの使用、メールやウェブ閲覧、Netflixの視聴など一般的な用途であれば問題ありませんが、使いたいと思っているソフトがちゃんと動作するかは、購入前にチェックしておいた方がいいと思います。

 

自由に角度の設定ができるキックスタンド

Surface Pro Xの本体はタブレット形状で、背面にキックスタンドを備えています。キックスタンドの開角度は約165度で、画面を立てることもできますし、下の画像のように、ペンでの入力がしやすいように少しの傾斜をつけることもできます。

自由な角度に調節できるキックスタンド [写真はSurface Pro X(2019年版)]

 

Surface Pro XキーボードとSurfaceスリムペンは必須アイテム

Surface Pro X(2020年版)は、本体のみでタブレットPCとしても使用できますが、Surface Pro Xキーボードと、Surfaceスリムペンと一緒に使用することをおすすめします。

Surface Pro Xキーボードは、キーボードとして使えるだけでなく、液晶面の保護カバーの役割も果たしますし、Surfaceスリムペンの収納と充電もしてくれます。Surfaceスリムペンは、4,096段階の筆圧感知性能を備えており、手書きでのメモやスケッチをとることができ、便利です。これらは、一応別売りとなっていますが、Surface Pro Xを使用するのであれば、必須アイテムと言っても過言ではないと思います。

Surfaceスリムペン
[写真は全てSurface Pro X(2019年版)]
Surfaceスリムペンを収納可能
キーボードの上部を畳むとペンが隠れる

 

このSurface Pro Xキーボードに新色が追加されました。下の画像にあるような、アイスブルー、ポピーレッド、プラチナ、それに既存のブラックです。なお、ブラックでは、日本語配列と、英語配列を選択できますが、それ以外は日本語配列のみとなっています。また、現時点では、アイスブルー、ポピーレッド、プラチナは、Surfaceスリムペンとのセットとなっている、スリムペン付きSurface Pro X Signatureキーボードという形でしか販売されていません。

アイスブルー
ポピーレッド
プラチナ
ブラック

 

新色ボディが追加

Surface Pro X(2020年版)では、ボディカラーとして新たに下の画像のような「プラチナ」が加わりました。従来のマットブラックも選択できます。

プラチナ [新色]
マットブラック [写真はSurface Pro X(2019年版)]

 

LTEに対応

常時ネット接続が可能という部分が売りなので、当たり前ではありますが、Surface Pro Xは、Qualcomm Snapdragon X24 LTEモデムを搭載しており、LTEに対応しております。

対応しているLTEバンドは、下表のとおりです。国内の4キャリアのバンドを網羅しており、問題なく使用できると思います。

また、nanoSIMだけでなく、eSIMにも対応しており、国内ではIIJmioのeSIM サービスなどを使用することができます。

ただ、最近では5G対応のPCも登場してきましたが、Surface Pro X(2020年版)は5Gには非対応です。

対応しているLTEバンド
1 2 3 4 5 6 7 8 11 12
13 14 18 19 20 21 25 26 28 29
30 38 39 40 41 42 46 66    
   
特に重要なバンドは次の通り
ドコモ回線の重要なバンド・・・バンド1、3、19
au回線の重要なバンド・・・バンド1、18(26)
ソフトバンク回線の重要なバンド・・・バンド1、3、8
楽天モバイル回線の重要なバンド・・・バンド3、18(au回線)

 

アスペクト比3:2の高解像度液晶搭載

Surface Pro Xは、アスペクト比3:2の高解像度液晶を搭載しています。一般的なノートPCよりも縦方向の情報量が多く、ブラウザやOfficeソフトなどが使いやすいです。

また、2880x1920と解像度が高く、写真の閲覧や動画の視聴などにも適しています。

Surface Pro X(2019年版)では、当サイト計測でsRGBカバー率97.5%と色域も広かったので、Surface Pro X(2020年版)も同様に広めの色域で、比較的見やすい液晶だと思います。

アスペクト比3:2の高解像度液晶

 

インターフェイスはUSB Type-C

Surface Pro Xのインターフェイスは、USB-Cを2ポートのみです。外出先での使用がメインとなるタイプのPCなので、インターフェイスの少なさはそれほど気にならないと思います。

なお、USB-Cポートは、Power DeliveryとDisplayPortに対応しており、本体への給電や、外部ディスプレイとの接続に使用できます。

また、Surfaceコネクトポートを備えており、Surface Dockを使用することで拡張性をアップすることも可能ではあります。

USB-Cを2ポート搭載 [写真はSurface Pro X(2019年版)]

