ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 7 5800H
GPU RTX 3060 Max-Q
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 16インチ
液晶種類 2560x1600 IPS 非光沢
質量 約1.99kg
バッテリー 約11.3時間 (71Wh)
価格[税別] 16万円台~
動画編集もできる16型ノートPC

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、クリエイティブ作業もできる16型のノートPCです。

解像度が2.5Kで、sRGBカバー率100%と色域も広めの液晶なので、写真・動画編集などのクリエイティブな用途に適しています。また、画面比が16:10と縦方向の表示面積が少し広いので、作業がしやすいです。

Ryzen 7 5800H + RTX 3060 Max-Qという構成で、サクサク動きますし、息抜きにゲームもできます。

少し品質が高いノートPCが欲しい方におすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は、次の構成でレビューしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 5800H、GeForce RTX 3060 Max-Q、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)の特徴」のみお読みください。

 

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)の特徴

クリエイティブな作業がしやすい16型液晶を搭載

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、クリエイター向けソフトを使った作業がしやすい液晶を搭載しています。

最近増えてきた、16型、アスペクト比16:10の液晶で、FHD液晶よりも解像度が高い2560x1600となっており、精細な表示が可能です。

そのため、下の画像のように、2つのウィンドウを並べても画面が見やすく、作業効率がアップします。また、縦方向の表示面積が少し広くなっているので、ペイン(枠)が多い、クリエイター向けソフトも、少し使いやすくなります。

作業がしやすい16型液晶を搭載

 

さらに、この液晶は、当サイト計測で、sRGBカバー率100%と、色域が広めでした。X-Rite Rantone のファクトリー・カラー・キャリブレーションにも対応しており、正確な色表現が可能です。例えば、ウェブコンテンツ用の画像の編集や、YouTube投稿用の動画の編集などの作業に適しています。

ただし、Adobe RGBカバー率は81.1%なので、印刷用の画像編集には色域が不足しています。

クリエイターに適した色域広めの液晶

 

GeForce RTX 3060 Max-Qを搭載し、max TGPは75W

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、外部グラフィックスに、GeForce RTX 3060 Max-Q Laptopを搭載しています。

実際のパフォーマンスを左右する、最大グラフィックスパワー(max TGP)は、75Wでした。

最大グラフィックスパワーは75W

 

実際のベンチマークは、ミドルレンジのスコアです。画像編集でのAIを使った処理や、動画編集などを快適にこなせるレベルだと思います。また、3D CGの入門機としても使えそうです。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 12077 (165W)
RTX 3080 16GB 11361 (130W)
RTX 3080 8GB 11229 (135W)
RTX 3070 10327 (130W)
RTX 3080 8GB 10258 (105W)
RTX 3070 9220 (95W)
ミドルレンジ RTX 3060 8302 (130W)
RTX 3060 7519 (95W)
RTX 3060 Max-Q 7480 (75W)
RTX 2060 6163
GTX 1660Ti 5667
RTX 2060 Max-Q 5526
エントリー RTX 3050 Ti 5243 (60W)
RTX 3050 4815(65W)
RTX 3050 4476 (60W)
RTX 3050 3980 (40W)
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)が搭載するRTX 3060 Max-Q Laptopのグラフィック性能
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

M.2 SSDの増設が可能

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、メインストレージとして、M.2 Type 2280 SSDを搭載し、加えて、もう一つ空きのM.2スロットを備えています。

 

空きのM.2スロットに、M.2 Type 2280 SSDを増設してみましたが、問題なく使用できました。

既存のストレージは、512GB SSDですが、動画の編集をする場合など、大容量ストレージが必要であれば、M.2 SSDを増設してもいいと思います。

 

また、ネジを移動すると、M.2 Type 2242 SSDを装着することもできます。

なお、メモリやストレージの増設・換装は、自己責任となります。当サイトでは、動作の保証、サポートなどはしておりませんので、ご了承ください。

 

メモリはオンボード+スロット

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、オンボード(8GB) + スロットメモリ (8GB)というメモリ構成です。

