レノボ ThinkPad P14s Gen 2 (AMD) の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 7 PRO 5850U
Ryzen 5 PRO 5650U
メモリ 最大48GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD
FHD タッチ
FHD 72%NTSC
FHD タッチ PG 72%NTSC
UHD タッチ 90% DCI-P3
※PG:プライバシーガード
質量 約1.47kg
バッテリー 最大約15.2時間
WWAN LTE
価格[税込] 11万円台~
Ryzen PRO搭載の軽量ワークステーション

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、Ryzen PRO 5000シリーズを搭載した、比較的軽めの14型モバイルワークステーションです。

ISV認証を受けており、ISV系のアプリを使用する場合は、安心感があります。

液晶の選択肢が多く、最大でUHD 90% DCI-P3の高精細、広色域液晶を搭載できます。

ただし、外部グラフィックスは搭載しておらず、一般的なワークステーションとは少しイメージが違うかもしれません。

UHD液晶やISV認証にこだわらなければ、非常に似た構成が選択できるThinkPad T14 Gen 2 (AMD)も検討するといいと思います。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 PRO 5850U、16GBメモリ、256GB NVMe SSD、FHD液晶 (72% NTSC)

 

セール情報

以下のページでセールを実施中です。

 

目次

お忙しい方は、「ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)の特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)の特徴

軽量・低価格のモバイルワークステーション

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、ワークステーションに分類されている機種です。比較的軽く、価格も安いモバイルワークステーションとなっています。

ただし、外部グラフィックスは搭載しておらず、一般的なノートPCとほぼ同じ構成で、外見も普通のThinkPadシリーズと同じです。ただ、一般のノートPCと異なるのは、ISV認証を取得している点です。ISV系のアプリケーションを使用する場合は、互換性や安定性の面で安心感があります。

逆に言うと、ISV系のアプリを使用しないのであれば、ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)ではなく、おそらく同じボディのThinkPad T14 Gen 2 (AMD)などを選択するといいと思います。

外見は普通のThinkPad

 

Ryzen PRO 5000シリーズを搭載

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、プロセッサーにRyzen PRO 5000シリーズを搭載しています。

Ryzen PRO 5000シリーズを搭載

 

Ryzen PRO 5000シリーズの簡単な仕様は、下表のとおりです。このうち、ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)で選択できるのは、Ryzen 7 PRO 5850UもしくはRyzen 5 PRO 5650Uです。

Zen 3アーキテクチャーを採用し、シングルコアの性能も上がっており、パフォーマンスが高いのが特徴です。実機でのテストでも、省電力版のプロセッサーとは思えないほどの、高い処理性能が確認できました。

さらに、PROプロセッサーなので、システムのリモート管理や、機密データの保護など、企業向けのビジネスノートPCに必要な機能に対応しています。

Ryzen PRO 5000シリーズの仕様比較
  Ryzen 7
PRO 5850U
Ryzen 5
PRO 5650U
Ryzen 3
PRO 5450U
アーキテクチャ Zen 3
CPUコア数 8 6 4
スレッド数 16 12 8
キャッシュ 20MB 19MB 10MB
最大ブースト
クロック
4.4 GHz 4.2 GHz 4.0 GHz
基本クロック 1.9 GHz 2.3 GHz 2.6 GHz
TDP 15W

 

今回、計測したRyzen 7 PRO 5850Uのベンチマークスコアはご覧の通りです。さすがに、TDPの高いHシリーズのRyzen 7 5800HやCore i7-11800Hよりはスコアは低いですが、旧世代のRyzen 7 PRO 4750Uと比較すると、マルチコアおよびシングルコアの両方ともスコアが大きく上がっています。特にZen 2ベースのプロセッサーと比較するとシングルコアのスコアが非常に高いです。

CINEBENCH R23
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 7 5800H
(Zen 3)
12604
Core i7-11800H 10593
Ryzen 7 PRO 5850U
(Zen 3)
9143
Ryzen 7 5700U
(Zen 2)
8445
Ryzen 7 5800U
(Zen 3)
8086
Ryzen 7 PRO 4750U
(Zen 2)
7923
Ryzen 7 4700U
(Zen 2)
6499
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11800H 1507
Ryzen 7 5800H
(Zen 3)
1435
Ryzen 7 PRO 5850U
(Zen 3)
1415
Ryzen 7 5800U
(Zen 3)
1382
Ryzen 7 5700U
(Zen 2)
1264
Ryzen 7 4700U
(Zen 2)
1214
Ryzen 7 PRO 4750U
(Zen 2)
1200

 

