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HP OMEN 35L(AMD)の実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

サイズ ミニタワー
CPU Ryzen 5 8500G
Ryzen 7 8700G
GPU RTX 4060 Ti 8GB
RTX 4070 SUPER
RTX 4070 Ti SUPER
メモリ 32GB(DDR5-5200)
ストレージ 1TB PCIe SSD
価格[税込] 23万円台~ ※

※2024年8月21日時点の価格

スモークガラスとRGBライティングが美しい

HP OMEN 35Lは、内部の見えるスモークガラスに、RGBライティングが映える美しい外観が特徴的な、新筐体のミニタワーゲーミングPCです。

CPUにはZen4世代のAMD Ryzen 8000 G シリーズに、メモリには32GBのDDR5を採用。グラフィックスにはハイクラスのGPUを搭載し、最新のゲームも快適に動作するスペックです。

RTX 4070 Ti SUPER搭載モデルでも、動作音は抑えられており、長時間のゲームも集中できるでしょう。

拡張性は少ないものの、デザインやスペックの割には、価格が抑えられており、コストパフォーマンスも高めです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成(アドバンスドプラスモデル)

Ryzen 7 8700G、GeForce RTX 4070 Ti SUPER、32GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「HP OMEN 35Lの特徴」のみお読みください。

 

HP OMEN 35L の特徴

HPのゲーミングデスクトップのラインナップ

新筐体のOMEN 35Lが発売されたことで、HPのゲーミングデスクトップのラインナップは以下の通り、4機種となりました。

現在、クラッシュする不具合を抱えているインテルCPUではなく、AMDのCPUを搭載している点が本製品の特徴となっています。インテルCPUしかラインナップに無かったので、急遽投入してきた感はあります。

HPのゲーミングデスクトップ比較
  OMEN 45L OMEN 35L OMEN 25L Victus 15L
 
CPU Core i9-14900K
Core i7-14700K
Ryzen 7 8700G
Ryzen 5 8500G
Core i7-14700KF
Core i7-14700F
Core i7-14700F
Core i5-14400F
GPU RTX 4090
RTX 4080 SUPER
RTX 4070 Ti SUPER
RTX 4070 SUPER
RTX 4060 Ti
RTX 4070 Ti SUPER
RTX 4070 SUPER
RTX 4060 Ti
RTX 4060 Ti
RTX 4060
RTX 3050
メモリ 32 / 64GB 32GB 16~64GB 16GB
ストレージ 2TB SSD
+2TB HDD
1TB SSD 1TB / 2TB SSD 512GB / 1TB SSD
価格※ 42万円台~ 23万円台~ 24万円台~ 15万円台~
※8月26日時点での価格

 

価格は、執筆時点では「月末セール」が行われており、ゲーミングマウス、マウスパッド、キーボードが付属したモデルで23万円台からとなっています。ゲーミングデバイスが付属している点や、素敵なデザインであることを考慮すれば、まずまずの価格だと思います。

8月26日時点でのキャンペーンモデル

 

AMD Ryzen 8000 Gシリーズを搭載

HP OMEN 35Lは、Ryzen 8000GシリーズのAPUを搭載しています。このAPUは内蔵GPUを搭載しているのが特徴で、通常は、グラボを搭載していないパソコンに搭載されることが多いです。しかし、本製品は、グラボを搭載しているにも関わらず、このAPUを搭載しており、珍しい構成です。

Ryzen 7で新旧世代のプロセッサーを比較したのが下表となります。本製品で搭載することができるRyzen 7 8700Gは、内蔵GPUを搭載している関係で、L3キャッシュが小さくなっています。Ryzen 7 7700のほうが価格も安く良かったのではないかと思いますが、総合的にこの方が安く仕上げることができるなど、何か事情があったのだと思います。

また、レーン数が少ないです。Ryzen 7 8700Gは20レーンを搭載し、使えるのは16レーンとなっています。下には掲載していませんが、Ryzen 5 8500Gについては14レーンを搭載し、使えるのは10レーンとなっています。特にRyzen 5 8500Gはレーンが少ないので、グラボのパフォーマンスや拡張時に影響が出そうです。

