HP Pavilion Plus 14-ehの実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i5-12500H
Core i7-12700H
メモリ 16GB
ストレージ 512GB / 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 14インチ
液晶種類 2880x1800 有機EL
質量 約1.33kg
バッテリー 最大 約8時間
価格[税込] 12万円台~ ※

※クーポン適用後の価格

2.8K有機EL搭載で12万円台

HP Pavilion Plus 14-ehは、2.8Kの有機ELディスプレイを搭載し、非常に美しい表示が可能な14型ノートPCです。

CPUには第12世代Core (H)を搭載し、ノートPCとしては高い処理性能を備えています。

フルアルミボディは、約1.33kgと扱いやすい質量なので、持ち運びもしやすいです。

しかも、当サイト向けのクーポンを使用すると、12万円台から購入できるので、有機EL + Core (H)の構成の14型ノートPCとしては、コスパがとても高いです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、16GBメモリ(8GB x2)、1TB PCIe SSD

 

 

当サイト向け特別クーポンで安く購入可能

当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。

HPパソコンが安くなるクーポン

 

 

目次

お忙しい方は、「Pavilion Plus 14-ehの特徴」のみお読みください。

 

Pavilion Plus 14-ehの特徴

2.8K有機ELの表示が美しい

HP Pavilion Plus 14-ehの際立った特徴は、搭載している2.8Kの有機ELディスプレイです。

2.8Kの有機EL搭載

 

最近流行りの画面比16:10のサイズで、2880x1800と解像度も高いです。有機EL特有の黒の表現力が高く、メリハリがありますし、DCI-P3カバー率100%と色域が広く、色鮮やかな表示が可能でした。写真や映像を美しい画面で見たい方におすすめの機種です。

また、HDRをオンにすることで、10bit表示にすることもできました。10bit表示(約10.7億色)であれば、一般的な8bit表示(約1677万色)よりも色の表現の幅が広くなります。Photoshopなどの10bit対応アプリを使用することで、深みのある色表現で画像などを表示することができます。

10bit表示が可能

 

ただし、光沢表面で映り込みがあるので、長時間集中して文字を見るような作業だと、目が疲れやすく感じるかもしれません。

 

第12世代Core (H)の高めの処理性能

HP Pavilion Plus 14-ehのもう1つの特徴は、第12世代Core (H)プロセッサーを搭載していることです。

一般的なノートPCに搭載されるCPUは、15~28WクラスのCPUであるのに対して、HP Pavilion Plus 14-ehの搭載するHシリーズCoreプロセッサーは、PBP(プロセッサーベース電力)が45Wと高く、一つ上の処理性能を備えています。

今回は、Core i7-12700H搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークでも、Core i7-1280Pや、Ryzen 7 6800Uを上回るスコアが出ており、ノートPCとしては高い処理性能を備えていました。負荷のかかる作業でも快適にこなすことができます。

ただし、外部GPUは非搭載なので、4K動画編集など高いグラフィックス性能が求められる作業には適していません。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i7-12700H(45W) 13578
Core i7-1280P(28W) 11801
Ryzen 7 6800U(15-28W) 10830

 

約1.33kgと扱いやすい質量

HP Pavilion Plus 14-ehは、上記のように、美しい表示の有機ELディスプレイと、高処理性能の第12世代Core (H)を、14型のボディに搭載しています。約1.33kgと扱いやすい質量で、最薄部が約16.9mmのスリムボディなので、カバンなどに入れて容易に持ち出すことができます。

これらの特徴を活かして、外出先で撮影した写真をその場でチェックしたり、簡単な編集やRAW現像するといった、フォトグラファーの機材としても使用できそうです。

外出先での写真の確認・編集などがしやすい

 

質感と堅牢性の高いフルアルミボディ

HP Pavilion Plus 14-ehは、HPのスタンダードクラスに位置するPavilionシリーズとしては初めてのフルアルミボディとなっています。

樹脂ボディよりも、質感、堅牢性ともに高いので、宅内、屋外問わず、持ち運んで使いやすいです。

全面にアルミ素材を仕様

 

