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HP Pavilion Desktop PC h8-1080jpの実機レビュー(2)

更新日:2011年08月18日
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  目次  

静音性をチェック

GeForce GTX 580を搭載した本機の動作音(静音性)のチェック結果です。もし、動作音が大きいと、気になって作業に集中できなかったり、周りの人に迷惑になったりします。

下記の3つの状態で計測した結果、他のデスクトップPCと比較して、普通の騒音値だと思います。


騒音値の計測結果(Core i7-2600 + GeForce GTX 580の構成の場合)

左図:アイドル時の騒音値 (何も操作していない状態)
中央図:バイオハザード5ベンチマーク実行時の騒音値(解像度:1280x720、テストAで実行)
右図:TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時の騒音値(x264、解像度1280x720でエンコード)
部屋を極力無音にしたときの騒音値:40.4dB、 測定機器:GS-04
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます

 

尚、GeForce GT420を搭載した場合、下図のようにやや動作音が低くなります。


騒音値の計測結果(Core i5-2400 + GeForce GT 420の構成の場合)

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

下記の3つの状態で計測した結果、CPUとGPUの温度が70度を超えていますが、他のメーカー製PCもこのくらいの温度上昇はあります。問題ない範囲の温度だと思います。ただ、ゲームなどをプレイするときは、エアコンをつけて、できるだけ部屋の温度を低くしたほうが良いと思います。


各パーツの温度の測定結果(Core i7-2600 + GeForce GTX 580の構成の場合)

左図:アイドル時(何も操作していない状態)の温度
中央図:バイオハザード5ベンチマーク実行時の温度(解像度:1280x720、テストAで実行)
右図:TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時の温度(x264、解像度1280x720でエンコード)
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor Pro
※選択したCPUやGPUが異なるとパーツの温度は変わってきます

 

尚、Core i5-2400+GeForce GT420の場合、次のような温度になります。


各パーツの温度の測定結果(Core i5-2400 + GeForce GT 420の構成の場合)

消費電力のチェック

h8-1080jpの消費電力のチェック結果です。もし、消費電力が高いと、電気代が高くなるのと、節電に反します。尚、1日平均3時間程度パソコンを使用する方は、消費電力が1W違うと、電気代は1か月あたり約2円違います(電気の契約内容にもよります)。

下記の3つの状態で計測した結果ですが、GeForce GTX 580を搭載しているだけあって、消費電力は非常に多いです。


消費電力の計測結果(Core i7-2600 + GeForce GTX 580の構成の場合)

左図:アイドル時 (何も操作していない状態)の消費電力
中央図:バイオハザード5ベンチマーク実行時の消費電力(解像度:1280x720、テストAで実行)
右図:TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時の消費電力(x264、解像度1280x720でエンコード)
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※選択したCPUやGPUが異なると消費電力は変わってきます

 

GeForce GT420を搭載した場合は、下記のように消費電力は少ないです。


消費電力の計測結果(Core i5-2400 + GeForce GT 420の構成の場合)

外観をチェック

h8-1080jpの外観です。前面(フロントパネル)は光沢になっており高級感があります。

ただ、デザインが変更されてから、ハードディスクを着脱できるHP Pocket Media Driveスロットが無くなりました。

 

フロントのドアを広くと、USB2.0ポートが4つと、カードリーダーがあります。最近、スマートフォンやiPad、iPodなど、頻繁にパソコンに抜き差しするデバイスが増えてきたので、前面にUSBポートがたくさんあるのは嬉しいです。

 

背面と側面です(下図)。

前面と天面にUSBポートがたくさんあるため、背面のUSBポートは少なめです。

 

ケースの内部とエアフローのチェック

h8-1080jpのケース内部です。

排気ファンでエアフローを作る標準的な構造です。グラフィックカードを固定するサポートバーを搭載しており、重いグラボを搭載しても安定設置できます。フロントのUSBポートへ接続しているUSBケーブルが幾つもあり、配線は、ややごちゃごちゃしています。

 

フロント及びサイドから給気し、背面から排気します。

 

斜めから見たケース内部の図です(下図)。

 

反対側の斜めから見た内部の画像です(下図)。

パーツの選び方

ここでは、2011/8/17の時点で選択できるパーツの選び方を考察します。ただし、時期が経つと選択できるパーツは異なりますのでご注意ください。

CPU

h8-1080jpは、ミドル~ハイミドルのCPUを搭載可能です。この中で、Core i5-2405Sは、CPUの性能はやや劣るものの、インテルHDグラフィックス3000を搭載し、消費電力も少ないモデルとなります。独立グラフィックカードを搭載しない人はCore i5-2405Sの選択肢も良いと思います。CPUとしての処理性能は、Core i5-2405SよりもCore i5-2400のほうが上です。

2011/8/18時点で選択可能なCPU
仕様 Core i7-2600 Core i5-2405S Core i5-2400
コア数 4 4 4
スレッド数 8 4 4
動作周波数 3.4GHz 2.5GHz 3.1GHz
Turbo Boost時周波数 3.8GHz 3.3GHz 3.4GHz
L3キャッシュ 8MB 6MB 6MB
消費電力 95W 65W 95W
グラフィックス インテル HD グラフィックス
2000
インテル HD グラフィックス
3000
インテル HD グラフィックス
2000
PassMark CPU ベンチ 8,925 4,625 6,081
※ベンチの値は日々更新されています

グラフィックス

グラフィックスは、下記のようなカードを選択できます(一部記載していないカードもあります)。最近は、CPU内蔵のグラフィックス(インテルHDグラフィックス)の性能が上がったため、ローエンドのGPUを搭載するメリットは少なくなりました。

グラフィックをあまり使わない方なら、CPU内蔵のグラフィックスでいいと思います。ただし、それならば、価格の安いp7-1040jpで十分だと思います。もしくは本機のCPUをCore i5-2405Sにすると良いです。

ゲームをするなら、Radeon HD 6850またはGeForce GTX580がいいと思います。動画編集するなら、GPGPUの対応ソフトがサポートしている場合の多いGeForce シリーズのGeForce GTX580が良いと思います。

2011/8/18時点で選択可能なグラフィックカード
仕様 GeForce GTX580 GeForce GTX 460(2G) Radeon HD 6850 GeForce GTX 460 GeForce GTX 550Ti GeForce GT 530 GeForce GT 420
シェーダープロセッサ数 512基 336基 960基 336基 192基 96基 48基
グラフィッククロック 772MHz 675MHz 775MHz 675MHz 900MHz 700MHz 700MHz
メモリ 1536MB GDDR5 2GB GDDR5 1GB GDDR5 1GB GDDR5 1GB GDDR5 2GB DDR3 2GB DDR3
メモリインターフェイス 384bit 256bit 256bit 256bit 192bit 128bit 128bit
対応DirectX 11 11 11 11 11 11 11
PassMark GPU ベンチ 3,863 ? ※1 2,668 2,358 1,877 720 593
※1 メモリが1GBの場合のスコアは、2,361

まとめ

以上が、HP Pavilion Notebook PC h8-1080jp のレビューでした。

処理性能が高く、デザインも良く、価格も安い非常におすすめのデスクトップパソコンです。

ネットやオフィスはもちろん、ゲーム、動画編集、テレビ観賞、ブルーレイ鑑賞など様々な用途で使用できるため、万人におすすめのパソコンです。HPのデスクトップパソコンの中でも売れ筋のモデルとなるはずです。

静音性やパーツの温度など、特に問題となるような点もありません。

このパソコンは、国内で生産されているため品質面でも安心です。

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h8-1080jp(HP ダイレクト)