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GIGABYTE AORUS 17 XE5-73JP534SH(2022年モデル)の実機レビュー
CPU | Core i9-12900H Core i7-12700H |
---|---|
GPU | RTX 3080 Ti 16GB RTX 3070 Ti 8GB |
メモリ | 16 / 32GB(最大64GB) |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 360Hz |
質量 | 約2.7kg |
バッテリー | 約6.0時間 (99Wh) |
価格[税込] | 28万円台~ |
GIGABYTE AORUS 17 XE5-73JP534SH(以下、AORUS 17)は、第12世代インテルCore i7/i9 Hシリーズに、最大でRTX 3080Ti Laptop+360Hz液晶というトップクラスの性能の17.3型ゲーミングノートPCです。
また、強力な冷却システムを備えており、長時間のゲームでも高いパフォーマンスを安定して維持できます。
マットブラックの落ち着いたデザインに、気分を高めるLEDキーボードがスタイリッシュです。
eスポーツなどの競技性の高いゲームを、ノートPCでもトップクラスでプレイし続けたい方におすすめの製品です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
AORUS 17 XE5Core i7-12700H、16GBメモリ、GeForce RTX 3070Ti 8GB
目次
お忙しい方は、「 GIGABYTE AORUS 17の特徴」のみお読みください。
GIGABYTE AORUS 17の特徴
トップクラスのゲーミング環境を詰め込んだノートPC
最新モデルであるGIGABYTE AORUS 17は、インテル第12世代Core i7/i9 Hシリーズに、最大でGeForce RTX 3080 Tiというハイエンドクラスのグラフィックス、さらに超高速360Hz液晶を搭載した17.3型のゲーミングノートPCです。
国内で販売されているモデルは下記の3モデルで、少しややこしいですが、「YE」がRTX 3080 Tiを搭載したモデル、「5」という数字がつくと、DDR5の次世代メモリを搭載したモデルとなります。
価格は28万円台~44万円台(税込)と幅広いですが、最も低いモデルでも、これほどのスペックで約28万円台ならむしろ安く感じます。
AORUS 17 YE5 | AORUS 17 XE4 | AORUS 17 XE5 | |
CPU | Core i9-12900H Core i7-12700H |
Core i7-12700H | Core i7-12700H |
GPU | GeForce RTX 3080 Ti Laptop 16GB |
GeForce RTX 3070 Ti Laptop 16GB | |
液晶 | 17.3型 FHD 非光沢 360Hz | ||
メモリ | 32 GB(DDR5-4800Hz) | 16 GB(DDR4-3200Hz) | 16 GB(DDR5-4800Hz) |
SSD | 1TB PCIe Gen4 SSD | ||
重量 | 本体約2.7kg | ||
価格 | 44万円台~ | 28万円台~(税込) | 40万円台~(税込) |
ゲーミングPCなのに落ち着いたデザイン
AORUS 17は、17.3型のゲーミングノートにしては、マットブラックの落ち着いた雰囲気に、キーボードのRGBライティングと白く光る背面のAORUSロゴがゲーマーの心をくすぐるデザインです。派手過ぎず、普段使いにも適した外観だと思います。
超高性能液晶でゲームが快適
AORUS 17は、現状最速クラスといえる、超高速360Hz駆動の液晶を搭載し、17.3型の大画面にわずか3mmの狭額縁ベゼルで映像が見やすく、さらには低遅延(※当サイト調べ)という、ゲーミングノートの中ではトップクラスの液晶を搭載しています。
実際にFPSや格闘ゲームなどをプレイしてみましたが、残像感が非常に少ないので敵が視認しやすく、低遅延でストレスなくゲームがプレイできました。特に競技性の高いeスポーツタイトルでは優位な環境でゲームを進めることができます。
また、環境に応じて画面の明るさを自動で調整する自動調光機能でゲーマーの目を保護してくれたりと高機能です。sRGBカバー率液99.3%と色域も広めの液晶なので、クリエイティブな作業にも使えると思います。
強力な冷却機能
AORUS 17は、最新の「WINDFORCE Infinity全銅製冷却システム」により、非常に高い冷却性能を実現しています。CPUとGPUともに上位のパーツを使用しているにも関わらず、内部は2基のファンと5本のヒートパイプで内部を効率よく冷却しています。
また、背面2か所、側面2か所の計4か所の排気口から排熱しています。高負荷なゲーム中やエンコード中でも温度は高くなり過ぎず、PC表面の温度も低く保っており、優れた冷却性能だと言えます。
ついに日本語配列キーボードを採用
AORUS 17は、これまで英語配列のキーボードを搭載していましたが、2022年モデルからついに、日本語配列キーボードを搭載するようになりました。
また、1677万色のRGBライティングに、Nキーロールオーバーアンチゴーストに対応し、キーごとのマクロ機能もあります。
実際にこのキーボードでゲームをしてみましたが、応答速度が速く、操作性もなかなか良いです。別途ゲーミングキーボードを用意する必要はないでしょう。
各用途の快適度
