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HP ENVY x360 15(AMD)の実機レビュー

更新日:2019年6月27日
APU Ryzen 7 3700U
Ryzen 5 3500U
GPU APU内蔵
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 光沢 タッチ
価格(税別) 10万円台~
家族で1台のPCを共有して使うならコレ

HP ENVY x360 15(AMD)は、15.6型の大画面液晶を搭載し、タブレットなどの形状へ変形できる2 in 1 PCです。

タッチパネルやペンにも対応し子供でも直感的に使用することが可能で、家族で1台のパソコンを共有して使う場合にも最適だと思います。

フルサイズのSDカードスロットも搭載し、一眼レフで撮影した子供の画像を簡単に取り込むことが可能です。

RyzenプロセッサーにPCIe SSDを搭載し処理性能も十分で、家庭で使う分には困ることはないでしょう。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 3700U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「HP ENVY x360 15(AMD)の特徴」のみお読みください。

 

HP ENVY x360 15(AMD)の特徴

家族で使える2 in 1 PC

HP ENVY x360 15(AMD)は、下図のように変形可能な2 in 1 PCで、ペンを使うことも可能です。タッチパネルに対応していることで、マウス操作が苦手な方でも直感的に操作できて便利ですし、ペンでお絵かきを楽しむこともできます。子供から大人まで幅広い世代で使うことができるPCで、家族みんなで使うには最高の1台だと思います。

AMD Ryzenプロセッサー搭載で高いコスパ

 

AMD Ryzenプロセッサー & ダブルファンで高パフォーマンス

HP ENVY x360 15(AMD)は、最新のAMD Ryzen 3000シリーズ プロセッサーを搭載しています。外部グラフィックスは搭載していないのに、冷却ファンが2つ搭載されており強力にRyzenプロセッサーを冷却することができます。実際に温度を計測しても、問題ない範囲の温度でした(詳細)。

AMD Ryzen プロセッサー搭載
ダブル冷却ファン

 

アルミの削り出しボディ

HP ENVY x360 15(AMD)のボディは、アルミニウムの削り出しとなっています。さらにボディは薄く、高級感のある見た目です。

アルミの削り出しボディ

 

アクティブペンに対応

ENVY x360 15(AMD)は、アクティブペン(別売り)にも対応しています。子供がお絵かきをしたり、手書き文字をデジタル化したりするときに便利です。1024段階の筆圧感知および傾き検知に対応し、Microsoft Penプロトコル(MPP)を採用しています。ただ、HP製以外のペンで筆者が試した限りでは、傾きは検知しませんでした。

アクティブペンに対応

 

Webカメラを無効にできるプライバシーカメラキルスイッチ搭載

HP ENVY x360 15(AMD)は、Webカメラを物理的に無効化できるプライバシーカメラキルスイッチを搭載しています。似たような機能として、レノボのThinkShutterがありますが、これよりも見た目はスマートです。

プライバシーカメラキルスイッチ

 

旧モデルもお得

Ryzen mobile 2000シリーズのプロセッサーを搭載した旧モデルもまだ発売されています。こちらは価格が8万円台からと安く、しかもキャンペーンをやっており、Officeなどが安く追加できます。

 

旧モデルに搭載されるRyzen 5 2500Uも、それほど性能が悪いわけでありません。今買うなら、旧モデルもおすすめです。

CPU性能
~ CINEBENCH R20 ~
Ryzen 7 3700U 1526
Ryzen 5 3500U 1421
当サイトの計測値

 

液晶ディスプレイのチェック

HP ENVY x360 15(AMD)の液晶は、15.6型のフルHD IPS液晶です。タッチパネルに対応しアクティブペンも利用できます。色域はやや狭いです。最大輝度は、当サイトの計測では234cd/m2と普通です。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

ややメリハリのある画面になっています。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はやや狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は62.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきは感じません。

画面拡大

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

フリッカーは発生していません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP ENVY x360 15(AMD)のキーボードは、テンキーが搭載されており、標準的なキー配列です。

キーピッチ は約18.7×18.7mmとなっており十分です。キーストロークは約1.5mmで、ENVY x360 13よりも0.2mm深くなっており、よりしっかりとした打鍵感が得られるようになっています。

タッチパッドがやや左寄りになっている点も良いと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載していて、明るさを2段階で変えられます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

