レノボ ThinkPad E14 Gen 4 (AMD) の実機レビュー

更新日:
APU Ryzen 3 5425U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ 最大40GB DDR4
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 14インチ
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 約1.59kg~
バッテリー 最大 約16.7時間
価格[税込] 8万円台~
タイピングがしやすい人気機種

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)は、タイピングのしやすいキーボードを搭載した、人気の高い14型ノートPCです。

従来モデルからボディなどは変化していませんが、Zen 3のRyzenを搭載するなど、マイナーアップデートされています。

100% sRGB液晶を選択できたり、メモリやストレージのセルフカスタマイズができるのも特徴となっています。

タイピングする機会の多いビジネスパーソンはもちろん、大学生や、ライターさんなどにもおすすめの機種です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 3 5425U、16GBメモリ(8GBx2)、256GB PCIe SSD

 

セール情報

以下のページでレノボのパソコンのセールを実施中です。

 

目次

お忙しい方は、「ThinkPad E14 Gen 4 (AMD) の特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)の特徴

使いやすいキーボード&トラックポイントを備えた人気機種

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)は、打ちやすいキーボードと、使いやすいトラックポイントを備えた、人気機種の最新モデルです。

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)の人気が高い理由の一つは、打ちやすさに定評のあるキーボードを搭載したThinkPadシリーズのなかでも価格が安いことです。また、同じ14型でもThinkPadシリーズのフラグシップに位置するThinkPad X1 Carbon Gen 10などでは、キーストロークがやや浅めで、「Enter」キー周りのキーサイズも小さくなるなど変化していますが、ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)では、深めのキーストロークを維持し、主要なキーサイズも揃っていますし、「Enter」キーや、右「Shift」キーなどのサイズもしっかり大きめと、いい意味で変化していません。

主要なキーのサイズが揃っていて打ちやすい

 

ThinkPadシリーズ特有のトラックポイントも搭載しています。少し慣れが必要かもしれませんが、ホームポジションに手を置いたままで、カーソル移動やクリック操作ができるので、効率よく作業を行えます。

操作しやすいトラックポイント

 

また、14型サイズで、テンキーがないため、手をホームポジションに置いたときにパソコンがユーザーの体の正面にきます。パソコン使用時に顔が右に少し傾くことがなく、長時間使用する場合でも使いやすいです。

このような特徴ゆえに、テレワーク、大学生、ライターなど、仕事やレポートの作成などで長時間タイピングするような方にとてもおすすめです。

操作しやすいトラックポイント

 

なお、カスタマイズモデルでは、下の画像のように4種類のキーボードから選べます。これまでの経験からすると、バックライトなしキーボードは、キー材質がややチープな感じでした。バックライト付きキーボードであれば、薄暗い場所でもタイピングがしやすいですし、価格もそれほど高くないので、バックライト付きキーボードがおすすめです。

キーボードの選択肢

 

一般用途に適した液晶を搭載

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)では、下の画像にあるような2種類の液晶が用意されています。

今回は、100% sRGBの液晶を搭載しています。当サイト計測でも、sRGBカバー率100%と広めの色域で、画像や映像を色鮮やかな画面で見ることができます。ちょっとした画像・動画の編集にも適しています。

購入時期やモデルによっては、選択出来ない場合もありますが、選択できるようであれば、100% sRGB液晶がおすすめです。

液晶の選択肢
100% sRGBの液晶を搭載可能

 

M.2 SSDの増設が可能

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)の内部を確認すると、M.2 SSD用のスロットが2つありました。

今のところ、購入時のカスタマイズでは2ndストレージの選択はできませんでしたが、2nd M.2 SSD用スロットは空いているので、自己責任でType 2280 M.2 SSDを増設することはできそうです。

1st M.2 SSDスロット
2nd M.2 SSDスロット

 

メモリはオンボード+スロット

メモリは、下の画像のように、オンボード + スロットメモリの構成となっており、スロットメモリの換装は可能です。

なお、オンボードメモリは8GBに固定されているので、デュアルチャネルで動作させることを考えると、オンボード8GB + スロットメモリ8GBの計16GB構成がベストだと思います。

