レノボ Legion Pro 7i Gen 8 16型の実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-13900HX
GPU GeForce RTX 4080
GeForce RTX 4090
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 最大1TB + 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 16インチ
液晶種類 2560×1600 240Hz
質量 約2.8kg
バッテリー 80Wh / 99.9Wh
価格[税込] 39万円台~
ヘビーゲーマー向けノートPC

Legion Pro 7i Gen 8は、ハイエンドクラスのパワフルな性能を備えた16型ゲーミングノートPCです。

最大で、第13世代Core i9-13900HX + RTX 4090に、WQXGA・240Hz・100% sRGBの液晶を搭載し、ヘビーゲーマーでも満足できるスペックです。また、クリエイター向けソフトでの作業も快適にこなせます。

全体の質が良く、シンプルなデザインのボディはゲーム以外にも使いやすいです。また、ライティング時は、ゲーミングノートPCらしくかっこよくなります。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13900HX、GeForce RTX 4080、32GBメモリ

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「Legion Pro 7i Gen 8 16型の特徴」のみお読みください。

 

Legion Pro 7i Gen 8 16型の特徴

ハイエンドクラスのゲーミング性能

Legion Pro 7i Gen 8は、レノボのゲーミングノートPCの中で最上位に位置する機種です。第13世代Core i9-13900HX + GeForce RTX 4080 / RTX 4090というハイエンドクラスの構成となっています。

ハイエンドクラスのゲーミングノートPC

 

今回は、Core i9-13900HX + RTX 4080の構成モデルをチェックしましたが、ベンチマークでは、Core i9-12900HXや、RTX 3080 Tiといった一世代前のハイエンドパーツを大きく上回る高いスコアが出ていました。多くのゲームを快適にプレイすることができる高い性能を備えています。

CINEBENCH R23 マルチコアスコア
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13900HX 27237
Core i9-12900HX 21233
3DMark Time Spy グラフィックススコア
RTX 4090 21897
RTX 4080 18822
RTX 3080 Ti 12614
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ GPUの最大グラフィックスパワーはいずれも175W

 

WQXGA/240Hz/100% sRGBの液晶

Legion Pro 7i Gen 8は、WQXGA(2560x1600ドット)と解像度が高くなっているので、精細な映像でゲームをすることが可能です。さらに、240Hz駆動のハイリフレッシュレートに対応しており、残像感や遅延も少なかったので、動きの激しいeスポーツタイトルを滑らかな映像で快適にプレイすることができます。

ゲームが快適

 

また、100% sRGBクラスと色域が広めなので、高い性能と合わせて、Adobe Premiere Pro CCでの4K動画編集など、クリエイター向けソフトを使った作業にも快適に使用できます。

クリエイティブな用途にも使える

 

ゲーミングノートPCらしいライティングがかっこいい

Legion Pro 7i Gen 8は、Pre-Key RGBのバックライト付きキーボードと、フロントのライティングバーを備えています。色を細かく設定することが可能で、ゲーミングノートPCらしい気分を上げる派手なライティングができ、かっこいいです。

なお、ライティングをOFFにすると、落ち着きのあるデザインなので、高い性能を備えた作業用のノートPCとしても使いやすいと思います。

ゲーミングノートPCらしい派手なライティング

 

しっかり放熱

Legion Pro 7i Gen 8は、ディスプレイを開いても、背面の排気口に干渉しないような位置に、ヒンジが取り付けられています。また背面だけでなく側面からも排気することで、冷却性を高めています。

高性能パーツを搭載している本製品ですが、ゲーム時も、CPU温度やGPU温度は問題ない範囲に収まっており、しっかりと冷却できていました。長時間のゲームやクリエイティブな作業でも、安定して高い性能を発揮することができます。

4方向から排気

 

デュアルSSD構成も可能

Legion Pro 7i Gen 8のカスタマイズモデルでは、デュアルSSD(1TB x2)にすることができます。多くのゲームを入れておきたい方や、動画編集などのクリエイティブな用途に使いたい方など、大きめのストレージが必要な場合でも安心して使用できます。

なお、内部にはM.2 PCIe 4.0 SSD用のスロットが2つあるようなので、シングルSSD構成で購入した場合でも、後から自分でストレージを増設できると思います(ただし、パーツの増設や換装は自己責任となります)。

デュアルSSD構成を選択できる

 

Tobii Horizon機能に対応

Legion Pro 7i Gen 8では、Tobii Horizonという機能を使用できます。これは、頭の動きを検出し、様々なコントロールを行う機能です。

Tobii機能を有効にすると、Webカメラの横のLEDが光ります。

Tobii Horizonのメニュー画面
Tobii機能使用時

 

