レノボ Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 7 5800H
GPU GTX 1650 / RTX 3050
メモリ 16GB DDR4-3200
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 16インチ
液晶種類 WQXGA IPS 光沢 タッチ
質量 約2.08kg
バッテリー 約9.0時間
価格[税別] 13万円台~

※WQXGA:2560x1600

ゲームも動画編集もできて、それほど高くない

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)は、スリムなボディでありながら、ゲームや動画編集も出来る16型のノートPCです。

特徴的なのはディスプレイで、少し大きめの16型液晶を搭載し、画面比16:10、WQXGA解像度、100% sRGBクラスの色域、タッチ対応、120Hz駆動となっています。

CPUやグラフィック性能も高いです。 

GeForce RTX 3050を搭載したモデルでも、14万円台から購入できるので、価格もそこまで高くありません。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は、次の構成でレビューしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 5800H、GeForce RTX 3050、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の特徴」のみお読みください。

 

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の特徴

クリエイトに適した16型液晶を搭載

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)は、クリエイティブな作業に適した16型液晶を搭載しています。

搭載する液晶には、以下のような特徴があります。

 

WQXGA・画面比16:10の16型液晶

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の搭載する液晶は、最近増えてきた少し大きめの16型液晶です。画面比は16:10となっており、一般的な画面比16:9の液晶よりも少しだけ縦方向の表示面積が広いです。また、WQXGA(2560x1600)と解像度もやや高めです。

そのため、写真などを少し精細に表示できるだけでなく、下の画像のように、複数のウィンドウを並べての作業がしやすいです。

複数ウィンドウでの作業がしやすい

 

100%sRGBクラスの色域

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)は、100% sRGBクラスの液晶を搭載しています。当サイト計測でも、sRGBカバー率99.3%と広めの色域でした。

パソコンやタブレットで表示するタイプのコンテンツ、例えば、ウェブ用の画像や動画の編集などに適しています。下の画像のように、Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像など、写真を趣味にしている方の編集作業にも使えると思います。ただし、CPUがRyzenなので、インテルCoreに比べると、Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像には少し時間がかかりました。

100% sRGBクラスの色域

 

タッチ操作にも対応

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の液晶は、タッチ操作にも対応しています。

デジタルネイティブ世代の方など、スマホやタブレットに慣れており、PC使用時でも思わず画面をタッチしてしまう方もおられるかもしれません。そのような場合は、タッチでも操作できるので便利です。

タッチ対応

 

リフレッシュレートは120Hz

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の液晶は、1秒間に最大120回画面を書き換える、120Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。ゲーミングノートPCではありませんが、軽めのゲームであれば、高めのフレームレートでゲームもできます。

 

75Whのバッテリーを搭載

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)は、75Whと大きめの容量のバッテリーを搭載しています。

そのため、Ryzen 7 + RTX 3050という高性能パーツの構成でも、軽めの作業であればバッテリー駆動でも数時間は使用できそうです。

バッテリーは75Whと大きめ

 

カスタマイズには不向き

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)は、オンボードメモリ、空きM.2スロットなしの構成でした。購入後に自分でメモリやストレージのカスタマイズを行いたい方には、やや残念な作りです。

内部画像

 

ライバル機種との比較

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)のライバル機種となりそうな、デルのInspiron 16 Plus (7610)との比較を行います。

Inspiron 16 Plus (7610)は、当サイト計測でsRGBカバー率100%と色域が広めで、画面比16:10の16型液晶を搭載しています。3K液晶なので、Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)よりも、解像度は少し高いです。

また、Inspiron 16 Plus (7610)は、インテルの第11世代Coreを搭載しているため、Adobe系のソフトなど、使用するソフトや処理の内容によっては、Ryzen搭載のYoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)よりも処理が速いです。例えば、Adobe Lightroom Classic CCによる100枚のRAW現像では、Ryzen7 5800H/RTX3050のYoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)1分32秒だったのに対して、Core i7-11800H/RTX3050のInspiron 16 Plusでは56秒でした。写真の編集作業がメインであれば、Inspiron 16 Plus (7610)の方が有利です。

さらに、Inspiron 16 Plus (7610)は、2基のメモリスロットと、空きのM.2スロットを備えているので、メモリを32GBや64GBの大容量に換装したり、デュアルSSD構成にしたりと、自己責任でのカスタマイズがしやすいです。

