※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
レノボ Legion 560 の実機レビュー
CPU | Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H |
---|---|
GPU | GeForce GTX 1650 GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD IPS 120Hz FHD IPS 165Hz |
質量 | 約2.4kg |
バッテリー | 最大 約7時間 |
価格[税込] | 10万円台~ |
Legion 560は、最大でRyzen 7 5800H + RTX 3060を搭載した、ミドルクラスのゲーミングノートPCです。
RTX 3060搭載モデルは、FHD/165Hz液晶を搭載していますが、100% sRGBクラスと色域も広めなので、動画編集などにも最適。
しかも、このRTX 3060搭載モデルが14万円台からなので、コスパも高いです。
なお、GTX 1650搭載モデルもあり、こちらはゲーミング性能、液晶ともに大きく性能が下がるのでご注意下さい。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 5800H、GeForce RTX 3060、16GBメモリ、FHD/165Hz
目次
お忙しい方は、「Legion 560の特徴」のみお読みください。
Legion 560の特徴
GeForce RTX 3060モデルが14万円台と安い
Legion 560は、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載したミドルクラスのゲーミングノートPCを14万円台(2021年7月7日現在)で購入することができるコストパフォーマンスの高さが魅力の製品です。
Ryzen 7 5800H、sRGB 100%クラスの液晶を搭載して、この価格は非常に安いと思います。ただし、オフィス無しのモデルは納期が2か月以上となっている点が残念です。オフィス付きなら、価格はその分上がりますが、2~3営業日で購入できます。
最大グラフィックスパワーは130W
Legion 560では、グラフィックスに、ゲーミングノートPCとしてはミドルレンジとなる、GeForce RTX 3060 Laptopを選択できます。グラフィックス性能を左右する最大グラフィックスパワーは130Wと高いです。
3DMark Time Spyの結果を見てみると、他のGeForce RTX 3060搭載PCよりも高いベンチマークスコアが出ていました。多くのゲームを高画質でプレイすることができます。
W(ワット)は最大グラフィックスパワー
クリエイティブ作業にも使える液晶を搭載
Legion 560は、RTX 3060を搭載した機種としては、安い機種でありながら、sRGB 100%クラスの液晶を搭載しています。そのため、鮮やかな表示でゲームをプレイできるだけでなく、YouTube投稿用などの動画編集を行うのにも適しています。
なお、今回チェックしたのはFHD/165Hz液晶です。FHD/120Hz液晶を搭載したモデルもありますが、こちらの色域は、45% NTSC(≒72% sRGB)クラスとなっており、色域は広くないようです。
ゲーム時は自動でNVIDIA GPUから直接出力できるが・・・
多くのゲーミングノートは、Optimusテクノロジーという機能によって、普段はCPU内蔵のGPU(iGPU)が使われ、ゲームなどをするときのみNVIDIA GPUなどの外部GPU(dGPU)が使われます。
ただし、dGPUが使われるときも最終的な映像の出力はiGPUを経由するため、遅延やオーバーヘッドが発生し、フレームレートがやや落ちます。
そこで、一部のゲーミングノートでは、iGPUを経由せずdGPUから直接映像を出力するモードを備えており、これにより遅延やオーバーヘッドを無くし、フレームレートを上げることが出来ます。ただし、ゲームをしないときでも消費電力が上がってしまうという欠点があります。
Legion 560では、消費電力面での欠点も解消するため、「Optimus」モードと、dGPUから直接出力する「NVIDIA GPUのみ」モードを"自動"で切り替えて使います。負荷が低いときは「Optimus」モードで動作し消費電力を抑え、ゲームをするときは自動で「NVIDIA GPUのみ」モードに切り替わり、フレームレートを上げることが出来ます。
なお、この機能は、Legion 560で特別に実装された機能ではなく、NVIDIAの「AdvancedOptimus」という機能で実現しています。現時点でこの機能を使える機種は少ないですが、今後は増えていくのかもしれません。
ただ、「Optimus」と「NVIDIA GPUのみ」のモードが切り替わる際、下の動画のように砂嵐が発生することがあります。毎回ではありませんが、高い頻度で発生します。さらに、切り替えが上手くいかずにPCがフリーズしたり、ゲームが起動できなかったりすることがしばしばあり、まだ動作が安定しない印象があります。
上で掲載した画面から、「Optimus」または「NVIDIA GPUのみ」に固定することも出来るので、個人的には、どちらかのモードに固定して使ったほうがいいかと思います。
デュアルストレージ構成も可能
Legion 560には、ストレージ用のM.2スロットが2基あり、1つは空きスロットになっています。Type 2280のM.2 SSDを増設することで、デュアルストレージ構成が可能です。
下の画像のように、空きスロットにもM.2 SSD用の放熱シートが付いており安心です。
試しに、SAMSUNG 970 EVO PlusのPCIe SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。なお、当サイトではストレージ増設のサポート等は行っていないので、自己責任でお願いします。
4方向からの排熱でしっかり冷却
Legion 560は、最大で、Ryzen 7 5800H + RTX 3060(最大グラフィックスパワー:130W)と、高めのスペック構成のため、放熱性能が気になる部分です。
下の画像のように、Legion 560は、本体の背面が液晶面より出っ張っており、さらに側面2か所、背面2か所の計4か所から排熱することで、しっかりと冷却できるようになっています。
各モデルの構成比較
Legion 560には、幾つかのモデルがありますが、Officeソフトの有無を省くと、下表のような3つの構成となります。
