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レノボ ThinkBook 14 Gen2 の特徴

更新日:2020年11月3日

ThinkBook 14 Gen2のインテルモデルを実機でレビューしました。

詳細はこちら

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ThinkBook 14 Gen2(インテル)の実機レビュー

CPU Ryzen 3 4300U
Ryzen 5 4500U
Ryzen 5 4600U
Ryzen 7 4700U
Ryzen 7 4800U
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 4GB~24GB
ストレージ PCIe SSD /
PCIe SSD + HDD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD IPS 非光沢 など
質量 約1.4kg~
バッテリー AMD:最大約9.8時間
Intel:最大約7.3時間
価格[税込] 5万円台~
sRGB 100%液晶搭載でも低価格

ThinkBook 14 Gen2は、sRGB 100%の液晶を搭載し画面が見やすい14型のノートPCです。

しかも、価格が比較的安くコストパフォーマンスも高いです。

インテルモデルとAMDモデルがあり、どちらも高い処理性能を備えています。メモリやストレージ容量を多めにカスタマイズすれば、簡単な動画編集や画像編集にも使えるでしょう。

モバイル専用ノートのような軽さはではありませんが、15インチクラスのノートよりは軽く、 社内・宅内のモバイル用や、職場と自宅を行き来して使用するテレワーク用として使える範囲の重さだと思います。

 

ThinkBook 14 Gen2 の特徴

税込み6万円台からという安さ

ThinkBook 14 Gen2は、Ryzen 3 4300Uなら税込み65,450円という安さのノートPCです。

人気の高いRyzen 5 4500Uの場合は87,010円、Core i5-1135G7の場合は95,073円と価格は上がりますが、それでも比較的安いほうだと思います。

ビジネス用モバイルノートPC

 

広色域液晶を搭載

このくらい安いノートPCは、液晶の色域が狭く、sRGBカバー率が60%程度であることが多いですが、本製品は、sRGB 100%の液晶を搭載しています。オフィスワークで使う場合に画面が見やすく感じることでしょう。ウェブに載せるような写真や動画の編集などにも使用できます。この液晶を搭載し、税込み6万円台から買えるノートPCはなかなかないと思います。

なお、液晶の選択肢として、FHD IPS タッチ液晶、FHD IPS 100% sRGB液晶、FHD IPS液晶、FHD TN液晶の4種類があるようですが、2020年11月2日時点では、FHD IPS 100% sRGB液晶のみ選択できるようです。

sRGB 100%液晶を搭載

 

搭載可能なプロセッサーの性能比較

ThinkBook 14 Gen2には、インテルモデルとAMDモデルがあり、用途や好みに合ったプロセッサーを選択できます。

ThinkBook 14 Gen2で選択できるプロセッサー(一部のみ)の大まかな処理性能を知ることができるように、下のグラフで比較を行っています。なお、下のスコアは他のノートPCで計測した代表値です。実際のPCで計測した場合は、異なる可能性もあるのでご注意下さい。

CPU性能の比較 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2113
Core i5-1135G7 2102
Core i7-1165G7 1975
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G4 1464
Core i3-1005G1 948
Pentium Gold 5405U 516
Celeron N4100 459
 :ThinkBook 14 Gen2で選択できるプロセッサー(一部)
 :インテルモデル
 :AMDモデル

 

ThinkBook 14 Gen2の搭載するプロセッサーが内蔵するグラフィックス性能も同様に比較しています。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~
GeForce GTX 1050 25325
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
20052
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
18718
GeForce MX330 16714
AMD Radeon
(Ryzen 9 4900HS)
16322
GeForce MX250 15406
AMD Radeon
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
13861
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
11999
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
AMD Radeon
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
 :ThinkBook 14 Gen2で選択できるプロセッサー(一部)
 :インテルモデル
 :AMDモデル

 

