GIGABYTE AORUS 17X(2022年モデル)の実機レビュー
CPU | Core i9-12900HX |
---|---|
GPU | RTX 3070 Ti 8GB RTX 3080 Ti 16GB |
メモリ | 32GB(最大64GB) |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 360Hz |
質量 | 約2.7kg |
バッテリー | 99Wh |
価格[税込] | 44万円台~ |
GIGABYTE AORUS 17Xは、ノートPC用のインテル第12世代Coreでは最高クラスとなる、Core i9-12900HXを搭載した、ハイエンドゲーミングノートPCです。
最大でGeForce RTX 3080 TiのGPUと、360Hzの超ハイリフレッシュレート対応17.3型液晶を搭載し、非常に高い性能です。
勝ちにこだわってゲームしたい方や、CPUに負荷のかかるクリエイティブワークをする方などにおすすめです。
なお、キーボードは英語配列のみなのでご注意下さい。
パソコンSHOPアーク(Ark)なら、メモリやストレージのカスタマイズが可能なのでおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
AORUS 17X YES-B4JP544UPCore i9-12900HX、32GBメモリ、GeForce RTX 3080Ti 16GB
目次
お忙しい方は、「 GIGABYTE AORUS 17Xの特徴」のみお読みください。
GIGABYTE AORUS 17Xの特徴
第12世代Core i9 HXを搭載したゲーミングノート
GIGABYTE AORUS 17Xは、ノートPC向けのインテルの第12世代Coreの中でも上位に位置するHXシリーズのCore i9-12900HXを搭載したゲーミングノートPCです。
下表では、Core i9-12900HXの仕様を、第12世代のCore i7-12700Hや、Core i9-12900Hの仕様と比較しています。Core i9-12900HXは、Pコア数が多く、キャッシュも大きく、プロセッサーベースパワーも55Wと高いです。Pコア:8、Eコア:8というコア数は、デスクトップ用のCore i9-12900と同じ数です。
Core i7-12700H | Core i9-12900H | Core i9-12900HX | |
Pコア | 6 | 6 | 8 |
Eコア | 8 | 8 | 8 |
Pコア最大クロック | 4.7GHz | 5.0GHz | 5.0GHz |
Eコア最大クロック | 3.5GHz | 3.8GHz | 3.6GHz |
L3キャッシュ | 24MB | 30MB | |
プロセッサーベースパワー | 45W | 45W | 55W |
最大ターボパワー | 115W | 115W | 157W |
ただし、Core i9-12900HXを搭載しても、AORUS 17シリーズの他機種と比べてフレームレートが格段にアップする訳ではありません。ゲームのみの目的であれば、AORUS 17のCore i7-12700H / Core i9-12900Hを搭載した、別モデルの方がコスパはいいです。第12世代Core搭載のAORUS 17のレビューもご確認ください。
GIGABYTE AORUS 17Xは、ゲームだけでなくCPUに負荷のかかる作業を行うことが多い方や、トップオブトップのスペック構成でなければ気が済まない方におすすめの機種です。
AORUS 17 XE4 | AORUS 17 YE5 | AORUS 17X XES | AORUS 17X YES | |
CPU | Core i7-12700H | Core i7-12700H Core i9-12900H |
Core i9-12900HX | |
GPU | RTX 3070 Ti | RTX 3080 Ti 16GB |
RTX 3070 Ti | RTX 3080 Ti 16GB |
液晶 | 17.3型 FHD 非光沢 360Hz | |||
メモリ | 16GB (DDR4-3200) |
32GB (DDR5-4800) |
||
SSD | 1TB PCIe Gen4 SSD | |||
重量 | 本体約2.7kg | |||
価格 | 28万円台~ | i7 : 40万円台~ i9 : 44万円台~ |
44万円台~ | 53万円台~ |
360Hzの超ハイリフレッシュレート液晶
GIGABYTE AORUS 17Xは、360Hz(1秒間に画面を最大360回書き換える)の超ハイリフレッシュレート液晶を搭載しています。一般ノートPCの60Hz液晶と比べると、実に6倍のリフレッシュレートとなります。
残像も少なく、非常に滑らかな映像でゲームを快適にプレイすることが可能でした。また、17.3型とノートPCとしては画面も大きいので、遠くのターゲットなども捕捉しやすいです。特に、動きが速く、競技性の高いeスポーツタイトルをプレイすることが多いゲーマーにとってはアドバンテージとなる液晶だと思います。
さらに、4辺狭額縁ベゼルで画面への没入感が高く、sRGBカバー率99.4%と色域も広めな点も特徴となっています。写真・映像の編集や、3DCGの作成といった、クリエイティブな作業にも適しています。
スポーツカー インスパイアのスタイリッシュなボディ
GIGABYTE AORUS 17Xは、スポーツカーにインスパイアされた、スタイリッシュなボディデザインとなっています。
シンプルなデザインですが、かっこいいです。ゲームだけでなく、一般的な用途や仕事などにも比較的使いやすいです。
なお、LEDバーなどによる派手なライティングはありませんが、天板のロゴが光ります。また、キーボードも1670万色対応のバックライトが付いており、全てのキーを独立してコントロールすることができます。
しっかり冷却
GIGABYTE AORUS 17Xは、最大でCore i9-12900HX + GeForce RTX 3080 Tiというハイエンドなパーツを搭載するので、冷却性能も非常に重要です。
GIGABYTE AORUS 17Xでは、2つの冷却ファンと、6本のヒートパイプを備えた、「WINDFORCE Infinity全銅製冷却システム」により、4か所から排気することで、CPUとGPUからの熱を効果的に放熱します。
実際に、FF15ベンチマーク実行時のCPU・GPU温度を確認しましたが、どちらも概ね80℃前後と問題のない温度に保たれていました。高い負荷のかかる作業でも、心配なく長時間使用することができます。