RTX 3060搭載モデルと、GTX 1650搭載モデルがあり、ゲーミング性能は大きく異なります。おすすめは、ミドルクラスのゲーミング性能と、クリエイターも使える液晶を搭載したRTX 3060搭載モデルです。
RTX 3060搭載モデル | GTX 1650搭載モデル 1 | GTX 1650搭載モデル 2 | |
CPU | Ryzen 7 5800H | Ryzen 5 5600H | |
GPU | RTX 3060 | GTX 1650 | |
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | 1TB SSD | 512GB SSD | |
液晶 | FHD 165Hz 100% sRGB |
FHD 120Hz 45% NTSC |
各用途の快適度
Legion 560の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 非常に快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | スピーカーは普通ですが、165Hz液晶であれば、色域が広めなので、色鮮やかな映像を楽しめます。 |
オンライン会議 | ○ | Webカメラとマイクは普通の性能ですが、問題なくオンライン会議が出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% sRGBクラスの165Hz液晶であれば、Web掲載用の画像の編集に適しています。ただし、Ryzen搭載なので、使用するアプリによっては、処理に思ったよりも時間がかかる場合があるかもしれません。また、Adobe RGB 100%の色域はありません。 |
動画編集 | ◎ | CPUおよびグラフィックス性能が高く、4K動画でも快適に編集できます。動画編集には、100% sRGBクラスの165Hz液晶を搭載したモデルが適しています。 |
ゲーム | ◎ | ミドルクラスのゲーミング性能を備えており、多くのタイトルを快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしFrapsで計測したフレームレートを掲載します。
なお、本製品は、いくつか動作モードを選択できますが、ここでは「パフォーマンス・モード」にして計測しています。なお、ディスプレイモードは、「自動」にしていますが、正常にゲームが起動できなかったものは「NVIDIA GPUのみ」で計測しています。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
今回試したタイトルでは、140 fps以上出ており、165Hz駆動液晶を活かして、快適なプレイが可能です。eスポーツタイトルをプレイするのに十分の性能だと思います。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 265 fps |
高設定 | 164 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 330 fps |
高設定 | 276 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 327 fps |
高設定 | 174 fps | |
最高設定 | 140 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 187 fps |
中型 | 172 fps | |
ウルトラ | 157 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
今回チェックしたほとんどのタイトルで、最高画質でも60 fpsを超えていました。また、かなり重いウォッチドッグス レギオンでも、画質をやや下げることで、60 fpsを超えるフレームレートが出ていました。ほとんどのゲームが高い画質でプレイできるでしょう。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 111 fps |
高 | オフ | 77 fps | |
ウルトラ | オフ | 67 fps | |
自動 | 91 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 76 fps |
高 | オフ | 69 fps | |
最大 | オフ | 40 fps | |
高性能 | 51 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 109 fps |
高 | 85 fps | |
ウルトラ | 74 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 136 fps |
標準品質 | 108 fps | |
高品質 | 86 fps |
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 48001 / 170 fps |
中 | 24294 / 117 fps | |
高 | 16722 / 96 fps | |
ウルトラ | 12144 / 82 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | ― | 119 fps |
中 | ― | 107 fps | |
最高 | ― | 97 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 137 fps |
高(ノート) | 126 fps | |
最高品質 | 107 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 20931(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
サイバーパンク2077では、DLSSを有効にすれば、最も高い画質の「ウルトラ」設定でも70 fps以上出ています。ただ、ウォッチドッグス レギオンでは、最大の設定で23 fpsと、プレイするにはやや厳しい感じです。
