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HP 14s-dk0000の実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Ryzen 5 3500U Ryzen 3 3200U AMD A4-9125 |
---|---|
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | SSD / SSD + HDD |
液晶サイズ | 14.0型 |
液晶種類 | FHD IPS 光沢 |
質量 | 約1.53kg |
バッテリー | 最大約8.5時間 |
価格[税別] | 2万円台~ |
HP 14s-dk0000は、AMDのプロセッサーを搭載し、性能の割に価格が安く、コストパフォーマンスの高い14型ノートPCです。
A4-9125搭載モデルは、SSD、IPS液晶の構成なのに29,500円と驚きの価格です。
モバイルPCとして使うには、バッテリー駆動時間などやや足りない部分がありますが、故障を恐れずに気軽に使えるノートPCとして、子どもの入門用PCなどにも最適だと思います。
また、Ryzenプロセッサー搭載モデルであれば、メインPCとして十分通用するスペックで、4万~5万円台で購入可能です。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 3 3200U、8GBメモリ、128GB SSD + 1TB HDD
A4-9125、4GBメモリ、128GB SSD NEW!
目次
お忙しい方は、「HP 14s-dk0000の特徴」のみお読みください。
HP 14s-dk0000の特徴
2万円台からと安い
HP 14s-dk0000は、下の表にあるように、2万円台と非常に価格が安いです。また、スペックを上げても4万円台、5万円台で購入可能なので、コスパは高いです。
エントリーモデル | ベーシックモデル | スタンダードモデル | |
プロセッサ― | A4-9125 | Ryzen 3 3200U | Ryzen 5 3500U |
メモリ | 4GB | 8GB | |
ストレージ | 128GB SSD | 256GB SSD | |
液晶種類 | 14.0型 FHD IPS | ||
価格[税別] | 29,500円 | 45,000円 | 52,000円 |
一番の注目は、やはり2万円台のエントリーモデルです。プロセッサーの処理性能は高くありませんが、ストレージがSSDなので、用途を選べば使えるのではないかと思います。下の動画はWeb閲覧、YouTube動作の再生、子供向けプログラミング、タイピング練習を試したときの様子です。いずれもCPU使用率が高いですが、なんとか使えるレベルではあると思います。
ただし、YouTubeの視聴に関しては、再生が開始されるまで割と待たされ、最初のほうはややカクつくこともあります。なお、無線LANの速度は70Mbpsほど出ていたので回線が遅いわけでもありません。
また、下の動画は、バックグラウンドで大きな処理が流れていないときのものですが、Windowsの何かの処理がバックグラウンドで流れると、もっと重く感じます。普段使いにはおすすめはしません。
A4-9125のCPUだとストレスを感じることも多いので、ストレスなく使いたいならRyzenプロセッサーを搭載したベーシックモデル以上がよいと思います。
格安PCなのにIPS液晶搭載
HP 14s-dk0000は、格安PCにもかかわらず、フルHDで広視野角のIPS液晶を搭載しています。2万円台からのノートPCで、HDではなくフルHD液晶であるだけでも珍しいですが、見やすいIPS液晶を搭載しているのは驚きです。
ディスプレイの左右のベゼルは幅が狭く、よくある「格安だけど、見た目がちょっと野暮ったい」ということもありません。
デュアルストレージ構成も選択可
HP 14s-dk0000のストレージは、単体SSDが標準となっていますが、128GB SSD + 1TB HDDの構成も選択できます。
音楽ファイル、写真、動画などを保存するために、大容量のストレージが必要な場合は、デュアルストレージ構成を選択するといいでしょう。
ライバル機種との比較
14型で同等性能のライバル機種、ドスパラのAltair VH-AD3Sと、レノボのIdeapad S540(14,AMD)と比較します。
最初に、本製品のA4-9125搭載モデルと、Altair VH-AD3Sの比較です。プロセッサーの処理性能はほぼ同等です。本製品は質量は劣るものの、ストレージ性能でアドバンテージがあります。さらに、価格が安いので、コスパは高いです。
[本製品] HP 14s-dk0000 |
ドスパラ Altair VH-AD3S |
|
画像 | ||
CPU | A4-9125 | Celeron N3450 |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | 128GB SSD | 64GB eMMC |
液晶種類 | FHD IPS | FHD 広視野角 |
バッテリー | 最大約8.5時間 | 約8.4時間 |
質量 | 約1.53kg | 約1.36kg |
価格[税別] | 29,500円 | 29,980円 |
次に、本製品のRyzen 5 3500U搭載モデルと、Ideapad S540の比較です。同じプロセッサーを搭載し、ほぼ同じ構成です。価格も、非常にコスパの高いIdeapad S540と比較しても大きく離されてはいません。
[本製品] HP 14s-dk0000 |
レノボ Ideapad S540 (14,AMD) |
|
画像 | ||
CPU | Ryzen 5 3500U | |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | 256GB SSD | |
液晶種類 | FHD IPS | |
バッテリー | 最大約8.5時間 | 約10.0時間 |
質量 | 約1.53kg | 約1.5kg |
価格[税別] | 52,000円 | 50,160円 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | A4-9125だと、バックグラウンドに流れている処理などによってはややもたつきを感じることがあるでしょう。Ryzenプロセッサーなら快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | 〇 | スペックは問題ないです。液晶は色鮮やかさがやや物足りないです。スピーカー音は普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | ソフトにもよりますが、スペック、液晶の品質面でやや物足りなさを感じます。別のPCのほうがいいでしょう。 |
