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HP OMEN 16 の実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core i5-12500H NEW Core i7-12700H NEW Ryzen 7 6800H NEW |
---|---|
GPU | RTX 3060 / 3070 Radeon RX 6600M |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe Gen4 NVMe SSD |
液晶サイズ | 16.1型 |
液晶種類 | FHD IPS / FHD IPS 144Hz / QHD IPS 165Hz |
質量 | 約2.31kg |
バッテリー | 最大 9時間 |
価格[税込] | 17万円台~ |
HP OMEN 16は、16インチとやや大きめの画面で、sRGB 100%クラスの色域を搭載した画面が見やすいゲーミングノートPCです。
色域の広いディスプレイを搭載したゲーミングノートは光学であるケースが多いですが、
こちらのクーポンを利用することで、7%OFFになり、17万円台で購入することが出来ます。
追記: CPUが、第12世代Coreと、Ryzen 6000シリーズへと変わりました。そのため、レビューの内容が一部古くなっていますので、ご了承下さい。
公式サイト(販売サイト)はこちら
今回は以下の構成でレビューをしています。なお、1台は当サイトの購入品、もう1台はメーカーからの貸出機です。
レビュー機の構成
Core i5-11400H、GeForce RTX 3060、8GBメモリ、512GB SSD
Ryzen 7 5800H、GeForce RTX 3070、16GBメモリ、512GB SSD
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
目次
お忙しい方は、「HP OMEN 16の特徴」のみお読みください。
HP OMEN 16の特徴
GeForce RTX 3060搭載ノートPCが13万円台~
※現在、搭載しているCPUが代り、この価格では購入することはできません。
OMEN 16の一番安いモデルは、GeForce RTX 3060を搭載し148,000円となっていますが、こちらのクーポンを利用することで、13万円台で購入することができます。GeForce RTX 3060を搭載したゲーミングノートが、13万円台というのは、コスパが高いです。
また、HPダイレクトでは、週末にセールをやっており、11万円から販売されているときがあります。毎週セール対象になるとは限りませんが、そちらを狙うのもいいと思います。セール情報は当サイトで公開しているので、よろしければブックマークをお願いします。
色域広めの液晶を搭載
OMEN 16は、これまでの一般的なゲーミングノートPCで多い15.6型よりも少し大きめの16.1型液晶を搭載しています。液晶には、FHD 60Hz液晶、FHD 144Hz液晶、QHD 165Hz液晶と、幾つか種類がありますが、どの液晶でもメーカー仕様値でsRGB 100%と、色域が広めです。そのため、表現できる色の幅が広く、色鮮やかな映像でゲームを楽しむことができ、ゲームの世界に入り込むことができそうです。
また、ゲームだけでなく、写真・動画の編集といった、クリエイティブな作業にも使用しやすいです。
ただし、Core i5-11400Hを搭載したモデルのみハイリフレッシュレートではないためご注意下さい。そのため、このCore i5のモデルは、どちらかと言うと、動画編集向きのスペックかなと思います。
インテルモデルはディスクリートモードにすることが可能
今回チェックした、OMEN 16 (インテル)では、グラフィックス スイッチャー機能により、グラフィックスの動作を、ハイブリッドと、ディスクリートとに切り替えることができました。
ハイブリッドでは、CPU内蔵グラフィクスと、外部グラフィックスを作業内容に合わせて、併用、または切り替えて使用し、最終的な出力はCPU内蔵グラフィックスから行います。そのため、グラフィックスパワーをあまり使用しない場合は、低消費電力で動作させることができます。また、クリエイター向けソフトを使用する場合は、CPU内蔵グラフィックスも併用するので、処理にかかる時間が少し短くなります。
一方、ディスクリートでは、CPU内蔵グラフィックスを経由しないで、外部グラフィックスから直接出力できるため、CPU内蔵グラフィックスを経由することによるロスが発生せず、外部グラフィックスの性能を発揮しやすくなります。ゲーム時は、タイトルによっては数%ほどフレームレートが伸びる場合があります。ただし、外部グラフィックスを常時使用するため、消費電力は上がります。
これらのモードの切り替えは、OMEN Gaming Hubというソフトで行います。作業内容によって切り替えるといいでしょう。
高級機種が搭載するような機能ですが、13万円台のモデルでもこの機能を使用できるのは、嬉しいです。
なお、OMEN 16のAMDモデルでは、このグラフィックス スイッチャー機能は搭載していません。
インテルモデルとAMDモデルの比較
OMEN 16には、インテルの第11世代Coreを搭載したOMEN 16 (インテル)と、AMDのRyzenを搭載したOMEN 16 (AMD)との2種類があります。
それぞれの構成を比較すると、下表のようになります。OMEN 16には、合計5つの構成のモデルがあるので、求めるレベルや好みに合わせて、ちょうどいいモデルを選ぶことができます。
スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | ハイパフォーマンスモデル | |
CPU | Core i5-11400H | Core i7-11800H | |
GPU | RTX 3060 | RTX 3070 | |
メモリ | 8GB | 16GB | |
ストレージ | 512GB PCIe Gen4 SSD | 1TB PCIe Gen4 SSD |
|
液晶 | FHD IPS | FHD IPS 144Hz | QHD IPS 165Hz |