AMD Ryzen 7の比較(デフォルトTDP:65W)
  Ryzen 7 9700X Ryzen 7 8700G Ryzen 7 7700 Ryzen 7 5700X
アーキテクチャ Zen 5 Zen 4 Zen 4 Zen 3
コア / スレッド数 8 / 16 8 / 16 8 / 16  8 / 16
最大クロック 5.5GHz 5.1GHz 5.3GHz 4.6GHz
ベースクロック 3.8GHz 4.2GHz 3.8GHz 3.4GHz
L2キャッシュ 8MB 8MB 8MB 4MB
L3キャッシュ 32MB 16MB 32 MB 32MB
PCIe Lanes
(Total/Usable)
28/24 20/16 28/24 24/20
デフォルトTDP 65W
グラフィックス Radeon 780M
NPU Ryzen AI
単品での価格 約71,000円 約46,000円 約43,000円 約22,000円

 

ちなみに、CPU内蔵GPUおよびNPUは使えません。

 

スモークガラスとRGBライティングが映える新筐体

HP OMEN 35Lは、フロントパネルと左サイドパネルがやや黒みがかったスモークパネルとなっており、内部のRGBライティングが映える美しい外観が特徴です。

RGBライティングに対応しているのはフロントファン×2、リアファン、CPUファン、メモリで、各パーツ個別でライティングを調整することも可能です。

RGBライティングの設定はプリインストールされている総合管理ツール「OMEN Gaming Hub」からできます。

スモークガラスとRGBライティングが映える美しい外観
RGBライティングに対応したフロントファン
RGBライティングに対応したリアファン、CPUファン、メモリ
グラボは白く点灯するだけでRGBライティングには非対応
「OMEN Gaming Hub」からRGBライティングの設定が可能

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、プリインストールされている「OMEN Gaming Hub」から、電源モードの変更が可能です。電源モードはデフォルトの「最適」と「パフォーマンス」の2種類があり、温度コントロール(ファンの動作)も3種類から選択することができます。

この記事では、「最適」と「パフォーマンス」の2種類の電源モードで、各種ベンチマークを計測しています。なお、「最適」時の温度コントロールは「標準」、「パフォーマンス」時の温度コントロールは「パフォーマンス」で計測しています。

電源モード「最適」時、温度コントロールは「標準」に設定
電源モード「パフォーマンス」時、温度コントロールは「パフォーマンス」に設定

 

今回、CPUには「AMD Ryzen 7 8700G」を搭載しています。このCPUの仕様上のプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は65Wです。

本製品のPBPを確認したところ、「最適」と「パフォーマンス」どちらの電源モードでも87.8Wと変わらず、標準より高く設定されていました。

「最適」と「パフォーマンス」どちらもPL1=87.8W

 

以下に掲載するCPUとグラフィックスのベンチマークについては、 電源モードを、デフォルトの「最適」の時と「パフォーマンス」の時で計測しています。

CPU

CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。

マルチコア、シングルコアともにそこそこ高めのスコアです。Core i5-14400Fを上回り、Ryzen 7 7800X3Dに迫るスコアです。

CINEBENCH 2024
Ryzen 7 8700G
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-14700KF 1833 [PL1:253W]
1617 [PL1:125W]
Core i7-14700F 1400 [PL1:125W]
1296 [PL1:100W]
1043 [PL1:65W]
Ryzen 7 7800X3D 1031
Ryzen 7 8700G 1023 [パフォーマンス]
1007 [最適]
Core i5-14400F 859 [PL1:65W]
Ryzen 7 5700X 803
Ryzen 5 4500 523
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-14700KF 126
Core i7-14700F 123
Ryzen 7 7800X3D 110
Ryzen 7 8700G 108 [パフォーマンス]
108 [最適]
Core i5-14400F 105
Ryzen 7 5700X 93
Ryzen 5 4500 73
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。

