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Lenovo LOQ 15AHP10の実機レビュー - コスパが鬼高いゲーミングノートPC

更新日:
Lenovo LOQ 15AHP10の写真
CPU Ryzen 7 250
GPU RTX 5060 Laptop
メモリ 16GB / 24GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB
画面サイズ 15.6インチ 16:9
ディスプレイ 1920×1080 144Hz
質量 約 2.4kg
バッテリー 60Wh
価格 16万円台~
コスパが鬼高いゲーミングノートPC

Lenovo LOQ 15AHP10は、コスパが非常に高いゲーミングノートPCです。

最新のGeForce RTX 5060のミドルクラスGPUを搭載しながら、16万円台で購入することができます。

さらに、100% sRGBのディスプレイなので、ゲーム映像が比較的綺麗ですし、動画編集などの用途にも適しています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 250、GeForce RTX 5060 Laptop、16GBメモリ

 

セール情報

以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。

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目次

お忙しい方は、「Lenovo LOQ 15AHP10の特徴」のみお読みください。

 

Lenovo LOQ 15AHP10の特徴

高いコストパフォーマンス

Lenovo LOQ 15AHP10は、GeForce RTX 5060 Laptopを搭載しながら、16万円台で購入することができる高いコストパフォーマンスのゲーミングノートPCです。

GeForce RTX 5060 Laptop搭載PCとしては、筆者の知る限りでは、執筆時点で最安です。

高いコスパのゲーミングノートPC

 

空きのSSDスロットがある

Lenovo LOQ 15AHP10は、搭載されているSSDの他に、SSDが搭載できる空きスロットが1つあります。

自分で底面カバーを開けて増設する必要がありますが、メインSSDの容量が足りなくなってきた場合に、容量を増やすことができるのはありがたいです。

ゲームをたくさんインストールする方や、動画ファイルなどをたくさん保存するような方には役立つでしょう。

ただし、増設の際に故障などしても、責任は負えませんので、自己責任でお願いします。

空いているSSDスロット

 

メモリの初期構成はシングルチャネルなので注意

Lenovo LOQ 15AHP10のメモリの初期構成は、メモリが1枚のシングルチャネルです。2枚のデュアルチャネルと比較すると、メモリ帯域が狭くなります。

メモリ

 

今回、手持ちのDDR5-5600のメモリを1つ増設し、メモリが1枚のときと2枚のときを比較してみました。

ゲームによってはフレームレートにわずかですが差が出るものもありますし、クリエイティブ作業においてはかなり差が出ています。

メモリが1枚でも、16万円台のゲーミングノートPCといては高いパフォーマンスが出ていますが、気になるならメモリは2枚にしてもいいでしょう。

FF15 ベンチマーク(高品質設定)
メモリ 8GBx2 125 fps
メモリ 16GBx1 117 fps
フォートナイト(パフォーマンスモード)
メモリ 8GBx2 183 fps
メモリ 16GBx1 170 fps
モンハンワイルズ(高設定、フレーム生成ON)
メモリ 8GBx2 122 fps
メモリ 16GBx1 116 fps
Adobe Premiere Pro(4K動画の書き出し時間)
メモリ 8GBx2 3分18秒
メモリ 16GBx1 3分56秒
Adobe Lightroom Classic CC(100枚のRAWデータの書き出し)
メモリ 8GBx2 53秒
メモリ 16GBx1 66秒

 

カスタマイズすることが出来るモデルであれば、16GBx2のメモリを搭載することができ、こちらがおすすめです。

搭載されていたDDR5-5600

 

自分で増設できる方は、メモリが1枚のモデルを購入し、DDR5-5600のメモリを後から自分で増やすのもいいと思います。ただし、パーツの増設は自己責任でお願いします。

搭載されていたDDR5-5600

 