メモリのカスタマイズが可能
GIGABYTE AORUS 17Xは、メモリスロットを2つ備えています。デフォルトでは32GBメモリを搭載していますが、最大64GBまで対応可能となっています。
パソコンショップアークであれば、購入時にメモリをカスタマイズして購入することができます。購入後に自分でメモリの換装を行うこともできると思いますが、安価な機種ではないので、セルフカスタマイズよりも、認定ストアでカスタマイズしての購入がおすすめです。
デュアルSSD構成も選択可能
GIGABYTE AORUS 17Xは、1TB M.2 PCIe Gen4 SSDを搭載し、もう一つM.2 PCIe Gen4 SSD用の空きスロットもあります。購入後に自分でSSDの換装、増設を行うこともできそうです。ただし、自己責任となるので、注意が必要です。
おすすめは、パソコンショップアークのような認定ストアでカスタマイズしての購入です。認定ストアであれば、カスタマイズ後もメーカー保証が適用されるので安心です。また、パソコンショップアークでは、カスタマイズにかかる費用もそれほど高くありません。
最大で、2TB + 2TBの計4TBのストレージも選択できるので、大きめのストレージ容量を希望する場合は、カスタマイズしてからの購入を検討してみるといいです。
キーボードは英語配列のみ
GIGABYTE AORUS 17Xは、英語配列キーボードを搭載しています。
英語配列でもゲームをする分には全く支障はありません。ただ、日本語配列のキーボードに慣れていると、文字入力などにはやや使いづらく感じると思います。
英語配列キーボードに抵抗を感じる方は、日本語キーボードを搭載したGIGABYTE AORUS 17の方を検討してみるといいと思います。
各用途の快適度
GIGABYTE AORUS 17Xの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 視野角も広く、見やすい液晶です。処理性能も非常に高く、快適に使用できます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかな表示ができる17.3型液晶で、スピーカー音も比較的良く、快適に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 第12世代Core i9-12900HXを搭載し、Lightroom Classic CCを使用したRAW現像が非常に速いです。液晶の色域も広めです。ただし、DTP用途の場合はAdobe RGBカバー率が100%に近い外部ディスプレイを用意したほうがいいです。 |
動画編集 | ◎ | CPU、GPUの性能が高く、快適に動画編集ができます。色域も十分広いです。ただし、DCI-P3ほどの色域ではありません。 |
ゲーム | ◎ | RTX 3080TiまたはRTX 3070Tiに、360Hz駆動のディスプレイを搭載したハイエンドクラスのゲーミングノートPCなので、快適にゲームができます。 |
ディスプレイのチェック
AORUS 17Xのディスプレイのチェックです。
一般的なFHD解像度の液晶ですが、360Hzの超ハイリフレッシュレートに対応しています。遅延や残像が少なく、動きの激しいゲームに適しています。また、色域が広めなので、ゲームだけでなく、動画の編集や、3DCG作成などのクリエイティブな用途にも使えると思います。最大輝度は、当サイトの計測では294cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 99.4% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75.7% |
Adobe RGBカバー率 | 75.9% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約40msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は非常に少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は360Hzと単位時間当たり6倍のフレームが表示されているのに2フレーム前までしか残像がないので、残像は非常に少ないと言えます。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約18mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.7mmです。
アンチゴースト、Nキーロールオーバーに対応しており、キーレスポンスもよく、ゲームはプレイしやすいです。
ただし、英語配列キーボードです。特殊キーの配列が日本語配列とは異なるので、日本語キーボードに慣れている方は、慣れるまで文字入力がやや打ちにくいと思います。
矢印キーが一部入り込んではいますが、4列テンキーもついているので、クリエイター向けソフトのショートカットキーなどにも使いやすいと思います。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。
バックライトは1670万色のカラーリングに対応しており、各キー独立したライトコントロールが可能となっています。
パフォーマンスのチェック
AORUS 17Xでは、下の画像のように動作モードを選択することができます。「AI BOOST」をONにしておくと、起動するアプリによって、「GAMING MODE」や、「CREATOR MODE」などに自動的に切り替わります。ここでは、「AI BOOST」モードで計測を行っています。
また、外部GPUからの出力をコントロールできる、MUX Switch機能も備えています。ここでは「dGPU(ディスクリートモード)」で計測を行っています。
CPU
AORUS 17Xは、第12世代Core i9-12900HXを搭載しています。
Core i9-12900HXは、Pコア数:8、Eコア数:8の16コア/24スレッド構成で、非常に高い性能です。ベンチマークの結果は以下のとおりです。
シングルコア、マルチコアともに、高いスコアが出ており、ゲームでも、クリエイター向けソフトでも、快適に動作します。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリは最新のDDR5-4800で、帯域が広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce RTX 3070Ti LaptopまたはGeForce RTX 3080Ti Laptopを搭載しています。