対応しているゲームでは、頭の動きでゲーム内のカメラを回転させたり、視点を移動したりすることができます。実用的かは別にして、面白い機能ではあります。

Tobii機能をゲームで使用

 

その他に、ノートパソコンを健康的に使用するための「デジタルウェルビーイング」、パソコンの前からユーザーがいなくなると画面を暗転させるなどの「電力最適化」、覗き見を防止するなどの「セキュリティ&プライバシー」、顔の向きでウィンドウやマウスポインタを移動する「スクリーンアテンションナビ」といった機能も使用することができます。

デジタルウェルビーイング
電力最適化
セキュリティ&プライバシー
スクリーンアテンションナビ

 

WASDキートップの交換が可能

キーキャップ・キットが付属するモデル(カスタマイズモデルでは、キーキャップ・キットなしも選択可能)では、下の画像のようなキーキャップ・キットが付いてきます。

ホワイトのキーキャップで、「WASD」キーのキーキャップを交換することができます。視認性がよくなり、バックライトを付けなくてもゲームがしやすくなります。

キーキャップ・キットのカスタマイズ画面
キーキャップ・キット

 

2サイズのバッテリー

Legion Pro 7i Gen 8のカスタマイズモデルでは、搭載するバッテリーを80Whと、99.9Whの2つから選択することができます。

Legion Pro 7i Gen 8は、ハイクラスのゲーミングノートPCなので、ACアダプターをつないでの使用がおすすめです。そのため、バッテリーは80Whでもいいと思います。

2サイズのバッテリー

 

兄弟機種との比較

レノボの最新世代のCPU・GPUを搭載したLegionシリーズには、本機器(Legion Pro 7i Gen 8)の他に、兄弟機種のLegion Pro 5i Gen 8もあります。この2機種のスペックを簡単に比較すると、下表のようになります。

Legion Pro 5i Gen 8は、Legion Pro 7i Gen 8と同じく16型のWQXGA液晶を搭載していますが、CPU、GPUを含め全体的なスペックが少し落とされ、フロントのライティングバーなども省かれた機種となっています。ミドル~ハイクラスのゲーミング性能で19万円台~、Core i7-13700HX + RTX 4070の構成でも、24万円台で購入できます。ゲームを楽しくプレイしたい、一般的なカジュアルゲーマーにとっては、こちらで十分かもしれません。

Legion Pro 7i Gen 8は、Legion Pro 5i Gen 8の上に位置する機種です。勝ちにこだわるゲーマーや、ゲーム配信者、潤沢な予算がある方はなどはこちらを選ぶといいです。

最新世代のLegionシリーズの比較
  [本機器]
Legion Pro 7i Gen 8
[兄弟機種]
Legion Pro 5i Gen 8
画像
CPU Core i9-13900HX Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
グラフィックス RTX 4080
RTX 4090
RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
メモリ規格 DDR5-5600 DDR5-4800
メモリ 32GB 16GB
1st SSD 512GB / 1TB
2nd SSD なし /  1TB 
画面サイズ 16インチ 16:10
解像度 2560×1600 240Hz 2560x1600 165Hz
2560x1600 240Hz
キーボード Per-Key RGBバックライト付 4ゾーンRGBバックライト付
質量 約 2.8kg 約 2.5kg
バッテリー 80Wh / 99.9Wh 80Wh
価格 39万円台~ 19万円台~

 

各用途の快適度

Legion Pro 7i Gen 8の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10のWQXGA液晶を搭載し、Web閲覧やOfficeソフトでの作業がしやすいです。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、オンライン会議をすぐに始めることができます。
動画鑑賞 sRGB 100%クラスのWQXGA液晶を搭載し、サウンドも比較よく、快適に動画鑑賞を行えます。
RAW現像
画像編集
最大で、第13世代Core i9-13900HX、GeForce RTX 4090を搭載し、処理速度が速いです。ただし、液晶が100% sRGBクラスなので、印刷用の画像編集を行う場合は、Adobe RGB 100%の外部ディスプレイを用意したほうがいいです。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高く、液晶の色域も広めなので、4K動画の編集も快適に行うことができます。
ゲーム RTX 4080 / RTX 4090に、240Hz液晶を搭載しており、レイトレーシングをオンにしても、DLSS3を利用することで高いフレームレートが出ます。eスポーツタイトルも、高いフレームレートを維持してプレイすることができます。

 