ライバル機種と比べてもコスパが高い

HP Pavilion Plus 14-ehのライバルになりそうな、有機ELディスプレイを搭載した14インチクラスのノートPCと比較してみました。

比較したのは、最近有機EL搭載機を多数販売しているASUSのZenbook 14 OLEDと、Vivobook S 14X OLEDです。

14インチクラス有機EL搭載のライバル機種との比較
  HP
Pavilion Plus 14-eh
ASUS
Zenbook 14 OLED
ASUS
Vivobook S 14X OLED
画像
ディスプレイ 14型
2880x1800
光沢 有機EL
14型
2880x1800
光沢 有機EL タッチ
14.5型
2880x1800
光沢 有機EL
CPU Core i5-12500H
Core i7-12700H
Core i5-1240P
Core i7-1260P
Core i5-12500H
Core i7-12700H
Ryzen 7 6800H
Ryzen 9 6900HX
メモリ 16GB 8GB / 16GB 16GB
ストレージ PCIe Gen3 SSD PCIe Gen4 SSD
質量 約1.33kg 約1.39kg 約1.63kg
バッテリー 約51Wh 75Wh 70Wh
価格[税込] 134,800円~
クーポン:125,364円
149,800円~
セール:129,800円~
179,800円~
セール:134,800円~
レビュー レビュー レビュー
※2022年10月18日時点の価格

 

ASUS Zenbook 14 OLEDは、タッチ対応の有機ELを搭載し、指やペンでの操作も可能です。ただし、タッチパネル用の電極線がやや気になるかもしれません。CPUは第12世代Core (P)で、バッテリー容量も大きいので、外などでもバッテリー駆動で比較的長めの時間使いたい方にいいと思います。

ASUS Vivobook S 14X OLEDは、14.5型とディスプレイのサイズが少し大きく、質量も少し重いです。第12世代Core (H)だけでなく、AMD Ryzen 6000Hシリーズ搭載モデルも選択することができます。Ryzen搭載機が欲しい方や、宅内での使用が多い方におすすめです。

HP Pavilion Plus 14-ehは、コスパが高いです。Core i5-12500H、16GBメモリ、512GB SSDの構成で、13万円台ですが、当サイト向けの7%OFFクーポンを使用すると、12万台で購入できます。Core i7-12700H、16GBメモリ、1TB SSDのモデルでも、クーポン適用時は14万円台と安いです。比較した2機種の期間限定のセール価格よりも安いです。有機EL搭載の14インチクラスのノートPCをコスパで選ぶなら、かなり優秀な機種だと思います。

当サイト向けクーポン利用でお得に購入可能

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議  ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、問題なくオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示の有機ELディスプレイを搭載し、スピーカー音も比較的いいです。快適に動画視聴できます。
RAW現像
画像編集
広色域の有機ELディスプレイを搭載し、10bit表示にも対応しています。外出先でのRAW現像や画像編集にも十分使用できます。ただし、外部GPUを搭載していないので、一部の処理には時間がかかります。
動画編集 △~○ FHDの簡易的な動画編集や色の調整であればできます。ただし、動画編集が主な目的の場合は、GeForce RTXシリーズなどの外部GPUを搭載した機種の方がおすすめです。
ゲーム 軽いゲームならできるものもありますが、ゲームメインであれば、外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

HP Pavilion Plus 14-ehのディスプレイのチェックです。

最近流行りの16:10の画面比で、解像度も2880x1800と高めの有機ELディスプレイです。広色域で、色鮮やかな表示ができるので、写真や動画を見たり、RAW現像のようなクリエイティブな用途にも使いやすいです。ただし、表面が光沢で、フリッカーもあるので、集中して長時間文字を見るような用途の場合は、目が疲れやすく感じるかもしれません。

最大輝度は、当サイトの計測では366cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域はとても広く、色鮮やかな表示ができます。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 97.4%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢の表面で映り込みがあります。ギラつきはほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーが検出されました。約360Hzと低めの周波数なので、敏感な方は目が疲れやすくなるなど、体への影響を感じるかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Pavilion Plus 14-ehのキーボードのチェックです。

