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レノボ Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の実機レビュー
CPU | Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB LPDDR4X |
ストレージ | 最大 1TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3インチ タッチ |
液晶種類 | 1920x1200 IPS
光沢 |
質量 | 約1.39kg |
バッテリー | 約21.7時間 (59Wh) |
価格[税込] | 10万円台~ |
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD) は、最新のAMD Ryzen 7000シリーズを搭載した、13.3型の2 in 1マルチモードPCです。
人気のあった従来機種のYoga 670(AMD)から引き継いでいる、ファブリック天板も特徴的です。
Ryzen 7030シリーズのプロセッサーを搭載し、処理性能は十分です。また、画面比16:10の液晶は、色鮮やかな表示が可能ですし、付属のペンで手書きメモやスケッチを取ることもできます。
価格も比較的安く、コスパも高い機種だと思います。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 7730U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD
セール情報
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目次
お忙しい方は、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD) の特徴」のみお読みください。
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の特徴
ファブリック素材を使用した2 in 1 PC
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、ファブリック素材で覆われた天板が特徴的な2 in 1 PCです。
温かみがありますし、手に馴染むので扱いやすいです。他の人とちょっと違うデザインのノートPCを使いたい方にもおすすめです。
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型の2 in 1 PCです。マルチモードPCと呼ばれることもあり、下の写真のように、使用する場所や用途に合わせて、色々なモードに変形して使用することができます。通常のクラムシェル型のノートPCよりも、さらに広く活用することができるでしょう。
最新のAMD Ryzen 7000シリーズを搭載
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、最新のAMD Ryzen 7000シリーズのプロセッサーを搭載しています。
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)に搭載されるのは、Ryzen 5 7530UまたはRyzen 7 7730Uです。これは、Zen 3アーキテクチャー、TDP:15Wクラスのプロセッサーで、Ryzen 5000シリーズの後発プロセッサー(Ryzen 5 5625U、Ryzen 7 5825Uなど)のリフレッシュ版となります。
今回は、Ryzen 7 7730U搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークの結果は下のグラフのとおりです。
旧モデルとなる、Yoga 670(AMD)のRyzen 7 5700U搭載モデルで計測したスコアよりも、約20%スコアがアップしており、順当に処理性能が向上していることが分かります。
また、インテルのCore i7-1260Pと同程度のスコアが出ており、一般的な用途であれば、快適に使用することができます。
画面比16:10、色域広めの液晶を搭載
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、最近のトレンドになっている、画面比16:10の液晶を搭載しています。解像度は1920x1200です。ラップトップ形状で使用する場合、FHD液晶(1920x1080)よりも縦方向に少し広くなるので、Webブラウザのような縦スクロールするアプリでの作業がしやすいです。
また、当サイト計測でsRGBカバー率100%と、色域が広めでした。Web上の写真や、ネット動画などを色鮮やかな表示で見ることができます。自分で撮った写真のライトな編集など、趣味にも使いやすいです。
このような質が高めの液晶を搭載しながら、10万円台から購入できるので、コスパの面でもなかなか優れています。
Lenovoデジタルペンが付属
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)には、Lenovoデジタル・ペンが付属しています(モデルによっては、デジタルペンが付属しない場合があるかもしれないので、購入時にご確認ください)。
デジタルペンがあると、手書きでのメモや、スケッチなどを行いやすくなります。2 in 1タイプのPCの使い道が広がるので、是非一緒に揃えておきたいアイテムが、最初から付属しているのは嬉しいです。
付属しているのは、写真のようなデジタルペンです。4096段階の筆圧検知に対応しており、単6型電池で動作します。
実際に使用してみたところ、ペン先の摩擦感はやや強めなのが気になりますが、使えないこともありません。なお、この機種に限ったことではありませんが、斜めの直線をゆっくり引くと線が揺らいでしまう、ジッターが発生します。
モバイルPCとしてはやや重め
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の質量は、約1.39kgです。1kgを切るような13インチクラスのモバイルノートPCと比べると、やや重めの質量です。
十分持ち運べる重さではありますが、カバンに入れて1日中持ち歩いたり、片手でタブレットモードで使用するには、やや重いです。使い方によっては、もっと軽い機種の方が使いやすいかもしれません。
ただし、モバイルノートPCとしては大きめの59Whバッテリーを搭載しており、軽い作業であれば、長めのバッテリー駆動が可能です。
不足のないインターフェイス構成
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、下図のように、USB Type-A、USB Type-C、HDMI、microSDカードリーダーを備えており、不足を感じることはほとんどないでしょう。
USB Type-Cポートは、外部ディスプレイへの出力や、本機への給電にも対応しているので、小型のUSB-Cアダプターがあれば、外出先でも電源のある場所で充電を行うことができ、便利です。
ただし、カードリーダーはmicroSDサイズなので、カメラで撮った写真や映像をSDカードから取り込むためには、別途SDカードリーダーが必要です。フルサイズのSDカードリーダーでなかったのは、少し残念でした。
メモリはオンボード