 

脱着可能なストレージ

Surface Pro Xのストレージは、M.2 SSDで、下の画像のように比較的簡単に脱着できます。

ただし、Type 2230の短いタイプで、一般に出回っているサイズではないので、実際に換装して容量を増やすことができるかと言うと、難しいと思います。また、個人で対応する場合は、自己責任での対応となると思うので、ご注意ください。

着脱可能なストレージ [写真はSurface Pro X(2019年版)]

 

Windows PCとしては高性能のカメラを搭載

Surface Pro Xは、フロントとリアにそれぞれカメラを搭載しています。

フロントのカメラは、5.0Mピクセルで、フルHDの動画を撮影でき、リアカメラは10.0Mピクセルで、フルHD、もしくは4K動画の撮影が可能です。一般的なノートPCなどに搭載されるウェブカメラより、高画質での撮影が可能です。

なお、フロントカメラはWindows Helloの顔認証にも対応しており、簡単にWindowsへのログインができます。ただし、外出先ではマスクをしていることも多いと思うコロナ禍では、顔認証が使用できないのが、やや残念です。

 

Microsoft Office Home and Business 2019付属

Surface Pro Xには、Microsoft Office Home and Business 2019が付属します。Word、Excel、OneNote、Outlook、PowerPointが使用できます。

購入時には、下の画像のようにMicrosoft 365の選択画面も出ますが、こちらは1年更新のサブスプリクションサービスです。多くの場合、付属のMicrosoft Office Home and Business 2019で十分ですし、すでにMicrosoft 365のサービスを使用しておられるのであれば、重複して購入する必要はありません。

不要なのに間違って購入することがないように、ご注意ください。

Microsoft 365も同時に購入可能

 

入手可能なモデルの比較

Surface Pro Xでは、Microsoft SQ1を搭載した旧モデルも引き続き購入可能となっています。

そこで、Surface Pro Xで入手可能なモデルを下表で比較しています。

価格は、メモリとストレージの容量によって決まるようで、現時点では旧モデルも価格は下がっていません。新モデルと間違えて、旧モデルを購入することがないようにしてください。

Microsoft SQ2を搭載したSurface Pro X(2020年版)は税込20万円台からとなっており、スリムペン付きSurface Pro X Signatureキーボードまでセットで購入すると、23万円台となります。気軽に手を出せる機種ではなさそうです。

入手可能なモデルの比較
  [本製品]
Surface Pro X 2020年版
[旧モデル]
Surface Pro X 2019年版
CPU Microsoft SQ2 Microsoft SQ1
メモリ 16GB 8GB 16GB
ストレージ 256GB 512GB 128GB 256GB 512GB
価格[税込] 204,380円 241,780円 142,780円 164,780円 204,380円 241,780円

 

まとめ

Surface Pro X(2020年版)は、マイクロソフトとQualcommが共同開発したMicrosoft SQ2というプロセッサーを搭載した、ちょっと変わり種となるSurface Pro Xシリーズの最新機種です。

既存機種からの変化は、プロセッサーの進化にとどまる、マイナーチェンジバージョンです。

軽く、薄く、バッテリー駆動時間も長めで、LTEに対応しており、eSIMも使用できます。ネットへの常時接続が可能な機種なので、外出先で、頻繁にネットを利用する方に適しています。

ただし、64bitアプリには対応する予定であるものの、使用できるアプリには制限があります。また、必須アイテムのスリムペン付きSurface Pro X Signatureキーボードまで合わせると、21万円台(税別)~と高くなってしまいます。

万人受けするタイプではなく、ユーザーが比較的限定される機種だと思います。

マイナーチェンジを遂げたARM系Soc搭載の常時接続可能なタブレットPC

Surface Pro X(2020年版)

特徴

  • Microsoft SQ2プロセッサーを搭載
  • LTE対応で、eSIMにも対応
  • ARM系プロセッサーなので、動作しないアプリも

こんなあなたに

  • 外出先で頻繁にネットに接続した作業を行う
  • 使用するアプリが決まっている方
  • 価格18万円台(税別)~
  • 一言ちょっと高い
公式サイトはこちら

 

後日実機でレビュー予定

後日、実機を使って詳細なレビューをする予定です。記事完成後、TwitterFacebookで通知しますので、よろしければフォローをお願いいたします。

 

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