動画編集 | △ | 動画編集向きのPCではありません。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないためゲーム向きのPCではありません。ただし、Ryzen 5を搭載すれば、ややグラフィック性能は上がります。 |
液晶ディスプレイのチェック
まずまずの色域で、比較的見やすい液晶です。最大輝度は当サイトの計測では301cd/m2と普通です。以下詳細を記載します。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードのキーピッチは約18.7x18.4mmで、標準的なサイズを確保しています。また、キーストロークは約1.5mmあり、これも一般のノートPCと同程度です。テンキーやバックライトは搭載していません。
エンターキーの右横にもう一列キーが配置されており違和感があるかもしれませんが、Enterキーは十分な横幅が確保されているので、押し間違いはそれほどないかと思います。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
用途が決まっており、多少動作がもっさりしてもいいならA4-9125がいいでしょう。軽作業を快適に行いたいならRyzen 3 3200Uがおすすめです。ある程度広い用途で使うならRyzen 5 3500Uがおすすめです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
動画再生程度なら、どのグラフィックスでも十分です。軽めのゲームをしたいなら、Radeon Vega 8を搭載したRyzen 5 3500Uがいいでしょう。
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※いずれもノートPC用のグラフィックスです
ストレージ
ストレージは、SATA SSDもしくはPCIe-NVMe SSDを搭載することが可能です。SSD + HDDの構成も可能です。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。なお、A4-9125は時間がかかりすぎるのでテストは未実施です。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 1時間11分4秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ー |
QSVでエンコード (※3) | ー |
VCEでエンコード(※4) | 3分6秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
質量のチェック
メーカー仕様値では約1.53kgです。当サイトの計測値は下表の通りです。
ACアダプターは普通の重さです。
質量 | |
PC本体 | 1.515kg |
ACアダプター | 286g |
バッテリー駆動時間のチェック
普通のバッテリー駆動時間です。なお、以表の(2)、(3)はRyzen 3 3200U搭載モデルで計測したバッテリー駆動時間です。Ryzen 5にするともう少し駆動時間は減るでしょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1)MobileMark 2014測定方法 ※1 | 最大約8.5時間 |
(2) 動画再生時 ※2 | 7時間02分 |
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 | 6時間00分 |
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、以下は、Ryzen 3 3200U搭載モデルで計測した値になります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもやや動作音が聞こえます。高い負荷をかけた場合は、一般的なノートPCよりも静かです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
低めの温度なので、快適に使えます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
今回、Ryzen 3と低めのスペックのCPUであるため、やや低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。ユニセックスに使いやすいピュアホワイトのボディです。シンプルなデザインと、清潔感のあるカラーです。若干丸みを帯びたフォルムで、優しい雰囲気なので女性にも使いやすいデザインだと思います。
天板です。
スピーカーはキーボードの上に配置されています。音質は普通で、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パームレストにはヘアライン加工が施されています。
液晶が開く最大の角度です。
光学ドライブは非搭載ですが、その他のインターフェイスはしっかり揃っています。
フルサイズのSDカードリーダーやLANポートなど、省かれることが増えてきたインターフェイスもあり、使い勝手はいいと思います。また、この価格帯で、ちゃんとUSB Type-Cポートを備えているのも嬉しいポイントです。ただし、Type-Cは、Power Deliveryや映像出力には対応していません。
底面です。
底面カバーを外すときは、ゴム足を剥がして、ねじを取る必要がある箇所が3つあります。
底面カバーを取り外したときの画像です。
メモリスロットは2つです。
M.2 SSDです。換装できそうです。
2.5インチハードディスクです。こちらも換装できそうです。
バッテリー容量は41.04Whです。
ACアダプターのサイズは普通です。電源ケーブルは太いです。容量は45Wです。
まとめ
HP 14s-dk0000は、格安でも使い勝手のいい14型ノートPCです。
エントリークラスからミドルクラスのプロセッサーを搭載し、価格は2万円台から5万円台ととても安いです。しかも、すべてのモデルでSSD、フルHDのIPS液晶を搭載しているのが特徴的です。
特に注目すべきなのが、A4-9125を搭載した最安モデルです。2万円台でここまで揃ったノートPCに出会うことはまずないと思います。使っていてややストレスは感じると思います。特にYoutubeの再生は、読み込みに時間がかかりストレスがたまるので、動画再生用途にはあまりおすすめはしません。ただし、軽い作業のみに限定して使うのであれば、使えなくもありません。
一般ユーザーには、Ryzen 3やRyzen 5のモデルがおすすめです。ある程度幅広い目的で使うことができます。
ただし、液晶の色域が狭い、Type-CはPDや映像出力に対応していない、軽くはない、ボディはややチープさを感じるなど、10万円以上するような14型ノートPCと比べると、見劣りする部分はあります。そういった点は許容できる方におすすめです。
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。