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Legion 5i Gen 10(15.1型 Intel)の実機レビュー - 高い性能でも軽い!

更新日:
Legion5i-Gen10の写真
CPU Core i7-14700HX
Core i9-14900HX
GPU RTX 5050 Laptop
RTX 5060 Laptop
RTX 5070 Laptop
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB
画面サイズ 15.1インチ 16:10
画面種類 2560x1600 OLED 165Hz
質量 約1.9kg
バッテリー 60Wh / 80Wh
価格 22万円台~
この高い性能でも、軽い!

Lenovo Legion 5i Gen 10(15.1型 Intel)は、高い性能でありつつ、2.0kgを切る軽さのゲーミングノートです。

CPUには、HXシリーズのCoreプロセッサー、グラフィックスには最大でGeForce RTX 5070 Laptopを搭載。最大グラフィックスパワーも高めです。

ディスプレイには2.5K、165Hzの有機ELディスプレイを搭載。色域も広く、画像や動画制作など、多用途で使えます。

出先へ持ち運んで、負荷のかかるクリエイティブ作業やゲームをする方におすすめです。

公式販売サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。なお、現在直販サイトで、24GBメモリは選択することができません。

レビュー機の構成

Core i7-14700HX、GeForce RTX 5060、24GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「Legion 5i Gen 10の特徴」のみお読みください。

 

Legion 5i Gen 10の特徴

2560x1600 165Hzの有機ELディスプレイ搭載

本製品は、2560x1600の高解像度で、色域の広い有機ELディスプレイを採用しています。

色域は、DCI-P3 100%となっており、画像や動画制作など、コンテンツ制作に適したディスプレイを搭載しています。

また、165Hzの高リフレッシュレートに対応しているため、普段の作業では目が疲れにくく、ゲームにおいては、滑らかかつ色鮮やかな映像で楽しむことができます。

クリエイティブな作業からゲームまで多用途で使える高品質なディスプレイです。

2560x1600、165HzのOLEDディスプレイ搭載

 

高い性能

本製品は最大で、CPUにCore i9-14900HX、グラフィックスにGeForce RTX 5070 Laptopと、ハイクラスのパーツを搭載したモデルが選択できます。

CPUは旧世代ですが、HXシリーズなので、マルチコア、シングルコアともに高く、ゲームにもクリエイティブワークにも適しています。

グラフィックスは、ゲーミングノートとしては薄型・軽量なので、低い最大グラフィックスパワーになっているかと思いましたが、115Wと高い設定でした。そのため、高いパフォーマンスが出ていました。

最大でCore i9-14900HX、RTX 5070 Laptop搭載

 

薄型・軽量で持ち運びしやすい

本製品は高性能なパーツを搭載しつつも、薄型で、約1.9kgと軽いです。持ち運びやすいので、出先へ持ち運んで、負荷のかかる作業をする方におすすめです。

ただ、性能が高い分、ACアダプターが714gとやや重いです。この機種よりも、もう少し性能が抑えられていても構わなければ、もっと軽いACアダプターの製品はあります(参考:【動画】おすすめの軽量ゲーミングノート)

薄型かつ軽量

 

SSDの増設やメモリ交換が可能

本製品は、メインSSDの他に、空いているM.2スロットが1つあるので、ここにSSDを増設することができます。また、メモリもスロット式なので、後から交換することができます。なお、パーツの増設・交換は自己責任でお願いします。

空いているM.スロットあり
メモリ交換が可能

 

上位機種Lenovo Legion Pro 5i Gen 10との比較

本製品には、16インチのLenovo Legion Pro 5i Gen 10という上位機種も存在します。

Legion Pro 5i Gen 10は、「プロ」という名が付く通り、レノボのゲーミングノートPCの中のフラグシップモデルで、CPUにはCore Ultraシリーズ、グラフィックスには最大でRTX 5070 Ti Laptopを搭載できます。本体サイズは16インチと一回り大きいものの、ディスプレイ解像度等は同じです。