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)も、当サイト計測でsRGBカバー率99.3%と色域広めで、画面比16:10の液晶を搭載しています。タッチ操作にも対応しています。解像度は2.5Kと、Inspiron 16 Plus (7610)よりもやや劣りますが、120Hz駆動に対応しています。eスポーツタイトルのような軽めのゲームであれば、少し高めのフレームレートでプレイできます。

購入後のカスタマイズにはあまり向いていませんが、RTX 3050 Laptopを搭載した構成が、14万円台から購入できます。動画編集や、ライトなゲームができるノートPCとしては、Inspiron 16 Plus (7610)よりも安く購入できます。

ライバル機種との比較
  [本製品]
Yoga Slim Pro 16型
(AMD)
[ライバル機種]
Inspiron 16 Plus
(7610)
画像
CPU Ryzen 7 5800H Core i7-11800H
Core i5-11400H
GPU GTX 1650 / RTX 3050 CPU内蔵 / RTX 3050
メモリ 16GB 8GB / 16GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 16.0型 16:10
液晶種類 WQXGA (2560x1600)
120Hz 光沢 タッチ
3K (3072x1920)
非光沢
インターフェイス USB3.0 x2
USB-C
(PD,DP対応)※
HDMI
SDカードリーダー
USB3.2 x2
USB-C
(TB4,PD,DP対応)※
HDMI
SDカードリーダー
質量 約2.08kg ~約2.015kg
バッテリー 75Wh 86Wh
レビュー レビュー
※TB4:Thunderbolt 4、PD:Power Delivery、DP:DisplayPort
近い構成での価格比較
  [本製品]
Yoga Slim Pro 16型(AMD)
(AMD)
[ライバル機種]
Inspiron 16 Plus
(7610)
CPU Ryzen 7 5800H Core i7-11800H
GPU RTX 3050 RTX 3050
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD 1TB SSD
価格[税込] 144,617円 160,146円
※2022年3月28日時点の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
見やすく、作業がしやすい液晶を搭載し、スペックも十分です。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 当サイト計測でsRGBカバー率99.3%と色域が広めの液晶なので、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も悪くなく、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
液晶は、ウェブコンテンツ用などの画像編集に適した色域です。RAW現像や画像編集にも対応できます。ただし、Ryzen搭載なので、使用するソフトや、作業内容によっては、インテル搭載機よりも処理に少し時間がかかることがあります。
動画編集 外部グラフィックスを搭載しており、4K動画の編集作業もそこそこ快適に対応できます。書き出しも実用的な範囲の時間で行えます。
ゲーム エントリーモデルではありますが、GTX 1650 / RTX 3050を搭載し、画質を調整すれば比較的多くのゲームをプレイできます。リフレッシュレートも120Hzに対応しています。

 

ディスプレイのチェック

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)のディスプレイパネルは、「LEN9152」でした。

画面比16:10で、2560x1600と解像度高めの液晶を搭載しています。sRGBカバー率99.3%と色域が広めなので、クリエイティブな作業に適しています。ただし、光沢液晶なので、映り込みが気になる方もいるかもしれません。最大輝度は、当サイトの計測では396cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測での計測結果は、以下の通りです。色域広めの液晶です。

  カバー率
sRGBカバー率 99.3%
DCI-P3カバー率 78.3%
Adobe RGBカバー率 77.3%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ揃って1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶なので、画面への映り込みがあります。ギラつきは感じませんが、タッチ液晶の電極線がやや見えます。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。どの輝度設定でも、フリッカー(ちらつき)は発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:18.5mm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.4mmです。

一つの枠に複数のキーが配置されている部分があります。特に、「\」キーのサイズが小さいため、「BackSpace」キーを押すときに間違って「\」キーを押してしまうことがありました。それ以外は、主要なキーのサイズは概ね揃っていて、キー配列も標準的な、普通の打ちやすさのキーボードです。

標準的な4列テンキーもついているので、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドも普通の使いやすさです。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトも付いているので、薄暗い場所でもタイピングしやすいです。

バックライト付き

 

パフォーマンスのチェック

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)のパフォーマンスのチェックです。

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)では、電源スマート設定において、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを確認します。

電源スマート設定

 

CPU

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)は、Ryzen 7 5800Hを搭載しています。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコアでは、概ね順当なスコアが出ていました。ただし、「エクストリーム・パフォーマンス」モードでも、ゲーミングノートPCに搭載される場合よりはやや低めのスコアでした。また、「インテリジェント・クーリング」モードだと、もう少しスコアが下がります。