16GBあれば、通常の用途には十分ですが、クリエイティブな作業であれば、32GBか、それ以上のメモリ容量が欲しいという場合もあります。

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)でも、スロットメモリは換装できるので、16GB以上のメモリを搭載することもできます。ただし、デュアルチャネルで動作するのは、オンボード(8GB) + スロットメモリ (8GB)までとなり、それ以上の部分はシングルチャネルとなるため、メモリ速度が落ちます。16GB以上のメモリ容量を希望する方にとっては、ここがやや残念です。

メモリスロットは1つ

 

放熱性を考慮したボディ

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、高性能CPU・GPUを搭載しながら、ボディの厚みは約19.9mmとスリムです。扱いやすい半面、放熱性能がやや気になりますが、しっかりと排熱ができるように、背面と側面の4か所に通気口が設けられています。動画の書き出し時などは、CPU・GPUともに温度が上がりますが、心配のない範囲に抑えられており、安定して動作していました。

背面・側面の4か所から排気

 

ライバル機種との比較

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のライバル機種、デルのInspiron 16 Plus (7610)との比較を行います。

Inspiron 16 Plus (7610)も、16型で、当サイト計測でsRGBカバー率100%と、色域が広めの液晶を搭載していますが、3K解像度なので、画面の精細さでは、ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)よりも少し上です。Inspiron 16 Plus (7610)は、インテルの第11世代Coreを搭載しているので、Adobe系のソフトなど、作業内容によっては、Ryzen搭載のThinkBook 16p Gen 2 (AMD)よりも処理が速いです。また、2基のメモリスロットを備えているので、増設して大容量メモリで快適に作業したいという方にも適しています。写真編集がメインであれば、こちらが有利だと思いますし、外部グラフィックスなしのCore i5モデルであれば、11万円台~と価格も安いので、仕事がしやすいノートPCとしてもいいと思います。

一方、ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、RTX 3060 Max-Qを搭載しており、グラフィックス性能がInspiron 16 Plus (7610)よりも高いです。グラフィックス性能を必要とする使い方がメインであれば、ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)の方がいいでしょうでしょう。ゲームなどは、ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のほうが高いフレームレートが出ます。

ちなみに、Premiere Proによる4K/約10分の動画の書き出し時間は、Ryzen7 5800H/RTX3060のThinkBook 16p5分36秒Core i7-11800H/RTX3050のInspiron 16 Plus5分19秒で、後者のほうが若干速かったです。Premiere ProはインテルCPUとの相性がいいので、グラフィック性能が低くても、後者のほうが速かったのでしょう。ただ、差はわずかですし、 編集作業中の体感速度はほぼ変わりません。

ライバル機種との比較
  [本製品]
ThinkBook 16p Gen 2
(AMD)
[ライバル機種]
Inspiron 16 Plus
(7610)
画像
CPU Ryzen 7 5800H Core i7-11800H
Core i5-11400H
GPU RTX 3060 Max-Q CPU内蔵 / RTX 3050
メモリ 16GB 8GB / 16GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 16.0型16:10
液晶種類 2.5K (2560x1600) 3K (3072x1920)
インターフェイス USB3.2 x2
USB-C x2
(PD,DP対応)※
SDカードリーダー
USB3.2 x2
USB-C
(TB4,PD,DP対応)※
HDMI
SDカードリーダー
質量 約1.99kg ~約2.015kg
バッテリー 71Wh 86Wh
レビュー レビュー
※TB4:Thunderbolt 4、PD:Power Delivery、DP:DisplayPort
近い構成での価格比較
  [本製品]
ThinkBook 16p Gen 2
(AMD)
[ライバル機種]
Inspiron 16 Plus
(7610)
CPU Ryzen 7 5800H Core i7-11800H
GPU RTX 3060 Max-Q RTX 3050
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD 1TB SSD
価格[税込] 164,890円 166,384円
※2022年2月2日時点の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
見やすく、作業がしやすい液晶を搭載し、スペックも十分です。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 当サイト計測でsRGBカバー率100%と色域が広めの液晶なので、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も悪くなく、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
ウェブコンテンツなど、パソコンやタブレットで表示するための画像編集に適した液晶を搭載しています。RAW現像や画像編集にも対応できます。ただし、Ryzen搭載なので、使用するソフトや、作業内容によっては、インテル搭載機よりも処理に少し時間がかかることがあります。
動画編集 RTX 3060 Max-Qを搭載しており、4K動画の編集作業も快適ですし、書き出しも実用的な範囲の時間で行えます。液晶の色域も広めなので、YouTube投稿用の動画などあれば、色の調整まで行えます。
ゲーム RTX 3060 Max-Qを搭載し、重い部類のゲームでも画質を調整すれば快適にプレイできるものが多いです。ただし、液晶がハイリフレッシュレート液晶ではないので、ゲームメインであれば、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のディスプレイパネルは、「AUO B160QAN02.M」でした。