持ち運ぶことがない方や、もう少し高いスペックが欲しい方、大きい画面が欲しい方は16インチのLegion Pro 5i Gen 10でもいいと思います。

Legion 5i Gen 10Legion Pro 5i Gen 10との比較
  Legion 5i Gen 10
(15.1型 Intel)
Legion Pro 5i Gen 10
(16型 Intel)
画像
CPU Core i9-14900HX
Core i7-14700HX
Core Ultra 9 275HX
Core Ultra 7 255HX
GPU RTX 5070 Laptop
RTX 5060 Laptop
RTX 5050 Laptop
RTX 5070 Ti Laptop
RTX 5070 Laptop
RTX 5060 Laptop
メモリ 16GB / 32GB
SSD 512GB / 1TB 512GB / 1TB / 1TB+1TB
ディスプレイサイズ 15.1インチ 16インチ
ディスプレイ種類 有機EL
解像度 2560×1600
リフレッシュレート 165Hz
質量 約1.9kg 約2.52kg
価格[税込] 22万円台円~ 26万円台~

 

 

各用途の快適度

Legion 5i Gen 10の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高いスペックで、ディスプレイも見やすく快適です。
動画鑑賞 有機ELディスプレイを搭載し、残像も少なく、映像が綺麗です。スピーカー音比較的良く、動画も快適に視聴できます。
RAW現像
画像編集
当サイトの計測では、Adobe RGBカバー率が97.6%と広い色域で、CPU性能も高いので、RAW現像や画像編集に適していると思います。外部GPUも備わっており、GPU支援を使った処理も速いです。
動画編集 独立グラフィックスを搭載し、動画編集も快適です。
ゲーム RTX 5060または5070 Laptopに、高リフレッシュレートディスプレイを搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、15.1型、2560x1600ドット、165Hzの有機EL(OLED)ディスプレイを搭載しています。表示はとても綺麗です。

ただ、光沢なので映り込みがあります。筆者としては、映像美も楽しめるゲームではありがたいですが、競技性の高いゲームなど集中したいときは、光沢ディスプレイはやや気になります。

詳しい特性は、下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき

当サイトで計測した色域は、下表の通り非常に広いです。最大輝度は、仕様では500nitとなっています。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 97.6%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。なお、PANTONE検証済みとなっています。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角も広いです。ぎらつきも感じません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、165Hz時で、1フレーム前くらいまで残像がありました。

普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は少ないと言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、キートップが湾曲しており、キーピッチおよびキーストロークも十分あり、筆者は比較的打ちやすいと感じます。ただ、「半角/全角」と「\」がやや小さい点は、少し残念でした。

なお、実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。

テンキーは、キーピッチがやや狭いものの、ちゃんと4列あります。

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードのライティングは、24のゾーンで鍵盤の様に発光パターンや色を変更することが可能です。

キーボードライティングのカスタマイズ
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

電源モード

Lenovo Legion 5i Gen 10(15.1型 Intel)は、「Legion Space」というアプリで、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」のモードで各種ベンチマークを計測しています。

動作モード

 

 

CPU

今回、旧世代のCore i7-14700HXを搭載していますが、下表の通り、マルチコア、シングルコアともに高いスコアが出ており、高い性能です。なお、動作モードを「パフォーマンス」モードにすることで、マルチコアの性能がアップします。

CINEBENCH 2024
Core i7-14700HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Core Ultra 7 255HX 1662
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1357 [パフォーマンス]
1147 [バランス]
Ryzen AI 9 HX 375 1305
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Core i7-14650HX 1170
Ryzen 7 260 991
Ryzen AI 7 350 951
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13620H 900
Core i5-13450HX 886
Core 7 240H 858
Core Ultra 7 255H 834
Ryzen 7 250 831
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen AI 5 340 608
Core Ultra 7 258V 603
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Core Ultra 7 255HX 130
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core Ultra 7 255H 126
Core i7-14700HX 123 [バランス]
121 [パフォーマンス]
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 375 120
Core i7-14650HX 117
Ryzen AI 7 350 116
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core 7 240H 112
Core i7-13620H 111
Ryzen AI 5 340 111
Ryzen 7 260 106
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 250 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 7 8840HS 98
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

