レノボ Legion 560 の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 5 5600H
Ryzen 7 5800H
GPU GeForce GTX 1650
GeForce RTX 3060
メモリ 16GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS 120Hz
FHD IPS 165Hz
質量 約2.4kg
バッテリー 最大 約7時間
価格[税込] 10万円台~
ゲームにも動画編集にも使えるPC

Legion 560は、最大でRyzen 7 5800H + RTX 3060を搭載した、ミドルクラスのゲーミングノートPCです。

RTX 3060搭載モデルは、FHD/165Hz液晶を搭載していますが、100% sRGBクラスと色域も広めなので、動画編集などにも最適。

しかも、このRTX 3060搭載モデルが14万円台からなので、コスパも高いです。

なお、GTX 1650搭載モデルもあり、こちらはゲーミング性能、液晶ともに大きく性能が下がるのでご注意下さい。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 5800H、GeForce RTX 3060、16GBメモリ、FHD/165Hz

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「Legion 560の特徴」のみお読みください。

 

Legion 560の特徴

GeForce RTX 3060モデルが14万円台と安い

Legion 560は、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載したミドルクラスのゲーミングノートPCを14万円台(2021年7月7日現在)で購入することができるコストパフォーマンスの高さが魅力の製品です。

Ryzen 7 5800H、sRGB 100%クラスの液晶を搭載して、この価格は非常に安いと思います。ただし、オフィス無しのモデルは納期が2か月以上となっている点が残念です。オフィス付きなら、価格はその分上がりますが、2~3営業日で購入できます。

2021年7月7日時点の価格

 

最大グラフィックスパワーは130W

Legion 560では、グラフィックスに、ゲーミングノートPCとしてはミドルレンジとなる、GeForce RTX 3060 Laptopを選択できます。グラフィックス性能を左右する最大グラフィックスパワーは130Wと高いです。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark Time Spyの結果を見てみると、他のGeForce RTX 3060搭載PCよりも高いベンチマークスコアが出ていました。多くのゲームを高画質でプレイすることができます。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルレンジ RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8949
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
エントリー RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

クリエイティブ作業にも使える液晶を搭載

Legion 560は、RTX 3060を搭載した機種としては、安い機種でありながら、sRGB 100%クラスの液晶を搭載しています。そのため、鮮やかな表示でゲームをプレイできるだけでなく、YouTube投稿用などの動画編集を行うのにも適しています。

なお、今回チェックしたのはFHD/165Hz液晶です。FHD/120Hz液晶を搭載したモデルもありますが、こちらの色域は、45% NTSC(≒72% sRGB)クラスとなっており、色域は広くないようです。

色域広めの液晶を搭載

 

ゲーム時は自動でNVIDIA GPUから直接出力できるが・・・

多くのゲーミングノートは、Optimusテクノロジーという機能によって、普段はCPU内蔵のGPU(iGPU)が使われ、ゲームなどをするときのみNVIDIA GPUなどの外部GPU(dGPU)が使われます。

ただし、dGPUが使われるときも最終的な映像の出力はiGPUを経由するため、遅延やオーバーヘッドが発生し、フレームレートがやや落ちます。

そこで、一部のゲーミングノートでは、iGPUを経由せずdGPUから直接映像を出力するモードを備えており、これにより遅延やオーバーヘッドを無くし、フレームレートを上げることが出来ます。ただし、ゲームをしないときでも消費電力が上がってしまうという欠点があります。

Legion 560では、消費電力面での欠点も解消するため、「Optimus」モードと、dGPUから直接出力する「NVIDIA GPUのみ」モードを"自動"で切り替えて使います。負荷が低いときは「Optimus」モードで動作し消費電力を抑え、ゲームをするときは自動で「NVIDIA GPUのみ」モードに切り替わり、フレームレートを上げることが出来ます。

ディスプレイモード

 

なお、この機能は、Legion 560で特別に実装された機能ではなく、NVIDIAの「AdvancedOptimus」という機能で実現しています。現時点でこの機能を使える機種は少ないですが、今後は増えていくのかもしれません。

 

ただ、「Optimus」と「NVIDIA GPUのみ」のモードが切り替わる際、下の動画のように砂嵐が発生することがあります。毎回ではありませんが、高い頻度で発生します。さらに、切り替えが上手くいかずにPCがフリーズしたり、ゲームが起動できなかったりすることがしばしばあり、まだ動作が安定しない印象があります。

上で掲載した画面から、「Optimus」または「NVIDIA GPUのみ」に固定することも出来るので、個人的には、どちらかのモードに固定して使ったほうがいいかと思います。