GIGABYTE AORUS 17の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 視野角も広く、見やすい液晶です。処理性能も十分なので、快適に使用できます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 見やすい画面で、スピーカー音も比較的良く、快適に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 第12世代 Core i7/i9 Hシリーズを搭載し、Lightroom Classic CCを使用したRAW現像が非常に速いです。液晶の色域も広めです。ただし、DTP用途の場合はAdobe RGBカバー率が100%に近い外部ディスプレイを用意したほうがいいです。 |
動画編集 | ◎ | CPU、GPUの性能が高く、快適に動画編集ができます。色域も十分広いです。ただし、DCI-P3ほどの色域ではありません。 |
ゲーム | ◎ | RTX 3080TiまたはRTX 3070Tiに、360Hz駆動のディスプレイを搭載し、快適にゲームができるでしょう。 |
ディスプレイのチェック
AORUS 17のディスプレイのチェックです。パネルは、「LQ173M1JW12」でした。
360Hz駆動のFHD液晶です。広めの色域で、フリッカーも発生していないので、見やすいです。遅延や残像も少なく、動きの激しいゲームでも快適にプレイすることができます。最大輝度は、当サイトの計測では303cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 99.3% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75.8% |
Adobe RGBカバー率 | 75.9% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約20msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は非常に少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は360Hzと単位時間当たり6倍のフレームが表示されているのに2フレーム前までしか残像がないので、残像は非常に少ないと言えます。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは縦横:約18mm、キーストロークは約1.7mmです。
最新モデルで日本語キーボードを搭載するようになったのは嬉しいです。
キートップはフラットで打鍵感は柔らかく、打ちやすいキーボードだと思います。キーストロークが浅いので押し間違いが起こりやすいかもしれませんが、慣れれば問題ないと思います。Nキーロールオーバーアンチゴーストに対応し、速度が求められるようなゲームのしやすいキーボードだと思います。
また、標準的な4列テンキーもついており、クリエイター向けソフトのショートカットキーなどにも使いやすいです。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。
1677万色のRGBライティングに対応しています。発光パターンは「GIGABYTE CONTROL CENTER」の「RGB FUSION」から行います。暗い部屋でもキーが見えて、気分も盛り上げてくれます。キーごとに色を変更することはできません。
パフォーマンスのチェック
AORUS 17では、下の画像のように動作モードを選択することができます。ここでは、「Gaming Mode」と「Turbo Mode」でベンチマークを計測しています。
ただ、「Turbo Mode」だと、常時ファンが最大で稼働するので冷却性能は上がりますが、その分うるさいのであまり実用的ではありません。
なお、外部GPUと映像ポートを直結する「ディスクリートモード」は搭載されていませんでした。
CPUにはCore i7-12700Hを搭載していますが、PL1の値を確認したところ、「Gaming Mode」では55W、「Turbo Mode」だと70Wになっていました。
CPU
AORUS 17のCPUにはCore i9-12900HまたはCore i7-12700Hを搭載したモデルが用意されています。
レビュー機ではCore i7-12700Hを搭載しており、CINEBENCH R23のマルチコアのスコアは下記の通りです。マルチコア、シングルコアともに非常に高いです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリは最新のDDR5-4800に対応しており、帯域が広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスには、ゲーミングノートPCではハイクラスに位置するGeForce RTX 3080Ti Laptop、もしくはGeForce RTX 3070Ti Laptopを搭載しています。メーカーによって設定された実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、130Wとやや高めの設定値です。
ベンチマークの結果は以下の通りで、ゲーミングノートPCとしては高いスコアが出ていました。eスポーツから、重い部類のゲームまで、多くのゲームを高いレベルでプレイするのに適しています。
なお、動作モードを「Turbo Mode」にしても、グラフィックススコアはそれほど差がありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070Ti Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどに変化はありませんでした。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし計測したフレームレートを掲載します。
「Turbo Mode」だと動作音がうるさく実用的ではなかったので、今回は、「Gaming Mode」で計測しています。なお、ここ最近、このPCに限らず、一部のゲームが60 fpsで固定されてしまうという現象が起きています。その場合、今確認出来ている限りでは、リフレッシュレートを60Hzに下げるか、ボーダーレス表示にしないと改善されません。そのため一部のゲームは、60Hzにするかボーダーレス表示にして計測しています。
