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レノボ ThinkPad L440の実機レビュー

更新日:2014年6月26日

安価な法人向けThinkPad

ThinkPad L440は、ThinkPadブランドでありながら、安価な法人向けノートパソコンです。法人向けと言っても、個人でも購入可能です。

液晶画面は14型とコンパクトで、HD+(1600x900)の非光沢液晶も搭載可能です。

キーボードも打ちやすく、文書入力に適した製品です。

ここでは、ThinkPad TシリーズおよびThinkPad Edgeシリーズと比較しながら、本製品をチェックしていきたいと思います。

メーカーサイト:レノボ 公式サイト

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

ThinkPad L440の基本スペック

ThinkPad L440の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年6月26日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
CeleronPentiumMシリーズのCore i プロセッサーを選択可。本機はCeleron 2950M。
グラフィックカード
CPU内蔵のGPU インテル HD グラフィックスです。
液晶ディスプレイ
14.0型ワイドの非光沢液晶です。HDまたはHD+を選択できます。本機はHD+です。
メモリ
最大16GBまで選択可能です。本機の容量は4GBです。
ハードディスク/SSD
単体HDD、単体SSDを選択できます。本機は320GBの単体HDDです。
光学ドライブ
DVD-ROMまたはDVDスーパーマルチドライブを選択できます。BDドライブは選択不可です。
バッテリ駆動時間
メーカー公表値で最大 約9.7時間です。
 
テレビチューナー
内蔵のテレビチューナーは搭載していません。
 

特徴1 - 法人向けThinkPad の中では安価

ThinkPad L440を含むThinkPad Lシリーズは、堅牢性をウリにするThinkPadブランドのPCの中では、比較的安価な製品です。

特に法人向けのThinkPadの中では最も安価だと思います。ただし、個人向けのThinkPad Edge シリーズよりは高いです。

ThinkPad Tシリーズと比較して

上位モデルのThinkPad Tシリーズと比べて、選択できるCPUやGPUなどがやや低スペックです。またTシリーズは光学ドライブを着脱可能ですが、Lシリーズはそれができません。液晶も、TシリーズはLシリーズよりも高解像度で高視野角な液晶を選択可能です。また、Tシリーズのほうが外観も高価に見えます。その代わり価格はLシリーズのほうが安くなっています。

参考:ThinkPad T440pのレビューThinkPad T440sのレビュー

ThinkPad Edgeシリーズと比較して

レノボには、ThinkPad Lシリーズと似たような製品としてThinkPad Edgeシリーズがあります。ThinkPad Edgeシリーズはどちらかと言うと個人向け製品で、ThinkPad Lシリーズは法人向け製品となります。具体的には映像出力ポートが、EdgeシリーズはHDMIであるのに対し、LシリーズはMiniDisplayPortです。またEdgeシリーズのみ、専用グラフィックス(GeForce)を選択可能です。拡張ドックについては、Lシリーズはレノボ 公式サイトとなります。デザインはEdgeシリーズのほうが丸みを帯びており、またややパームレストが狭いです。

このような違いがあるものの、それほど大きな違いではありません。以前はキーボードが大きく異なっていましたが、今はほぼ一緒(たぶん同一)です。価格はThinkPad Edgeシリーズのほうが安いです。MiniDisplayPortやThinkPad プロドックを使用しないのであれば、Lシリーズではなく、Edgeシリーズでも十分なケースが多いので、よく検討しましょう。

参考:ThinkPad Edge E440のレビュー

特徴2 - 非光沢のHD+(1600x900)液晶選択可能

ThinkPad L440は、ThinkPad T440pやT440sとは異なり、IPS フルHD液晶を選択することはできませんが、HD+なら選択することができます。14.0型液晶は、(スケーリングの設定を100%にした場合)フルHDだと文字が小さいかなと感じますが、HD+であればそれほど文字は小さくならず、HD液晶よりも表示領域は広く使いやすい液晶ではないかと思います。ただし、高視野角のIPSパネルではありません。


HD(1366x768)とHD+(1600x900)とフルHD(1920x1080)の表示領域の違い

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

今回は、HD+の液晶の特性についてチェックします。ただし、異なるメーカーのパネルが搭載される可能性もあります。

まず視野角を確認すると、良くありません。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、広くありません。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画面の表面を確認するとやや凹凸が多いです。そのため、ややギラつきを感じます。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは縦:約19mm、横:約19mm、キーストロークは約2mmです。他のThinkPadと同様に打ちやすいキーボードです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

タッチパッドは、指の動かしやすさ(マウスポインタの動かしやすさ)は良好です。クリックボタンはタッチパッドと一体型となっており、やや押しづらさを感じますが、慣れれば大丈夫でしょう。ただし、タッチパッド用クリックボタン(上の真ん中のボタン)が押しづらいです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。専用グラフィックスは搭載できないものの、クアッドコアCPUやSSDを選択でき、パフォーマンスは悪くないです。また予算に合わせてCeleronやPentiumのCPUも選択することが可能です。

今回は、Celeron 2950M、4GB メモリ、320GB HDDといった低スペックな構成となっていますが、このときのベンチマーク結果を下に掲載します。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Celeron 2950M
x264でエンコード 49分02秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 実行不可
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りは、ほとんどありません。


SDカード挿入後の外観

 

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速です。


 

 

 


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