「Optimus」と「NVIDIA GPUのみ」の切り替え時に起こる砂嵐

 

デュアルストレージ構成も可能

Legion 560には、ストレージ用のM.2スロットが2基あり、1つは空きスロットになっています。Type 2280のM.2 SSDを増設することで、デュアルストレージ構成が可能です。

下の画像のように、空きスロットにもM.2 SSD用の放熱シートが付いており安心です。

空きのM.2 SSDスロットが1つ

 

試しに、SAMSUNG 970 EVO PlusのPCIe SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。なお、当サイトではストレージ増設のサポート等は行っていないので、自己責任でお願いします。

空きスロットにSSDを増設

 

4方向からの排熱でしっかり冷却

Legion 560は、最大で、Ryzen 7 5800H + RTX 3060(最大グラフィックスパワー:130W)と、高めのスペック構成のため、放熱性能が気になる部分です。

下の画像のように、Legion 560は、本体の背面が液晶面より出っ張っており、さらに側面2か所、背面2か所の計4か所から排熱することで、しっかりと冷却できるようになっています。

4か所からの排熱

 

各モデルの構成比較

Legion 560には、幾つかのモデルがありますが、Officeソフトの有無を省くと、下表のような3つの構成となります。

RTX 3060搭載モデルと、GTX 1650搭載モデルがあり、ゲーミング性能は大きく異なります。おすすめは、ミドルクラスのゲーミング性能と、クリエイターも使える液晶を搭載したRTX 3060搭載モデルです。

Legion 560の構成比較
  RTX 3060搭載モデル GTX 1650搭載モデル 1 GTX 1650搭載モデル 2
CPU Ryzen 7 5800H Ryzen 5 5600H
GPU RTX 3060 GTX 1650
メモリ 16GB
ストレージ 1TB SSD 512GB SSD
液晶 FHD 165Hz
100% sRGB
FHD 120Hz
45% NTSC

 

各用途の快適度

Legion 560の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
非常に快適に動きます。
動画鑑賞 スピーカーは普通ですが、165Hz液晶であれば、色域が広めなので、色鮮やかな映像を楽しめます。
オンライン会議 Webカメラとマイクは普通の性能ですが、問題なくオンライン会議が出来ます。
RAW現像
画像編集
100% sRGBクラスの165Hz液晶であれば、Web掲載用の画像の編集に適しています。ただし、Ryzen搭載なので、使用するアプリによっては、処理に思ったよりも時間がかかる場合があるかもしれません。また、Adobe RGB 100%の色域はありません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、4K動画でも快適に編集できます。動画編集には、100% sRGBクラスの165Hz液晶を搭載したモデルが適しています。
ゲーム ミドルクラスのゲーミング性能を備えており、多くのタイトルを快適にプレイできます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしFrapsで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、いくつか動作モードを選択できますが、ここでは「パフォーマンス・モード」にして計測しています。なお、ディスプレイモードは、「自動」にしていますが、正常にゲームが起動できなかったものは「NVIDIA GPUのみ」で計測しています。

LENOVO VANTAGE
動作モード

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

今回試したタイトルでは、140 fps以上出ており、165Hz駆動液晶を活かして、快適なプレイが可能です。eスポーツタイトルをプレイするのに十分の性能だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 265 fps
高設定 164 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 2080   190 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 130W 164 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 2070   138 fps
RTX 2060   123 fps
GTX 1660Ti   113 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 330 fps
高設定 276 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3060 130W 276 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 2060   250 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 327 fps
高設定 174 fps
最高設定 140 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 191 fps
RTX 3080 16GB 140W 190 fps
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 2070 SUPER   151 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 140 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 2060   110 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
Radeon RX 5500M   103 fps
RTX 2060 Max-Q   93 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 187 fps
中型 172 fps
ウルトラ 157 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 140W 182 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 2070 SUPER   167 fps
RTX 2080   160 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 130W 157 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 2070   134 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 2060   122 fps
GTX 1660Ti   110 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

今回チェックしたほとんどのタイトルで、最高画質でも60 fpsを超えていました。また、かなり重いウォッチドッグス レギオンでも、画質をやや下げることで、60 fpsを超えるフレームレートが出ていました。ほとんどのゲームが高い画質でプレイできるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 111 fps
オフ 77 fps
ウルトラ オフ 67 fps
自動 91 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3060 130W 67 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 76 fps
オフ 69 fps
最大 オフ 40 fps
高性能 51 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 130W 40 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 109 fps
85 fps
ウルトラ 74 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 2070 SUPER   77 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 2060   52 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
Radeon RX 5500M   44 fps
RTX 2060 Max-Q   43 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 136 fps
標準品質 108 fps
高品質 86 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 2070 SUPER   88 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 86 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 48001 / 170 fps
24294 / 117 fps
16722 / 96 fps
ウルトラ 12144 / 82 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 130W 82 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最低 119 fps
107 fps
最高 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 2070 SUPER   104 fps
RTX 2080   101 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 2070   88 fps
RTX 2060   77 fps
GTX 1660Ti   72 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 137 fps
高(ノート) 126 fps
最高品質 107 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 153 fps
RTX 3080 16GB 140W 144 fps
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 3060 130W 107 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 2060   95 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 20931(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