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のメモリは、下図の通りオンボードメモリです。購入後、自分でメモリの増設・換装を行うことはできません。そのため、より快適に使用したい場合は、16GBメモリを搭載したモデルがおすすめです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 最新のRyzen 7030シリーズを搭載し、処理性能は十分です。画面比16:10のディスプレイで快適に作業できます。ただし、映り込みがある光沢液晶なので、ここは好みが分かれる部分です。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 液晶は、色鮮やかな表示が可能です。サウンドも普通~ややよく、快適に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイト計測でsRGBカバー率100%と、色域が広めの液晶を搭載しており、この用途にも使いやすいです。CPU性能はそこそこですが、趣味やライトな作業であれば、比較的快適に作業ができるでしょう。 |
動画編集 | ○ | 動画編集向きのPCではありませんが、FHD動画の簡単な編集であれば、そこそこ対応できます。ただし、4K動画の編集や、本格的に複雑な処理を行うのであれば、外部GPUを搭載した機種の方がおすすめです。 |
ゲーム | △ | 軽めのゲームであれば、画質を調整することでプレイできるものもあるでしょう。ただし、本格的にゲームをしたい場合は、外部GPUを搭載したゲーミングノートPCがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のディスプレイのチェックです。
搭載していたパネルは「LEN133WUXGA」でした。
最近のトレンドとなっている、画面比16:10のWUXGA(1920x1200)液晶です。FHD(1920x1080)液晶よりも表示面積が少し広いため、作業がしやすいです。フリッカーも発生していませんでした。当サイトの計測ではsRGBカバー率100%と広めの色域だったので、写真や動画を鮮やかな画面で見ることができます。ただし、タッチ対応の場合に多いのですが、光沢液晶なので映り込みが気になるかもしれません。最大輝度は、当サイトの計測では272cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。広めの色域でした。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 79.6% |
Adobe RGBカバー率 | 76.7% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.3mmでした。キートップはわずかにカーブしています。
主要なキーのサイズは概ね揃っており、配置にも目立ったクセはありません。「Enter」キーがややスリムで、「Backspace」キーも幅がやや狭い点が気になりますが、慣れればそこまで気になりません。全体的にみて、タイピングのしやすさは普通のキーボードだと思います。
タッチパッドの使いやすさ、クリックボタンの押しやすさは普通です。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のパフォーマンスをチェックします。
動作モードの変更は、「Lenovo Vantage」というアプリの「電源およびパフォーマンス」で行うことができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で、ベンチマークを計測しました。
CPU
プロセッサーには、AMD最新のRyzen 7000シリーズを搭載しています。Ryzen 7000シリーズは、さらに5種類のシリーズに分類されますが、Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)が搭載するのは、Zen 3アーキテクチャー、TDP:15WクラスのRyzen 7030シリーズのプロセッサーです。具体的には、Ryzen 5 7530U、または、Ryzen 7 7730Uを搭載します。基本的な仕様は、Ryzen 5000シリーズの後発である、Ryzen 5 5625Uや、Ryzen 7 5825Uとほぼ同じです。
今回は、Ryzen 7 7730Uを搭載しており、ベンチマークのスコアは以下のとおりです。
マルチコアでは、Core i7-1260Pの代表的な数値と同程度のスコアが出ていました。シングルコアのスコアは、インテル第12世代Coreと比べると低いものの、Ryzen 7 5825Uに近い値です。
モバイルノートPCとしては十分な性能を備えており、快適に動作します。
なお、動作モードを変更しても、実際のパフォーマンスはほとんど変化しませんでした。常時、「インテリジェント・クーリング」モードで使用していいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはLPDDR4X-4266です。このメモリにしては、思ったほど広い帯域ではありませんでした。なお、オンボードメモリなので、メモリの増設・換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のグラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。ベンチマークの結果は以下のとおりです。
CPU内蔵グラフィックスとしては、標準的な性能です。
なお、動作モードを変更しても、グラフィックス性能にはほとんど変化がありませんでした。グラフィックスパワーを使う処理を行う場合でも、「インテリジェント・クーリング」モードのままで使用してよさそうです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載していますが、Ryzen 7030シリーズでは、PCIe 3.0までしかサポートしてないので、PCIe 3.0x4に近い速度が上限となります。それでも、十分な読み書き速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、microSDカードリーダーを搭載しています。アクセス速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。
シングルコアの性能が高くないため、RAW現像処理には時間がかかりました。それでも、趣味で百枚単位のRAW現像を行うのであれば、待てないほどではありません。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
それほど速くはありませんが、FHD動画であれば、実用的な時間で書き出すことができました。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CPUのみで実行するx265エンコードですが、一般向けのノートPCとしては、比較的短い処理時間でした。
ハードウェアエンコードの速度は速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、USB-Cポート(Power Delivery、DisplayPort対応)を2つ備えています。動作テストの結果は次の通りです。
USB-Cアダプターでの給電では、18W / 30Wの低出力のものの場合、充電はできていましたが、警告が表示されました。USB-Cアダプターを使うのであれば、45W以上の出力のものがおすすめです。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で表示出来ていました。
