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OMEN by HP 15の実機レビュー

更新日:2019年4月10日

後継機種が発売されました。詳細はこちら
↓↓↓↓↓↓
HP OMEN 15(2019年モデル)の実機レビュー

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-8750H
GPU GTX 1060
GTX 1070 Max-Q
RTX 2070 Max-Q
メモリ 16GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
+2TB HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 フルHD IPS 非光沢
144Hz G-SYNC
質量 約2.48kg
バッテリー 約5~6時間
価格 16万円台~
コンパクトな本格ゲーミングノートPC

OMEN by HP 15は、狭額ベゼルを採用し、他社のゲーミングノートよりもボディが一回りコンパクトなゲーミングノートPCです。

液晶のベゼルが狭いと、やはり見た目がかっこいいです。モダンなPCという感じがして、人に見せたくなります。

小さくてかっこいいだけなく、Core i7-8750Hに、最大GeForce RTX 2070 Max-Qとスペックも高いです。

さらに、液晶ディスプレイは、144Hz駆動に加えG-SYNCに対応し、滑らかな映像で、快適にゲームができることでしょう。

HP ダイレクト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8750H、16GBメモリ、RTX 2070 Max-Q(8GB)、256GB SSD+2TB HDD NEW!

Core i7-8750H、16GBメモリ、GTX 1070 Max-Q(8GB)、256GB SSD+2TB HDD

 

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目次

お忙しい方は、「OMEN by HP 15の特徴」のみお読みください。

OMEN by HP 15の特徴

狭額ベゼルを採用しボディがコンパクトに

OMEN by HP 15の大きい変化点は、狭額ベゼルを採用しコンパクトになった点です。見た瞬間、「小さくなったな~」と感じました。見た目もモダンでいいですし、カバンにも入りやすくなるのがメリットです。欲を言えば、もう少し軽くなってくれたら良かったと思います。と言っても、約2.48kgなので決して重くはありません。

狭額ベゼルを採用
従来モデルより小さくなったボディ

 

144Hz駆動 + G-SYNC対応の液晶を搭載

OMEN by HP 15は、144Hz駆動にG-SYNCに対応した液晶を搭載しており、カク付きやティアリングが少なく、とても滑らかな映像を表示することが可能です。例えば、FPS、TPSだと素早い動作や視点移動でもとてもヌルヌル動き、照準を細かい動作で素早く狙うことができます。

144Hz駆動とは?

144Hz駆動とは、1秒間にフレームを144回描画して映像を流すこと。通常の液晶は60Hzのリフレッシュ―レートですが、144Hz駆動の液晶は、2倍以上のフレームを描画することができ、とても滑らかな映像を出力することが可能です。

G-SYNCとは?

G-SYNCとは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術で、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えることが可能です。ティアリングとは横に線が入り上下の映像が少しズレる現象で、カク付きとは、映像フレームの表示が遅れ、カク付いて見える現象です。

 

最大でRTX 2070 Max-Qを搭載できる高いスペック

次に、肝心のOMEN by HP 15の性能ですが、グラフィックスには、最も性能の高いモデルでGeForce RTX 2070 Max-Qを搭載し、リアルタイムレイトレーシングとDLSSにも対応しています。その他には、GeForce GTX 1060、GeForce GTX 1070 Max-Qを搭載したモデルもあります。

最大でRTX 2070 Max-Qを搭載

 

なお、ノートPC用のGeForce RTX20シリーズは、デスクトップ用のそれよりも1~2割パフォーマンスが落ちます。さらに、Max-Qデザイン対応のグラフィックスは、非対応のグラフィックスよりも、ややパフォーマンスが落ちます。そのため、本製品に搭載されるGeForce RTX 2070 Max-Qは、デスクトップ用のRTX 2070ほどのフレームレートは出ないため、ご注意下さい。具体的なベンチマークスコアについては「ゲームベンチマーク」の項目をご覧ください。

Max-Qとは?

電源効率が最も良くなるようにパフォーマンスを調整して動作する仕組みのことで、発熱、消費電力、動作音などを抑えることが可能です。それにより、薄型・軽量のノートPCにも搭載しやすくなります。

 

小型化によって、冷却性・静音性が悪くならないように改良

PCケース内のスペースが小さくなることで冷却性能が下がるのを防ぐために、OMEN by HP 15は、排気口と吸気口を大きくとっています。また、ファンを流体動圧軸受ベアリングにすることで静音性も上げています。

温度や動作音の計測値については後述します。

従来モデルより背面の排気口は大きく
従来モデルより吸気口も大型化
流体動圧軸受ベアリングで静音性がUP & 三段駆動モーターで優れたサーマルコントロール

 