バッテリー | 最大5時間 (4セル) | 最大5.5時間 (6セル) | |
価格[税込] | 148,000円 | 185,000円 | 205,000円 |
アドバンスモデル | アドバンスプラスモデル | |
CPU | Ryzen 7 5800H | |
GPU | Radeon RX 6600M | RTX 3070 |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB PCIe Gen3 SSD | |
液晶 | FHD IPS 144Hz AMD FreeSync Premium対応 |
FHD IPS 144Hz |
バッテリー | 最大9時間 (6セル) | 最大6時間 (4セル) |
価格[税込] | 169,000円 | 189,000円 |
OMEN 16 (インテル)と、OMEN 16 (AMD)のそれぞれの特徴は、以下の通りです。
OMEN 16 (インテル)の特徴
OMEN 16 (インテル)では、高精細なQHD 165Hz液晶を搭載したモデルを選択できます。また、細かい点で言うと、ストレージに読み書き速度の速いPCIe Gen4 SSDを搭載していますし、USB-CポートがThunderbolt 4に対応しています。
インテルCPUは、Adobeなどのクリエイター向けソフトとの相性もいいので、画像や動画の編集など、クリエイティブな用途にも使用したい方には、OMEN 16 (インテル)のQHD液晶搭載モデルが使いやすいと思います。
また、前述しましたが、インテルモデルのみ、グラフィックスイッチャー機能が搭載されています。
OMEN 16 (AMD)の特徴
OMEN 16 (AMD)は、OMEN 16 (インテル)よりもスペックに対する価格が少し安いことが、一つの魅力となっています。また、Ryzen + Radeonと、CPUとGPUをAMD製で統一したモデル(アドバンスモデル)も選択できます。
CPUとGPUをAMD製で統一するメリットは、AMD SmartShiftと呼ばれる機能により、作業内容に合わせてCPUとGPUの電力をシフトしたり、AMD SmartAccess Memoryと呼ばれる機能で、RyzenプロセッサーがRadeonグラフィックスの全てのメモリにアクセスできることなどで、全体のパフォーマンスが向上することです。バッテリー駆動時間の点でもメリットがあります。
また、OMEN 16 (AMD)のアドバンスモデルは、Radeon + AMD FreeSync Premium対応ディスプレイにより、スタッタリング(カクツキ)や、ティアリング(映像のずれ)を抑えて、快適にプレイできます。なお、Radeon RX 6600Mは、当サイトで試用したことはありませんが、GeForce RTX 3050 Ti~RTX 3060の間ぐらいの性能だと言われています。
メモリ換装・ストレージ増設も可能
OMEN 16には、2つのメモリスロットがあり自分で換装することが可能です。特に、OMEN 16 (インテル)のスタンダードモデルは、メモリが8GBしかないので、換装して使用するのもいいと思います。
また、空きのPCIe Gen3 M.2スロットがあるので、M.2 SSDを増設して、デュアルSSD構成にすることもできます。
スタイリッシュで機能的なデザイン
OMEN 16は、スタイリッシュなデザインで、かっこいいです。
今回は、OMEN 16 (インテル)をチェックしているので、ボディカラーは引き締まったイメージのシャドウブラックです。なお、OMEN 16 (AMD)は、マイカシルバーとなります。
パームレストには、「OMEN 16」を表すデザインが入ってています。
天板には、角度によって色が変化する、OMENのロゴマークが入っています。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 処理性能が高く、ディスプレイサイズも16.1型と大きめなので、Web閲覧やOffice作業が快適です。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | 必要な機能は揃っており、問題ありません。 |
動画鑑賞 | ◎ | 16.1型液晶は、色域も広めで、色鮮やかな表示ができます。スピーカー音も比較的よく、動画鑑賞は快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | sRGB 100%クラスのディスプレイで、性能も高く、画像編集もできます。使用するソフトによっては、インテルモデルの方が快適だと思います。ただし、Adobe RGBクラスの色域は無いため、印刷用途にはあまり適していません。 |
動画編集 | ◎ | 高い処理性能で、ディスプレイの品質も良く、動画編集も快適です。 |
ゲーム | ◎ | ミドルクラス~ハイクラスのゲーミング性能を備えており、ゲームは快適です。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
基本、ハイブリッドモードで、平均フレームレートを計測していますが、カッコ【】内に書かれているのは、ディスクリートモードで計測した平均フレームレートになります。なお、AMDモデルはディスクリートモードにできないので、このモードのときのフレームレートは掲載していません。
GeForce RTX 3060の場合、軽め~中程度の重さのゲームであれば、高画質設定でも高めのフレームレートで快適にプレイできるタイトルが多かったです。重い部類のゲームでも、画質を調整することで、60 fps以上出ていました。また、PSO2 ニュージェネシスなど、タイトルによっては、ディスクリートモードにすることで、少しフレームレートがアップしていました。あと少しフレームレートを上げたい、というような場合はディスクリートモードを試してみるとよさそうです。
GeForce RTX 3070の場合は、重い部類のゲームで、最大のグラフィック設定にしても、60fpsの平均フレームレートを超えることが多く、ゲームの種類を問わず、安定したフレームレートでゲームをしたいなら、こちらがおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 低 | 104 fps | 115 fps |
