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レノボ ThinkPad T14 Gen 2(第11世代インテル)の実機レビュー

更新日:2021年10月16日
CPU Core i7-1185G7
Core i7-1165G7
Core i5-1145G7
Core i5-1135G7
GPU CPU内蔵 / MX450
メモリ 最大48GB DDR4-3200
ストレージ 最大 2TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD IPS
FHD IPS タッチ
FHD IPS 省電力
FHD IPS PG タッチ
4K IPS HDR
※PG:Privacy Guard
質量 約1.47kg~
バッテリー 最大約14.5時間 (50Wh)
WWAN LTE
価格[税込] 10万円台~
従来と変わらずタイピングしやすい

ThinkPad T14 Gen 2は、メインPCとして使いつつ、たまに持ち出すこともできるノートPCです。

従来モデルからボディはそのままですが、CPUが第11世代Coreにアップデートされています。また、必要に応じて、GeForce MX450を搭載することもできます。

2021年モデルのThinkPadシリーズは、キーボードが打ちにくくなった機種もありますが、本製品は従来といい意味で変わらず、打ちやすいです。

4K液晶を含め、用途に応じた液晶が選びやすいこと、LTEを選択できることなどもメリットです。

なお、2021年4月時点で、国内で販売されているのはインテルモデルのみですが、Ryzen 5000シリーズを搭載したAMDモデルも、そのうち発売されるかもしれません。

最新レノボPCのレビューはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1145G7、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ThinkPad T14 Gen 2の特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad T14 Gen 2の特徴

宅内メイン時々持ち出しに適した機種

ThinkPad T14 Gen 2は、宅内でのメインPCとしての使用や、宅内モバイルに適した14型ノートPCです。質量が約1.47kgからと、モバイルPCとしてはやや重めですが、持ち出せないほどではありません。時々、必要な時に持ち出す、といった使い方もできます。週に1,2回テレワークのために持ち帰る、といった使い方にもいいと思います。

なお、ThinkPad T14 Gen 2は、従来モデルThinkPad T14 Gen 1の後継機種です。従来機種からの主な変化は、CPUやGPUのアップグレードとなり、マイナーチェンジモデルといった感じがします。

宅内メイン時々持ち出しに適したサイズと質量

 

vPro対応CPUも選択可能

ThinkPad T14 Gen 2は、CPUに第11世代Coreを搭載しています。

大まかな性能を把握できるように、下のグラフでThinkPad T14 Gen 2で選択できるCPUのベンチマークスコアを比較しています。

Core i7-1185G7と、Core i5-1145G7は、vPro対応プロセッサーです。やや高めの処理性能を備えているだけでなく、企業のIT管理者が管理しやすいような付加的な機能も備えており、価格も上がります。特にvPro対応である必要がない場合、例えば個人で購入する場合などは、一般的なCore i7-1165G7、もしくはCore i5-1135G7を選ぶといいと思います。

なお、一般的なビジネスソフトなどの使用であれば、Core i5でも十分快適に動作するでしょう。

CPU性能の目安 ~ CINEBENCH R23 マルチスコア ~
Core i7-1185G7 6229
Core i5-1145G7 4785
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
 :vPro対応CPU

 

GeForce MX450を搭載可能

ThinkPad T14 Gen 2では、外部グラフィックスとして、GeForce MX450を搭載できます。

搭載可能なGeForce MX450は、2GB GDDR6メモリを搭載しています。同じGeForce MX450でも、GDDR5メモリを搭載しているものよりも高めのグラフィックス性能となるのではないかと思います。ちなみに、下のグラフィックス性能の目安のグラフは、GDDR6メモリ内蔵のGeForce MX450を搭載した機種で計測したスコアです。

GeForce MX450を搭載することによって、画像や動画の編集、書き出しといった作業を少し快適に行えるようになります。

※2021.10.16 グラフに間違いがあったので修正しました。

グラフィックス性能の目安 ~ 3DMark Night Raid Graphics score ~
GeForce MX450 30425
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316

 