その他、細かい点にもこだわり

OMEN by HP 15は、その他にも特徴があります。

バックライトキーボードのカラーが、今までは全キーが赤色にしか光りませんでしたが、今回から4つのゾーンに区切られて、様々な色に変えることができるようになりました。

また、26キーロールオーバー(最大26個まで同時にキーを押しても認識される機能)とアンチゴースト機能(同時に押したときに誤認識するのを防ぐ機能)も搭載しています。

その他特徴

 

各用途の快適度

OMEN by HP 15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、動画鑑賞、 Office作業 高いスペックですので、このような軽い作業は、非常に快適に動作します。
RAW現像・画像編集 スペック面では十分です。sRGBカバー率が97.5%があり、この色域で良ければ快適に作業できるでしょう。Adobe RGBカバー率100%が必要な場合は、別のPCにしましょう。
動画編集 GeForce RTX 2070 Max-Qなどのグラフィックスを選択でき、液晶の色域も比較的高めで、動画編集は快適です。
ゲーム ミドルレンジからハイクラスのグラフィックを選択でき、144HzやG-SYNCにも対応した液晶を搭載し、ゲームも快適です。

 

ゲームベンチマーク

OMEN by HP 15で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

今回は、RTX 2070 Max-QおよびGTX 1070 Max-Qで計測しています。

OMEN by HP 15は、以下のようなモードが用意されていますが、今回はデフォルトの「スタンダードモード」で計測しています。なお、「パフォーマンスモード」にすると、2~3 fpsくらいフレームレートが上がるゲームもありました。

パフォーマンスコントロール

 

前述しましたが、Max-Qデザインということで、"Max-Q無しの"グラフィックスよりもややスコアが低めです。

60 fps前後のフレームレートで良ければ、GTX 1070 Max-Qでもいいと思います。高めのグラフィック設定でゲームができるでしょう。

144Hz駆動の液晶を搭載しているということで、144 fps近くのフレームレートを出したいならRTX 2070のほうがいいです。ただし、このグラフィックスでも、やや低めのグラフィック設定にしなければ、高いフレームレートが出ないゲームも多いです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 軽量品質 111 fps 92 fps
標準品質 86 fps 71 fps
高品質 68 fps 55 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 120 fps
デスクトップ用RTX 2080 109 fps
デスクトップ用RTX 2070 94 fps
ノート用RTX 2070 80 fps
ノート用RTX 2070 Max-Q 68 fps
ノート用RTX 2060 60 fps
ノート用GTX 1070 Max-Q 55 fps
ノート用GTX 1060 41 fps
ノート用GTX 1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 最低 111 fps 未計測
85 fps
最高 74 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
デスクトップ用RTX 2080Ti 120 fps
デスクトップ用RTX 2080 113 fps
デスクトップ用RTX 2070 95 fps
ノート用RTX 2070 87 fps
ノート用RTX 2070 Max-Q 74 fps
ノート用RTX 2060 64 fps
ノート用GTX 1060 46 fps
ノート用GTX 1050Ti 30 fps
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 122 fps 107 fps
84 fps 71 fps
ウルトラ 48 fps 40 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
デスクトップ用RTX 2080Ti 87 fps
デスクトップ用RTX 2080 77 fps
デスクトップ用RTX 2070 66 fps
ノート用RTX 2070 59 fps
ノート用RTX 2070 Max-Q 48 fps
ノート用RTX 2060 46 fps
ノート用GTX 1070 Max-Q 40 fps
ノート用GTX 1060 33 fps
ノート用GTX 1050Ti 23 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 標準(ノート) 134 fps 122 fps
高(ノート) 116 fps 86 fps
最高品質 96 fps 76 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 140 fps
デスクトップ用RTX 2080 131 fps
デスクトップ用RTX 2070 120 fps
ノート用RTX 2070 103 fps
ノート用RTX 2070 Max-Q 96 fps
ノート用RTX 2060 86 fps
ノート用GTX 1070 Max-Q 76 fps
ノート用GTX 1060 70 fps
ノート用GTX 1050Ti 49 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 低品質 110 fps 94 fps
高品質 92 fps 80 fps
最高品質 88 fps 75 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 117 fps
デスクトップ用RTX 2080 116 fps
デスクトップ用RTX 2070 112 fps
ノート用RTX 2070 88 fps
ノート用RTX 2070 Max-Q 88 fps
ノート用RTX 2060 82 fps
ノート用GTX 1070 Max-Q 75 fps
ノート用GTX 1060 69 fps
ノート用GTX 1050Ti 41 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 低品質 104 fps
高品質 89 fps
最高品質 81 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
デスクトップ用RTX 2080Ti 100 fps
デスクトップ用RTX 2080 100 fps
デスクトップ用RTX 2070 98 fps
ノート用RTX 2070 Max-Q 81 fps
ノート用RTX 2060 73 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 最高品質 12280 10950
※約5800で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
  RTX 2070 Max-Q GTX 1070 Max-Q
1920x1080 最高品質 19662 18644
※約5500で60fps