オンボード + スロットのメモリ構成

 

扱いやすいサイズと質量

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)は、ホームノートPCとして使われることが多い15.6型よりも一回り小さい、14型のサイズなので取り回しがしやすいです。

質量は約1.59kg~となっており、モバイルPCのように軽くはありませんが、室内での持ち運びなどがしやすいです。車での移動や、多少の重さは気にしないという方であれば、宅内兼持ち出し用のノートPCとしても使うことができると思います。

扱いやすいサイズと質量

 

ただし、底面奥側には長めのゴム足が配置されています。宅内などで移動する時は指がかかって持ちやすいですが、スリムなカバンに入れる場合は、この長めの足がやや邪魔に感じるかもしれません。その代わり、底面からの吸気がしっかりと行えるようになっています。

背面部の足はやや長め

 

従来機種からは小変化

現在は、ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)と並行して、従来モデルとなるThinkPad E14 Gen 3 (AMD)も販売されています。

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)と、従来モデルのThinkPad E14 Gen 3 (AMD)は、基本的に同じボディで、メモリやストレージ構成などもほぼ一緒です。

主な違いは、搭載するプロセッサーです。どちらも同じRyzen 5000Uシリーズを搭載していますが、従来モデルのThinkPad E14 Gen 3 (AMD)が、Ryzen 3 5300U、Ryzen 5 5500U、Ryzen 7 5700Uと、Zen 2アーキテクチャーのRyzenを搭載しているのに対して、新モデルのThinkPad E14 Gen 4 (AMD)では、Ryzen 3 5425U、Ryzen 5 5625U、Ryzen 7 5825Uと、Zen 3アーキテクチャーのRyzenを搭載しています。簡単に言うと、新モデルのThinkPad E14 Gen 4 (AMD)の方が、マルチコア、シングルコアともに少し性能がアップしたCPUを搭載していることになります。

Zen 3のRyzen 5000Uシリーズを搭載

 

その他に、従来モデルではウェブカメラが720p HDカメラだったのが、ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)では、解像度がアップした1080p FHDカメラを搭載可能となっています(100% sRGB液晶選択時は、IR&1080p FHDカメラに固定されます)。

ウェブカメラの選択肢

 

このような違いがありますが、実際の使用では驚くほどの差ではないと思います。価格は従来モデルのThinkPad E14 Gen 3 (AMD)の方が安いので、安く買いたい場合は、ThinkPad E14 Gen 3 (AMD)を検討してもいいと思います。

ただし、現在、ThinkPad E14 Gen 3 (AMD)は100% sRGB液晶を選択できなくなってしまったので、この液晶を選択したいなら、新モデルのThinkPad E14 Gen 4 (AMD)を選択するしかありません。

 

ライバル機種との比較

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)のライバルになりそうな機種として、デルのInspiron 14 AMD (5425)との簡単な比較を行います。

Inspiron 14 AMD (5425)の最大の特徴は、画面比16:10の液晶を搭載していることです。縦方向に少し長いので、ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業などが少しだけしやすくなります。ただし、色域の狭い一般的な液晶です。発売されて少し時間がたつので、価格がこなれてきて、Ryzen 5搭載でも7万円台と安いのも魅力です。画面比16:10の液晶が気になる方や、価格重視で安く購入したい場合は、Inspiron 14 AMD (5425)がいいと思います。

一方、ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)は、キーボードの打ちやすさの点では一つ上です。また、100% sRGB液晶も選択できますし、その他のカスタマイズができるのがメリットです。また、同じ14型でも、16:9の液晶の本製品のほうが、少しだけ文字が大きいです(画面サイズは対角の長さであるため)。タイピングすることが多い方や、写真や動画を色鮮やかな表示で見たり、ちょっとした編集作業もしたい方などは、ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)の方がいいです。少し時間がたつと、割引率が上がって少し入手しやすくなるかもしれません。