Lenovo LOQのインテルモデルと比較

インテルCPUを搭載した兄弟機種「Lenovo LOQ 15IRX10」と比較します。

Lenovo LOQ 15IRX10のほうがCPU性能は高く、パーツの選択肢も広いです。ただし、Lenovo LOQ 15AHP10のほうが安くなっています。

Lenovo LOQシリーズの比較
  [AMDモデル]
Lenovo LOQ 15AHP10
[インテルモデル]
Lenovo LOQ 15IRX10
画像
CPU Ryzen 7 250 Core i5-13450HX
Core i7-13650HX
Core i7-14700HX
GPU RTX 5060 Laptop RTX 5050 Laptop
RTX 5060 Laptop
メモリ 16GBx1
24GBx1
16GBx2
DDR5-5600
16GBx1
12GBx2
16GBx2
DDR5-4800
SSD 512GB / 1TB
ディスプレイ 1920×1080 144Hz
RTX 5060モデル
の価格
16万円台~ 17万円台~
CPU性能の比較(CINEBENCH R23)
Core i7-14700HX 21893
Core i7-13650HX 17562
Core i5-13450HX 15857
Ryzen 7 250 15221

 

やや残念な点

Lenovo LOQ 15AHP10のやや残念な点は、ディスプレイの残像がゲーミングノートPCとしては多い点です。ただ、一般的なノートPCと同等程度なので、そこまで気にならない方も多いでしょう。詳細は「ディスプレイのチェック」の項目をご覧ください。

 

各用途の快適度

Lenovo LOQ 15AHP10の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックが高く、ディスプレイも見やすく、Web閲覧やOffice作業は快適です。
動画鑑賞 綺麗なディスプレイで、スピーカー音も悪くなく、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
画像編集もできるスペックです。ただ、できればメモリは2枚にしたほうがいいです。
動画編集 外部グラフィックスを搭載し、動画編集も快適です。ただ、こちらもメモリは2枚のほうがいいです。
ゲーム GeForce RTX 5060のグラフィックスを搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、ゲーミングノートにしては残像がやや気になりますが、色域は広めで、非光沢なので映り込みも少なく見やすいです。

画面比は流行りの16:10ではなく、16:9です。ただ、ゲーム目的なら16:9が適しています。16:10だと左右の端の映像が少し切れてしまうゲームがあるためです。解像度は1920x1080です。

詳しい特性は、下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定での色域は広めです。最大輝度は、仕様では300nitとなっています。

  カバー率
sRGBカバー率 99%
DCI-P3カバー率 75%
Adobe RGBカバー率 74%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれて、赤と緑色がやや強めに発色していることが分かりますが、そこまで気にはならないでしょう。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカーを計測する装置が故障してしまい正確には計測できませんが、カメラで撮影し簡易的に確認してみたところ、フリッカーはありませんでした。

※カメラで簡易的に計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144回フレームを書き換える液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。

普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、もし144回フレームを書き換える液晶だった場合、4.8フレーム前の残像が見えることなります。

以上のことから、本製品の残像は、普通のノートPCと同じくらいの残像感と言えます。

ゲーミングノートPCとしては、残像は多いです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Lenovo LOQ 15AHP10のキーボードは、キートップが湾曲しており、キーピッチおよびキーストロークも十分あり、比較的打ちやすいと感じます。ただ、「半角/全角」と「\」がやや小さい点は、少し残念でした。

なお、実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.6mmでした。

テンキーは、キーピッチがやや狭いものの、ちゃんと4列あります。

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードには、ホワイトバックライトが付いています。色の変更は出来ません。

バックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

Lenovo LOQ 15AHP10は、「Legion Space」というアプリで、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」のモードで各種ベンチマークを計測しています。

Legion Space

 

 

CPU

Lenovo LOQ 15AHP10は、Zen4世代のRyzen 7 250を搭載しています。デフォルトTDPは28Wとなっており、そこまで高い性能ではありません。

CINEBENCH 2024のスコアは下の通りで、 低いスコアではありませんが、ゲーミングノートPCとしては高いスコアでもありません。

CINEBENCH 2024
Lenovo LOQ 15AHP10のCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen 7 250H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Ryzen 7 260 991
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13620H 900
Core i5-13450HX 886
Core 7 240H 858
Core Ultra 7 255H 834
Ryzen 7 250 831 [パフォーマンス]
815 [バランス]
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen AI 7 350 820
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Ryzen AI 5 340 608
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Core Ultra 5 228V 549
Ryzen 5 8540U 500
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 7 350 115
Core 7 240H 112
Core i7-13620H 111
Ryzen AI 5 340 111
Core Ultra 5 228V 111
Core 5 120U 110
Ryzen 7 260 106
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Ryzen 7 250 104 [パフォーマンス]
103 [バランス]
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
Lenovo LOQ 15AHP10のCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen 7 250H