タイトルによっては、レイトレーシングをONにして快適にプレイできるかもしれませんが、レイトレーシングをONにしてゲームをプレイするのが主な目的であれば、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBのグラフィックスを搭載した機種がいいと思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 79 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 73 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最大 | 最大 | 高性能 | 23 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
FHD/165Hz液晶と、FHD/120Hz液晶のモデルがありますが、ここではFHD/165Hz液晶の特性について掲載します。
FHD/165Hz液晶
パネルは、「B156HAN12」でした。
AMD FreeSyncテクノロジーや、NVIDIA G-SYNCに対応しています。色域が広めなので、ゲームだけでなく、クリエイターの方も使用できそうです。最大輝度は、当サイトの計測では317cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約33msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165フレームを更新する165Hzの液晶で2~3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで2~3フレーム前くらいまで残像があったので、本製品の液晶は、一般的なノートPCの液晶より、残像は抑えられていると思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。
一般的なノートPCのキーボードという感じで、ゲーミングPCらしさはありません。キートップが適度にカーブした、普通の打ちやすさのキーボードです。キー配置にも目立ったクセはありませんが、矢印キーが1段下がって配置されていて、サイズも大きく使いやすくなっています。
標準的な4列テンキーもついています。
バックライトも搭載していますが、ホワイトバックライトなので一般的なノートPCのような感じです。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」でベンチマークなどを計測しました。
CPU
プロセッサーには、Ryzen 7 5800Hを搭載しています。
シングルコアの性能はほどほどですが、マルチコアではCore i7-11800Hと同程度の高いスコアが出ていました。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリは、DDR4-3200を搭載しており、速度は普通です。スロットメモリ(2スロット)なので、換装も出来ます。
~メモリ性能の評価 ~
グラフィックス
グラフィックスには最大グラフィックスパワーが130WのGeForce RTX 3060を搭載しています。RTX 2070 SUPERを超える高めのスコアが出ていました。
なお、GeForce GTX 1650を搭載したエントリークラスのモデルもあります。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060の情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等に変化はありませんでした。
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンス・モード」 で計測した結果のみ掲載します。
Lihgtroomの書き出しは、ノートPC向けのCPUの場合、AMDよりインテルのプロセッサーのほうが速い傾向にあります。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
重めの作業ですが、こちらは実用的な速さでした。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約4秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分47秒 |
ニューラルフィルター(スタイルの適用) | 約6秒 |
スーパー解像度 | 約5秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約4秒 |
被写体を選択 | 約2秒 |
Premiere Proの書き出しもそこそこ速いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
側面と、背面にUSB-Cポートを備えており、以下のような結果となりました。
Thunderboltには対応していませんが、DisplayPortには対応しています。また、背面のUSB-Cポートのみ、Power Deliveryにも対応しており、65W以上の出力があれば、本体への給電が行えました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
90W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
65W レノボ ACアダプター | × | ― | ― | |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― |
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
90W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
65W レノボ ACアダプター | ○ | ― | ― | |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― |
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できます。また、GeForce RTX 3060 Laptopからの出力となっていました。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.4kg」と記載されていますが、当サイトによる実測値は、もう少し重かったです。ACアダプターも重く、持ち運びには適していません。
質量 | |
PC本体 | 2.493kg |
ACアダプター | 1052g |
バッテリー駆動時間のチェック