サイバーパンク2077では、DLSSを有効にすれば、最も高い画質の「ウルトラ」設定でも70 fps以上出ています。ただ、ウォッチドッグス レギオンでは、最大の設定で23 fpsと、プレイするにはやや厳しい感じです。

タイトルによっては、レイトレーシングをONにして快適にプレイできるかもしれませんが、レイトレーシングをONにしてゲームをプレイするのが主な目的であれば、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBのグラフィックスを搭載した機種がいいと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 79 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 73 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 最大 高性能 23 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

FHD/165Hz液晶と、FHD/120Hz液晶のモデルがありますが、ここではFHD/165Hz液晶の特性について掲載します。

FHD/165Hz液晶

パネルは、「B156HAN12」でした。

AMD FreeSyncテクノロジーや、NVIDIA G-SYNCに対応しています。色域が広めなので、ゲームだけでなく、クリエイターの方も使用できそうです。最大輝度は、当サイトの計測では317cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測では、sRGBカバー率は99.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ揃っており、比較的直線的で(補正されておらず)自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。ギラつきはほぼありません。

画面への映り込み

調光によってフリッカー(ちらつき)が出ているか確認しましたが、どの輝度でも、フリッカーはありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約33msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165フレームを更新する165Hzの液晶で2~3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで2~3フレーム前くらいまで残像があったので、本製品の液晶は、一般的なノートPCの液晶より、残像は抑えられていると思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。

一般的なノートPCのキーボードという感じで、ゲーミングPCらしさはありません。キートップが適度にカーブした、普通の打ちやすさのキーボードです。キー配置にも目立ったクセはありませんが、矢印キーが1段下がって配置されていて、サイズも大きく使いやすくなっています。

標準的な4列テンキーもついています。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトも搭載していますが、ホワイトバックライトなので一般的なノートPCのような感じです。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」でベンチマークなどを計測しました。

動作モード

 

CPU

プロセッサーには、Ryzen 7 5800Hを搭載しています。

シングルコアの性能はほどほどですが、マルチコアではCore i7-11800Hと同程度の高いスコアが出ていました。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 5800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
12459 [パフォーマンス]
11581 [バランス]
Core i7-11800H 12501
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Ryzen 7 5700U 8445
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1504
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
1421 [バランス]
1413 [パフォーマンス]
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリは、DDR4-3200を搭載しており、速度は普通です。スロットメモリ(2スロット)なので、換装も出来ます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
26GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ

 

グラフィックス

グラフィックスには最大グラフィックスパワーが130WのGeForce RTX 3060を搭載しています。RTX 2070 SUPERを超える高めのスコアが出ていました。

なお、GeForce GTX 1650を搭載したエントリークラスのモデルもあります。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8949 [パフォーマンス・モード]
8110 [バランス・モード]
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060の情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
3424
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンス・モード」 で計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lihgtroomの書き出しは、ノートPC向けのCPUの場合、AMDよりインテルのプロセッサーのほうが速い傾向にあります。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
102秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

重めの作業ですが、こちらは実用的な速さでした。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約4秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分47秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約6秒
スーパー解像度 約5秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約4秒
被写体を選択 約2秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出しもそこそこ速いです。

Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-11800H
RTX 3070 (100W)
4分07秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(130W)
5分40秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
7分00秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 16GB (165W)
7分19秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060 (130W)
9分20秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

側面と、背面にUSB-Cポートを備えており、以下のような結果となりました。

Thunderboltには対応していませんが、DisplayPortには対応しています。また、背面のUSB-Cポートのみ、Power Deliveryにも対応しており、65W以上の出力があれば、本体への給電が行えました。

左側面のUSB Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器 ×
65W レノボ ACアダプター ×
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
背面のUSB Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
65W レノボ ACアダプター
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
※1 Power Delivery対応の充電器

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できます。また、GeForce RTX 3060 Laptopからの出力となっていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.4kg」と記載されていますが、当サイトによる実測値は、もう少し重かったです。ACアダプターも重く、持ち運びには適していません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.493kg
ACアダプター 1052g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Legion 560のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は80Whでした。大きめの容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約7.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) PCMark 10 Gaming 2時間6分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