仕様値で、キーピッチが約18.7 x 18.4mm、キーストロークが約1.5mmです。

文字入力に使用する主要なキーのサイズが揃っており、「半角/全角」キー、「backspace」キー、「enter」キーなども押しやすいサイズです。総合的にみると、普通の打ちやすさのキーボードです。ただし、「enter」キーの右横にもう一列キーが配置されているのは、好みの分かれる部分だと思います。

タッチパッドの使いやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Pavilion Plus 14-ehのパフォーマンスのチェックです。

HP Pavilion Plus 14-ehでは、下記の画像のようにHP Command Centerのシステムコントロールで、動作モードを変更することができます。ここでは、「最適」と、高いパフォーマンスがでる「パフォーマンス」でベンチマークを計測しています。

HP Command Center

 

CPU

今回は、Core i7-12700H搭載モデルをチェックしました。

「最適」モードだと、Core i7-12700Hの割には低めのスコアでした。「パフォーマンス」モードにすれば、まずまずのスコアでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
13578 [パフォーマンス]
11204 [最適]
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
1746 [パフォーマンス]
1739 [最適]
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200のデュアルチャネルです。メモリ帯域は標準的な広さです。仕様を見ると、オンボードメモリとなっており、「本製品のメモリは増設・交換できません」と記されています。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
31GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。ベンチマークの結果は、以下のとおりです。

CPU内蔵グラフィックスとしては、そこそこのスコアでした。ただし、エントリークラスの外部GPUであるGeForce GTX 1650にも遠く及ばないので、動画編集など、用途によってはグラフィックス性能が物足りないです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Core i7-12700H
メモリDDR4-3200
17220 [パフォーマンス]
17209 [最適]
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Core i3-1215U
メモリDDR4-3200
13226
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、普通の速度でした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2450
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しており、速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。なお、いずれも「パフォーマンス」モードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

メモリがそこまで速くないためか、Core i7-12700H搭載としては、思ったよりも時間がかかりました。それでも、1度に100枚程度のRAW現像であれば、実用的な速度で処理できます。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Core i7-12700H 83秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

内蔵グラフィックスの性能がそこまで高くなかったためか、思ったほど速くはありませんでした。ただ、FHD動画のかんたんな編集であればできると思います。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1280P
Intel Iris Xe
2分40秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i7-1255U
Intel Iris Xe
3分56秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分1秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1145G7
Intel Iris Xe
4分40秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Core i7-12700H
Intel Iris Xe
5分43秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェック結果は下表のとおりです。

USB-Cポートは2つあり、どちらもPower Deliveryと、DisplayPortに対応しています。

なお、本機器への給電については、45W以上じゃないと使用できませんでした。また、90W以上じゃないと、充電できても警告が表示されました。電源OFF時に充電するのであれば、45W / 60Wぐらいの出力のUSB-Cアダプターでもいいと思いますが、パソコンを使用しながら充電する場合は、90W以上の出力があるUSB-Cアダプターを使用したほうが方がよさそうです。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3 × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
61W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示出来ています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Pavilion Plus 14-ehの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.33kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じでした。モバイルノートPCとしては、それほど軽くありませんが、第12世代Core (H)を搭載した14型ノートPCとしては軽く、持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.343kg
ACアダプター+電源ケーブル 455g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Pavilion Plus 14-ehのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約51Whでした。14型ノートPCとしては、やや大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。HPはMobileMark 2018を採用していますが、多くのメーカーが採用しているJEITA2.0であれば、もう少しバッテリー駆動時間が長くなるはずです。

当サイトで計測した連続動画再生時のバッテリー駆動時間は、他のノートPCと比較すると、やや短めです。ただ、負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でもある程度の時間使えそうです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 最大 約8時間
(2) 動画再生時 8時間24分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