質量のチェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の質量は、メーカーの仕様表では「約1.39kg」となっています。当サイトの計測値は以下のとおりで、仕様値と同じでした。持ち運びも可能ですが、13.3型モバイルノートPCとしては、やや重めの質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.3905kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 308g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は59Whでした。13インチクラスのモバイルノートPCとしては、大きめの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、長めのバッテリー駆動が可能です。少し負荷のかかる作業をすると、(3)のようにバッテリー駆動時間は短くなります。ブラウザ、Officeソフト、メールなど、一般的なアプリを複数立ち上げて、作業を行う場合は、このぐらいのバッテリー駆動時間になると思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約21.7時間 |
(2) 動画再生時 | 14時間18分 |
(3) CPU15%、GPU5%の負荷 | 5時間3分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、プライバシーシャッターが付いています。また、IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証を使用できます。
Webカメラには、1080p FHDカメラを搭載しています。解像度が高めなので、細部まで綺麗に映っていますが、青みがやや強い感じがする画像でした。広角気味なので、オンラインミーティング時に背景の映り込みが気になる場合は、バーチャル背景などを使用するといいでしょう。
スピーカー
スピーカーには、キーボード面の左右サイドに2.0W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質は普通~ややよく、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「インテリジェント・クーリング」では、CPU電力は、22W前後でしばらく動作しますが、CPU温度が90℃台とやや高めであることから、そのうちCPU電力が下がります。
「エクストリーム・パフォーマンス」でも、似たような動きです。
そこまで放熱性が高くないので、あまり高いCPU電力は出ていませんが、デフォルトTDPが15Wなので、特別低い数値でもありません。最低限のパフォーマンスは出ていると思います。
- インテリジェント・クーリング時
- エクストリーム・パフォーマンス時
静音性のチェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値が上がりますが、13インチクラスのノートPCとしてはやや低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷がかかるとキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部分の温度にはほとんど変化がなく、低い温度を保っています。不快感なくタイピングできます。
底面の温度もチェックしました。負荷がかかると、底面は熱くなります。高めの負荷がかかる作業を行う場合は、タブレット形状などではなく、ラップトップ形状で机に置くなど、放熱しやすいスタイルで使用した方がよさそうです。また、ひざ置きで使用する場合は、低温やけどにも注意が必要です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイルノートPC向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。
外観のチェック
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の外観をチェックします。
ベゼル幅が比較的狭い、画面比16:10の液晶と、ボディカラーと統一されたキーボードを搭載しており、見た目がいいです。
ボディカラーは、ダークティールです。深みのある紺色に近い、落ち着きのある色です。
ファブリック素材で覆われた天板が特徴的です。端に入っている「YOGA」のロゴがアクセントになっています。
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)は、コンバーチブル型のマルチモードPCです。ヒンジが360度回転するので、下の画像のように変形することができます。
閉じた時の厚みは、約17.36mm(最薄部)です。
パームレスト部の右端には、指紋センサーが配置されています。
側面のインターフェースです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen1 Type-C(Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI、microSDカードリーダー、ヘッドホン/マイク端子を備えています。
排気口は1か所で、サイズも小さめなので、放熱性はあまり高くないようです。
底面です。吸気口も小さめです。コンバーチブル型なので、ゴム足は高くありません。
底面を外すと、内部はこのようになっています。ファン1つと、ヒートパイプ1本でCPUを冷却しています。半分近くの面積を、バッテリーが占めています。
放熱板の下には、オンボードメモリが配置されています。
ストレージには、Type 2242 M.2 SSDを搭載しています。
ACアダプターは45Wです。本体は比較的コンパクトですが、コンセント側のケーブルが太くて、かさばります。小型のUSB-Cアダプターの方が、手軽に持ち出せると思います。
まとめ
以上が、Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のレビューです。
ファブリック素材を使用した天板が特徴的な、13.3型の2 in 1 PCです。Yoga 670(AMD)の後継機種となります。
変形して、マルチモードで使用できるので、一般的なクラムシェル型のノートPCよりも活用できる場所や用途が広いです。
プロセッサーには、最新のAMD Ryzen 7030シリーズのRyzen 5 7530U、または、Ryzen7 7730Uを搭載し、旧モデルより処理性能が順当にアップしています。一般的な用途に快適に使用できる処理性能を備えています。
液晶は、最近のトレンドである画面比16:10の液晶で、当サイト計測でsRGBカバー率100%と、色域が広めでした。趣味で写真のライトな編集をしたり、ネット動画を色鮮やかな映像で見ることができます。また、付属のデジタルペンで、手書きでのメモやスケッチなども行えます。
その他、使いやすいインターフェイス構成や、大きめの容量のバッテリーを搭載しているなど、外でも使いやすい機種となっています。また、このような特徴を備えた機種で、10万円台~(5月7日までの5,500円オフクーポン「クーポンコード:NEWLIFE2023」を使用すると9万円台~)から購入できるので、コスパはいいです。
ただし、13.3型のモバイルノートPCとしては、質量がやや重めです。宅内での移動は楽に行えますし、質量にこだわらなければ十分持ち出すこともできますが、1日中持ち歩く方など、使い方によっては、質量が気にならないかチェックすることをおすすめします。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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