グラフィックス性能重視ならインテルモデル

上記のプロセッサーの比較からすると、インテルモデルは、特にグラフィックス性能が高く、エントリークラスの外部グラフィックスと同等か、それ以上の処理性能を備えていることが分かります。

また、インテルCPU搭載機種の方が、Adobe Premiere Pro CCを使用した4K動画の書き出し作業を短時間でこなせるなど、使用するソフトや処理内容によっては、AMDモデルよりも快適に使用できる場合があります。

グラフィックス性能を重視するならば、インテルモデルを選択するといいと思います。現時点では、納期もAMDモデルよりは短いです。

 

高処理性能が少し安めのAMDモデル

AMDモデルの搭載するRyzen 4000シリーズは、マルチコアの処理性能が非常に高く、価格は少し安めなので、とても人気があるプロセッサーです。

コストパフォーマンスを重視するのであれば、AMDモデルが適していると思います。

ただ、人気が高いせいか、現時点では納期が「2か月以上で出荷」となっており、実際に入手できるのはかなり先となりそうです。

 

持ち運びやすい質量

ThinkBook 14 Gen2の質量は、約1.4kgです。

ストレージや、バッテリー構成の違いなどで質量は増減すると思いますが、最近の14型ノートPCとしてはやや重めだと思います。それでも、室内の移動に不便を感じるほどではないです。テレワークで職場と自宅間を移動したり、たまにスポット的にモバイルPCとして使用するのであれば、問題なく快適に持ち運びできると思います。

 

インテルモデルはバッテリーを選べる

ThinkBook 14 Gen2のAMDモデルは45Whバッテリーを搭載し、最大約9.8時間の駆動が可能となっています。

一方、インテルモデルでは、下の画像のように45Whと60Whのバッテリーを選択することができ、最大約7.3時間のバッテリー駆動が可能となっています。この数値は、45Whと60Whのどちらのバッテリーの駆動時間なのかは不明ですが、おそらく45Whだと思います。どちらにしてもインテルモデルのほうがバッテリー駆動時間が短くなります。インテルモデルをバッテリー駆動で使用することが多いのであれば、60Whバッテリーがいいでしょう。

選べるバッテリー容量(インテルモデルのみ)

 

デュアルストレージ構成も可能

ThinkBook 14 Gen2は、PCIe SSD + HDDのデュアルストレージ構成も選択できます。

社内・宅内モバイルとして、移動して使うことが多ければ、耐振動性に優れたSSDのみの構成がおすすめです。起動中に動かすことが少なく、安価にストレージ容量を増やしたい場合は、デュアルストレージ構成を選択するとよいでしょう。

また、購入時はPCIe SSDのみでよくても、後々ストレージを自分で増やしたくなるかも、ということであれば、キャリアケージなしではなく、「ダミーハードディスクドライブ」を選んでおくといいでしょう。

デュアルストレージ構成も可能

 

オンボード+スロットのメモリ構成

ThinkBook 14 Gen2は、オンボードメモリ+1つのメモリスロットというメモリ構成になっています。

オンボードメモリの容量も、4GBと8GBから選択できます。オンボードメモリは後で交換できないので、8GBを選択することをおすすめします。

メモリ容量は、最大24GBを搭載することができます。自己責任にはなりますが、メモリスロットのメモリは増設や換装ができるのではないかと思います。最近は、オンボードメモリのみの機種も増えてきましたが、不足を感じたら後からでもメモリの増設ができるのはメリットです。ただし、オンボードメモリを超えた分は、デュアルチャネルで動作しないのでご注意下さい。

オンボード+スロットメモリ

 

不足のないポート類

ThinkBook 14 Gen2は、USB 3.1、USB-C(Video-out対応)、HDMI出力、LANポート、フルサイズのSDカードリーダーを備えており、インターフェイスの種類は充実しています。本体への給電もUSB-Cポートから行います。

