HP 14s-dk0000の実機レビュー

更新日:2020年3月26日
CPU Ryzen 5 3500U
Ryzen 3 3200U
AMD A4-9125
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ SSD / SSD + HDD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 約1.53kg
バッテリー 最大約8.5時間
価格[税別] 2万円台~
SSD、IPS液晶搭載で2万円台の14型ノートPC

HP 14s-dk0000は、AMDのプロセッサーを搭載し、性能の割に価格が安く、コストパフォーマンスの高い14型ノートPCです。

A4-9125搭載モデルは、SSD、IPS液晶の構成なのに29,500円と驚きの価格です。

モバイルPCとして使うには、バッテリー駆動時間などやや足りない部分がありますが、故障を恐れずに気軽に使えるノートPCとして、子どもの入門用PCなどにも最適だと思います。

また、Ryzenプロセッサー搭載モデルであれば、メインPCとして十分通用するスペックで、4万~5万円台で購入可能です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 3 3200U、8GBメモリ、128GB SSD + 1TB HDD

A4-9125、4GBメモリ、128GB SSD NEW!

 

目次

お忙しい方は、「HP 14s-dk0000の特徴」のみお読みください。

 

HP 14s-dk0000の特徴

2万円台からと安い

HP 14s-dk0000は、下の表にあるように、2万円台と非常に価格が安いです。また、スペックを上げても4万円台、5万円台で購入可能なので、コスパは高いです。

各モデルの違い
  エントリーモデル ベーシックモデル スタンダードモデル
プロセッサ― A4-9125 Ryzen 3 3200U Ryzen 5 3500U
メモリ 4GB 8GB
ストレージ 128GB SSD 256GB SSD
液晶種類 14.0型 FHD IPS
価格[税別] 29,500円 45,000円 52,000円
※キャンペーンモデルの価格です

 

一番の注目は、やはり2万円台のエントリーモデルです。プロセッサーの処理性能は高くありませんが、ストレージがSSDなので、用途を選べば使えるのではないかと思います。下の動画はWeb閲覧、YouTube動作の再生、子供向けプログラミング、タイピング練習を試したときの様子です。いずれもCPU使用率が高いですが、なんとか使えるレベルではあると思います。

ただし、YouTubeの視聴に関しては、再生が開始されるまで割と待たされ、最初のほうはややカクつくこともあります。なお、無線LANの速度は70Mbpsほど出ていたので回線が遅いわけでもありません。

A4-9125搭載モデルでPCを使ったときの様子

 

A4-9125のCPUだとストレスを感じることも多いので、ストレスなく使いたいならRyzenプロセッサーを搭載したベーシックモデル以上がよいと思います。

 

格安PCなのにIPS液晶搭載

HP 14s-dk0000は、格安PCにもかかわらず、フルHDで広視野角のIPS液晶を搭載しています。2万円台からのノートPCで、HDではなくフルHD液晶であるだけでも珍しいですが、見やすいIPS液晶を搭載しているのは驚きです。

ディスプレイの左右のベゼルは幅が狭く、よくある「格安だけど、見た目がちょっと野暮ったい」ということもありません。

フルHD IPS液晶を搭載

 

デュアルストレージ構成も選択可

HP 14s-dk0000のストレージは、単体SSDが標準となっていますが、128GB SSD + 1TB HDDの構成も選択できます。

音楽ファイル、写真、動画などを保存するために、大容量のストレージが必要な場合は、デュアルストレージ構成を選択するといいでしょう。

デュアルストレージも可能

 

ライバル機種との比較

14型で同等性能のライバル機種、ドスパラのAltair VH-AD3Sと、レノボのIdeapad S540(14,AMD)と比較します。

最初に、本製品のA4-9125搭載モデルと、Altair VH-AD3Sの比較です。プロセッサーの処理性能はほぼ同等です。本製品は質量は劣るものの、ストレージ性能でアドバンテージがあります。さらに、価格が安いので、コスパは高いです。

ライバル機種との比較
  [本製品]
HP 14s-dk0000
ドスパラ
Altair VH-AD3S
画像
CPU A4-9125 Celeron N3450
メモリ 4GB
ストレージ 128GB SSD 64GB eMMC
液晶種類 FHD IPS FHD 広視野角
バッテリー 最大約8.5時間 約8.4時間
質量 約1.53kg 約1.36kg
価格[税別] 29,500円 29,980円

 

次に、本製品のRyzen 5 3500U搭載モデルと、Ideapad S540の比較です。同じプロセッサーを搭載し、ほぼ同じ構成です。価格も、非常にコスパの高いIdeapad S540と比較しても大きく離されてはいません。

ライバル機種との比較
  [本製品]
HP 14s-dk0000
レノボ
Ideapad S540
(14,AMD)
画像
CPU Ryzen 5 3500U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
液晶種類 FHD IPS
バッテリー 最大約8.5時間 約10.0時間
質量 約1.53kg 約1.5kg
価格[税別] 52,000円 50,160円

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
A4-9125だと、バックグラウンドに流れている処理などによってはややもたつきを感じることがあるでしょう。Ryzenプロセッサーなら快適に動きます。
動画鑑賞 スペックは問題ないです。液晶は色鮮やかさがやや物足りないです。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
ソフトにもよりますが、スペック、液晶の品質面でやや物足りなさを感じます。別のPCのほうがいいでしょう。
動画編集 動画編集向きのPCではありません。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないためゲーム向きのPCではありません。ただし、Ryzen 5を搭載すれば、ややグラフィック性能は上がります。