ディスプレイのチェック

Legion Pro 7i Gen 8のディスプレイのチェックです。

搭載しているパネルは、「CSOT T3 MNG007DA2-3」でした。

画面比16:10、WQXGA(2560x1600)の16型液晶です。解像度が少し高めで、色域も広めなので、精細かつ色鮮やかな表示が可能です。ゲームの世界観をしっかり表現できますし、240Hzのハイリフレッシュレート対応しているので、動きの激しいゲームも滑らかな映像でゲームをプレイできます。

一般的な用途にも使いやすく、写真や動画の編集や、3DCG作成などのクリエイティブな用途にも使用できる液晶だと思います。

最大輝度は、当サイトの計測では533cd/m2とかなり高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 99.8%
DCI-P3カバー率 77.5%
Adobe RGBカバー率 77.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

輝度を変更しても、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。目にも優しいディスプレイです。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約22msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240回フレームを書き換える液晶で3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

次は、Legion Pro 7i Gen 8のキーボードとタッチパッドをチェックします。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。

キートップが湾曲しているので、指に馴染み押しやすいです。「半角/全角」キーや、「Enter」キーなど一部ややスリムなキーがありますが、文字入力に使用するキーのサイズはほぼ揃っているので、普通にタイピングできます。矢印キーもサイズが大きめで、独立しているので、押しやすいです。また、標準的な4列テンキーも付いているので、数字の入力がしやすいですし、クリエイター向けソフトのショートカットキーとしても使用できます。

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードには、Per-key RGBバックライトが付いていて、「Lenovo Vantage」でキーのライティングの設定を行うことができます。ゲーミングノートPCらしい、派手なライティングが可能です。

RGBバックライト
バックライトの設定

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

Legion Pro 7i Gen 8は、「Lenovo Vantage」というレノボ提供の管理アプリから、サーマル・モード設定を変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

サーマル・モード設定

 

また、同じく「Lenovo Vantage」から、GPU動作モードも変更することができます。ここでは、デフォルトの「ハイブリッド・モード」で計測しています。

GPU動作モード

 

CPU

Legion Pro 7i Gen 8は、インテルの第13世代Core i9-13900HXを搭載しています。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコア、シングルコアともに非常に高いスコアが出ています。特に、マルチコアでは、旧世代のCore i9-12900HXよりも28%もスコアがアップしており、第13世代Core HXシリーズらしい高い処理性能を備えていることが分かります。

なお、デフォルトの「バランス・モード」でも通常の用途には十分過ぎる性能ですが、「パフォーマンス・モード」にすることで、Core i9-13900HX本来の性能を発揮できています。ゲームや、クリエイター向けソフトでの作業を行うときは、「パフォーマンス・モード」で使うといいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 27237 [パフォーマンス・モード]
21080 [バランス・モード]
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13900HX 2064 [パフォーマンス・モード]
1923 [バランス・モード]
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリにはDDR5-5600を搭載しています。メモリ帯域はとても広いです。なお、スロットメモリなので、メモリの換装ができます(パーツ交換は自己責任でお願いします)。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 4080またはGeForce RTX 4090を搭載します。

今回は、GeForce RTX 4080を搭載しており、パフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、175Wと高い設定値でした。

なお、仕様を確認すると、GeForce RTX 4090の場合も、最大グラフィックスパワーは175Wとなっており、こちらも高い設定値です。

GeForce RTX 4080の最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下の通りです。一世代前のGeForce RTX 3080 Tiを大きく超える高いスコアが出ています。

なお、動作モードによってパフォーマンスに大きく差があります。そのため、ゲーム、動画の書き出し、3DCGのレンダリングなど、高いグラフィックス性能を必要とする作業を行う場合は、「パフォーマンス・モード」で使用するといいです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18822 [パフォーマンス・モード]
11668 [バランス・モード]
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4080 Laptopの情報は次の通りです。なお、動作モードを変更しても、GPUクロックに変化はありませんでした。

GeForce RTX 4080 Laptopのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6639
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、「Lenovo Vantage」の「サーマル・モード設定」で動作モードを変更することができます。ここでは「パフォーマンス・モード」にしてゲームのフレームレートを計測しています。

また、「Lenovo Vantage」の「GPU動作モード」で、グラフィックス・カードの動作モードを選択することもできます。ここでは、デフォルトの「ハイブリッド・モード」(MSHybrid:外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由でディスプレイに出力)と、「dGPUモード」(ディスクリートモード:外部GPUからの出力を直接ディスプレイに出力)で計測を行いました。

