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レノボ ideapad C340 (15) の実機レビュー
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 Core i3-1005G1 Core i7-8565U Core i5-8265U Core i3-8145U |
---|---|
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD IPS タッチ 光沢 |
質量 | 約2.0kg |
バッテリー | 約14時間 |
価格[税別] | 5万円台~ |
ペンも付属した2 in 1 PCが5万円台~
ideapad C340 (15)は、非常にコストパフォーマンスの高い2 in 1 PCです。Core i3とSSDという構成であれば、5万円台から購入可能です。しかも、アクティブペンが同梱されているにも関わらず、この価格です。
コンバーチブル型のPCとしては大きめの15型というサイズになっており、大きな画面で絵をかいたりすることができます。
自分で増設すれば、ダブルストレージ構成も可能です。
とにかくコスパが高く、いろんな場所で使える製品で、初めてのコンバーチブル型PCとしてもおすすめです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。
レビュー機の構成
Core i3-8145U、4GBメモリ、128GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「ideapad C340 (15)の特徴」のみお読みください。
ideapad C340 (15) の特徴
ペンも付属した2 in 1 PCが5万円台~
ideapad C340 (15)は、Core i3、128GB SSDの構成だと5万円台(税込)、Core i5、256GB SSDの構成でも7万円台(税込)と、驚きの安さのPCです。一般的なクラムシェルPCよりも安い上に、タブレット等へも変形できる2 in 1 PCで、タッチパネルにも対応して、さらにペンまで付属してこの価格です。
大画面のコンバーチブル型PC
コンバーチブル型PCの多くは14型以下で、モバイルPCとしての使用を意識したサイズとなっています。そのため、本製品のように15.6型と大きめのコンバーチブル型PCは、結構珍しいです。15.6型だと変形する機会は少ないかもしれませんが、ペンを使うときは、テントモードかタブレットモードにすると使いやすく、大画面で絵などを描けるというのはメリットではないかと思います。
アクティブペンが付属
前述の通り、ideapad C340 (15)には、アクティブペンが付属しています。
また、ペンホルダーも搭載しており、USBポートに挿して使うことができます。ただ、上側の丸い穴にペンが刺さらなかったのは残念です。
なお、他のワコムAES対応のペンも使えました(どのペンも必ず使えるとは限りません)。また、付属ペンは傾き検知しませんでしたが、DELL PN579Xなら傾きも検知しました。
自分でなら2.5インチストレージを増設可能
ideapad C340 (15)は、M.2 SSDを搭載したモデルしかラインナップされていませんが、底面カバーを空けると、2.5インチベイがあり、接続するためのマウンターも取り付けられています。そのため、2.5インチ HDDやSSDを増設し、ダブルストレージとして使用できます。
Webカメラにはプライバシーシャッター付き
ideapad C340 (15)のWebカメラには、プライバシーシャッターが設けられており、カメラを物理的に映らなくすることができます。マルウェアなどにカメラを乗っ取られて、のぞき見されるというリスクに対応できます。もう、付箋などでカメラをふさぐ必要はありません。
高コスパのクラムシェルPCとの比較
同時期に発売された、レノボの15型クラムシェル型PCで、コスパの高いideapad S540と比較します。
性能の点では、そこまで大きくは変わりません。
サイズや質量は、作りがシンプルになるクラムシェル型のideapad S540の方が、わずかですが有利です。また、ideapad S540の液晶は非光沢なので、目が疲れにくく、長時間の作業には適しています。
一方、ideapad C340 (15)は、2 in 1 PCであるという点と、ペンが付属している点がメリットです。
価格の点では、どちらもほぼ同じです。
[本製品] ideapad C340 (15) |
レノボ ideapad S540 |
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画像 | ||
CPU | 第8世代Core (U) | |
ストレージ | PCIe SSD | |
液晶サイズ | 15.6型 | |
液晶種類 | FHD IPS 光沢 タッチ |
FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約2.0kg | 約1.8kg |
サイズ[mm] | [幅] 364 [奥行] 250 [高さ] 20.5 |
[幅] 358 [奥行] 245 [高さ] 16.9 |
バッテリー | 約14.0時間 | 約17.3時間 |
ライバル機種との比較
ライバル機種との比較を行います。比較するのは、同じように15型のコンバーチブル型PCである、HPのENVY x360 15と、デルのNew Inspiron 15 5000 2-in-1(5582)です。
この3機種間で、スペックやサイズには大きな差はありません。しかしideapad C340 (15)は、同等スペックでも価格がかなり安いため、間違いなくコスパの高いPCと言えます。
ENVY x360 15は、デザイン性の高いアルミニウムボディが目を引きます。
Inspiron 15 5000 2-in-1 (5582)は、HDDを搭載し価格を抑えることもできますが、それでもSSDを搭載したideapad C340 (15)の方が安いです。
ボディ素材やデザイン性、メーカーに強いこだわりがなければ、ideapad C340 (15)は、15型コンバーチブル型PCの中で最強の高コストパフォーマンスPCとしておすすめです。
[本製品] ideapad C340 (15) |
HP ENVY x360 15 |
デル Inspiron 15 5000 2-in-1 (5582) |
|
画像 | |||
CPU | 第8世代Core (U) | ||
ストレージ | SSD | Optaneメモリ+HDD SSD+HDD |
SSD / HDD |
液晶サイズ | 15.6型 | ||
液晶種類 | FHD IPS タッチ 光沢 | ||
質量 | 約2.0kg | 約2.11kg | 約2.02kg |
バッテリー | 約14.0時間 52.5Wh |
最大 約11時間 | 42Wh |
[本製品] ideapad C340 (15) |
HP ENVY x360 15 |
デル Inspiron 15 5000 2-in-1 (5582) |
Core i5-8265U | Core i5-8250U | Core i5-8265U |
256GB SSD | 256GB SSD + 1TB HDD |
256GB SSD |
68,320円 | 100,800円 | 102,903円 |
液晶ディスプレイのチェック