なお、電源モードは「最適」でも「パフォーマンス」でも、スコアはあまり変わりませんでした。

CINEBENCH R23
Ryzen 7 8700G
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13900K 36658 [PL1:253W]
Core i7-14700KF 32909 [PL1:253W]
29233 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 29007
Core i7-13700K 27496 [PL1:200W]
25805 [PL1:160W]
24092 [PL1:125W]
Core i7-14700F 25763 [PL1:125W]
22778 [PL1:107W]
17531 [PL1:65W]
Core i7-13700F 22470 [PL1:125W]
17187 [PL1:65W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i5-13600K 22965 [PL1:253W]
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 8700G 17741 [パフォーマンス]
17482 [最適]
Ryzen 7 7800X3D 17338
Ryzen 7 5800X 15646
Core i5-14400F 15324 [PL1:65W]
Core i5-13400F 15223 [PL1:145W]
Ryzen 7 5700X 13605
Ryzen 5 5500 10605
Ryzen 5 4500 8908
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13900K 2242 [PL1:253W]
Core i7-14700KF 2164 [PL1:253W]
2146 [PL1:125W]
Core i7-14700F 2095
Core i7-13700K 2090 [PL1:160W]
2050 [PL1:200W]
2050 [PL1:125W]
Core i7-13700F 2026 [PL1:125W]
2023 [PL1:65W]
Ryzen 9 7900X 2010
Core i5-13600K 1949 [PL1:253W]
Ryzen 7 8700G 1818 [パフォーマンス]
1746 [最適]
Ryzen 7 7800X3D 1776
Core i5-14400F 1771 [PL1:65W]
Core i5-13400F 1744 [PL1:145W]
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Ryzen 7 5700X 1532
Ryzen 5 5500 1370
Ryzen 5 4500 1211
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

HP OMEN 35Lでは、GeForce RTX 4060 Ti 8GB、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPERといったハイクラスのグラフィックカードを搭載したモデルが用意されています。

フルHD解像度でゲームをするならRTX 4060 Ti 8GBでも十分ですが、WQHD解像度以上ならRTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPERを搭載したモデルを選択するのもいいでしょう。

なお、電源モードを「パフォーマンス」にしても、グラフィックススコアの差はほとんどありません。

3DMark Steel Nomad
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 9275
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 4070 Ti SUPER 5515 [パフォーマンス]
5495 [最適]
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3682
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2287
RTX 3050 1318
3DMark Time Spy
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 4080 SUPER 28391
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti SUPER 23280 [パフォーマンス]
23251 [最適]
RTX 4070 Ti 22597
RTX 4070 SUPER 20785
RTX 4070 17214
RTX 4060 Ti 8GB 13375
RTX 4060 10339
RTX 3050 6140

 

メモリ

メモリには、標準で32GBのDDR5-5200を搭載しており、帯域幅は広く、アクセス速度も速いです。また、「OMEN Gaming Hub」からメモリのオーバークロックができ、6000MT/sにすることで、速度がアップします。

オーバークロックすることで6000 MT/sで動作
SiSoftware Sandra 2021
~メモリ性能の評価 ~
32GB DDR5-5200 MT/s
32GB DDR5-6000 MT/s
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
59.71GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
58.58GB/s
DDR5-5600
デュアルチャネル
55.78GB/s
DDR5-6000
デュアルチャネル
51.72GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
50.33GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
38.10GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

ストレージ

ストレージには、標準で1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度も高速です。

CrystalDiskMark
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5060
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。ここでは、 電源モードは「パフォーマンス」で計測しています。

今回、グラフィックスにはハイクラスのGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載しており、フルHDやWQHD解像度なら、「ゴースト・オブ・ツシマ」などの負荷の重いゲームも、快適にプレイすることができます。「サイバーパンク2077」クラスのゲームなら、高いフレームレートも狙えるでしょう。

さらに、DLSSやフレーム生成機能を有効化することで、フレームレートを底上げすることも可能なので、4K解像度でもタイトルによっては快適にプレイすることができます。

Core i9-13900KにGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載した構成のフレームレート比較すると、さすがにフレームレートは落ちますが、それでもそこまで低いフレームレートというわけではありませんでした。