液晶の選択肢が多い

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)では、搭載する液晶を下記の5種類の中から選択することができます。作業に合った液晶が選択しやすいです。

個人的には、(3)の液晶が最もおすすめです。

ThinkPad P14s Gen 2(AMD)で選択できるディスプレイ

(1) FHD、IPS、300nit、タッチ非対応

(2) FHD、IPS、300nit、タッチ対応

(3) FHD、IPS、400nit、72% NTSC(≒100% sRGB)、タッチ非対応

(4) FHD、IPS、500nit、72% NTSC(≒100% sRGB)、タッチ対応、Privacy Guard

(5) UHD、IPS、500nit、タッチ非対応、90% DCI-P3

※全て非光沢液晶

 

(1)と(2)の液晶は、一般的なFHD解像度で、色域が狭めの液晶です。事務作業など、色表現にこだわらない作業に適しています。

(3)の液晶は、FHD解像度で、色域が広めの液晶です。色鮮やかな表示ができ、見やすい液晶なので一番おすすめです。ウェブ用の写真や動画の編集などにも適しています。

(4)の液晶は、色域が広めのFHD液晶で、タッチ操作にも対応しています。また、外で使用する場合に横から覗き見しにくくする、Privacy Guard機能も備えています。外で使用することが多い方であれば、使いやすいかもしれません。ただし、タッチ対応なので電極線が見えそうですし、Privacy Guard機能をOFF時でも、液晶の端の方がやや暗めになると思います。

(5)の液晶は、4K UHDの高解像度液晶です。この中で一番色域が広いです。また、UHD液晶は、ファクトリー・カラー・キャリブレーションにも対応しています。色の正確さにこだわる必要がある方に適しています。

色域広めの液晶も選択可能
液晶のカスタマイズ画面

 

メモリはオンボード+スロットメモリ

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、オンボード+スロットメモリというメモリ構成になっています。

最小構成は、オンボードのみの16GBです。容量的には、16GBメモリで十分ということもあると思いますが、オンボードのみの場合、シングルチャネルとなりメモリ速度が伸びません。オンボード+スロットメモリのデュアルチャネル構成にすると、メモリ速度がアップします。

メモリ速度の影響が顕著なのは、グラフィックス性能です。下のグラフでは、デュアルチャネル時と、シングルチャネル時のグラフィックス性能を比較していますが、シングルチャネルだと、デュアルチャネル時の7割弱のスコアしか出ませんでした。

そのため、本機器ではオンボード16GB+スロットメモリ16GBの32GBメモリ構成が、最もおすすめです。特に、画像や動画の編集など、グラフィックス性能が快適さを左右する作業を行うことが多い方は、選択するメモリ構成を確認することをおすすめします。

メモリのカスタマイズ画面
メモリの違いによるCPU内蔵グラフィックス性能の差
~ 3DMark Night Raid Graphics score ~
メモリDDR4-3200
16GB+16GB
16338
メモリDDR4-3200
16GBx1
10994
Ryzen 7 PRO 5850Uで計測

 

キーボード・指紋センサー等も選択可能

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、ThinkPadシリーズ特有の打ちやすさに定評があるキーボードを搭載しています。

キーボードには、日本語キーボードだけでなく、英語キーボードも選択できます。また、バックライトの有無も選べます。

今回の実機では、バックライトなしの日本語キーボードを選択しましたが、キー素材の質感はあまり高くありませんでした。バックライト付きキーボードの方が、質感もよく、場所を選ばずタイピングがしやすいのでおすすめです。

バックライト無しキーボードのキー

 

なお、指紋センサーの有無もカスタマイズで選択できます。Windows Helloの指紋認証を使用してログインしたい場合は、指紋センサーありを選択しましょう。

キーボード・指紋センサーのカスタマイズ画面

 

4G LTEを選択可能

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)では、4G LTEを選択できます。

4G選択時のモジュールは「Quectel EM120R-GL 4G LTE CAT12」で、ThinkPad X1 Carbon Gen 9が搭載するものと同じです。

なお、カスタマイズ画面では、LTEモジュールを選択すると18,700円かかるように見えますが、割引が適用されると、実質12,000円弱でLTE対応を選択できるので、価格も高くありません。

LTEも選択可能
LTEモジュール用のスペース

 

おそらくThinkPad T14 Gen 2 (AMD)とほぼ同じ

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、実はThinkPad T14 Gen 2 (AMD)と、ボディサイズ、質量、構成等が酷似しています。

下表では、ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)と、ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)を比較しています。

異なる部分は、ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)ではUHD液晶を選択できることです。また、ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)では、Ryzen 3 PRO 5450Uや、PROプロセッサーでないRyzen 5 5600Uも選択できます。