充電速度は普通です。 

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
49%(約25Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。また、IRカメラも搭載していないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約500万画素、WQHD解像度のカメラです。ノートPCのウェブカメラとしては解像度が高いので、細部まではっきり映っていますが、やや暗めの画像でした。オンライン会議などに参加する場合は、明るさを調整する機能を使うといいかもしれません。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは底面側の左右の端にあります。音質は比較的よく、ノートPC基準で勝手に採点すると、10点満点中6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「最適」時では、ターボブースト終了後、CPU電力は30W前後で落ち着き、そのまま推移しています。CPU温度は、ターボブースト時は約95℃前後まで上がりますが、その後70℃前後まで下がり、そのままキープしているので、心配ない温度です。

「パフォーマンス」時は、ターボブースト終了後も、CPU電力は約45Wを維持し、HシリーズCoreのパフォーマンスをしっかりと引き出しています。ただし、CPU温度は、ターボブースト時は100℃近くまで上がっていますし、その後も95℃前後と高い温度のまま推移しています。

通常は、「最適」モードで使用し、必要な場合だけ「パフォーマンス」モードに切り替えて使用するといいと思います。

  • 最適
  • パフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

HP Pavilion Plus 14-ehの動作音(静音性)のチェック結果です。今回は、「最適」モードで計測しました。

アイドル時はほぼ無音です。負荷が低いときは作業に支障がないくらいの低めの騒音値です。エンコードのような高い負荷がかかると、高めの騒音値となり、少しうるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ある程度の負荷がかかると、キーボード部分と、パームレストの右側の温度が少し上がります。そのため、高負荷時にタイピングを行うと、右手が温かくなり、少し不快に感じるかもしれません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

第12世代Core (H)を搭載しているので、一般のノートPCよりもやや高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Pavilion Plus 14-ehの外観のチェックです。

Pavilionながらフルアルミボディなので質感がいいです。もちろん、2.8Kの有機ELディスプレイの表示も美しいです。

ボディカラーは、ウォームゴールドです。プライベートだけでなく、ビジネスに使用しても違和感のないカラーです。

 

天板には、「HP」のロゴが入っています。

 

ボディの高さは 16.9mm(最薄部)とスリムです。

 

パームレスト部の右側に、指紋認証センサーを備えています。外出先でも、Windows Helloの指紋認証で簡単にWindowsにログインすることができます。

 

側面のポート類はご覧の通りです。USB x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)x2、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。

 

ディスプレイ面は下の図の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、普通に使用する分には十分な角度です。

 

底面はフラットです。

 

ACアダプターは90Wです。出力が高めのACアダプターなので、電源ケーブル等も太く、ややかさばります。

 

まとめ

以上が、HP Pavilion Plus 14-ehのレビューです。

2.8K(画面比16:10)と解像度が高く、DCI-P3 100%クラスと色域が広い、14型の有機ELディスプレイを搭載しています。画像や映像を非常に美しく表示することができ、対応アプリを使用すれば、色表現の幅が広い10bit表示も可能です。

CPUには、第12世代Core (H)を搭載し、ノートPCとしては高い処理性能を備えています。

このようなディスプレイとCPUを搭載しつつ、14型で約1.33kgと扱いやすい質量で、かつ厚み約16.9mm(最薄部)のスリムボディなので、持ち運びもしやすいです。また、フルアルミボディで、質感や堅牢性が高いのもポイントです。外出先で写真の確認やRAW現像を行うときに使いやすいと思います。

この構成で、当サイト向けのクーポンを使用すると、Core i5モデルが12万円台、Core i7モデルでも14万円台で購入できるので、コスパもとても高いです。

ワンランク上の美しさで画像や映像を表示したい方におすすめの機種です。ただし、外部GPUは非搭載なので、動画編集が主な目的の方にはあまり向いていません。また、ディスプレイの表面が光沢なので、好みが分かれるところだと思います。

 

2.8K有機EL搭載で12万円台

HP Pavilion Plus 14-eh

特徴

  • 画面比16:10の2.8K有機ELによる美しい表示
  • 第12世代Core (H)による、高めのパフォーマンス
  • フルアルミボディで扱いやすい質量

こんなあなたに

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