液晶の選択肢が多い

ThinkPad T14 Gen 2では、搭載する液晶を、以下のような最大5種類から選択することができます。用途に合った液晶が選びやすいのはメリットです。

ThinkPad T14 Gen 2で選択できるディスプレイ

(1) FHD、IPS、300nit

(2) FHD、IPS、タッチ、300nit

(3) FHD、IPS、省電力、400nit

(4) FHD、IPS、Privacy Guard、タッチ、500nit

(5) 4K、IPS、500nit、HDR、Dolby Vision

全ての液晶が視野角が広いIPS液晶となっています。

一般的な解像度のFHD液晶に加えて、高解像度の4K液晶も選択できます。高精細な写真や、4K動画などを表示したり、視聴したりしたい場合は、この4K液晶を選択するといいでしょう。ただし、4液晶はバッテリー駆動時間は短くなると思うので、ご注意ください。

通常の事務作業や、ビジネスソフトの使用であれば、(1)や(3)の液晶がおすすめです。

なお、ThinkPad Xシリーズでは、液晶のアスペクト比が16:10となり、少し縦方向の情報量が増えていますが、ThinkPad T14 Gen 2では、従来モデルと同じくアスペクト比16:9の一般的な液晶となります。

アスペクト比16:9の液晶を搭載

 

オンボード+スロットのメモリ構成

ThinkPad T14 Gen 2のメモリ構成は、オンボード+スロットメモリとなっています。選択できるメモリは、下の画像のとおりで、最大のメモリ容量は48GBです。

オンボードと、スロットメモリの両方のメモリを搭載することで、デュアルチャネルで動作します。特に、グラフィックス性能は、シングルチャネルよりもデュアルチャネル動作の方がパフォーマンスがアップします。そのため、画像や動画のライトな編集も行いたい場合などは、デュアルチャネルで動作するように、8GB+8GB、もしくは16GB+16GBという構成がおすすめです。

メモリのカスタマイズ画面
メモリの違いによるCPU内蔵グラフィックス性能の差
~ 3DMark Night Raid Graphics score ~
メモリDDR4-3200
8GB+8GB デュアルチャネル
14647
メモリDDR4-3200
8GBx1 シングルチャネル
8460
Core i5-1145G7で計測

 

キーボード&マウス操作がしやすい

同時に発表された兄弟機種のThinkPad T14s Gen 2では、キーストロークが約1.5mmとやや浅めのキーボードを搭載しているようですが、ThinkPad T14 Gen 2は、従来機種と同じ筐体を採用し、約19mmと十分なキーピッチ、約2mm弱と深めのキーストロークの打ちやすいキーボードを搭載しています。キートップも適度にカーブしていて、指馴染みがよく、タイピングがしやすいです。従来のThinkPadシリーズの打鍵感を好んでいる方にとっては、変わっていないことがメリットとなりそうです。

また、一般的なタッチパッドに加えて、ThinkPad特有のトラックポイントとクリックボタンでもマウス操作ができます。慣れると、キーボードから手を離すことなく、マウス操作を行うことができ、とても便利です。

タッチパッドとトラックポイント

 

LTEを搭載することが可能

ThinkPad T14 Gen 2では、カスタマイズでLTE搭載も選択できます。

日常的に持ち出して、モバイルPCとして使用するにはやや重いですが、ネット回線を引いていない場所でも簡単にネットに接続することが可能となる、といったメリットがあります。

 

Wi-Fi 6Eに対応

ThinkPad T14 Gen 2の無線規格は、Wi-Fi 6Eです。

実際にWi-Fi 6Eが普及するのはまだ先だとは思いますが、対応ルーターを使用することで、帯域が増え、混雑が少なく、安定して高速、かつ低遅延の通信が可能となります。

Wi-Fi 6Eに対応

 

従来モデルとの比較

従来モデルのThinkPad T14 Gen 1との比較を簡単に行います。

CPUおよび選択できる外部GPUがアップデートされています。

バッテリー容量にも変化はありませんが、駆動時間の仕様値は少し短くなっています。電源にすぐ接続できる、宅内モバイルのような使い方であれば問題ないですが、外出先などでバッテリー駆動でもそこそこの時間使用したいという場合は、少し残念です。