以下のゲームのフレームレートについて
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ)
品質 解像度 平均 fps
非常に高い 1920x1080 86 fps
2560x1440 84 fps
3840x2160 59 fps(124 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS SR:バランス、フレーム生成有効時の数値
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(アップデート 2.1)
品質 解像度 平均 fps
ウルトラ 1920x1080 143 fps
2560x1440 114 fps
3840x2160 54 fps(99 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS SR:バランス、フレーム生成有効時の数値
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
品質 解像度 平均 fps
高品質 1920x1080 174 fps
2560x1440 148 fps
3840x2160 94 fps
中程度の重さのゲーム
STREET FIGHTER 6(ストリートファイター6)
品質 解像度 FIGHTING GROUND WORLD TOUR
HIGHEST 1920x1080 60 fps(最大) 111 fps
2560x1440 60 fps(最大) 110 fps
3840x2160 60 fps(最大) 107 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 202 fps
2560x1440 173 fps
3840x2160 98 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 184 fps
2560x1440 174 fps
3840x2160 112 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 161 fps
2560x1440 139 fps
3840x2160 83 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
DirectX 12
品質 品質 平均 fps
最高設定 1920x1080 84 fps
2560x1440 61 fps
3840x2160 35 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離&テクスチャ:最高
298 fps
2560x1440 298 fps
3840x2160 297 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 300 fps
2560x1440 263 fps
3840x2160 178 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
最高 1920x1080 224 fps
2560x1440 215 fps
3840x2160 164 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。 ここでも、電源モードは「パフォーマンス」で計測しています。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

ソフトウェアエンコードはそこそこ速いです。

x265でのエンコード時間
Core i7-14700KF 3分44秒 [PL1=253W]
Core i9-13900K 3分48秒 [PL1=253W]
Ryzen 9 7900X 3分58秒
Core i7-13700KF 4分08秒 [PL1=253W]
4分20秒 [PL1=210W]
4分21秒 [PL1=180W]
Core i7-13700K 4分36秒 [PL1=160W]
4分56秒 [PL1=125W]
Core i7-14700F 4分45秒 [PL1=125W]
5分31秒 [PL1=100W]
6分36秒 [PL1=65W]
Core i5-13600K 5分13秒 [PL1=253W]
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Core i7-13700F 5分36秒 [PL1=100W]
6分42秒 [PL1=65W]
Ryzen 7 8700G 6分18秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i5-13400F 7分41秒
Ryzen 7 5700X 8分09秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Ryzen 5 5600X 10分00秒
Ryzen 5 4500 12分02秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでも、そこそこ速い書き出し時間です。

Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分31秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti 8GB
2分34秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分34秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分38秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分55秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
3分00秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3050
3分30秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出しもそこそこ高速です。

グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
30秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
32秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
34秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
36秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti
47秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
48秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 2020

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、CPUクーラーは空冷です。

「最適」と「パフォーマンス」どちらのモードもPL1=87.8Wに設定されています。

「最適」モードでは、CPU電力が途中からデフォルトTDPと同じ65Wに低下します。CPU温度は93℃辺りから73℃まで低下し、そのまま推移しています。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が途中から70W辺りまで低下します。CPU温度は、87℃辺りから72℃まで低下し、そのまま推移しています。

CPU電力が途中から落ちても、デフォルトTDPと同じもしくはそれより高い数値で動作しています。また、CPU電力が落ちた時のCPU温度は問題ありません。

  • 最適
  • パフォーマンス
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。

「最適」モードでは、CPU温度はおおよそ70℃台後半で推移し、GPU温度は60℃台後半と、どちらも問題ない温度です。

「パフォーマンス」モードでは、こちらもCPU温度はおおよそ70℃台後半で推移し、GPU温度は67℃前後と、こちらも問題ありません。

長時間のゲームも安心してプレイできるでしょう。

  • 最適
  • パフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。

フロントファン×2、リアファン×1、CPUクーラーと計4つのファンを搭載していますが、アイドル時は比較的静かです。ゲーム時も40dBを超えることなく、高性能パーツを搭載したゲーミングPCにしては低めの騒音値です。デスクサイドに設置しても動作音がそれほど気にならないので、ヘッドホンなしでも、ゲームに集中できるでしょう。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2,3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。なお、LEDはすべてオンで計測しています。