各ゲームの平均フレームレート
いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
高いグラフィックス性能を備えているので、重い部類のゲームでも、高画質設定で快適にプレイすることができます。レイトレーシングをONにしたさらに高い負荷環境でも、DLSS機能と併用することで60 fps以上で快適にプレイできます。
なお、テストしたレビュー機では、フォートナイトとVALORANTでは液晶のリフレッシュレートを60Hzに落とさないと、60 fps固定になってしまい、APEXとPUBGではボーダーレスフルスクリーン表示にしないと60fps固定を解除できないという現象が起きていました。NVIDIAのドライバーなどで、この不具合が解消されることを期待しています。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 130 fps |
高 | 92 fps | |
ウルトラ | 78 fps(DLSS:自動 95 fps) | |
レイトレ:中 | 63 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 60 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
低 | オフ | オフ | 122 fps |
高 | オフ | オフ | 108 fps | |
最大 | オフ | オフ | 79 fps | |
オフ | 高性能 | 99 fps | ||
最大 | 高性能 | 71 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 198 fps |
高 | 139 fps | |
エクストリーム | 90 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 176 fps |
高 | 114 fps | |
ウルトラ | 93 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 161 fps |
標準品質 | 133 fps | |
高品質 | 103 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 163 fps |
高 | 130 fps | |
ウルトラ | 112 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最低 | オフ | 171 fps |
中 | オフ | 143 fps | |
最高 | オフ | 128 fps | |
クオリティ | 147 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 195 fps |
高(ノート) | 174 fps | |
最高品質 | 152 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 233 fps |
高設定 | 159 fps | |
最高設定 | 107 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 287 fps |
高設定 | 195 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 343 fps |
高設定 | 312 fps |
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 308 fps |
中型 | 286 fps | |
ウルトラ | 274 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
ここでは、「Gaming Mode」で計測を行っています。いずれのソフトも高速でした。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
Thunderbolt4のポートを搭載しています。Power Delivery機能については、今回試した限りでは、90W以上の充電器が使えました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― |
90W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できていました。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.7kg」と記載されています。実測値は、以下の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。17インチクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の重さだと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.631kg |
ACアダプター | 0.695kg |
バッテリー駆動時間のチェック
GIGABYTE AORUS 17のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、99Whでした。
今回はベンチマークによるバッテリー駆動時間の計測は行っていません。動画の再生時間は以下の通りです。高性能なパーツを搭載しているので、バッテリー駆動時間はそれほど長くありません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約6.0時間 |
(2) 動画再生時 | 6時間14分 |