今回、グラフィックスには、GeForce RTX 5060 Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは115Wでした。薄型・軽量のゲーミングノートなので、もっと低めの設定値なのかと思っていましたが、意外と高い設定値でした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。パフォーマンスモードにすると、GPUクロックが上がります。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

3DMarkのスコアは下の通りです。パフォーマンスモードにすることで、従来のGeForce RTX 4070 Laptopと同等のスコアが出ています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5060 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 5090 Laptop 175W 24493
RTX 5080 Laptop 175W 23146
RTX 4090 Laptop 175W 21897
RTX 5080 Laptop 175W 20825
RTX 4080 Laptop 175W 18822
RTX 5070 Ti Laptop 140W 17394
RTX 5070 Ti Laptop 120W 15341
RTX 5070 Laptop 115W 13737
RTX 4070 Laptop 140W 12910
RTX 5060 Laptop 115W 12388 [パフォーマンス]
10878 [バランス]
RTX 5070 Laptop 85W 11970
RTX 4060 Laptop 140W 10665
RTX 5050 Laptop 110W 9923
RTX 4060 Laptop 65W 8829
RTX 4050 Laptop 105W 8469
RTX 3050 Ti Laptop 95W 6063
RTX 3050 Laptop 75W 5102
 :本製品で選択できるグラフィックス(ただし、RTX 5050の最大グラフィックスパワーは115W)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5060 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 5080 Laptop 175W 5509
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 5070 Ti Laptop 140W 3987
RTX 5070 Ti Laptop 120W 3525
RTX 5070 Laptop 115W 2756
RTX 5060 Laptop 115W 2790 [パフォーマンス]
2357 [バランス]
RTX 4070 Laptop 140W 2714
RTX 5070 Laptop 85W 2467
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 5050 Laptop 110W 2258
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :本製品で選択できるグラフィックス(ただし、RTX 5050の最大グラフィックスパワーは115W)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、速いアクセス速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
7027
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

Lenovo Legion 5i Gen 10(15.1型 Intel)は、「Legion Space」というアプリで、GPU動作モードを変更することができます。ここでは、常にdGPUから出力する「dGPUモード」で計測しています。

動作モード

 

Core i7-14700HX、GeForce RTX 5060 Laptopモデルで計測したゲームの平均フレームレートはこちらです。負荷が重いゲームでは画質設定をやや落とす必要がありますが、DLSSやフレーム生成を活用することで、ほとんどのゲームが動作する性能です。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER
解像度 品質 平均fps
1920x1200 60 fps(最大)
60 fps(最大)
最高 58 fps
2560x1600 60 fps(最大)
58 fps
最高 50 fps
※DLSS : バランス、グロズニィグラードで計測

1920x1200解像度、DLSSをバランス、高設定であれば快適に遊べるでしょう。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均fps
1920x1200 117 fps
ノーマル 80 fps
65 fps
2560x1600 74 fps
ノーマル 60 fps
48 fps
DLSS : バランス、フレーム生成 : 2xで計測

1920x1200解像度、DLSSをバランス、フレーム生成有効でノーマル設定であれば快適に遊べるでしょう。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 最低 83 fps 138 fps
79 fps 127 fps
72 fps 115 fps
ウルトラ 53 fps 67 fps
2560x1600 最低 80 fps 132 fps
70 fps 110 fps
63 fps 94 fps
ウルトラ 40 fps 44 fps

1920x1200解像度、高設定であれば、フレーム生成なしで快適に遊べると思います。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成 OFF フレーム生成 4x
1920x1200 120 fps 321 fps
ウルトラ 95 fps 248 fps
レイトレ:オーバードライブ 35 fps 115 fps
2560x1600 112 fps 250 fps
ウルトラ 66 fps 168 fps
レイトレ:オーバードライブ 27 fps 54 fps