なお、シングルコアに関しては、Ryzenプロセッサーの中では高めのスコアですが、インテルの第11世代Coreや、第12世代Coreと比べると、やや見劣りします。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 5800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Ryzen 7 5800H 12604
11481 [エクストリーム・パフォーマンス]
10361 [インテリジェント・クーリング]
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
1408 [エクストリーム・パフォーマンス]
1405 [インテリジェント・クーリング]
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で普通の速さです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
25.45GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の外部グラフィックスは、GeForce GTX 1650 または、GeForce RTX 3050 Laptopです。

今回は、GeForce RTX 3050 Laptopを搭載しています。メーカーが設定する最大グラフィックスパワーは、55Wでした。

最大グラフィックスパワーは55W

 

ベンチマークの結果は、以下のとおりです。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードでは、RTX 3050 Laptopとして順当なスコアが出ていますが、「インテリジェント・クーリング」モードだと、やや低めのスコアでした。

動画の書き出しや、ゲームなど、グラフィックス性能が求められる処理を行う場合は、「エクストリーム・パフォーマンス」モードで使用したほうがいいと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
RTX 3050 55W 4502 [エクストリーム・パフォーマンス]
3375 [インテリジェント・クーリング]
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、比較的高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2473
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

ゲームによっては、高画質設定でも60 fps以上出るものもありました。重めのゲームでも、画質を下げることで普通にプレイできるタイトルが多そうです。息抜きでゲームをするのには十分な性能だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 58 fps
37 fps
ウルトラ 31 fps
レイトレ:中 20 fps
レイトレ:ウルトラ 14 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3070Ti 120W 63 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3050 55W 31 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ オフ 69 fps
オフ オフ 56 fps
最大 オフ オフ 26 fps
オフ 高性能 30 fps
最大 高性能 15 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070Ti 105W 65 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 55W 26 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 104 fps
25 fps
エクストリーム 24 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3050 55W 24 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 93 fps
52 fps
ウルトラ 42 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070Ti 105W 83 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 55W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 78 fps
標準品質 63 fps
高品質 45 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3070Ti 105W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
RTX 3050 55W 45 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 37814 / 149 fps
7206 / 62 fps
ウルトラ 5022 / 51 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050 55W 51 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 102 fps
オフ 71 fps
最高 オフ 55 fps
クオリティ 69 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070Ti 120W 111 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050 55W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 125 fps
高(ノート) 103 fps
最高品質 82 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070Ti 105W 137 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
RTX 3050 55W 82 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 172 fps
高設定 73 fps
最高設定 58 fps
※クリエイティブモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 147 fps
高設定 82 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 275 fps
高設定 187 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 193 fps
中型 142 fps
ウルトラ 98 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 20220(すごく快適)
※約5500で60fps

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間や、ベンチマークのスコアです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出しは、やや時間がかかっています。ただし、現像自体はストレスなくできるので、多くの枚数を一度に書き出さなければ、本製品でも十分使えると思います。

Core i9-12900H
32GBメモリ
37秒
Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
92秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce RTX 3050搭載であれば、4K動画の書き出しもそこそこ速いです。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3050 (55W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Ryzen 7 5800H
RTX 3050 (55W)
5分54秒
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードは速いです。

Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 5800H 10分04秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderベンチマークでは、TOP31%という結果でした。

OptiXで実行した時のスコア
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。下表のような結果となりました。

USB-Cポートは、Power Delivery、DisplayPortに対応しており、下表のような結果となりました。

USB-Cアダプターによる本機器への給電もできましたが、出力が小さいと警告が表示されます。USB-Cアダプターを使用する場合は、60W以上の出力があるものがよさそうです。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
30W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hzで表示は出来ていますが、色の形式がYCbCr420でした。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の質量は、メーカーの仕様値では「約2.08kg」となっています。当サイトによる計測値でも、仕様値とほぼ同じ質量でした。16型のサイズで、RTX 3050を搭載したノートPCとしては、比較的扱いやすい質量です。

ACアダプターは大きく、やや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.074kg
ACアダプター+電源ケーブル 453g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、75Whでした。16型のノートPCとしては、大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。高性能パーツを搭載していますが、バッテリー容量が大きいので、軽めの作業であればバッテリー駆動でもそこそこ使えそうです。ただし、ゲームのような高い負荷がかかると、バッテリー駆動時間は短くなります。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約 9.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間45分
(3) PCMark 10 Gaming 2時間9分
※画面輝度は約120cd/m2、動作モードは「インテリジェント・クーリング」
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
75%(約56Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用することができます。