 

液晶ディスプレイのチェック

まずまずの色域で、比較的見やすい液晶です。最大輝度は当サイトの計測では301cd/m2と普通です。以下詳細を記載します。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域はやや狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は64.3%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青と赤の色が強く発色していることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

輝度を下げるとフリッカーが確認できました。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードのキーピッチは約18.7x18.4mmで、標準的なサイズを確保しています。また、キーストロークは約1.5mmあり、これも一般のノートPCと同程度です。テンキーやバックライトは搭載していません。

エンターキーの右横にもう一列キーが配置されており違和感があるかもしれませんが、Enterキーは十分な横幅が確保されているので、押し間違いはそれほどないかと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

用途が決まっており、多少動作がもっさりしてもいいならA4-9125がいいでしょう。軽作業を快適に行いたいならRyzen 3 3200Uがおすすめです。ある程度広い用途で使うならRyzen 5 3500Uがおすすめです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Ryzen 3 3200U
A4-9125
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3552
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1459
Ryzen 5 3500U 1419
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3200U 675 [レビュー機で計測]
Celeron 3867U 294
A4-9125 228
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

動画再生程度なら、どのグラフィックスでも十分です。軽めのゲームをしたいなら、Radeon Vega 8を搭載したRyzen 5 3500Uがいいでしょう。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~
Radeon Vega 3
Radeon R3
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce MX250 15406
Radeon RX Vega 10
(Ryzen 7 3750H)
11274
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
9530
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
7744
Radeon Vega 3
(Ryzen 3 3300U)
5951 [レビュー機で計測]
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
Radeon R3 2118
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※いずれもノートPC用のグラフィックスです

 

ストレージ

ストレージは、SATA SSDもしくはPCIe-NVMe SSDを搭載することが可能です。SSD + HDDの構成も可能です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
128GB SATA SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 約1500~3000
SATA SSD 525 [レビュー機で計測]
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。なお、A4-9125は時間がかかりすぎるのでテストは未実施です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 1時間11分4秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
VCEでエンコード(※4) 3分6秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i7-9700 12分21秒
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-8130U 45分24秒
Ryzen 3 3200U 1時間11分4秒 [レビュー機で計測]
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

質量のチェック

メーカー仕様値では約1.53kgです。当サイトの計測値は下表の通りです。

ACアダプターは普通の重さです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.515kg
ACアダプター 286g

 

バッテリー駆動時間のチェック

普通のバッテリー駆動時間です。なお、以表の(2)、(3)はRyzen 3 3200U搭載モデルで計測したバッテリー駆動時間です。Ryzen 5にするともう少し駆動時間は減るでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1)MobileMark 2014測定方法 ※1 最大約8.5時間
(2) 動画再生時 ※2 7時間02分
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 6時間00分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、以下は、Ryzen 3 3200U搭載モデルで計測した値になります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもやや動作音が聞こえます。高い負荷をかけた場合は、一般的なノートPCよりも静かです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

低めの温度なので、快適に使えます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回、Ryzen 3と低めのスペックのCPUであるため、やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。ユニセックスに使いやすいピュアホワイトのボディです。シンプルなデザインと、清潔感のあるカラーです。若干丸みを帯びたフォルムで、優しい雰囲気なので女性にも使いやすいデザインだと思います。

 

天板です。

 

スピーカーはキーボードの上に配置されています。音質は普通で、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

パームレストにはヘアライン加工が施されています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

光学ドライブは非搭載ですが、その他のインターフェイスはしっかり揃っています。

フルサイズのSDカードリーダーやLANポートなど、省かれることが増えてきたインターフェイスもあり、使い勝手はいいと思います。また、この価格帯で、ちゃんとUSB Type-Cポートを備えているのも嬉しいポイントです。ただし、Type-Cは、Power Deliveryや映像出力には対応していません。

 

底面です。

 

底面カバーを外すときは、ゴム足を剥がして、ねじを取る必要がある箇所が3つあります。

 

底面カバーを取り外したときの画像です。

 

メモリスロットは2つです。

 

M.2 SSDです。換装できそうです。

 

2.5インチハードディスクです。こちらも換装できそうです。

 

バッテリー容量は41.04Whです。

 

ACアダプターのサイズは普通です。電源ケーブルは太いです。容量は45Wです。

 

まとめ

HP 14s-dk0000は、格安でも使い勝手のいい14型ノートPCです。

エントリークラスからミドルクラスのプロセッサーを搭載し、価格は2万円台から5万円台ととても安いです。しかも、すべてのモデルでSSD、フルHDのIPS液晶を搭載しているのが特徴的です。

特に注目すべきなのが、A4-9125を搭載した最安モデルです。2万円台でここまで揃ったノートPCに出会うことはまずないと思います。使っていてややストレスは感じると思いますが、軽い作業のみに限定して使うのであれば、使えなくもありません。

一般ユーザーには、Ryzen 3やRyzen 5のモデルがおすすめです。ある程度幅広い目的で使うことができます。

ただし、液晶の色域が狭い、Type-CはPDや映像出力に対応していない、軽くはない、ボディはややチープさを感じるなど、10万円以上するような14型ノートPCと比べると、見劣りする部分はあります。そういった点は許容できる方におすすめです。

 

2万円台でもそこそこ使える14型ノートPC

HP 14s-dk0000

特徴

  • 格安なのにIPS液晶、SSDを搭載
  • AMDプロセッサー搭載

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