レイトレーシング:オーバードライブだと厳しいですが、ウルトラ設定であれば2560x1600解像度でも60 fpsを超えています。さらに、マルチフレーム生成を有効にすることで大幅にフレームレートを向上させることができます。

アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 186 fps
高品質 123 fps
2560x1440 軽量品質 152 fps
高品質 88 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1200 標準(ノート) 168 fps
高(ノート) 149 fps
最高品質 122 fps
2560x1600 標準(ノート) 123 fps
高(ノート) 116 fps
最高品質 82 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 187 fps (1% Low: 82 fps)
中設定 145 fps
最高設定 88 fps
2560x1600 低設定 127 fps
中設定 107 fps
最高設定 61 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
274 fps (1% Low: 97 fps)
2560x1600 254 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 280 fps
高設定 205 fps
2560x1600 低設定 200 fps
高設定 143 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 600 fps
2560x1600 高設定 520 fps
※プラクティスモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 非常に低い 270 fps
ウルトラ 217 fps
2560x1600 非常に低い 250 fps
ウルトラ 160 fps

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

比較的速い書き出し時間です。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
20秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Core i7-14700HX
RTX 5060 (115W)
40秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
42秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14650HX
RTX 5070 (115W)
46秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
46秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Ryzen 7 250
RTX 5060 (115W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

こちらも、比較的速い書き出し時間でした。

4K動画の書き出し
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090 (175W)
2分26秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分26秒
Ryzen AI 9 HX 375
RTX 5080 (175W)
2分29秒
Core i7-14700HX
RTX 5060 (115W)
2分50秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
3分03秒
Core i7-14650HX
RTX 5070 (115W)
3分09秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
3分14秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
3分15秒
Ryzen 7 260
RTX 5050 (110W)
3分18秒
Ryzen 7 7435HS
RTX 4050 (140W)
4分15秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるエンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード
Core Ultra 9 275HX 1分37秒
Core Ultra 7 255HX 2分02秒
Core i7-14700HX 2分25秒
Core i9-14900HX 2分28秒
Core i7-14650HX 2分46秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分53秒
Core Ultra 9 285H 3分00秒
Ryzen AI 9 365 3分12秒
Ryzen 7 260 3分19秒
Core Ultra 7 258V 8分32秒
ハードウェアエンコード
Ryzen AI 9 365 41秒 (AMD Media SDK)
Core i7-14700HX
RTX 5060 (115W)
44秒 (NVENC)
Core i7-14650HX
RTX 5070 (115W)
44秒 (NVENC)
Core Ultra 7 258V 1分19秒 (Intel oneVPL Hardware)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 5060 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 7160
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 5070 Ti Laptop 140W 5467
RTX 5070 Ti Laptop 120W 4592
RTX 5070 Laptop 115W 4152
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 5060 Laptop 115W 3721
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

当サイトによる実測値は以下の通りで、ゲーミングノートとしては、軽い部類です。ACアダプターはやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.943kg
ACアダプター 714g

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、今回搭載しているCore i7-14700HXのベースパワーは、55Wです。

「バランス」モードでは、動作安定時のCPU電力は約70W前後で推移し、CPU温度は75℃付近と問題ない温度です。

「パフォーマンス」モードでは、動作安定時のCPU電力は約100W前後で推移し、CPU温度も86℃付近まで上昇しますが、こちらも問題ない温度です。

高性能パーツを搭載しつつも、薄型軽量設計の割には低い温度を維持しています。冷却性能は高いです。

  • バランスモード
  • パフォーマンスモード
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

次は、ゲーム時のCPU温度およびGPU温度を掲載します。どちらのモードも80℃以下を維持しており、問題ない温度です。長時間のゲームも安定してプレイできるでしょう。