現時点では、従来機種も購入できますが、Core i5の鉄板構成で価格を比較してみると、価格差は大きくありませんでした。ただ、新モデルはメモリをデュアルチャネルにしないと、グラフィックス性能も高くはなりませんし、Officeソフトの使用などであれば、旧世代のCPUやGPUでも十分という方も多いと思います。購入のタイミングと、用途、価格によって、新旧モデルのどちらにするかを検討してもいいと思います。

新旧モデルの比較
  [本機器]
ThinkPad T14 Gen 2
[従来機種]
ThinkPad T14 Gen 1
CPU 最大 第11世代Core i7-1185G7 最大 第10世代Core i7-10610U
GPU CPU内蔵 / MX450 CPU内蔵 / MX330
メモリ 最大 48GB DDR4-3200
(オンボード+スロット)
ストレージ PCIe SSD
液晶種類 14.0型 FHD / 4K 14.0型 HD / FHD / 4K
質量 約1.47kg~ 約1.46kg~
サイズ[mm] [幅] 329
[奥行] 227
[高さ] 17.9
[幅] 329
[奥行] 227
[高さ] 18.9
バッテリー 最大約14.5時間
(約50Wh)
最大約17.05時間
(約50Wh)
WWAN LTE
新旧モデルの価格比較
  [本機器]
ThinkPad T14 Gen 2
[現行機種]
ThinkPad T14 Gen 1
CPU Core i5-1135G7 Core i5-10210U
メモリ 8GB (オンボード)
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶種類 14.0型 FHD IPS 14.0型 FHD IPS タッチ
その他 IR & 720p カメラ
指紋センサー
バックライト付きキーボード
価格[税込] 113,102円 109,967円

 

やや残念な点

ThinkPad T14 Gen 2を試してみて、残念に感じた点は、FHD IPS液晶の色域がやや狭い点です。メモリをデュアルチャネルにするか、GeForce MX450を搭載することで、やや負荷が高めの作業にも対応可能ですが、液晶の色域が狭いせいで、用途が限られてしまいます。

なお、FHD IPS液晶以外の色域は不明です。

 

海外ではAMDモデルも発表済み

海外で発表されている情報によると、ThinkPad T14 Gen 2には、AMD Ryzen 5000シリーズプロセッサーを搭載したモデルもあるようです。3月23日の国内の製品発表会で、販売開始のアナウンスがあったのはインテルモデルのみでしたが、海外で販売開始予定となっている5月頃に、ThinkPad T14 Gen 2のAMDモデルが、国内でも発表されるかもしれません。

なお、AMDモデルは、最新のAMD Ryzen 5000シリーズプロセッサーを搭載する予定となっています。従来モデルのThinkPad T14 Gen 1では、AMD Ryzen PROプロセッサーを搭載していたので、新モデルのThinkPad T14 Gen 2でも、AMD Ryzen PRO 5000シリーズのモバイル向けプロセッサー搭載となるのではないかと考えます。

そこで、下表にRyzen PRO 5000シリーズのプロセッサーの仕様を簡単にまとめてみました。高めの処理性能を、インテルモデルより安く入手できるとしたら、非常に魅力的なモデルとなると思います。

Ryzen PRO 5000シリーズの仕様比較
  Ryzen 7
PRO 5850U
Ryzen 5
PRO 5650U
Ryzen 3
PRO 5450U
アーキテクチャ Zen 3
CPUコア数 8 6 4
スレッド数 16 12 8
キャッシュ 20MB 19MB 10MB
最大ブースト
クロック
4.4 GHz 4.2 GHz 4.0 GHz
基本クロック 1.9 GHz 2.3 GHz 2.6 GHz
TDP 15W

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 特にオンライン会議に特化した機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、問題なくオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 4K HDR液晶を選択すれば、色鮮やかな映像で動画を楽しめます。ただし、今回搭載されていたFHD IPS液晶は色域が狭く、映像の鮮やかさはイマイチでした。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
△~○ FHD液晶はsRGBカバー率59.7%と狭かったです。他の液晶の色域は分かりませんが、4K液晶なら広い色域だと思われます。
動画編集 △~○ メモリをデュアルチャネル構成にすれば、簡易的な動画編集ならできると思います。また、GeForce MX450を搭載すれば、動画編集ソフトによっては快適度が上がると思います。
ゲーム ゲーム向きの機種ではありません。ただし、軽めのゲームならある程度はプレイできます。また、GeForce MX450を搭載すれば、ややフレームレートが上がります。