今回は、GeForce RTX 3080Ti Laptop搭載モデルをチェックしており、メーカーによって設定された実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、130Wと高めでした。
なお、仕様表を確認すると、GeForce RTX 3070Ti Laptop搭載モデルも、最大グラフィックスパワーは130Wとなっているようです。
「AI BOOST」をONにした時のベンチマークの結果は以下の通りです。ハイクラスのゲーミングノートPCにふさわしい高めのスコアでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3080Ti Laptopの情報は次の通りです。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし計測したフレームレートを掲載します。
基本的には「AI BOOST:ON」で計測していますが、一部「GAMING MODE」に自動的に切り替わらなかったゲームでは、「GAMING MODE」にして計測しています。
また、MUX Swichは「dGPU(ディスクリートモード)」です。
各ゲームの平均フレームレート
いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
高いゲーミング性能を備えているので、サイバーパンク2077や、ウォッチドッグスレギオンなど重い部類のゲームで、最高画質・レイトレ:最高設定にしても60 fps以上で快適にプレイできます。軽めのゲームであれば、最高画質でも200 fps近く出るものもありますし、VALORANTでは360Hz液晶をフルに生かしたプレイでも可能です。
重いゲームから、動きの激しいゲームまで幅広く、快適にプレイするのに十分な性能を備えています。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 146 fps |
高 | 99 fps | |
ウルトラ | 83 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 65 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | 平均fps |
1920 x 1080 |
低 | オフ | 135 fps |
高 | オフ | 114 fps | |
最大 | オフ | 80 fps | |
最大 | 67 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 209 fps |
高 | 150 fps | |
エクストリーム | 97 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 189 fps |
標準品質 | 152 fps | |
高品質 | 117 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 167 fps |
高 | 138 fps | |
ウルトラ | 121 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920 x 1080 |
最低 | 200 fps |
中 | 151 fps | |
最高 | 134 fps(153 fps) |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 220 fps |
高(ノート) | 191 fps | |
最高品質 | 162 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 361 fps |
高設定 | 174 fps | |
最高設定 | 118 fps | |
解像度 | レンダリングモード | 平均fps |
1920x1080 | パフォーマンス (ベータ) |
400 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 298 fps |
高設定 | 194 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | ― |
高設定 | 444 fps |
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 278 fps |
中型 | 268 fps | |
ウルトラ | 211 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
ここでも、「AI BOOST:ON」、MUX Swichは「dGPU(ディスクリートモード)」で計測を行っています。いずれのソフトも高速でした。
デフォルトで、書き出しにGPUを使用がONになっており、速い書き出し速度は非常に速いです。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
処理に時間のかかるニューラルフィルターを試しましたが、ハイクラスの性能を備えているので、処理にかかる時間は短いです。
Adobe Photoshop CCによる画像の編集作業も快適です。
Core i9-12900HX RTX 3080Ti |
参考: Ryzen 7 6800U |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約1秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約53秒 | 約1分29秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分55秒 | 約2分34秒 |
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「2.7kg」と記載されています。実測値は、以下の通りです。仕様値とほぼ同じで、17インチクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の重さだと思います。