  • バランスモード
  • パフォーマンスモード
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

負荷が低いときは、動作音はほとんど聞こえません。FF15ベンチ時は、バランスモードだと気にならない方もいると思いますが、パフォーマンスモードだとややうるさく感じるのではないかと思います。

騒音値
  騒音値
アイドル時 約24dB
動画編集時 (バランス) 約33dB
FF15ベンチ時 (バランス) 約47dB
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) 約49dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム中はキーボード上部辺りが温かく感じますが、WASDキー周辺の温度はそれほど上がっておらず、気にならない程度だと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

ゲーミングノートなので、消費電力はそれなりにあります。

消費電力
  騒音値
アイドル時 約22W
動画編集時 (バランス) 約70W
FF15ベンチ時 (バランス) 約162W
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) 約182W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

外観のチェック

外観のチェックです。

エクリプスブラックというカラーで、シンプルな見た目です。ビジネスシーンでも使えると思います。

 

天板にはLEGIONのロゴが入っています。

 

ボディの高さは19.95~21.54mmと、ゲーミングノートとしては薄い方です。

 

2.0W×2のスピーカーが底面に配置されています。スピーカーの音質は薄型・軽量のゲーミングノートとしてはそこそこ良く、ゲームの音も聞き取りやすいです。ノートPC基準で10点満点で6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

ディスプレイ上部にWebカメラがあります。電子式のプライバシーシャッターもあります。

 

側面、背面のインターフェイスです。右側面にはヘッドホン、USB3.2 Gen1 Type-Aが2ポート、電子式プライバシーシャッター、左側面にはLAN、USB3.2 Gen2 Type-Cが2ポート、USB3.2 Gen1 Type-Aが1ポート、背面にはHDMI出力、電源コネクタがあります。

USB-CはDisplayPort出力に対応しており、奥側のUSB-CはPowerDeliveryにも対応しています。

USB-Aポートが左右にあり、USB-Cポートも豊富なので使いやすいと思います。

 

ヒンジは下図の角度まで開くことができます。

 

底面もフラットでシンプルなデザインです。底面から吸気します。

 

底面カバーを外したときの画像です。

冷却ファンは2つ、ヒートパイプは3本で、背面から排気します。冷却性能は高いと思います。

 

メモリスロットとSSDはカバーで覆われているため、交換の際は取り外す必要があります。

 

メモリスロットは2つです。 SSDは、Type 2242のM.2 SSDが搭載されています。

 

空きのType 2280のM.2スロットもあります。

 

ACアダプターは245Wで、薄型ですが長いです。

 

まとめ

以上が、Lenovo Legion 5i Gen 10(15.1型 Intel)のレビューです。

最大で、Core i9-14900HXに、GeForce RTX 5070 Laptopを搭載し、高い性能ながらも重さ2.0kgを切る薄型・軽量のゲーミングノートです。

2.5K、165Hzの有機ELディスプレイを搭載し、色域も広く、コンテンツ制作に適しています。

今回、Core i7-14700HXにRTX 5060 Laptopを搭載したモデルをレビューしましたが、CPU性能が高く、また最大グラフィックスパワーも高い設定であったため、負荷の重いゲームも快適に動作し、クリエイターソフトの処理時間も速かったです。

価格も、GeForce RTX 5060 Laptop搭載モデルが22万円台と、個人的にはコスパも高いと思います。

高いパフォーマンスが出ている分、ACアダプターがやや重いものの、外へPCを持ち運んで、負荷の高いクリエイティブ作業やゲームをする方におすすめです。

ただ、光沢ディスプレイなので、映り込みがあります。

 

この高い性能でも、軽い!

Lenovo Legion 5i Gen 10(15.1型 Intel)

特徴

  • 高い性能
  • 2.5K、165Hzの有機ELディスプレイ
  • 薄型・軽量のボディ

こんなあなたに

  • 持ち運んで、クリエイティブワークやゲームをする方
  • スタイリッシュなゲーミングノートが欲しい方
  • 価格22万円台~

 

 

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