ライバル機種との比較
  [本機種]
ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)
[ライバル機種]
デル Inspiron 14 (5425)
画像
CPU Ryzen 3 5425U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ オンボード + スロット スロット x2
ストレージ SSD (最大2基) SSD(1基のみ)
液晶種類 ※ FHD IPS 非光沢
FHD IPS 100%sRGB 非光沢
FHD+ 広視野角 非光沢
Windows Hello 顔認証・指紋認証 指紋認証
質量 約1.59kg~ 約1.54kg~
バッテリー 45Wh 54Wh
※FHD:1920x1080、FHD+:1920x1200
価格の比較
  [本機種]
ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)
[ライバル機種]
デル Inspiron 14 (5425)
CPU Ryzen 5 5625U
メモリ 16GB
(デュアルチャネル)
ストレージ 256GB SSD 512GB SSD
液晶種類 FHD IPS 100%sRGB 非光沢 FHD 広視野角 非光沢
その他 バックライトキーボード
指紋認証
顔認証
バックライトキーボード
指紋認証
価格[税込] 106,546円 79,185円
※6月30日時点の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能を備えており、快適に動きます。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、オンライン会議も普通に参加できます。
動画鑑賞 100% sRGB液晶を選択すれば、色鮮やかな映像での視聴が可能です。スピーカー音は普通ですが、動画鑑賞も快適に行うことができます。
RAW現像
画像編集
100% sRGB液晶を選択することで、RAW現像や画像編集にも使うことができます。その場合は、Ryzen 5以上、16GBデュアルチャネルの構成がおすすめです。
動画編集 △~○ 100% sRGB液晶、Ryzen 5以上、16GBデュアルチャネルメモリの構成であれば、FHD動画の簡単な編集も行えると思います。ただし、使用頻度が高い場合や、4K動画の編集を行うのであれば、外部グラフィックスを搭載したノートPCをおすすめします。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、Ryzen 5以上、16GBデュアルチャネル構成であれば、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることでプレイできると思います。

 

ディスプレイのチェック

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)のディスプレイのチェックです。

今回は、FHD IPS 100% sRGB液晶を搭載しており、パネルは「LEN40A9」でした。

sRGBカバー率100%と、仕様値通りの広めの色域で、フリッカーも発生していません。ただ、気にならない方がほとんどだとは思いますが、若干ギラつきを感じました。最大輝度は、当サイトの計測では400cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

なお、ディスプレイには、「100% sRGB」と記されていない液晶も選択できます。こちらは、色域が狭くなります。それほど大きな価格差ではないので、100% sRGB液晶の方がおすすめです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

広めの色域です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、3色とも揃ってきれいな直線なので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、映り込みは抑えられています。ギラつきは、個人的には少し気になりますが、あまり気にならない人の方が多いと思います。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)もありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)のキーボードのチェックです。

実測値で、キーピッチは縦:約19mm強、横:約19mm強、キーストロークは約1.8mmです。

14型ですが、主要なキーにサイズが小さいキーはなく、「半角/全角」キー、「Backspace」キー、「Enter」キーなども押しやすい大きさです。キーの配置も標準的です。また、キートップが適度に湾曲しており、指あたりがよく、しっかりとした打鍵感もあり、非常に打ちやすいキーボードです。

トラックポインタも使いやすいです。操作に慣れると、手をホームポジションに置いたままで、カーソルを移動することができ、効率よく作業できます。

タッチパッドでも普通に操作できます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライト付きのキーボードも選択できます。キーの質感がよく、薄暗い場所でもタイピングがしやすくなるので、バックライト付きキーボードがおすすめです。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)のパフォーマンスのチェックです。

この製品は、Lenovo Vantageの電源スマート設定で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「平衡型」と、高いパフォーマンスが出る「最高のパフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを紹介します。

電源スマート設定

 

CPU

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)では、Zen 3アーキテクチャーを採用した、Ryzen 5000Uシリーズプロセッサーを搭載しています。従来モデルのThinkPad E14 Gen 3 (AMD)と比べると、Zen 2のRyzen 5000Uシリーズから、Zen 3アーキテクチャーのRyzen 5000Uシリーズに変化しています。