高 | 75 fps | 82 fps | |
ウルトラ | 62 fps 【64 fps】 |
70 fps | |
レイトレ:中 | 51 fps | 57 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 40 fps 【46 fps】 |
53 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 低 | 157 fps | 165 fps |
高 | 78 fps | 120 fps | |
エクストリーム | 52 fps 【52 fps】 |
77 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||||
---|---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920 x 1080 |
低 | オフ | オフ | 74 fps | 91 fps |
高 | オフ | オフ | 70 fps | 82 fps | |
最大 | オフ | オフ | 46 fps 【47 fps】 |
67 fps | |
オフ | 高性能 | 54 fps | 74 fps | ||
最大 | 高性能 | 42 fps 【43 fps】 |
51 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 低 | 93 fps | 106 fps |
高 | 81 fps | 90 fps | |
ウルトラ | 72 fps 【73 fps】 |
80 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 軽量品質 | 118 fps | 144 fps |
標準品質 | 103 fps | 115 fps | |
高品質 | 80 fps 【84 fps】 |
89 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 最低 | 162 fps | 170 fps |
高 | 101 fps | 138 fps | |
ウルトラ | 81 fps 【92 fps】 |
93 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 最低 | オフ | 111 fps | 136 fps |
中 | オフ | 105 fps | 120 fps | |
最高 | オフ | 96 fps 【106 fps】 |
110 fps | |
クオリティ | 98 fps | 117 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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|||
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解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 標準(ノート) | 133 fps | 146 fps |
高(ノート) | 128 fps | 135 fps | |
最高品質 | 114 fps 【121 fps】 |
125 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 低設定 | 256 fps | 273 fps |
高設定 | 152 fps 【157 fps】 |
171 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 低設定 | 182 fps | 291 fps |
高設定 | 114 fps | 137 fps | |
最高設定 | 99 fps 【106 fps】 |
118 fps |
※クリエイティブモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | i5-11400H RTX 3060 |
R7 5800H RTX 3070 |
1920x1080 | 最高品質 | 19968 (すごく快適) |
20180 (すごく快適) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
ここでは、HP OMEN 16の「フルHD 60Hz液晶」と「フルHD 144Hz液晶」について、各種計測結果を掲載します。
フルHD 60Hz液晶
まずは、「フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080)」と書かれた液晶について、特性を掲載します。
色域が広めで、フリッカーも発生しておらず、見やすい液晶です。16.1型と少し大きめの画面なので、ゲームもプレイしやすいです。
ただし、こちらは、ハイリフレッシュレートではなく、標準的な60Hz液晶となっています。また、ゲーミングノートにしては、残像が多めです。本格的にゲームをプレイしたい場合は、144Hz駆動液晶を搭載したモデルの方がいいでしょう。
最大輝度は、当サイトの計測では266cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
- 遅延/残像
FHD 144Hz液晶
次は、フルHD非光沢・IPSディスプレイ(144Hz、1920×1080)と書かれた液晶をチェックします。
こちらも、色域が広めで、フリッカーも発生しておらず、見やすい液晶です。リフレッシュレートも144Hzに対応しており、ゲームもしやすいです。本格的にゲームをするなら、こちらのディスプレイのほうがいいでしょう。最大輝度は、当サイトの計測では266cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
- 遅延/残像
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP OMEN 16のキーボードのチェックです。
キーピッチは約18.7×約18.7mm、キーストロークは約1.5mmです。