 

グラフィックカードのスペックは次の通りです。


GeForce RTX 2070 Max-Q

GeForce GTX 1070 Max-Q

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

OMEN by HP 15の液晶ディスプレイのチェックです。

144Hzなどの高リフレッシュレートの液晶を搭載したゲーミングノートPCは、視野角の悪いTNやVAパネルであるケースも多いですが、OMEN by HP 15は、IPSパネルを搭載し視野角が良くなっています。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。自然な発色です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域はノートパソコンとしては広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほぼ感じず見やすいです。

画面拡大

 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。よりゲームに没頭できるでしょう。

画面への映り込み

 

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは約18.6×18.6mm、キーストロークは約1.8 mmと十分な数値です。底付きの衝撃も少なく、たわみもほとんど無く、割と押しやすいです。左端の「Ctrl」キーと「半角/全角」がやや小さいのが気になりますが、それ以外は特に問題ありません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

キーボードバックライトのLEDカラーは、4つのゾーンに分かれており、それぞれ色を変更することが可能です。

キーボードのLEDの変更画面

 

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンは軽い力で押せて、押しやすいと思います。

タッチパッド

 

パフォーマンスのチェック

OMEN by HP 15のパフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、ゲーミングノートPCとしては主流のCore i7-8750Hを搭載しており高い性能です。ベンチマークスコアも、同CPUを搭載した他のPCとほぼ変わりません。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H
[他のPCで計測]
1100
同上
[レビュー機で計測]
1090
Core i5-8300H 830
Core i7-8565U 602
Core i7-8550U 580
Core i5-8265U 542
Core i5-8250U 536
Core i3-8145U 340
Core i3-8130U 313
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには下の緑色のバーのグラフィックスを選択可能です。ゲーム時におすすめのグラフィックスは上でコメントした通りです。クリエイティブな用途で使用するなら、GTX 1060あたりでもいいと思います。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
RTX 2080 9655
RTX 2070 7596
RTX 2070 Max-Q
[レビュー機で計測]
6167
RTX 2060 5789
GTX 1070 5521
GTX 1070 Max-Q
[レビュー機で計測]
4680
GTX 1060 3633
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれていないのは、他のPCで計測した代表値です
※「デスクトップ用」と書かれていないのは、ノートPCで計測したスコアです

 

ストレージ

256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+ 2TB HDDを搭載しています。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
PCIe SSD
[レビュー機で計測]
3425
SATA SSD 550
HDD
[レビュー機で計測]
130
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8750H(RTX 2070 Max-Q)
Core i7-8750H (GTX 1070 Max-Q)
3DMark
~ グラフィックス(DirectX)の評価 ~
Core i7-8750H、GeForce RTX 2070 Max-Q
Core i7-8750H、GeForce GTX 1070 Max-Q
3DMark
~ グラフィックス(DirectX Raytracing)の評価 ~
GeForce RTX 2070 Max-Q
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2070 Max-Q
CrystalDiskMark 6(SSD)
~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
CrystalDiskMark 6(HDD)
~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~
2TB HDD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8750H
16GBメモリ
[レビュー機で計測]
101秒
Core i7-8650U
16GBメモリ
129秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-9900K
RTX 2080
72秒
Core i7-8750H
RTX 2070 Max-Q
[レビュー機で計測]
112秒
Core i7-8750H
GTX 1060
122秒
Core i7-8750H
GTX 1050Ti Max-Q
135秒
Core i7-8750H
GeForce MX150
195秒
Core i7-8650U
Intel UHD 620
593秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works によるエンコード時間
  • TMPGEnc 7
  • TMPGEnc 6
  Core i7-8750H
RTX 2070 Max-Q
x265でエンコード (※1) 16分24秒
NVENCでエンコード (※2) 1分02秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコード時間中のCPUクロック
x265でエンコードしたときのCPUクロック
  Core i7-8750H
GTX 1070 Max-Q
x265でエンコード (※1) 15分08秒
NVENCでエンコード (※2) 1分25秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコード時間中のCPUクロック
x265でエンコードしたときのCPUクロック

 