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスは、GeForce RTX 5060 Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは115Wでした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。パフォーマンスモードにすると、GPUクロックなどがやや上がります。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

3DMarkのスコアは下の通りです。従来のGeForce RTX 4070 Laptop(140W)に近いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5060 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 5090 Laptop 175W 24493
RTX 5080 Laptop 175W 23146
RTX 4090 Laptop 175W 21897
RTX 5080 Laptop 175W 20825
RTX 4080 Laptop 175W 18822
RTX 5070 Ti Laptop 140W 17394
RTX 5070 Ti Laptop 120W 15341
RTX 5070 Laptop 105W 13781
RTX 4070 Laptop 140W 12545
RTX 5060 Laptop 115W 12160 [パフォーマンス]
11117 [バランス]
RTX 5070 Laptop 85W 11970
RTX 4060 Laptop 140W 10665
RTX 4060 Laptop 65W 8829
RTX 4050 Laptop 105W 8469
RTX 3050 Ti Laptop 95W 6063
RTX 3050 Laptop 75W 5102
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5060 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 5080 Laptop 175W 5509
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 5070 Ti Laptop 140W 3987
RTX 5070 Ti Laptop 120W 3525
RTX 5070 Laptop 105W 2893
RTX 4070 Laptop 140W 2714
RTX 5060 Laptop 115W 2675 [パフォーマンス]
2379 [バランス]
RTX 5070 Laptop 85W 2467
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、比較的速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6597
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測した平均フレームレートを掲載します。

動作モードは「パフォーマンス」にしています。

また、GPU動作モードも変更することができ、ここでは、「dGPUモード」で計測しています。なお、ハイブリッド・モードでも、dGPUモードに自動で切り替わるゲームがほとんどです。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 88 fps
ノーマル 69 fps
最高 17 fps

ASAのようにかなり重いゲームでも、「ノーマル」設定でプレイできるでしょう。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1080 最低 71 fps 138 fps
69 fps 131 fps
66 fps 116 fps
ウルトラ 54 fps 88 fps

モンハンワイルズは、フレーム生成を使わなくても「高」設定であれば60 fpsを超えます。フレーム生成をオンにすれば「ウルトラ設定」でもプレイできます。

パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 78 fps
最高 76 fps
アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成 OFF フレーム生成 4x
1920x1080 118 fps
ウルトラ 99 fps 175 fps
レイトレ:オーバードライブ 38 fps 124 fps

サイバーパンク2077は、4枚生成するマルチフレーム生成をオンにすれば、レイトレーシング:オーバードライブの設定でもプレイ可能です。

アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 171 fps
高品質 117 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 166 fps
133 fps
ウルトラ 109 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 134 fps
高(ノート) 129 fps
最高品質 113 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 146 fps (1% Low: 80 fps)
中設定 130 fps
最高設定 86 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
170 fps (1% Low: 73 fps)
※バトルロワイヤル ソロで計測

フォートナイトは、RTX 5060 Laptopにしては全体的に低めのフレームレートですが、メモリを2枚にすれば、もう少し上がっていました。

アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 241 fps
高設定 212 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 305 fps
※プラクティスモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 180 fps
中型 179 fps
ウルトラ 174 fps

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

今回、メモリが1枚だったので、そこまで速くありません。冒頭で紹介したようにメモリを2枚にすると、53秒へ時間が短縮されます。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
20秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
42秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
46秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Ryzen 7 250
RTX 5060 (115W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

こちらもRTX 5060を搭載している割りにはちょっと遅いですが、メモリを2枚にすると、3分18秒まで短縮されます。 

4K動画の書き出し
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090 (175W)
2分26秒
 Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分54秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
3分03秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
3分14秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
3分15秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
3分34秒
Ryzen 7 250
RTX 5060 (115W)
3分56秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
4分08秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
Blender Benchmarkのスコア画像
GeForce RTX 5060 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 7160
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 5070 Ti Laptop 140W 5467
RTX 5070 Ti Laptop 120W 4592
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 5060 115W 3637
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020
SPECviewperf 2020のベンチマークスコア画像