ファンクションキーのサイズもやや大きめです。キー配置は標準的で、主要なキーのサイズも揃っています。ただし、ENTERキーはやや細身です。
標準的なキーボードと異なる点としては、テンキーが配置される場所に、INSERTキーなどが配置されていること、矢印キーのサイズが大きく独立していること、「W」キーには、ゲームをしやすくするために、ホームポジションを示すのと同じような突起が設けられていることが挙げられます。その他の性能は、26キーロールオーバー、アンチゴースト対応となっています。
タッチパッドは、インテルモデルの場合、軽く触れただけでタッチパッドが揺れるので、やや操作しにくさを感じました。ただ、ゲームをするときはマウスを使うと思うので、そこまで影響はないでしょう。クリックボタンは普通の押しやすさです。また、AMDモデルの場合は、そこまで揺れずに普通に使えました。個体によってやや差があるのかもしれません。
4ZONE RGBライティングに対応しています。OMEN Gaming Hubというソフトで、4つのゾーンに分かれたキーのLEDライティングを変更することができます。
パフォーマンスのチェック
HP OMEN 16では、OMEN Gaming Hubというソフトのパフォーマンス コントロール画面で、電源モードや温度コントロールを変更することが出来ます。温度コントロールでは、温度毎のファンの回転数を手動で設定することもできます。
ここでは、「最適」と「パフォーマンス」の両方の電源モードで、CINEBENCH R23および3D Markのベンチマークを計測します。なお、温度コントロールはデフォルトの「自動」にしています。
CPU
今回チェックしているのは、Core i5-11400HとRyzen 7 5800Hです。どちらも比較的高い性能で、ゲーム用途であれば、どちらのCPUでもいいと思います。
なお、動作モードを、「パフォーマンス」モードにすると、処理性能が少しアップします。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200で普通の速さです。スロット式のメモリなので換装も可能です。
なお、今回チェックしている、HP OMEN 16 (インテル)のCore i5-11400H搭載モデル(スタンダードモデル)は、仕様表ではDDR4-2966メモリ搭載となっていますが、実際にはDDR4-3200メモリを搭載していました(同じモデルでも購入するタイミングなどによって違いがあるかもしれませんので、ご了承ください)。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
GeForce RTX 30シリーズのグラフィックスは、メーカーによって設定されている最大グラフィックスパワーによって、実際のゲーミング性能に差が出ます。
今回チェックしたGeForce RTX 3060 LaptopとRTX 3070 Laptopの最大グラフィックスパワーは、両方とも115Wでした。
3DMark Time Spyのベンチマークスコアは、以下の通りです。RTX 3070であればミドルハイクラス、RTX 3060であればミドルクラスの性能です。また、動作モードをパフォーマンスモードにしたり、ディスクリートモードを選択することで、スコアが少しアップしています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。
- RTX 3060
- RTX 3070
ストレージ
インテルモデルは、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、読み込み速度は速いです。シーケンシャルライトはそこまで速くはありませんが、ランダムアクセスは速いので、そこまで問題ないでしょう。
AMDモデルは、PCIe Gen3 SSDを搭載しており、PCIe Gen4 SSDよりもシーケンシャルリードは遅いですが、十分な速さです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。いずれのソフトも、GeForce RTX 3060を搭載しているため、比較的快適に使えると思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。下表のような結果になりました。
今回チェックした、HP OMEN 16 (インテル)のUSB Type-Cポートは、Thunderbolt 4、DisplayPortに対応していますが、Power Deliveryには非対応です。
なお、HP OMEN 16 (AMD)のUSB-Cポートは、Thunderbolt 4も非対応です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― |
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― |
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。AMDモデルも同様です。
質量のチェック
HP OMEN 16の質量のチェックです。
メーカーの仕様表では、「約2.31kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、仕様値とほぼ同じでした。
ACアダプターと合わせると、3kg超と、それなりの質量になります。
質量 | |
PC本体 | 2.328kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 751g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP OMEN 16のバッテリー駆動時間をチェックします。
バッテリー容量は、70.07Whと大きめです。
今回、Core i5/RTX 3060搭載モデルで計測したバッテリー駆動時間のみ掲載します。ゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。
なお、構成によってバッテリー駆動時間の仕様値は異なり、HP OMEN 16 (AMD)のRadeon RX 6600M搭載モデルの最大9時間が最長となります。