(3) PCMark 10 Gaming | ー |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
液晶上部には、HD画質のWebカメラがあります。Windows Hello 顔認証に対応しています。
実際に撮影した画像がこちらです。やや青みの強い画像になっています。
スピーカー
スピーカーは背面にあります(2W×2)。音質は、ノートPC基準で10点満点で採点すると6点くらいで(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)、普通のスピーカーよりはやや良いと思います。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。
ここでは、「Gaming Mode」と「Turbo Mode」でベンチマークを計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「Gaming Mode」では、CPU電力は55W前後を維持し、CPU温度は70℃後半と問題ない温度です。
「Turbo Mode」では、CPU電力が70W前後と高くなりますが、ファンも最大で稼働するので、CPU温度はこちらも70℃後半と問題ない温度です。むしろ「Gaming Mode」より少し低くなっています。冷却性能は優秀だと思います。
- Gaming Mode
- Turbo Mode
FF15ベンチ実行時の温度
下図は、ゲーム時のGPU温度の詳細です。
「Gaming Mode」では、CPU温度は86℃前後、GPU温度はピーク値で約79℃となっています。「Turbo Mode」モードでは、CPU温度は80℃から90℃前半とやや高め、GPU温度は70℃前半と低くなっています。
「Turbo Mode」の冷却性能は強力ですが、音もうるさいので、ゲーム中は「Gaming Mode」での運用が最適だと思います。
- Gaming Mode
- Turbo Mode
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「Gaming Mode」モードでもやや高めの騒音値ですが、「Turbo Mode」だとファンが最大で回転するため、さらに高くなります。かなりうるさく感じるので、「Turbo Mode」は急いで冷却したい時に使うのがいいと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
高性能パーツを搭載していますが、表面温度はそこまで高くなっていませんでした。特にパームレストは、温度がほとんど変化しておらず(むしろ冷たくなっているとさえ感じる)、ゲームを長時間プレイするような場合でも、不快感はありません。ファンが最大で稼働する「Turbo Mode」では、さらに表面温度は低くなります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高性能なパーツを搭載しているので高めの消費電力です。アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
ゲーミングノートPCにしては落ち着いたデザインです。レーシングカーにインスパイアされたデザインだそうです。ベゼル枠が狭いので画面が見やすいです。
天板のロゴマークは電源を入れると白色に点灯します。
閉じた状態です。厚みは、24~27mmです。
背面はアクセントにオレンジの模様が入っています。
側面のポート類です。右側面には、Thunderbolt 4(Type-C)、USB 3.2。左側面には、USB3.2 、mini DP、HDMI、LAN(最大2.5GBASE-T)を備えています。SDカードスロットはありません。
右側に電源ポートがあるので、マウスを操作するときに気になりそうでしたが、コネクタがL字になっているので、そこまで気にはなりませんでした。
液晶が開く最大の角度は、ご覧の通りです。
ヒンジの動きが滑らかで、本体側を支えなくても開閉できます。
底面はご覧の通りです。ここにもデザインへのこだわりが見えます。メッシュ部分が大きく取られています。2基のファンと、5本のヒートパイプで冷却しています。
スペックの割にACアダプターは薄型です。その分高負荷時は熱を持つので、置く場所には注意した方がいいと思います。
ACアダプターの容量は240Wです。
外箱と本体です。
まとめ
以上が、GIGABYTE AORUS 17のレビューです。
インテル第12世代Core i7/i9 Hシリーズに、最大でGeForce RTX 3080 Tiのグラフィックス、360Hz液晶を搭載した17.3型のゲーミングノートPCです。冷却性能も高く、ゲーミング性能はトップクラスです。
360Hz液晶を活かした、競技性の高いFPSや格闘ゲームなどのeスポーツタイトルが快適にプレイできますし、レイトレーシングなどの高負荷なゲームも60 fps以上出ます。
デザインも、派手過ぎない落ち着いたデザインで個人的にはグッドです。
ただし、冷却性能が高い分、騒音値も高いです。ただ、FPSやTPSのゲームをするような方は、ヘッドホンを付ける方が多いと思うので、そういった方はほぼ気にならないでしょう。
トップクラスのゲーミング性能
GIGABYTE AORUS 17 XE5-73JP534SH
特徴
- 最大Core i9-12900H + RTX 3080Ti
- 360Hz駆動+17.3型大画面+低遅延の液晶
- 落ち着いたデザイン
こんなあなたに
- ノートで、最高のゲーミング環境を手に入れたい方
- 競技性の高いゲームで勝ち続けたい方
- 3DCGなど高負荷のクリエイティブ作業を行う方
- 価格28万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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