なお、USB-Cポートのみ、インテルモデルとAMDモデルでは仕様が少し異なります。インテルモデルは、USB-Cポートの一方(写真の右側)がThunderbolt 4対応となっているのに対して、AMDモデルはUSB-Cポートの2つともThunderboltには対応していません。大きく困ることはないと思いますが、Thunderbolt 4を必要とする方は、ご注意ください。

インターフェイス

 

標準的なフルサイズキーボード

ThinkBook 14 Gen2は、バックライト付きのフルサイズキーボードを搭載しています。

Thinkシリーズですが、ThinkPadのような打ちやすさに定評がありトラックポイントを備えたキーボードとは異なり、普通のキーボードといった感じです。

キーボード(実際の製品は日本語キーボードです)

 

メタル素材のボディ

ThinkBook 14 Gen2は、天板と底面に、陽極酸化サンドブラスト処理が施されたアルミ素材を使用しています。なお、パームレスト部分は樹脂製なので、フルメタルボディではないようです。

下の画像のように、天板はデュアルトーンデザインとなっており、かっこいいです。

デュアルトーンデザイン
閉じた状態

 

セキュリティ機能

ThinkBook 14 Gen2は、ウェブカメラにThinkShutterという物理的なシャッターを備えています。シャッターを閉じておくと、知らないうちにウェブカメラ経由で自分の姿を見られてしまうことがなく、安心です。

このウェブカメラですが、Windows Helloには対応していないので、顔認証でのログインはできません。一方、電源ボタンに指紋認証装置が組み合わされているので、指紋認証でのWindowsのログインは可能です。

ThinkShutter付きカメラ

 

ライバル機種の紹介

ThinkBook 14 Gen2と似た構成を選択できる14型ノートPCとして、デルのInspiron 14 5000 (5402)を簡単に紹介します。

Inspiron 14 5000 (5402)は、似たような構成であればThinkBook 14 Gen2よりも価格が安いです。出来るだけ安く、似たようなスペック構成の14型ノートPCが欲しい場合におすすめです。

一方、ThinkBook 14 Gen2は、ビジネス用途に耐えられる堅牢性を備えていますし、100% sRGB液晶を搭載可能です。

重視する部分がそれぞれ異なるので、上記のようにライバル機種と比較して検討するといいと思います。

Inspiron 14 5000 (5402) [ライバル機種]
ライバル機種との簡易比較
  [本機器]
ThinkBook 14 Gen2
[ライバル機種]
Inspiron 14 5000 (5402)
CPU Core i5-1135G7
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶種類 FHD 広色域 FHD
質量 約1.4kg 約1.429kg~
バッテリー 45Wh 53Wh
価格[税別] 86,430円 67,984円

 

まとめ

ThinkBook 14 Gen2は、安くてもsRGB 100%の液晶を搭載したノートPCです。画面が見やすいので、仕事がしやすいと思います。

税込み6万円台から買える安さで、sRGB 100%の液晶を搭載した製品はなかなかありません。

インテルモデルとAMDモデルがありますし、メモリやストレージのカスタマイズもできるので、主な用途に合わせて、好みの構成が見つかりやすいです。スペックを高めにすれば、色域が広めであることもあり、動画編集や画像編集などもできるでしょう。

15.6インチのThinkBook 15 Gen 2よりも軽いので、宅内モバイルとして使ったり、外出先へ持ち出したりすることがある方は、こちらの製品のほうが良いでしょう。

ただし、AMDモデルは納期が2か月以上となっているため、ご注意下さい。

インテルモデルを後日レビュー予定です。

コスパが高く多目的に使用できる14型ビジネス用ノートPC

ThinkBook 14 Gen2

特徴

  • 100% sRGB液晶を選択可能
  • 比較的低価格
  • メモリやストレージをカスタマイズできる

こんなあなたに

  • 液晶が見やすい製品が欲しい
  • 画像編集などもしたい
  • 価格5万円台(税込)~
  • 一言AMDモデルの納期が長すぎる
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