ideapad C340 (15)は、スペックを落としたHDの狭視野角液晶ではなく、15型として一般的なフルHDの解像度で、視野角の広いIPS液晶を搭載しています。
最大輝度は、当サイトの計測では245cd/m2と普通です。
ただ、コンバーチブル型のPCで多い構成ですが、光沢液晶となっているため、外部の光が反射しやすかったり、映り込みがあったりして見にくくなることがあります。また、フリッカーが発生しているので、長時間の作業をすると眼がやや疲れやすいかもしれません。詳細は下のタブをご覧ください。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
ideapad C340 (15)のキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦18.5mm、キーストロークは約1.2mmです。キーストロークはやや浅めですが、キーピッチは十分あります。普通の押しやすさだと思います。
キー配列は普通ですが、「む」や「ろ」など、隣のキーと同じキーフレームに入っており、やや格好悪いです。
タッチパッドの操作性は普通です。
安価なPCですが、バックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
ノートPCとしては標準的なCPUを搭載しています。今回、Core i3を搭載していますが、Web閲覧や動画鑑賞などの軽作業であれば、ストレスなく動きます。また、急激なクロックダウンなどは起こらず、安定して動作していました。
~ CINEBENCH R20 ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- CINEBENCH R15
- Passmark
- SDカード
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
今回、Core i3を搭載しているので、他のCPUに比べると遅いです。ただし、CPUクロックが低かったり、サーマルスロットリングが発生していたり、ということはありませんでした。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 45分19秒 |
QSVでエンコード (※2) | 4分35秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカー公表値では約2.0kg、当サイトの計測値は以下の通りです。15.6型ノートPCとしてはやや軽いと思いますが、外へ持ち運ぶには重いです。
質量 | |
PC本体 | 2.043kg |
ACアダプター | 195g |
バッテリー駆動時間のチェック
ideapad C340 (15)のバッテリー容量は52.5Whと、やや多めです。
当サイトの計測値は下表の通りです。今回、Core i3を搭載していることで、バッテリー駆動時間はやや長めです。Core i5やCore i7を搭載した場合は、もう少し短くなるでしょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 | 約14時間 |
(2) 動画再生時 ※2 | 9時間08分 |
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 | 6時間11分 |
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態の動作音も、他のノートと比較して低めだと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。Core i5やCore i7の場合、エンコード時の温度はもう少し高くなるかもしれませなん。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、問題ない温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
今回、Core i3と言うこともあり、低めの温度です。熱による不快感はありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
外観のチェック
ideapad C340 (15)の外観のチェックです。
かなり安いPCですが、ぱっと見た感じでは、チープ感はありません。
天板です。
スピーカーは底面に配置されており、音質は普通です。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
背面に排気口があります。
ヒンジの画像です。
よく見ると、底面カバーとパームレスト面の結合部分が見えやすい位置にあり、ここはやや安っぽさを感じます。
液晶とベゼルに段差はありません。
液晶を閉じたときの画像です。
インターフェイスは、USB3.0ポート、USB3.0 Type-C、HDMI、フルサイズSDカードリーダーと需要の高いものは揃っています。最近は、15型でもカードリーダーがmicroSDサイズになっていることがありますが、フルサイズのSDカードリーダーなので、デジカメなどからの写真や動画の取り込みがしやすいです。
底面です。
底面カバーを外したときの画像です。なお、カバーを空けるときは、T5トルクスドライバーが必要です。
M.2 SSDは換装できると思います。
レビューしているCore i3-8145Uモデルは、オンボードメモリは無く、スロットに接続するメモリのみ搭載されています。このメモリは換装可能です。試しに8GBのメモリへ換装してみましたが、OS上で8GBと正常に認識されました。
ただし、他のCPUのモデルは、オンボードメモリだけであったり、オンボードメモリとスロットに接続するメモリの両方が搭載されていたりするので、仕様をよくご確認下さい。
2.5インチベイも搭載されています。試しに2.5インチ SSDを増設してみましたが、こちらも正常にOSから認識されました。
ACアダプターは65Wです。ケーブルは細すぎて、断線がやや心配です。
まとめ
ideapad C340 (15)は、15型コンバーチブル型PCの価格破壊モデルです。
他の追随を許さない、恐ろしいほど高いコストパフォーマンスが特徴的です。
もちろん、安くても、CPU、ストレージ、液晶、バッテリーは十分快適に使用できるレベルです。アクティブペンも付属しており、文句のつけようがありません。
家庭で使うのであれば、みんなで写真や動画を見たり、子どもが学習に使ったりと便利だと思います。仕事で使うのであれば、お客様に資料を見せたり、ペンで画面に記入して説明したりする場合に便利です。
ただ、液晶が光沢である点と、フリッカーが発生している点が気になります。ライターや小説家や、長い時間資料を作成するビジネスパーソンには向いていないかもしれません。
ペンも付属した2 in 1 PCが5万円台~
ideapad C340 (15)
特徴
- 心配になるほどのコスパの高さ
- 15型と大きめのコンバーチブル型PC
- アクティブペンが付属
こんなあなたに
- いろんな場所・用途で使えるメインが欲しい方
- 顧客に資料を見せるような営業の方
- 家族みんなで使えるPCを探している方
- 価格5万円台~
- 一言価格設定を間違ってない?
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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