Webカメラ

 

Webカメラは、約100万画素の720p HDカメラです。広角気味で、わずかに寒色系が強めの画像でした。フルサイズで見ると細部には粗がありますが、ノートPCのWebカメラとしては普通の性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「インテリジェント・クーリング」モードでは、少し時間が経過した後は、CPU電力は約35Wで推移し、CPU温度は71℃前後で落ち着いています。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードでは、CPU電力が48W前後までアップするため、CPU温度が80℃台まで上がっていますが、心配になるほどの温度ではありません。

どちらのモードでも、CPU温度を気にせず使用できると思います。高い処理性能を必要とする作業を行う場合は、「エクストリーム・パフォーマンス」モードで使用するといいと思います。

  • インテリジェント・クーリング
  • エクストリーム・ パフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

「インテリジェント・クーリング」モードでは、CPU温度はほぼ80℃台以下で、GPU温度はほぼ61℃前後で推移しています。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードでは、CPU温度はほぼ80℃台以下と、似た傾向ですが、GPU温度は67℃前後と少し高くなります。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードでは、GPU温度が少し上がりますが、それでもCPU、GPUともに心配のない温度に収まっています。

  • インテリジェント・クーリング
  • エクストリーム・ パフォーマンス
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷のかかる作業をすると騒音値が上がりますが、同等性能を備える他機種と比べても普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生時
左から3番目:Premiere Proで書き出した時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

負荷が高くなければ、温度を気にすることなく快適に使えます。高い負荷のかかる作業を行うと、パームレストの右側の温度が少し上がります。高負荷時は、やや不快に感じるかもしれません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは消費電力が高めですが、外部グラフィックスを搭載したクリエイター向けノートPCとしては、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)の外観のチェックです。

スリムベゼルの液晶を搭載し、画面占有率が92%と高いため、すっきりとした印象を受けます。アルミボディなので、質感も高いです。

カラーは、ストームグレーです。

 

天板には、「YOGA」と、「Lenovo」のロゴが小さく入っています。

 

閉じた状態です。高さは約17.4mm(最薄部)とスリムです。

 

インターフェイスには、USB3.0 x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMI、SDカードリーダーを備えています。

 

ディスプレイはフラットになるまで開くことはできませんが、ここまで開けば、多くのケースでは十分だとは思います。

 

底面です。

 

底面カバーを開くと、ご覧のような内部になっています。2つのファンで背面の2か所から排気する冷却機構です。

メモリはオンボードなので、増設・換装はできません。

 

ストレージには、Type 2242のM.2 SSDを搭載していました。スペーサーを外せば、Type 2280 M.2 SSDへの換装もできそうです。

 

ACアダプターは135Wです。

 

まとめ

以上が、Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)のレビューです。

動画編集やゲームもできて、価格も比較的安いノートPCです。

普通のノートPCと違うのはディスプレイで、標準的な15.6型よりも少し大きい、16型の液晶を搭載しています。また、画面比16:10、WQXGA解像度、100% sRGBの広めの色域、タッチ対応、120Hz駆動となっています。パソコンなどの画面で表示するコンテンツの作成に適した色域を備えていますし、複数のウィンドウを表示しての作業もしやすいです。リフレッシュレートも高いのでゲームもしやすいです。

今回チェックしたのは、Ryzen 7 5800H + RTX 3050というスペック構成で、動画編集などもそこそこ快適に行えました。グラフィックスにGTX 1650を搭載したモデルもありますが、価格差も大きくないため、RTX 3050搭載モデルの方がいいと思います。

比較的スリムなボディで、大容量バッテリーを搭載しており、アルミボディは質感も高めです。移動して使う方にも使いやすいです。

全体的にバランスのいい機種ですが、メモリ換装やストレージ増設ができないのがやや残念でした。

 

動画編集やゲームもできて、それほど高くない

Yoga Slim 760 Pro 16型 (AMD)

特徴

  • クリエイティブな作業がしやすい16型液晶を搭載
  • 動画編集やライトなゲームに適したスペック構成
  • 大容量バッテリー搭載

こんなあなたに

  • 動画編集などのクリエイティブな作業用に
  • フリーな時間にはゲームを軽くプレイしたい方
公式サイトはこちら