GeForce RTX 4070 Ti SUPERと高い性能のグラボを搭載していることもあり、消費電力もそれなりに高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。
筐体カラーはブラックのみ。やや黒みがかったスモークパネルが特徴的な、ゲーミングPCらしいデザインです。

 

トップパネルは通気性の良いメッシュとなっています。

 

トップパネルのインターフェースです。Power Delivery、DisplayPort1.4対応のUSB Type-C 10Gbps×1 、USB Type-A 5Gbps×2 と、便利なポートが集中していますが、電源ボタンがやや小さくて押しにくいのが気になりました。

 

フロントパネルです。おそらくガラス素材ではないと思います。スモーク越しの2基のRGBファンがかっこいいです。吸気はフロントパネルの側面から行います。

 

背面のインターフェースです。Power Delivery、DisplayPort1.4対応のUSB Type-C 10Gbps×1 、USB Type-A 5Gbps×2、USB Type-A×2となっています。珍しく、CMOSクリアボタンがあります。無線LANアンテナは内蔵されているようです。

 

左側面は、内部の見えるスモークガラスパネルです。

 

右サイドパネルはフラットで、「OMEN」の文字が印字されています。

 

底面には防塵フィルターがありますが、スライド式ではないので、掃除をする際はやや面倒です。

 

インシュレーターは高めで安定感があります。

 

OMEN 25Lではワンタッチでサイドパネルが開く便利なギミックがありますが、OMEN 35Lでは、サイドパネルを取り外すには、背面のネジを緩める必要があります。

 

ケース内部のチェック

ケース内部はご覧のようになっています。

マザーボードは、おそらく独自のものです。

 

CPUクーラーには120mmのサイドフロー空冷クーラーを搭載しています。RGBライティングに対応しています。

 

メモリスロットは4つです。Kingston製のFURY 32GB (16GB×2) DDR5-5200MT/sです。RGBライティングに対応しています。

 

CPUクーラーとグラボの間にM.2 SSDがあります。ヒートシンクも装着されていました。

 

GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載モデルのグラフィックカードです。メーカーは不明です。サポートでガッチリ補強されており、傾きがありません。GPU-Zで確認したグラボの詳細は下記の通りで、ブーストクロックなどは標準です。

 

電源ユニットです。アドバンスモデル以上では、850W(80 Plus Gold)、モジュラータイプのものが搭載されているようです。

 

底面側には、2.5インチ/3.5インチ兼用ドライブベイが1つあります。

 

トップパネルにはケースファンは非搭載です。

 

反対側のケース内部です。ケーブル類はこちらでまとめられています。

 

斜めから見たケース内部

斜めから見た画像はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、HP OMEN 35Lのレビューです。

スモークガラスパネルとRGBライティングが映える美しいデザインのミニタワーゲーミングPCです。

グラボありのPCなのに、内蔵GPUを搭載したRyzen 8000GシリーズのAPUが採用されている点が珍しいです。内蔵GPUを搭載していることが影響し、L3キャッシュも少なめで、レーン数も少なく、グラボありのPCに適しているわけではありません。ただ、今回、Ryzen 7 8700Gのモデルをテストしましたが、ゲームのフレームレートを計測してみると、Core i9-13900K搭載時よりはフレームレートはやや落ちるものの、そこまで低いフレームレートには感じませんでした。

グラフィックスにはRTX 4060 Ti、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPERといった、ハイクラスのGPUを搭載したモデルが用意されており、また、標準で32GBの高速メモリが搭載されている点も嬉しいです。負荷の重い最新のゲームも快適に動作する性能です。

高いスペックの割には動作音も抑えられており、長時間のゲームも集中してプレイできるでしょう。

セール中であれば、ゲーミングマウスやキーボードが付属し、まずまずの価格で販売されています。

 

スモークガラスとRGBライティングが美しい

HP OMEN 35L

特徴

  • スモークガラスとRGBライティングが映えるデザイン
  • 最大でRyzen 7 8700G+RTX 4070 Ti SUPER搭載
  • 静音性に優れ、コスパも高い

こんなあなたに

  • 美しいデザインのPCが欲しい方
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  • 価格23万円台[税込]~
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