 

ディスプレイのチェック

ThinkPad T14 Gen 2のディスプレイのチェックです。今回搭載しているのは、最も標準的なFHD IPS液晶です。パネルは、「AUO B140HAN04.E」でした。

色域は広くありませんが、視野角が広く、フリッカーも発生しておらず、オフィスワークなどの仕事用で使うには十分な品質です。最大輝度は、当サイトの計測では322cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は59.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤色がやや強めに発色しています。ただ、オフィスワークで使う分にはそれほど気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad T14 Gen 2のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mmです。キーストロークは約1.9mmと深く、しっかりとした打鍵感があります。サイズが小さくなっている主要キーもなく、配置にもクセがありません。キートップは適度に湾曲していて、指馴染みがよく、とても打ちやすいキーボードです。いい意味で変化がないのが、嬉しいです。

タッチパッド、トラックポイントも使いやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad T14 Gen 2のパフォーマンスのチェックです。

ThinkPadでは、インテリジェント・クーリングという温度やファン速度を制御する機能が、Windowsの電源モードに統合されています。

電源スマート設定

 

今回、Core i5-1145G7を搭載していますが、「高パフォーマンス」時と、「最も高いパフォーマンス」時のPL1は、次のようになっています。ここでは、この2つのモードの各種ベンチマークスコアを確認していきます。

高パフォーマンス
最も高いパフォーマンス

 

CPU

ThinkPad T14 Gen 2では、CPUに第11世代CoreのCore i5、もしくはCore i7を搭載します。今回は、vPro対応のCore i5-1145G7を搭載し、マルチコアの結果では、Core i7-1165G7を超える高めのベンチマークスコアが出ていました。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1145G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 10139
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Core i5-1145G7 4785 [最も高いパフォーマンス]
4773 [高パフォーマンス]
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-1145G7 1414 [最も高いパフォーマンス]
1404 [高パフォーマンス]
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i7-10870H 1245
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力とCPU温度は、「パーツの温度のチェック」に掲載しています。

 

メモリ

メモリの速度はご覧の通りで、普通の速さです。なお、オンボードメモリのみだと遅いですが、オンボード+スロットメモリのデュアルチャネルであれば速くなります。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GBメモリ(オンボード8GB)
16GBメモリ(オンボード8GB+スロット8GB)
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
31.46GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
15.65GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

「高パフォーマンス」モードと、「最も高いパフォーマンス」モードでの差はほとんどなく、オンボードメモリのみのシングルチャネル動作だと、CPU内蔵グラフィックスの性能は低めです。一方、オンボード+スロットメモリのデュアルチャネル動作になると、高めのグラフィックス性能となりました。

オフィスワークであれば、グラフィックス性能が低くても問題ないと思いますが、画像や動画のライトな編集も行う場合などは、メモリをデュアルチャネルにすることをおすすめします。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
8GBメモリ(オンボード8GB)
16GBメモリ(オンボード8GB+スロット8GB)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Core i5-1145G7
メモリDDR4-3200 デュアル
14647 [最も高いパフォーマンス]
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200 デュアル
14247
Ryzen 7 4700U 13861
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200 デュアル
13316
Ryzen 5 4500U 12126
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Core i7-1065G7 11084
Ryzen 3 4300U 9800
Core i5-1145G7
メモリDDR4-3200 シングル
8460 [最も高いパフォーマンス]
8418 [高パフォーマンス]
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3420
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応しており、今回試した機器は全て使用できました。出力が小さいUSB-C充電器も使用できたので、持ち出すときは小型のUSB-C充電器をカバンに入れておくと安心感があります。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

ThinkPad T14 Gen 2の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.47kg~」とありました。当サイトの計測値は下表の通りで、仕様値に近い質量でした。14型ノートPCとしては普通の重さです。持ち運べなくはありません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.505kg
ACアダプター+電源ケーブル 256.2g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad T14 Gen 2のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、メーカーページを見ると50Whとのことですが、実際のバッテリは51Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。ノートPCとしては普通ですが、モバイルノートPCとしてはやや短めの時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大 約14.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 9時間18分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 2時間58分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。今回は45W出力のUSB-Cアダプターが付属していましたが、65Wのアダプターであれば、1時間あたりの充電容量も変化する可能性があります。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
63%(約30Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの温度およびCPU電力の推移を確認します。