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約 2.4kg」と記載されています。当サイトによる実測値は、以下の通りで、わずかですが仕様より重かったです。また、ゲーミングノートとしては、やや重い部類です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.444kg
ACアダプター 540g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Lenovo LOQ 15AHP10のバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、60Whとやや大きめです。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は次の通りで、普通のノートPCよりは短いですが、ゲーミングノートPCとしては長めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約9.5時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約6.8時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 3時間4分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

Ryzen 7 250のデフォルトTDPは28Wですが、「バランス」モードで約40W、「パフォーマンス」モードで約43Wで推移していました。Ryzen 7 250にしてはパフォーマンスは出ていました。

CPU温度は、どちらのモードも低めです。

  • バランス
  • パフォーマンス

 

FF15ベンチ実行時の温度

次は、ゲーム時のCPU温度およびGPU温度を掲載します。どちらのモードも、CPU温度とGPU温度の両方とも問題ない温度です。

  • バランス
  • パフォーマンス

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

負荷が低いときは、動作音はそれほど気になりません。FF15ベンチ時は、「バランス」モードであればややうるさい程度ですが、「パフォーマンス」モードでゲームをするとうるさいです。

騒音値
  騒音値
アイドル時 約20~25dB
動画編集時 約34dB
FF15ベンチ時 (バランス) 約46dB
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) 約51dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームをしていても、表面温度は気になりませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

ゲーミングノートなので、消費電力はそれなりにあります。

消費電力
  騒音値
アイドル時 約8W
動画編集時 約43W
FF15ベンチ時 (バランス) 約136W
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) 約163W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ルナグレーの無難なカラーです。ボディ素材は樹脂です。

 

天板にはLOQのロゴが入っています。背面にでっぱりがあるので、床設置面積はやや大きくなりますが、排気熱がディスプレイに当たることなく排気できるので、放熱面では有利です。

 

ボディの高さは、21.9~23.9mmと普通ですが、ゲーミングPCはこのくらいの厚さがあったほうが放熱性が良くなり、表面温度も熱くなりにくいのでいいと思います。

 

スピーカーの音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

XXX YYYのスピーカー写真

 

Webカメラは500万画素と高解像度です。

XXX YYYのWebカメラの写真

 

側面、背面のインターフェイスはご覧のようになっています。USB-Cは10Gbpsで、DisplayPort出力および、PowerDeliveryに対応しています。HDMIは2.1です。LANも背面にあります。

左側面には、ポート類は何もありません。

 

液晶は約180度近く開くことができます。

 

底面には吸気口があります。吸気しやすくするため、高めのゴム足が付いています。

 

底面カバーを外したときの画像です。

冷却ファンは2つ、ヒートパイプは3本で、背面からのみ排気します。ゲーミングノートPCとしては、標準的な冷却機構だと思います。

 

メモリスロットは2つです。

 

SSDは、Type 2242のM.2 SSDが搭載されています。

 

空いているType 2280のM.2スロットもあります。

 

ACアダプターは170Wで、薄型です。

 

まとめ

以上が、Lenovo LOQ 15AHP10のレビューです。

GeForce RTX 5060 Laptopを搭載しながら、16万円台と非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCです。

しかも、100% sRGBの色域のディスプレイなので、ゲーム映像が綺麗ですし、画像編集・動画編集などにも適しています。

空きのM.2スロットがあるので、SSDを増設することも可能です。

注意点としては、初期構成では、メモリがシングルチャネル(1枚)である点です。このままでも、16万円台のゲーミングノートPCとしては高いパフォーマンスが出ますが、メモリをデュアルチャネル(2枚)にすることで、さらにパフォーマンスが向上します。カスタマイズして16GBx2にしてもいいですし、自分で増設できる方なら、16GBx1を購入し、DDR5-5600のメモリを追加してもいいと思います。

なお、パーツの交換・増設は、自己責任でお願いします。

 

コスパが鬼高いゲーミングノートPC

レノボ Lenovo LOQ 15AHP10

特徴

  • 高いコストパフォーマンス
  • 100% sRGBのディスプレイ
  • 初期メモリはシングルチャネル

こんなあなたに

  • 最新RTX 50シリーズのPCを安く買いたい方
  • 動画編集や画像編集などもしてみたい方
  • 価格16万円台~
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