質量のチェック

OMEN by HP 15の質量のチェックです。

PC本体の質量は、15.6型のゲーミングノートとしては、普通です。ACアダプターはGeForce RTX 2070 Max-Qを搭載したノートPCとしては比較的軽いのではないかと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.470kg
ACアダプター 644g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

OMEN by HP 15は、70.07Whのバッテリーを搭載しており、比較的大きな容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は次の通りです。Optimusテクノロジーには対応していないため、常に外部グラフィックスが使用されるため消費電力が高めになります。

RTX 2070 Max-Q搭載モデルは、短めのバッテリー駆動時間でした。GTX 1070 Max-Q搭載モデルは、普通の駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  RTX 2070
Max-Q
GTX 1070
Max-Q
動画再生時 ※1 2時間17分 未計測
PCMark 8 Work テスト ※2 2時間11分 3時間45分
FF14 ベンチ ループ実行 ※3 1時間18分 1時間53分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。今回は、GeForce RTX 2070 Max-Q搭載モデルで計測した結果を掲載します

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

全体的にやや高めの動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度、GPU温度ともに、極端に高いわけではありませんが、やや高めの温度です。ただ、ゲーミングノートはどれもこのくらいの温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、エンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前後で推移しており、やや高めのCPU温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。負荷の高いベンチマーク後半は約80℃とやや高めです。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中は、キーボード部分の温度がやや高めですが、WADSキー周りはそれほど気にはなりませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

Optimusに対応していないため、アイドル時の消費電力が他の製品に比べて高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

OMEN by HP 15の外観写真を掲載します。

液晶ベゼルが狭く、見た目がスッキリしています。

 

天板は従来のデザインとほぼ同じです。「X」のような模様が入っており、かっこいいです。

 

OMEN by HP 15は、BANG & OLUFSENのスピーカーを配置しています。勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶は、次の角度まで開きます。

 

背面の排気口は、戦闘機の噴射口のようでかっこいいです。

 

従来のモデルは背面にポートがありませんでしたが、新モデルでは、ケーブルが邪魔になりそうなLANや映像出力ポートは背面に配置されるようになりました。

 

その代わり、側面のポート類はかなり少なくなり、抜き差しすることの多いUSBやメモリカードリーダー、ヘッドホン、マイク端子のみが側面に配置されています。

 

底面カバーを外すときは、下の8つのネジを外します。ただし、結構外れにくいです。「Maintenance and Service Guide(PDF)」に外し方が掲載されているので、うまく取れない場合はこちらをご覧ください。

なお、OMEN by HP 15は、底面カバーを外すことを、メーカーが容認しています。メーカーによっては底面カバーを外しただけでサポート対象外になってしまう場合もありますが、この機種については、底面カバーを外しただけではサポート対象外にはなりません。ただし、パーツを交換したことで起こったすべての故障はサポート対象外となります。

 

底面カバーを外したときの画像です。2つの冷却ファンを搭載しています。1つのヒートパイプは、CPUとGPUをまたいで両方のファンにつながっています。これにより、CPUまたGPUのどちらかのみに負荷がかかっている場合でも、両方のファンで冷却可能です。

 

M.2 SSDは交換できそうです。

 

メモリスロットは2つあり、こちらも交換・増設できそうです。

注意点としては、RTX 2070 Max-Q搭載モデルのみ、8GB x2のデュアルチャンネルメモリが初期搭載されるのに対し、他のモデルは16GBx1となっています。

 

2.5インチストレージの画像です。標準では2TB HDDが搭載されますが、自分でSSDへ換装し、SSD + SSDの構成にしてもいいでしょう。

 

GeForce RTX 2070 Max-Qのグラフィックスの割には、ACアダプターは小型だと思います。角も丸くなっており持ちやすいです。容量は200Wです。

 

まとめ

以上が、OMEN by HP 15のレビューです。

狭額ベゼルを採用し、ボディが非常にコンパクトになっている点が印象的です。設置するときに部屋のスペースも取りませんし、持ち運びもしやすいです。

CPUおよびグラフィックスの性能も高く、144Hz駆動 + G-SYNC対応の液晶を搭載することで、よりゲームに没頭することができるでしょう。特に、GeForce RTX 2070 Max-Qなら、リアルタイムレイトレーシングが使えます。

もう少し軽ければ良かったですが、約2.48kgと重くもありません。

狭額ベゼル採用の売れ筋ゲーミングノート

HP OMEN by HP 15

特徴

  • 狭額ベゼルを採用しコンパクト
  • 選べる外部グラフィックス
  • 144Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶
  • G-SYNC対応

こんなあなたに

  • 高性能なゲーミングノートPCを持ち運びたい方
  • 動画編集などを行いたい方
HP ダイレクト

 

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