ACアダプターと合わせると約3.7kgと重いので、持ち運びには適していません。
質量 | |
PC本体 | 2.728kg |
ACアダプター | 1.006kg |
バッテリー駆動時間のチェック
AORUS 17Xのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、99Whです。
動画の連続再生と、FF14ベンチ時のバッテリー駆動時間は以下の通りです。ハイクラスのパーツを搭載しているので、バッテリー駆動時間は短いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ー |
(2) 動画再生時 | 2時間1分 |
(3) FF14ベンチ | 1時間14分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。
ここでは、最も高い性能を発揮できる「TURBO MODE」で計測しました。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は約85Wと高めで推移していますが、CPU温度は概ね85℃を超えないぐらいに抑えられており、心配のない温度です。
FF15ベンチ実行時の温度
ここでは、「GAMING MODE」でFF15のベンチマークを実行し、その時のCPU温度、GPU温度を計測しています。
ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、どちらも大体80℃前後をキープしています。高性能パーツですが、心配のない温度です。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「AI BOOST:ON」での計測です。アイドル時でも少し音がしますが、静かです。FF15ベンチのような高負荷時は騒音値が上がります。タイミングによってファン速度が変化し、それに合わせて騒音値も変動しますが、ピーク時は55dBと高い騒音値となるため、うるさいです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。「AI BOOST:ON」で計測しています。
高性能パーツを搭載していますが、しっかり冷却されており、WASDキーの付近も温度はあまり上がっていません。パームレスト部も温度は高くなく、長時間ゲームをしても不快感はありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
ハイクラスのスペック構成なので、高めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
17.3型とサイズの大きな液晶を搭載しており、存在感があります。スポーツカーを参考にした、スタイリッシュなボディデザインです。
液晶のベゼル幅が狭く、画面占有率が90%と高いので、ゲームに没頭しやすいです。
天板の中央にはロゴマークが配置されています。電源を入れると、ロゴマークは白色に光ります。
閉じた状態です。厚みは、約30mmです。
背面部は、オレンジの模様がアクセントになっています。
スピーカーは底面の左右に2.5W x2のスピーカーが配置されています。音質は比較的よく、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
Webカメラには、1280x720のHDカメラを搭載しています。物理的なカメラシャッターは付いていません。Windows Helloの顔認証には対応しています。
側面のポート類です。USB3.2 x2、Thunderbolt 4(Type-C)、HDMI、mini DP、LAN(最大2.5G)を備えています。SDカードスロットはありません。
電源ポートが右側面のやや手前側にありますが、L字コネクタだったので、外付けマウスを使用する時でもそこまで気にはなりませんでした。ただ、右側面のUSBポートに外付けマウスを接続すると、ケーブルがやや邪魔でした。
液晶が開く最大の角度は、ご覧の通りです。
底面には、大きめのメッシュ部分があります。
今回は内部のチェックはしていませんが、2基のファンと、6本のヒートパイプで冷却しているようです。
ACアダプターの容量は280Wです。高出力なのでサイズも大きく、重さもあります。
まとめ
以上が、GIGABYTE AORUS 17Xのレビューです。
ノートPC向けのインテル第12世代Coreの中でも最高クラスのCore i9-12900HXに、GeForce RTX 3070 Ti / RTX 3080 Tiを搭載した、ハイエンドなゲーミングノートPCです。ハイエンド構成に見合った冷却性能も備えており、ゲーム時のCPU・GPU温度もしっかり抑えられており、長時間のゲームや高負荷作業でも心配なく使用できます。
さらに、大きめの17.3型液晶で、360Hz駆動の超ハイリフレッシュレートに対応しており、残像も少なく、色域も広めで質の高い液晶です。クリエイター向けソフトでの作業にも使用できそうです。
ゲームに関しては、重い部類のゲームも快適に動作します。特に、360Hz液晶をフルに活かして、競技性の高いeスポーツタイトルなど、動きの激しいゲームを勝ちにこだわってプレイするゲーマーに適しています。
気になる点を挙げるならば、キーボードが英語配列である点です。ゲーム時はそれほど気にならないかもしれませんが、日本語キーボードに慣れていると、一般的な文字入力の時にやや使いづらいかもしれません。
ゲーミングノートPCとしては、GIGABYTE AORUS 17Xよりもコスパがよく、日本語キーボードを搭載した、GIGABYTE AORUS 17もあるので、こちらと比較検討してもいいと思います。
第12世代Core i9 HX搭載のハイエンドゲーミングノートPC
GIGABYTE AORUS 17X
特徴
- 最大Core i9-12900HX + RTX 3080Tiの高スペック
- 360Hz駆動の17.3型液晶による高い没入感
- メモリやストレージの増設・換装が可能
こんなあなたに
- 最高クラスのゲーミングノートPCが欲しい方
- 競技性の高いゲームを有利にプレイしたい方
- 3DCG作成など高負荷のクリエイティブ作業用として
- 価格44万円台[税込]~
カスタマイズするならArk
メモリやストレージをカスタマイズするなら、ギガバイト認定のショップのパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。
関連ページ