「高パフォーマンス」モードでは、1分ほど経過するとCPU温度が100℃に達するため、段階的にCPU電力が下がり、3分ほど経過した後はCPU電力20W前後、CPU温度86℃前後で推移しています。

「最も高いパフォーマンス」モードでも、傾向は似ています。CPU電力30W前後で動作する時間は少し長いですが、CPU温度が100℃に達すると、CPU電力が20W前後まで下がり、それに伴ってCPU温度も84℃ぐらいで落ち着いて、そのまま推移しています。

どちらのモードでも、CPU温度はやや高めですが、高負荷作業を長時間連続で行うような機種ではないので、それほど心配なく使用できると思います。

  • 高パフォーマンス時
  • 最も高いパフォーマンス時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

ThinkPad T14 Gen 2の動作音(静音性)のチェック結果です。

「高パフォーマンス」モードでの測定ですが、アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかると騒音値は上がりますが、それほどうるさく感じるほどではありません。「最も高いパフォーマンス」モードにすると、もう少し騒音値が上がります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

低負荷のときはそれほど熱くありませんが、高めの負荷になると温度が上がり、体感でも熱く感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

ノートPC向けのTiger Lake-UP3を搭載しているため、消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad T14 Gen 2の外観のチェックです。

一世代前からボディに変化はありません。ThinkPadらしいデザインです。

 

天板です。

 

スピーカーはキーボード面の上部に配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。プライバシーシャッターが付いており、使用しないときはカメラを物理的にカバーすることができます。また、IRカメラ付きを選択すると、Windows Helloの顔認証も使用できます。

 

指紋センサーです。購入時のカスタマイズ画面で、指紋センサーの有無を選択できます。

 

インターフェイスとしては、USB 3.2 x2、USB Type-C x2(Thunderbolt 4対応)、HDMI、microSDカードリーダー、LANを備えています。ドッキングステーションも使用できます。

 

液晶は180°開き、フラットになります。

 

底面です。

 

底面カバーは爪がやや固く外しにくいです。

ファン、ヒートパイプともに1つのシンプルな冷却システムです。

 

メモリは、オンボードメモリ + スロットメモリとなっています。スロットメモリは、増設や換装が可能です。

 

M.2 SSDも換装できると思います。

 

ACアダプターは、45Wでした。構成によっては、65Wアダプターがデフォルトとなっているようです。

 

まとめ

以上が、ThinkPad T14 Gen 2のレビューです。

ThinkPad T14 Gen 2は、従来モデルからボディデザインはそのままで、第11世代Coreを搭載し、外部グラフィックスにはGeForce MX450を選択できるようになり、マイナーアップデートを遂げています。

キーボードはいい意味で、従来と変わらず、非常にタイピングしやすいです。 

用途に合わせて選べる液晶、打ちやすいキーボード、充実のインターフェイス、LTE搭載可能など、ビジネスノートPCとして快適に使用するための条件が揃っています。質量は約1.47kgからとモバイルPCとしてはやや重めですが、宅内モバイルとしての使用や、持ち出す頻度が少ない方であれば問題ないでしょう。テレワーク用のPCとしてもおすすめです。

ただし、第11世代Coreの特徴でもある、Intel Iris Xeグラフィックスの高めの性能を引き出すためには、メモリをデュアルチャネルにして使用する必要があるので、ご注意ください。

また、ビジネスPCとしては不足ありませんが、今回試したFHD IPS液晶は、画像や動画の編集などを行うには色域が狭めでした。解像度はFHDで、sRGBカバー率の高い液晶を選択できると、対応できる作業の幅が広がり、なお良かったと思います。

従来と変わらずタイピングしやすい

ThinkPad T14 Gen 2

特徴

  • 従来と変わらず打ちやすいキーボードを搭載
  • GeForce MX450を搭載可能
  • 4K液晶を選択可能

こんなあなたに

    • タイピングしやすいノートPCが欲しい方
  • 部屋を移動してPCを使うことがある方
  • 価格10万円台(税込)~
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