Ryzen mobile 3000シリーズのプロセッサーを搭載しており、一般的な作業であればスムーズにこなすことが可能です。CINEBENCH R20において、Ryzen 7 3700Uは、Core i7-8565Uよりも高スコアです。ただし、後述しますが、実際のソフトによるエンコードは、Ryzen 7 3700Uのほうが遅かったので、ソフトによって優劣は変わってくると思います。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Ryzen 7 3700U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Ryzen 7 3700U 1526 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3500U 1421
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

プロセッサー内蔵のグラフィックスを搭載しています。Ryzen 7 3700Uの場合、Radeon RX Vega 10という名称のグラフィックスとなり、Intel UHD 630よりも、大分高いスコアでした。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~
Radeon RX Vega 10 Graphics(Ryzen 7 3700Uの内蔵グラフィックス)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 6627
Radeon RX Vega 10
(Ryzen 7 3700U内蔵)
2922 [レビュー機で計測]
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U内蔵)
2579
Intel UHD 630 1190
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、高速です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark 6 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 3385 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度は普通です。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 32分52秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
VCEでエンコード(※4) 1分51秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間

Ryzen 7は、Core i7と比べるとやや長いエンコード時間でした。

Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-9300H 21分15秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Ryzen 7 3700U 32分52秒 [レビュー機で計測]
Core i3-8145U 45分19秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。ドラクエ X レベルの軽いゲームならできますが、FF14などの中程度の重さのゲームはちょっと難しいです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 1869 / 18 fps
標準品質 未実施
高品質 未実施
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 3996 / 27 fps
高(ノート) 未実施
最高品質 未実施
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 19 fps
高品質 未実施
最高品質 未実施
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 7373(すごく快適)
※約5500で60fps

 

GPU-Zの情報は以下の通りです。

GPU-Z

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約 1.98kg」とあります。当サイトでの計測値は下表の通りです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.988kg
ACアダプター 290g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

搭載バッテリーは55Whでした(ソフトウェア上で確認しているので誤差があるかもしれません)。比較的多めのバッテリー容量です。バッテリー駆動時間も比較的長いと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 最大 約13時間
(2) 動画再生時
(3) PCMark 8 Work テスト 6時間12分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもややファン音が聞こえます。高負荷時は低めの動作音だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

ダブルファンを搭載していることもあり、パーツの温度については問題ないと思います。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

高負荷時は右パームレストがやや暖かく感じますが、低負荷時は気になりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP ENVY x360 15(AMD)の外観です。

前述した通り、アルミニウムの削り出しボディで、高級感があります。

 

天板もシンプルでいいと思います。

 

スピーカーについては、ENVY x360 13はクアッドスピーカーでしたが、ENVY x360 15(AMD)はデュアルスピーカーとなっています。ENVY x360 13に搭載されていた底面のスピーカーが、本製品にはありません。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

薄いボディです。エッジが正六角形の半面のような形になっておりかっこいいです。

 

正面側は「く」の字になっており、どこに指をかけても液晶が開きやすいようになっています。

 

指紋認証装置も搭載しています。

 

側面のポート類です。ENVY x360 13はmicro SDカードのみ対応のスロットでしたが、本製品はフルサイズのSDカードが使えます。またHDMIポートにUSB Type-Cも搭載し、十分なポート構成だと思います。

 

ACアダプターは、割と小さく、容量は65Wです。ただ、電源ケーブルは太いです。

 

まとめ

以上が、HP ENVY x360 15(AMD)のレビューです。

15.6型の大画面液晶を搭載した変形できる2 in 1 PCで、タッチパネルおよびペンにも対応し、子供から大人まで使えるPCです。個人で使うのはもちろん、家庭で1台のパソコンを共有して使う場合もベストな製品だと思います。

アルミニウムの削り出しのボディを搭載して高級感があり、リビングに置いていて、お客さんに見られても恥ずかしいデザインではありません。

RyzenプロセッサーにPCIe SSDを搭載し処理性能も高く、一般的な用途では困ることはないでしょう。HDMIポートがあるので大画面テレビに繋げることもできます。SDカードスロットもあるので、一眼レフで撮影した子供の写真をその場で見ることもできます。

ただ、色域がそこまで広くないので、クリエイティブワークにはどうかなと思います。画像編集などをしたい方は、上位モデルのSpectreシリーズがいいでしょう。

家庭で共有して使う場合におすすめ

HP ENVY x360 15(AMD)

特徴

  • 大画面の2 in 1 PC
  • タッチパネルやペンにも対応
  • Ryzenプロセッサー搭載で高いパフォーマンス

こんなあなたに

  • 家族で1台のPCを共有して使う方
  • ペンを使ったり、変形させたり、色々なシーンで使う方
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