選択できるのは、Ryzen 3 5425U、Ryzen 5 5625U、Ryzen 7 5825Uです。

今回は、Ryzen 3 5425U搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコアでは、Core i7-1165G7と同じぐらいのスコアが出ていました。シングルコアのスコアは低いですが、Ryzen 3でもウェブ閲覧や、Officeソフトの使用など、一般的な用途であればある程度快適に使える処理性能を備えていると思います。

なお、動作モードを「最高のパフォーマンス」モードにすることで、マルチコアスコアが少しアップしています。ただし、処理性能が飛躍的に向上しているわけではないので、通常は「平衡型」で使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 3 5425U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 3 5425U 5245 [最高のパフォーマンス]
4723 [平衡型]
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
Ryzen 3 5425U 1148 [平衡型]
1147 [最高のパフォーマンス]
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、帯域の広さは普通です。なお、メモリ構成は、オンボード + スロットです。スロットメモリは換装もできます。

なお、オンボードメモリは8GBに固定されています。そのため、メモリ容量が8GBのモデルは、オンボードのみのシングルチャネルとなり、メモリ帯域が狭くなります。自信がある方は、オンボード8GBメモリのみで購入し、空きのメモリスロットにメモリを増設して、デュアルチャネルにすることもできます(ただし、自己責任)。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
26.55GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスは、Ryzenプロセッサーの内蔵グラフィックスです。

今回、Ryzen 3 5425Uを搭載していますが、ベンチマークの結果は以下の通りです。他の最新CPUと比較すると、低めのスコアですが、Officeソフトの使用など、グラフィックスにそれほど負荷のかからない用途であれば、十分快適に作業できるスコアだと思います。動画再生も問題ありません。

なお、オンボードメモリ8GBのみの場合は、シングルチャネルになり、メモリ帯域が狭くなるため、グラフィックス性能も低くなります。

動画編集やゲームをするなら、外部グラフィックスを搭載した機種がおすすめですが、もしどうしてもこういったことをやりたいのなら、Ryzen 5かRyzen 7にして、メモリをデュアルチャネルにするといいと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 3 5425U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Ryzen 3 5425U
メモリDDR4-3200
11780 [平衡型]
11769 [最高のパフォーマンス]
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、普通の速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe-NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
1881
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェック結果は、下表の通りです。

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)は、USB-Cを1ポート備えており、Power Delivery(本体への給電)と、DisplayPort(映像出力)にも対応しています。

USB-Cアダプターでの給電に関しては、出力が低い場合、給電自体はできていても、低速ケーブルの警告が表示されます。USB-Cアダプターを使用するのであれば、45W以上の出力があるものの方がいいようです。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hzで表示は出来ていますが、色の形式がYCbCr420でした。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーの仕様表では、質量が「約1.59kg~」となっています。当サイトによる計測値は次の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。14型のモバイルノートPCと比べると重いですが、15.6型ノートPCよりも扱いやすいです。また、そこまで重さが気にならなければ、持ち出しもできると思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.542kg
ACアダプター+電源ケーブル 285g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は45Whです。14型ノートPCとしては、普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。今回、Ryzen 3だったというのもありますが、動画再生時のバッテリー駆動時間は長めでした。Ryzen 5やRyzen 7になると、もう少し短くなると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大約16.7時間
(2) 動画再生時 14時間52分
(3) FF14ベンチ
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。今回、65WのACアダプターだったので、充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
79%(約35Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラにはプライバシーシャッターが付いています。今回は、IRカメラも付いており、Windows Helloの顔認証を使用できます。

今回は、1080p FHDカメラを搭載しています。自然な色味で、解像度も高めなので比較的精細な画像です。ただし、広角気味なので、オンラインミーティングなどでは背景が大きく映り込みます。自宅などで、背景が映り込まない方がよければ、バーチャル背景などを使用したほうがいいです。