同等構成で価格を比較した場合は、ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)の方が安いです。

UHD液晶が必要ない場合や、ISV認証アプリを使用しない場合などは、ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)の方を選択するといいと思います。また、インテルモデルがいい場合は、ThinkPad T14 Gen 2もあります。

ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)との構成比較
  ThinkPad P14s Gen 2 (AMD) ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)
CPU Ryzen 7 PRO 5850U
Ryzen 5 PRO 5650U
Ryzen 7 PRO 5850U
Ryzen 5 PRO 5650U
Ryzen 3 PRO 5450U
Ryzen 5 5600U
メモリ 最大48GB 最大32GB
ストレージ 最大 1TB SSD
液晶 14.0型
液晶種類 FHD
FHD タッチ
FHD 72%NTSC
FHD タッチ PG 72%NTSC
UHD タッチ 90% DCI-P3
FHD
FHD タッチ
FHD 72%NTSC
FHD タッチ PG 72%NTSC
サイズ[mm] [幅]約329
[奥行]約227
[高さ]約18.9
[幅]約329
[奥行]約227
[高さ]約17.9
質量 約1.47kg
※現在、実際に選択できるパーツを掲載
ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)との価格比較
  ThinkPad P14s Gen 2 (AMD) ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)
CPU Ryzen 7 PRO 5850U
メモリ 32GB
ストレージ 512GB SSD
液晶 FHD 72%NTSC
価格[税込] 185,504円 178,860円
※価格は2021年8月5日現在

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 UHD液晶や、FHD 72%NTSCの広色域液晶であれば、精彩で色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
色域が広めのUHD液晶やFHD 72%NTSC液晶であれば、RAW現像にも適しています。ただし、UHD液晶でもDTP用途に十分な色域ではないと思います。なお、この用途に使用するのであれば、メモリは32GBデュアルチャネルにしておいたほうがいいです。
動画編集 △~○ メモリをデュアルチャネル構成にすれば、簡易的な動画編集ならできると思います。ただし、Ryzenなので、使用するソフトによっては、思ったほど処理が速くない場合があります。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、メモリをデュアルチャネルにして、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。

 

ディスプレイのチェック

前述しましたが、ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)で選択できるディスプレイは次の通りです。

ThinkPad P14s Gen 2(AMD)で選択できるディスプレイ

(1) FHD、IPS、300nit、タッチ非対応

(2) FHD、IPS、300nit、タッチ対応

(3) FHD、IPS、400nit、72% NTSC(≒100% sRGB)、タッチ非対応

(4) FHD、IPS、500nit、72% NTSC(≒100% sRGB)、タッチ対応、Privacy Guard

(5) UHD、IPS、500nit、タッチ非対応、90% DCI-P3

※全て非光沢液晶

 

FHD 72% NTSC タッチ非対応

今回は、(3)番目のFHD IPS 72% NTSC 液晶のチェックです。

搭載されていたパネルは「B140HAN05」でした。

色域も広めで、フリッカーも発生しておらず、見やすく、多くのユーザーにおすすめの液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では381cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測結果は、下表のとおりです。

sRGBカバー率 98%
DCI-P3カバー率 73.8%
Adobe RGBカバー率 73.5%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認しました。輝度をいくつにしてもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.8mmです。

ThinkPad X1シリーズなど、一部のThinkPadシリーズの新機種では、キーストロークがやや浅めのキーボードに変わっていますが、ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)では、従来の深めのキーストロークのキーボードを維持しています。標準的なキー配置で、主要なキーでサイズが小さいものもありません。キートップが大きくカーブしており、とても打ちやすいです。

なお、今回はバックライト無しキーボードですが、キーの素材がややチープな感じです。バックライト付きも選択でき、こちらはもう少し質感のいいキーになると思います。薄暗い場所でもタイピングがしやすいですし、バックライト付きキーボードがおすすめです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

トラックパッドに加えて、トラックポイントと、クリックボタンも備えています。トラックポイントとクリックボタンも薄型ではなく、従来のタイプのものです。

タイピング時でも、手のポジションを変えずに、マウス操作ができ、慣れると便利です。

トラックポイント

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)のパフォーマンスのチェックです。

画面右下にあるWindowsパフォーマンスの電源スライダーで、パフォーマンスおよびファン速度を調整できます。ここでは、デフォルトの「高パフォーマンス」と、最もパフォーマンスが出る「最も高いパフォーマンス」でベンチマークを計測していきます。

電源スマート設定

 

CPU

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)は、Zen 3アーキテクチャを採用した、AMD Ryzen RRO 5000シリーズのプロセッサーを搭載しています。