Core i5/RTX 3060 | |
(1) MobileMark 2018 | 最大 5時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 5時間10分 |
(3) PCMark 10 Gaming | 1時間25分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラに物理シャッターはありません。また、IRカメラも搭載していません。
Webカメラは、約92万画素のHDカメラで、やや広角の画像でした。ホワイトバランスは割と正確だと思います。細部には粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、普通の画質だと思います。
スピーカー
スピーカーは、底面と側面の間の斜めの部分の左右に配置されています。音質はやや良く、10点満点で5~6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
ゲーム時のCPU、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。
Ryzen 7のCPU温度がやや高めで、少し心配になる温度です。他のパーツは問題ないと思います。
- i5/RTX3060
最適 - i5/RTX3060
パフォーマンス - R7/RTX3070
最適モード - R7/RTX3070
パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は静かです。ゲームのような高めの負荷がかかると、騒音値が上がります。特に、パフォーマンスモードでは、騒音値が高くなりがちのゲーミングノートPCの中でも高めの騒音値になり、うるさく感じます。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲーミングノートにしては全体的に低めの温度ですが、ゲーム時はキーボード面の温度がやや上がり、パームレスト部の温度もやや上昇します。左手は特に熱く感じませんが、右手側は若干暖かく感じます。ただ、ゲーム中は、右手はマウスを持っているので、ほとんど気にならないと思います。
また、パフォーマンスモードのときは、冷却ファンが高速の回転するので、表面温度はやや下がります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時はそれほど高い消費電力ではありませんが、ゲーム時は高めの消費電力となります。
外観のチェック
OMEN 16の外観は、ゲーミングノートPCとしては派手さのある部類ではありませんが、上質さを感じるデザインとなっています。
インテルモデルのカラー
インテルモデルのボディカラーはシャドウブラックとなっています。
天板の中央には、角度によって色が変化する、OMENのロゴマークが入っており、目を引きます。
キーボード面の上部には、下の画像のような幾何学模様が入っています。スピーカーや、吸気孔ではありません。
閉じた状態です。高さは約23mmです。
インターフェイスはご覧の通りです。USB x3、USB-C、HDMI、Mini DisplayPort、SDカードリーダー、LANポートを備えています。多くのポートが左側面に配置されているので、マウス操作の妨げにもなりません。
ディスプレイヒンジは、下の画像のようなフローティングヒンジとなっており、ディスプレイ面が背面の排気孔をふさがないので機能的ですし、すっきりしていてデザイン面でも優れています。
液晶面は180度開きませんが、通常の使用であれば、十分な角度まで開きます。
底面のゴム足は割と高めで、吸気しやすいようになっています。
底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2つのファンと、3本のヒートパイプで、3方向から排気して、冷却しています。
底面カバー側には、SSD用の冷却シートが貼られています。
2基のメモリスロットがあり、メモリの換装が可能です。
ストレージには、Type 2280のPCIe Gen4 NVMe SSDを搭載しています。
また、空きのPCIe Gen3 NVMe M.2スロットもあるので、増設して、ダブルSSD構成にすることもできます。
ACアダプターは、230Wです。大きめの容量なので、サイズも大きいです。
インテルモデルとAMDモデルのカラーの違い
AMDモデルのボディカラーは、マイカシルバーとなっており、インテルモデルとは若干色が異なります。ただ、光の加減では、どちらも同じような色に見え、どちらも大差ない色です。
まとめ
以上が、OMEN 16のレビューです。
いくつかモデルがありますが、Core i5、RTX 3060のモデルであれば、クーポンを使うことで、13万円台で購入可能です。ハイリフレッシュレートには対応していませんが、色域が比較的広いので、どちらかと言うと、動画編集などのクリエイティブ作業用にちょうどいいと思います。
ハイリフレッシュレートに対応した上位のモデルであれば、競技性の高いゲームにも対応できるでしょう。HPでは週末に、Ryzen 7、RTX 3070、144Hz液晶のモデルが、17万円(クーポン利用で15万円台)で購入できるときがあります。それを狙うのもいいでしょう。
メモリやストレージにカスタマイズもでき、デザイン性も高いのもポイントです。エントリークラスからのステップアップとしてもおすすめのゲーミングノートPCです。
RTX 3060搭載ノートが、13万円台~
HP OMEN 16
特徴
- sRGB 100%クラスの16.1型液晶を搭載
- QHD液晶モデルや、AMD統一構成モデルなどもあり
- かっこよく、機能的なデザイン
こんなあなたに
- 脱エントリークラスでステップアップしたい方
- クリエイティブな作業にも使用したい方
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- 価格13万円台[税込]~
公式サイト(販売サイト)はこちら
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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