アスペクト比16:10、解像度2560x1600の液晶を搭載しています。sRGBカバー率100%と色域が広めで、映り込みも抑えられており、フリッカーも発生していません。見やすく作業がしやすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では415cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測での計測結果は、以下の通りです。色域広めの液晶です。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 84.2%
Adobe RGBカバー率 81.1%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。わずかにギラつきがありますが、ほとんど気にならないレベルです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。どの輝度設定でも、フリッカー(ちらつき)は発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:18mm強、縦:18mm強、キーストロークは約1.3mmです。標準的なキー配列です。主要なキーのサイズも概ね揃っています。一つの枠に2つのキーが配置されている部分は、見た目があまりよくないですが、それ以外は、普通の打ちやすさのキーボードです。ただ「\」のキーが小さいのは、やや残念です。

テンキーは、標準的な4列で、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドの使い勝手も普通です。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトも付いているので、薄暗い場所でもタイピングしやすいです。

バックライト付き

 

パフォーマンスのチェック

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のパフォーマンスのチェックです。

Lenovo VantageのCreatorの設定で、動作モードが変更できます。

Creatorの設定

 

ここでは、「インテリジェント・クーリング」時と、「エクストリーム・パフォーマンス」時の各種ベンチマークを掲載します。

 

CPU

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)は、Ryzen 7 5800Hを搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。

シングルコアのスコアはほどほどですが、マルチコアでは高めのスコアが出ています。Ryzen 7 5800Hとしては、標準的な性能でした。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードにすることで、マルチコアのスコアが10%ほどアップしているので、作業内容に合わせて動作モードを選択するとよさそうです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 5800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
12449 [エクストリーム・パフォーマンス]
11405 [インテリジェント・クーリング]
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Ryzen 5 5600H 9255
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-12700H 1823
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
1420 [エクストリーム・パフォーマンス]
1417 [インテリジェント・クーリング]
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、普通の速さです。オンボード + スロットメモリの構成です。スロットメモリのほうは換装できます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
25.92GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3060 Max-Q Laptopを搭載しています。ベンチマークの結果は以下の通りです。順当なスコアが出ていました。4K動画などの書き出しも実用的な速さで行える性能を備えています。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードにすると、11%程スコアがアップしています。ゲームや、動画の書き出しを行うような場合は、「エクストリーム・パフォーマンス」モードにするといいかもしれません。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Max-Q Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 Max-Q 75W 7480 [エクストリーム・パフォーマンス]
6743 [インテリジェント・クーリング]
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Max-Q Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロック等は変化していませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3625
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