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

GeForce RTX 4080を搭載し、最大グラフィックスパワーも175Wと高いだけあって、どのゲームでも高いフレームレートが出ていました。

重い部類のゲームを2560x1600と高めの解像度で動かしても、120 fps以上の平均フレームレートが出ることが多かったです。美しい映像でゲームを楽しめるでしょう。

中程度~軽めのゲームを、1920x1080(または1920x1200)で動かすのであれば、200 fpsを超える高いフレームレートが出るタイトルも多いです。eスポーツタイトルも、高いフレームレートを維持して動作させることができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 95 fps (95 fps)
2560x1600 最高 68 fps (68 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 ウルトラ 100 fps (112 fps)
2560x1600 ウルトラ 87 fps (88 fps)
ウルトラ オン ※1 135 fps (136 fps)
レイトレ:ウルトラ オン ※1 117 fps (117 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※1 DLSS Frame Generation:オン / DLSS Super Resolution:バランス
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4080 175W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 157 fps (157 fps)
2560x1600 エクストリーム 130 fps (129 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 165 fps (166 fps)
2560x1600 高品質 125 fps (132 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 152 fps (157 fps)
2560x1600 ウルトラ 122 fps (125 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 152 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最高 オフ 181 fps (189 fps)
クオリティ 184 fps (207 fps)
2560x1600 最高 オフ 147 fps (149 fps)
クオリティ 175 fps (179 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080 175W 181 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 205 fps (215 fps)
2560x1600 最高品質 159 fps (161 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチ平均フレームレートを掲載します。

 「DirectX 12」にした場合、解像度:2560x1440、プリセット:中設定くらいで、そこまでカクつかずにゲームができます。それよりグラフィック設定を上げるとカクつきが目立ちます。「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」であれば、快適にゲームができます。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高設定 76 fps (82 fps)
2560x1600 最高設定 53 fps (58 fps)
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
325 fps (384 fps)
2560x1600 288 fps (323 fps)
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 239 fps (239 fps)
2560x1600 高設定 219 fps (222 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 683 fps (503 fps)
2560x1600 高設定 507 fps (507 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 457 fps (437 fps)
2560x1600 ウルトラ 430 fps (440 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classic CCのRAW現像の処理速度は十分速かったです。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 7 6800H
RTX 3050Ti (95W)
73秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce RTX 4080のグラフィックスを搭載しているので、書き出し速度はとても速いです。本格的な動画編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し速度も速いです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

ソフトウェアエンコードも、非常に速いです。

Core i9-13900HX 4分55秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HX 6分33秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i5-12500H 7分46秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 7 6800H 7分58秒
Core i9-11900H 8分20秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ハードウェアエンコード

GeForce RTX 4080は、NVENCを2基搭載しているので、ハードウェアエンコードは非常に速いです。

Ryzen 7 6800H 43秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 6800U 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 5 6600H 45秒 (AMD Media SDK)
Core i9-13900HX
RTX 4080
46秒 (NVENC)
Ryzen 7 6800H
RTX 3050 Ti
55秒 (NVENC)
Ryzen 5 6600H
RTX 3050
56秒 (NVENC)
Core i7-1280P
RTX 3060
1分05秒 (NVENC)
Ryzen 7 5825U 1分07秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1260P 1分28秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1280P 1分34秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1255U 1分39秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1240P 1分42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1235U 1分47秒 (Intel Media SDK Hardware)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4080 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6441
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.8kg」と記載されています。実測値は、以下の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。ただし、ACアダプターを含めると3.6kg以上あるので、持ち運びにはあまり適していません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.666kg
ACアダプター 1024g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Legion Pro 7i Gen 8のバッテリー駆動時間をチェックします。

本機では、80Whと99.9Whの2つの容量のバッテリーがあります。

今回は、99.9Whのバッテリーを搭載しており、当サイトでチェックしたバッテリー駆動時間は以下の通りです。

高性能パーツを搭載しているので、動画再生のような負荷の軽い作業でも、バッテリー駆動時間は短いです。また、ACアダプターを外すと、ゲームのフレームレートなどが落ちるので、基本的には、いつでもACアダプターに接続して使ってください。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0
(2) 動画再生時 3時間6分
(3) FF14ベンチマーク(ループ再生)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、電子式プライバシーシャッターを備えており、側面のスイッチで電子的にOFFにすることができます。IRカメラは付いていないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、1080pのFHDカメラを搭載しています。比較的高めの解像度なので、細部まできれいに映っています。明るめで、色味も自然な画像でした。オンラインミーティングや、ゲーム配信などにも使用しやすいと思います。