選択できるのは、Ryzen 7 PRO 5850UもしくはRyzen 5 PRO 5650Uです。

マルチコアでは、Ryzen 7 5700Uや、Ryzen 7 5800Uを超える高いスコアが出ていました。シングルコアでも、Zen 3のプロセッサーだけあって、Zen 2のRyzen 7 5700Uよりも性能がアップしていることが分かります。

また、動作モードを「最も高いパフォーマンス」にすることで、処理性能がグンとアップしています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 PRO 5850U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Ryzen 7 PRO 5850U 9143 [最も高いパフォーマンス]
7252 [高パフォーマンス]
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 7 4700U 6499
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415 [最も高いパフォーマンス]
1399 [高パフォーマンス]
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4-3200です。今回はオンボードの16GBのみで測定したので、速度は遅いです。オンボード+スロットメモリのデュアルチャネル動作にすると、メモリの速度もアップします。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(16GBx1)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
15GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスは、Ryzen 7 PRO 5850Uの内蔵グラフィックスです。

内蔵グラフィックスの性能は、メモリの速度によって大きく左右されます。そのため、シングルチャネルだと、低めのスコアしか出ませんでした。

今回、メモリを増設し、デュアルチャネルにしたときのスコアも計測しましたが、エントリークラスの外部グラフィックスであるGeForce MX330に近い高めのスコアとなりました。

画像・動画のライトな編集作業など、グラフィックス性能が求められる作業をする場合は、メモリをデュアルチャネルにした方がいいと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 7 PRO 5850U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
GeForce MX330 16714
Ryzen 7 PRO 5850U
メモリDDR4-3200 32GB
デュアルチャネル
16338 [最も高いパフォーマンス]
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
Ryzen 7 PRO 5850U
メモリDDR4-3200 16GB
シングルチャネル
10994 [最も高いパフォーマンス]
10563 [高パフォーマンス]
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、読み・書きともに高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3568
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。下の画像のように、microSDカードを挿しても、ほとんど出っ張りません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のクリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を掲載します。なお、ここでは16GBメモリを増設し、32GBメモリのデュアルチャネル構成で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

特別速くはありませんが、遅くもありません。そこまで処理速度にこだわらなければ、十分実用的な書き出し時間だと思います。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 7 PRO 5850U
32GBメモリ
83秒
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Core i5-1135G7
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

一般的な画像編集作業であれば、快適に動作します。ただし、スーパー解像度のようなAIを使った一部の処理は、GeForce RTXシリーズの外部グラフィックスを搭載していないためやや時間がかかってしまいます。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分48秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約7秒
スーパー解像度 約25秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約3秒
被写体を選択 約3秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

第11世代インテルCPUに比べるとやや時間がかかりますが、FHD動画の書き出しであれば、待てる範囲の処理時間だと思います。FHD/30fps動画の簡単な編集であれば、作業中も特に遅く感じることはありませんでした。4K動画の編集は書き出しに時間がかかり過ぎるので、外部グラフィックスを搭載した機種の方がいいです。

FHD動画の書き出し
Core i7-1165G7
GTX 1650Ti Max-Q
2分27秒
Core i7-1185G7 3分30秒
Core i5-1135G7 3分35秒
Core i7-1165G7 4分6秒
Ryzen 7 4700U 5分5秒
Ryzen 7 5700U 5分18秒
Ryzen 5 4500U 5分57秒
Ryzen 7 PRO 5850U 6分6秒
Ryzen 3 4300U 6分44秒
Core i7-1065G7 7分41秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

ソフトウェアエンコードのように、CPUのコアを全て使うような処理は非常に速いです。

Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Ryzen 7 PRO 5850U 15分12秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Ryzen 5 5500U 17分01秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-10510U 28分32秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。2つのUSB-Cポートは、Thunderbolt 4には対応していませんが、Power Delivery、DisplayPort出力には対応しています。

今回テストした結果は、下表のとおりです。Thunderbolt ドック以外は全て使用できました。ただし、18Wや30Wと出力が小さめのUSB-Cアダプターだと、出力が低めだと警告画面が出ます。USB-Cアダプターを使用するのであれば、45W以上の出力があるものの方が良さそうです。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で出力することができています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.47kg」とあります。レビュー機で計測した質量は以下の通りで、ほぼ仕様値と同じでした。14型のノートPCとしては普通の質量です。モバイルPCとしては、やや重いですが、軽さにこだわらなければ、持ち出すこともできるでしょう。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.450kg

 