ここでは「エクストリーム・パフォーマンス」にしてゲームのフレームレートを計測しています。

今回チェックした中では、重い部類のゲームでも、画質を調整することで60 fpsのフレームレートで快適にプレイできました。ハイリフレッシュレート液晶ではありませんが、そこにこだわらなければ、作業の合間などに息抜きでゲームをプレイするに十分の性能を備えています。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 94 fps
オフ 63 fps
ウルトラ オフ 51 fps
自動 61 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 85 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 82 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 145W 62 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3070Ti 105W 61 fps
RTX 3060 130W 54 fps
RTX 3060 90W 51 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 51 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 95W 28 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
RTX 3050 60W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 73 fps
オフ 66 fps
最大 オフ 47 fps
高性能 51 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070Ti 105W 65 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 47 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 140 fps
74 fps
エクストリーム 41 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 41 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 96 fps
75 fps
ウルトラ 66 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070Ti 105W 83 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 66 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 113 fps
標準品質 94 fps
高品質 71 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3070Ti 105W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 71 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 45321 / 164 fps
15642 / 92 fps
ウルトラ 10966 / 77 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 77 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 135 fps
高(ノート) 123 fps
最高品質 107 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070Ti 105W 137 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 107 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 190 fps
高設定 132 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 247 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3070 145W 185 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3070Ti 105W 164 fps
RTX 3060 130W 160 fps
RTX 3060 90W 144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 132 fps
RTX 3050Ti 60W 103 fps
RTX 3050 95W 99 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
RTX 3050 60W 89 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 234 fps
高設定 192 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 408 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 404 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3070 145W 246 fps
RTX 3060 130W 242 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3070Ti 105W 229 fps
RTX 3050Ti 60W 222 fps
RTX 3050 95W 211 fps
RTX 3050 60W 195 fps
RTX 3060 Max-Q 75W 192 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 195 fps
高設定 98 fps
最高設定 80 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 20809(すごく快適)
※約5500で60fps

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomは、Ryzenプロセッサーと相性があまり良くないので、現像時間がやや長めです。ただ、極端に遅いわけではありませんし、十分、実用的な範囲です。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
47秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
92秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

GeForce RTX 30シリーズのグラフィックスを搭載しているので、スーパー解像度のような処理が速いです。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約4秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分19秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約3分19秒
スーパー解像度 約4秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しも実用的な時間で行えます。編集作業も快適です。

4K動画の書き出し
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060 Max-Q (75W)
5分36秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060 Max-Q (75W)
5分34秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードですが、マルチコアの性能が高いため、処理にかかる時間は比較的短めです。

Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 5800H 10分11秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックでは、下表のような結果となりました。

Power Delivery、DisplayPortに対応しているUSB-Cポートを2つ備えています。Thunderboltには非対応です。

Power Delivery対応ですが、本機への給電には大きめの出力が必要です。ThinkPad USB Type-C ドックでは給電できませんでしたが、ThinkPad Thunderbolt 3 ドックでは給電できたのは、ThinkPad Thunderbolt 3 ドックの給電容量が大きかったためだと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMI出力ポートはありません。

 

質量のチェック

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)の質量は、メーカーの仕様値では「約1.99kg」となっています。当サイトによる計測値でも、仕様値に近い質量でした。RTX 3060 Max-Qを搭載した16型ノートPCとしては、比較的扱いやすい質量だと思います。

ACアダプターは大きく、質量もあります。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.040kg
ACアダプター+電源ケーブル 856g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、71Whでした。16型のノートPCとしては、大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。高性能パーツを搭載していますが、バッテリー容量が大きいので、軽い作業であれば意外とバッテリー駆動でも使えそうです。ゲームのような高負荷時は、さすがにバッテリー駆動時間は短いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約11.3時間
(2) PCMark 10 Modern Office 8時間10分
(3) PCMark 10 Gaming 1時間34分
※画面輝度は約120cd/m2、動作モードは「インテリジェント・クーリング」
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は普通です。なお、急速充電を行うと、30分で約50%の充電が可能となります。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
68%(約48Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、プライバシーシャッター付きです。IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用することができます。

Webカメラ

 

Webカメラは、標準的なHD 720pカメラです。やや暗めの画像でした。フルサイズで見ると細部には粗がありますが、ノートPCのWebカメラとしては普通の性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

インテリジェント・クーリングモードでは、少し時間が経過した後は、CPU電力は35W前後で推移し、CPU温度は65℃前後と低めです。

エクストリーム・パフォーマンスモードでは、CPU電力が60W前後までアップしており、CPU温度もギリギリ80℃台後半まで上がっていますが、心配するほどの温度ではないと思います。

  • インテリジェント・クーリング
  • エクストリーム・ パフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