Legion 560のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は80Whでした。大きめの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約7.0時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | ー |
(3) PCMark 10 Gaming | 2時間6分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
バランス・モードでは、最初はCPU電力が約54Wと高めなので、CPU温度も緩やかに上昇していますが、しばらくするとCPU電力が約45Wまで下がり、そのまま推移しています。それに伴いCPU温度も下がって、約86℃前後で落ち着いています。
一方、パフォーマンス・モードでは、最初の3分ほどはCPU電力が約65Wと高いため、CPU温度が100℃近くまで上がっています。その後、CPU電力は約45W前後まで一旦下がりますが、45W前後~60W前後の間を変動し続けています。CPU温度も87℃前後~97℃前後ぐらいの高めの温度で変動しています。
基本的には、バランス・モードで使用したほうが、安心だと思います。
- バランス・モード時
- パフォーマンス・モード時
ゲーム時のGPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。
バランスモードの方が、CPU温度・GPU温度の上昇はやや緩やかですが、どちらのモードでもピーク値は、CPU温度が約91℃前後、GPU温度が約86℃前後と大差ありません。やや高めの温度ですが、問題ない範囲だと思います。
- バランス・モード時
- パフォーマンス・モード時
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は静かです。バランス・モードでも、ゲームをするとややうるさくなります。パフォーマンス・モードにするとファンの回転速度が上がるため、騒音値も上がります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
表面温度は、やや低めです。パームレスト部の温度にも変化がないので、ゲーム時でも不快感はありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
最大グラフィックスパワーが130Wと高く、プロセッサーも高性能なので、消費電力はやや高めです。
外観のチェック
Legion 560の外観のチェックです。
派手なライティングもなく、ゲーミングPCとしてはおとなしめのデザインです。一般のノートPCに近い外見です。
ボディカラーは、ファントムブルーです。クリエイターが仕事で使用しても、違和感がないと思います。
天板もシンプルですが、端にLEGIONのログマークが入っています。角度によって色が変わって光るので、かっこいいです。
スピーカーは、底面と側面の間の斜めになっている部分から音が出るように配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で10点満点で採点すると、5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
ウェブカメラはHD 720pで、普通の性能です。側面には、電子式的にカメラを映らないようにできるプライバシーシャッターのスイッチが付いています。
液晶を閉じた状態です。一般のノートPCよりは少し厚みがあります。また、後部が液晶の位置よりも少し出っ張る形状にすることで、放熱しやすくなっています。
インターフェイスとして、背面には、USB3.0 x3、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMI、LANを備えています。また、側面にもUSB3.0、USB-C(DisplayPort対応)が設けられています。
液晶が開く最大の角度です。
底面は、吸気がしやすいようになっています。
底面カバーを外したときの画像はこちらです。3本のヒートパイプと2つのファンで、4方向から放熱しています。ヒートパイプの数はやや少なめかなと思います。
放熱用の金属のカバーを外すと、メモリスロットが2つあります。仕様値では最大32GBとなっているので、換装してメモリ容量をアップすることも可能だと思います。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。
この他に、空のM.2 SSDが1つあるので、増設も出来そうです。空きスロットにも放熱板がちゃんと装着されています。
ACアダプターの容量は300Wと大きいです。サイズもかなり大きく、持ち運びにはあまり適していません。
まとめ
以上が、Legion 560のレビューです。
今回チェックしたのは、RTX 3060搭載モデルですが、最大グラフィックスパワーが130Wと高く、また、ゲーム時はiGPUを介さずGPUから直接映像を出力出来るようになっているため、ミドルクラスの中でも高めのグラフィックス性能が出ていました。
また、RTX 3060搭載モデルは、FHD 165Hz 100% sRGBクラスの液晶を搭載しています。当サイト計測でもsRGBカバー率99.6%と色域が広めだったので、ウェブ表示用の画像・動画の編集といったクリエイティブな作業にも使用できると思います。
メモリの換装や、ストレージの増設が可能な点も、メリットとなっています。
このような、クリエイターも使えるミドルクラスのゲーミングノートPCが、14万円台とコスパも非常に高いです。また、デザインも派手ではないので、息抜きにゲームもプレイできる、仕事用のハイスペックノートPCとしても購入しやすい製品です。
ゲームにも動画編集にも使えるPC
Legion 560
特徴
- RTX 3060搭載で14万円台とコスパが高い
- GPUからの直接出力が可能
- sRGB 100%クラスのディスプレイを搭載可能
こんなあなたに
- コスパの高いミドルクラスゲーミングPCが欲しい方
- ゲームに加えて、画像・動画の編集なども行いたい方
- 価格10万円台(税込)~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
レノボのパソコンの一覧ページです。売れ筋のThinkPadや、コストパフォーマンスの高いideapadなど掲載し、おすすめのPCも書き込んでいます。
約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。