バランス・モードでは、最初はCPU電力が約54Wと高めなので、CPU温度も緩やかに上昇していますが、しばらくするとCPU電力が約45Wまで下がり、そのまま推移しています。それに伴いCPU温度も下がって、約86℃前後で落ち着いています。

一方、パフォーマンス・モードでは、最初の3分ほどはCPU電力が約65Wと高いため、CPU温度が100℃近くまで上がっています。その後、CPU電力は約45W前後まで一旦下がりますが、45W前後~60W前後の間を変動し続けています。CPU温度も87℃前後~97℃前後ぐらいの高めの温度で変動しています。

基本的には、バランス・モードで使用したほうが、安心だと思います。

  • バランス・モード時
  • パフォーマンス・モード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。

バランスモードの方が、CPU温度・GPU温度の上昇はやや緩やかですが、どちらのモードでもピーク値は、CPU温度が約91℃前後、GPU温度が約86℃前後と大差ありません。やや高めの温度ですが、問題ない範囲だと思います。

  • バランス・モード時
  • パフォーマンス・モード時
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は静かです。バランス・モードでも、ゲームをするとややうるさくなります。パフォーマンス・モードにするとファンの回転速度が上がるため、騒音値も上がります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

表面温度は、やや低めです。パームレスト部の温度にも変化がないので、ゲーム時でも不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

最大グラフィックスパワーが130Wと高く、プロセッサーも高性能なので、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Legion 560の外観のチェックです。

派手なライティングもなく、ゲーミングPCとしてはおとなしめのデザインです。一般のノートPCに近い外見です。

ボディカラーは、ファントムブルーです。クリエイターが仕事で使用しても、違和感がないと思います。

 

天板もシンプルですが、端にLEGIONのログマークが入っています。角度によって色が変わって光るので、かっこいいです。

 

スピーカーは、底面と側面の間の斜めになっている部分から音が出るように配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で10点満点で採点すると、5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

ウェブカメラはHD 720pで、普通の性能です。側面には、電子式的にカメラを映らないようにできるプライバシーシャッターのスイッチが付いています。

 

液晶を閉じた状態です。一般のノートPCよりは少し厚みがあります。また、後部が液晶の位置よりも少し出っ張る形状にすることで、放熱しやすくなっています。

 

インターフェイスとして、背面には、USB3.0 x3、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMI、LANを備えています。また、側面にもUSB3.0、USB-C(DisplayPort対応)が設けられています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面は、吸気がしやすいようになっています。

 

底面カバーを外したときの画像はこちらです。3本のヒートパイプと2つのファンで、4方向から放熱しています。ヒートパイプの数はやや少なめかなと思います。

 

放熱用の金属のカバーを外すと、メモリスロットが2つあります。仕様値では最大32GBとなっているので、換装してメモリ容量をアップすることも可能だと思います。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。

 

この他に、空のM.2 SSDが1つあるので、増設も出来そうです。空きスロットにも放熱板がちゃんと装着されています。

 

ACアダプターの容量は300Wと大きいです。サイズもかなり大きく、持ち運びにはあまり適していません。

 

まとめ

以上が、Legion 560のレビューです。

今回チェックしたのは、RTX 3060搭載モデルですが、最大グラフィックスパワーが130Wと高く、また、ゲーム時はiGPUを介さずGPUから直接映像を出力出来るようになっているため、ミドルクラスの中でも高めのグラフィックス性能が出ていました。

また、RTX 3060搭載モデルは、FHD 165Hz 100% sRGBクラスの液晶を搭載しています。当サイト計測でもsRGBカバー率99.6%と色域が広めだったので、ウェブ表示用の画像・動画の編集といったクリエイティブな作業にも使用できると思います。

メモリの換装や、ストレージの増設が可能な点も、メリットとなっています。

このような、クリエイターも使えるミドルクラスのゲーミングノートPCが、14万円台とコスパも非常に高いです。また、デザインも派手ではないので、息抜きにゲームもプレイできる、仕事用のハイスペックノートPCとしても購入しやすい製品です。

 

ゲームにも動画編集にも使えるPC

Legion 560

特徴

  • RTX 3060搭載で14万円台とコスパが高い
  • GPUからの直接出力が可能
  • sRGB 100%クラスのディスプレイを搭載可能

こんなあなたに

  • コスパの高いミドルクラスゲーミングPCが欲しい方
  • ゲームに加えて、画像・動画の編集なども行いたい方
公式サイトはこちら

 

 

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