Premiere Pro書き出し時のCPU、GPU温度の詳細

Adobe Premiere Proで動画を書き出したときのCPU/GPU温度は下図の通りです。

どちらのモードでも、CPU温度は約80℃台、GPU温度は70℃台前半を軸に推移しており、問題のない温度です。モードによる温度の差はわずかなので、動画の書き出しのような高負荷のかかる作業を行うときは、「エクストリーム・パフォーマンス」モードを選択するといいと思います。

  • インテリジェント・クーリング
  • エクストリーム・ パフォーマンス
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「インテリジェント・クーリング」モードのアイドル時でも、少し音がします。「エクストリーム・パフォーマンス」モードで、負荷のかかる作業をすると騒音値が上がりますが、同等性能を備える他機種と同じくらいの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生時
左から3番目:Premiere Proで書き出した時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

負荷のかかる作業を行うと、パームレストの右側の温度が少し上がります。人によっては、やや不快に感じる方がおられるかもしれません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは消費電力が高めですが、外部グラフィックスを搭載したクリエイター向けノートPCとしては、やや低め~普通の消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)の外観のチェックです。

スタンダードなデザインで、質感のいいアルミボディなので、仕事にも趣味にも使いやすいです。スリムベゼルにより、液晶面もすっきりしています。

ボディカラーは、ミネラルグレーです。

 

天板は、デュアルトーンです。「ThinkBook」のロゴは大きめですが、アクセントになっていて、個人的には好きです。

 

閉じた状態です。高さは約19.9mmです。

背面部を少し突き出すことで、放熱しやすくなっているようです。

 

電源ボタンには、指紋センサーが統合されています。

 

インターフェイスには、USB3.2 x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)が2ポート、SDカードリーダーを備えています。USBポートが背面に配置されているので、ケーブルが邪魔になりにくいですが、抜き差しすることが多い場合は、少し使いにくいかもしれません。

 

ディスプレイ面は、ほぼフラットになります。

 

底面です。

 

底面カバーを開くと、ご覧のような内部になっています。2つのファンで4か所から排気して、冷却しています。

 

メモリは、オンボード(8GB)+スロットメモリ(8GB)です。スロットメモリは換装できます。

 

ストレージには、Type 2280 SSDが搭載されています。

 

空きのM.2スロットもあります。前述しましたが、Type 2280のSSDでもType 2242のSSDでも装着できます。

 

ACアダプターは230Wです。高出力なので、ACアダプターのサイズも大きいです。

 

まとめ

以上が、ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)のレビューです。

最近増えてきた、少し大きめの16型液晶を搭載したノートPCです。

液晶は、画面比16:10、2.5K、sRGBカバー率100%となっており、仕事に使っても、趣味に使っても、見やすく効率的に作業できるでしょう。画像・映像編集などのクリエイティブな作業にも適しています。

Ryzen 7 5800H、RTX 3060 Max-Q、16GBメモリと、スペックも高めなので、多くの作業を快適にこなせます。16型で、このスペック構成でありながら、約1.99kg、厚さ約19.9mmなので、取り扱いもしやすいです。仕事場と、自宅にそれぞれACアダプターを置いておけば、仕事場と、自宅で行き来し、同じ環境でテレワークを行う、といった使い方もできそうです。

自分でカスタマイズできる方であれば、必要に応じて、自分でストレージを増設することもできます。ただし、メモリ構成は、オンボード + スロットメモリなので、メモリの増設をしたいという方には、あまり向いていません(一部、シングルチャネル動作になってしまうため)。

このメモリ構成さえ気にならなければ、ビジネスユーザーだけでなく、趣味でクリエイター向けソフトを使いたい方や、効率よく作業ができて、息抜きにゲームもプレイしたい方など、少し質の高いノートPCが欲しい方に適した機種だと思います。

 

動画編集もできる16型ノート

ThinkBook 16p Gen 2 (AMD)

特徴

  • 作業がしやすい16型液晶を搭載
  • Ryzen 7+RTX 3060 Max-Q搭載で、動画編集も可能
  • ストレージの増設が可能

こんなあなたに

  • 画像・動画編集を行う方
  • 効率よく仕事をしたい方
  • ゲームでの息抜きもしたい方
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