プライバシーシャッター付きWebカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右にステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「平衡型」モードでは、CPU電力は約20W、CPU温度は70℃前後で落ち着いて、そのまま推移しています。

「最高のパフォーマンス」モードでは、CPU電力が30W前後までアップするため、CPU温度も約89℃と高めです。

通常時は、「平衡型」モードでの運用がいいでしょう。

  • 平衡型
  • 最高のパフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高めの負荷がかかると、騒音値は上がりますが、他のノートPCと比較して、やや低め~普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷のかかる作業をすると、キーボード部の温度が少し上がりますが、パームレスト部の温度はそれほど変化していません。処理をしながらのタイピングでも、不快に感じることはないと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサー搭載なので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD) の外観のチェックです。

従来モデルのThinkPad E14 Gen 3 (AMD)から、ボディサイズやデザインに変化はないようです。

ThinkPadらしい外観です。

 

天板です。アルミ素材が使用されており、ThinkPadのロゴが配置されています。

 

液晶を閉じた状態の画像です。厚みは約17.9mmです。

 

側面には、 USB3.2、USB2.0、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMI、LANを備えています。一般的な使い方であれば必要十分なインターフェイス構成だと思います。

 

指紋センサー付きを選択すると、電源ボタンに指紋センサーが統合され、Windows Helloの指紋認証を使用することができます。

 

液晶の開く角度です。完全にフラットにはなりませんが、割と開くので、不便はないと思います。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときです。大きめのファン1つと、2本のヒートパイプでCPUを冷却しています。冷却性能はまずまずでしょう。

 

メモリは、金属のカバーで覆われています。オンボード+スロットメモリのメモリ構成で、スロットメモリの換装は可能です。

 

ストレージには、Type2242 M.2 SSDを搭載していました。

 

また、2nd SSD用のM.2スロットもあります。現時点では、購入時のカスタマイズで、2nd SSDの選択肢がありませんでしたが、購入後に自己責任でType 2280 M.2 SSDを増設することはできそうです。

 

標準で付属しているACアダプターは65Wです。

 

まとめ

以上が、ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)のレビューです。

いい意味で変化のない、打ちやすさに定評のあるThinkPadシリーズ特有のキーボードを搭載した人気の高い14型ノートPCです。トラックポイントも慣れると使いやすく、タイピング中心の作業を効率よくこなすことができます。

従来機種から変化した部分は多くありませんが、搭載するCPUがZen 3アーキテクチャーのRyzen 5000Uシリーズへとアップデートされています。処理性能の向上が期待できそうです。また、ウェブカメラに1080p FHDカメラを搭載できるようにもなりました。

今回は、Ryzen 3 5425U搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークではCore i7-1165G7と同程度のマルチコアスコアが出ており、一般的なウェブ閲覧、Wordを使った作業などであれば、十分快適に使用できると思います。

100% sRGB液晶は、色鮮やかな表示でき、比較的見やすくて、作業がしやすい液晶でした。購入時は、100% sRGB液晶の選択をおすすめします。

その他に、スロットメモリの増設・換装、M.2 SSDの増設ができるのもポイントです。メモリやストレージ容量に不足を感じる場合は、購入後でも自己責任でカスタマイズすることができます。

扱いやすいサイズと質量なので、宅内メインで、場合によっては持ち出しも可能だと思います。特に、タイピングすることが多い、テレワーク用、大学生、ライターさんなどにおすすめの機種です。

なお、100% sRGB液晶でなくていいのであれば、従来モデルのThinkPad E14 Gen 3 (AMD)も検討してみるといいかもしれません。従来モデルのほうが安いです。

 

打ちやすいキーボードを搭載した人気機種

ThinkPad E14 Gen 4 (AMD)

特徴

  • 打ちやすいキーボードとトラックポイントを搭載
  • 100% sRGBの液晶を選択できる
  • 2nd SSD用の空きM.2スロットがある

こんなあなたに

  • 扱いやすく、タイピングしやすい機種が欲しい方
  • ビジネスにも使いやすいノートPCが欲しい方
公式サイトはこちら

 

 

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