ACアダプターは、PC購入時に下の(1)~(3)を選択することが出来ます。またオプションで(4)や(5)を追加購入することも出来ます。65WのACアダプターのほうが充電が速く、高負荷時のパフォーマンスが出やすいです。サイズが小さく軽いのは(4)と(5)です。

ACアダプター+電源ケーブルの質量(当サイトによる実測値)
  質量
(1) 45W 243g
(2) 65W 290g
(3) 65W USB Type-C スリム 260g
(4) 45W USB Type-C ウルトラポータブル(オプション) 131g
(5) 65W USB Type-C GaN(オプション) 147g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は51Whです。14型ノートPCとしては、やや大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。長めのバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大 約15.2時間
(2) PCMark 10 Modern Office 12時間49分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 10時間37分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測したアイドル状態での1時間あたりの充電容量は次の通りです。今回、65WのACアダプターで計測しており、充電速度は普通です。45WのACアダプターであれば、充電速度は少し遅くなると思います。

1時間あたりの充電容量
45W ACアダプター
アイドル時
68%(約34Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「高パフォーマンス」時は、CPU電力が約15Wで安定しており、CPU温度もピーク値で約60℃と低めです。「最も高いパフォーマンス」だと、CPU電力が約24Wと高めで推移しますが、この間でも、CPU温度は約75℃以下に抑えられています。また、14分ほど経過するとCPU電力が約15Wまで下がることで、CPU温度も60℃台までグンと下がっています。

どちらのモードでも、CPU温度はしっかりコントロールされているので、高負荷作業にも安心して使用できます。

  • 高パフォーマンス時
  • 最も高いパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高負荷時でも、騒音値はやや低めです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

エンコード時は、パームレスト部の温度が少し上昇していますが、不快に感じるほどではありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)の外観のチェックです。

ThinkPadシリーズらしいデザインとカラーです。

 

天板です。

 

スピーカーはキーボード面の上部に配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

今回搭載しているWebカメラは、IR & 720 HDカメラです。画質は普通です。プライバシーシャッターを搭載しており、ウェブカメラを使用しないときはシャッターを閉じておくことができます。また、IRカメラも搭載しているので、Windows Helloの顔認証も使用可能です。

なお、搭載する液晶によっては、IRカメラの有無を選択できる場合があります。顔認証を使用したい方は、搭載しているウェブカメラをチェックしましょう。

 

インターフェースには、USB3.2 x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)x2、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。

また、ドッキングコネクターも付いているので、ThinkPadのドッキングステーションも使用できそうです。メイン兼持ち出しPCとして使用する場合などは、ドッキングステーションを使うと便利です。

 

底面はフラットです。

 

底面カバーを外したときの画像です。CPUファンは1つですが、ヒートパイプは2本あり、放熱性を高めています。

 

メモリは、オンボードメモリ+スロットメモリです。スロットメモリは、増設・換装ができます。

 

ストレージには、M.2 Type 2280のSSDを搭載していました。換装もできると思います。

 

今回は、65WのACアダプターがデフォルトとなっていました。

 

ACアダプターは、「質量のチェック」で記載した通り、数多く取り揃えています。

 

まとめ

以上がThinkPad P14s Gen 2 (AMD)のレビューです。

外部グラフィックスは搭載してはいませんが、モバイルワークステーションに分類されています。ISV認証を受け、対応するアプリとの互換性が確認されており、安定して動作させることができます。

液晶の選択肢が多く、FHD 72%NTSC液晶や、UHD液晶といった、用途に合った色域広めの液晶を選ぶことができるのもメリットです。

Ryzen PRO 5000シリーズのプロセッサーを搭載し、CPU温度を低めに保ちながらも、高いパフォーマンスを発揮できていました。高負荷作業でも安心して行えます。

最大48GBと大きめの容量のメモリ構成も可能です。ただし、オンボードメモリが16GBに固定されているので、スロットメモリ16GBをプラスした、32GB デュアルチャネル構成が最も効率がいいです。

なお、ThinkPad T14 Gen 2 (AMD)でも、非常に似た構成が選択できます。ワークステーションにこだわらないのであれば、一般用途であればThinkPad T14 Gen 2 (AMD)を選択するといいでしょう。

 

Ryzen PRO 5000シリーズを搭載のモバイルワークステーション

ThinkPad P14s Gen 2 (AMD)

特徴

  • ISV認証を取得したモバイルワークステーション
  • 最大で広色域のUHD液晶を搭載可能
  • Ryzen PRO 5000シリーズを搭載し高処理性能

こんなあなたに

  • ISV系のアプリを業務で使用する方
  • 広色域、高解像度のUHD液晶搭載機が必要な方
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