Webカメラ
電子式プライバシーシャッターのスイッチ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

左右の側面に2W x2のスピーカーが配置されています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス・モード」では、CPU電力は約80W前後で推移し、CPU温度は概ね60℃台と低めに保たれています。

「パフォーマンス・モード」では、CPU電力が125W前後へと大きく上がります(パフォーマンスが上がります)。その代わり、CPU温度も上がりますが、安定動作時は80℃台をキープしているので、こちらも心配のない温度です。

どちらのモードでもCPU温度を心配することなく使用することができます。高い処理性能を必要とする作業を行う場合は、「パフォーマンス・モード」で使用すると、処理にかかる時間を短縮できると思います。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU電力 & CPUクロック
CPU温度
CPU電力 & CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

下図は、ゲーム時のCPU温度、GPU温度の詳細です。

「バランス・モード」では、CPU温度、GPU温度ともに概ね60℃台に収まっています。

「パフォーマンス・モード」では、CPU温度はほぼ80℃前後、GPU温度は70℃台で推移しており、問題のない温度です。

本来の高いパフォーマンスを発揮できる「パフォーマンス・モード」でも、安心してゲームができるでしょう。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU
グラフィックス
CPU
グラフィックス

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。GPU動作モードは「ハイブリット・モード」で計測しています。次の「表面温度のチェック」と「消費電力のチェック」も同様です。

アイドル時でもファンの音がしますし、負荷がかかると騒音値がさらに上がります。高性能パーツをしっかり冷却する必要があるので、騒音値は高めです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い負荷がかかると、キーボード部分の温度が高くなります。ゲーム時は、WASDキーを操作する左手がやや熱く感じましたが、耐えられないほどではありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高い性能のCPUおよびグラフィックスを搭載しているので、消費電力は高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

トップやボトムカバーの素材には、50%リサイクルアルミ&マグネシウムを使用しており、質感もいいです。筐体カラーはオニキスグレーです。

 

天板には、「LEGION」のロゴが入っており、シンプルながら、かっこいいデザインです。

 

閉じた時の画像です。厚さは22~25.9mmです。

 

側面、背面のインターフェイスです。USB3.2 Gen 1 x4、USB3.2 Gen 2(Power Delivery、DisplayPortに対応)、Thunderbolt 4(Power Delivery、DisplayPortに対応)、HDMI、LANポートを備えています。主要なポート類が背面にまとめられているので、ケーブルが邪魔になりにくいです。

 

液晶が開く最大の角度です。ほぼフラットになります。

 

底面には吸気口があります。

 

ACアダプターは330Wです。出力が大きいので、アダプターのサイズも大きく、重さもあります。

 

まとめ

以上が、Legion Pro 7i Gen 8のレビューです。

最大で、第13世代Core i9-13900HX + GeForce RTX 4090という、ハイエンドクラスのゲーミング性能を備えた、パワフルなゲーミングノートPCです。

高性能パーツを高めの最大グラフィックスパワーで動作させながらも、しっかり冷却できており、安定して高いパフォーマンスを発揮できていました。

液晶には、「WQXGA・240Hz・100% sRGBクラスの16型液晶を搭載しています。リフレッシュレートが高いだけでなく、残像や遅延が少なかったので、動きの激しいゲームでも滑らかな映像でプレイすることができます。また、色域が広めなので、動画編集や3DCG作成などのクリエイティブな作業にも使用しやすいです。

ボディは、シンプルなデザインで、質感も比較的いいです。クリエイターの作業用としても使いやすいですし、ライティングをONにすると、一気にゲーミングノートPCらしさがアップし、気分を上げてゲームに没頭することもできます。

その他、Tobii Horizon機能を備えていたり、WASDキーを交換できたりと、面白い特徴も備えています。

なお、レノボのLegionシリーズには、ミドル~ハイクラスをカバーした兄弟機種のLegion Pro 5i Gen 8もあります。カジュアルゲーマーには、Legion Pro 5i Gen 8がおすすめです。一方、Legion Pro 7i Gen 8は、ヘビーゲーマーや、ゲームだけでなく負荷の高い作業を行うクリエイターにおすすめです。

 

ヘビーゲーマー向けノートPC

レノボ Legion Pro 7i Gen 8 16型

特徴

  • 最大でCore i9-13900HX + RTX 4090の高い性能
  • WQXGA・240Hz・100% sRGBクラスの16型液晶
  • デュアルSSD構成を選択可能

こんなあなたに

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