※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

GIGABYTE AERO 15 Classic-XAの実機レビュー

更新日:2019年7月13日
CPU Core i7-9750H
GPU RTX 2070 Max-Q
メモリ 8~16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢 240Hz
UHD 非光沢 広色域
質量 ~約2.0kg
バッテリー 94.24Wh
価格[税別] 33万円台~

軽量・コンパクトなゲーミングノートPC

AERO 15 Classic-XAは、軽量・薄型・コンパクトなゲーミングノートです。しかも、GeForce RTX 2070 Max-Qとグラフィック性能も高いです。

特に液晶の品質が良く、240Hzに対応したIGZOパネル液晶、またはAdobe RGB 100%に対応した4K-UHD液晶のモデルがあります。今回は、IGZOパネルでレビューしていますが、とても品質の高い液晶でした。

また、バッテリー容量も多く、バッテリー状態で普通の仕事やクリエイティブワークをする方にもいいと思います。

なお、パソコンショップ アークならメモリやストレージのカスタマイズも可能です。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce RTX 2070 Max-Q、512GB SSD、FHD 240Hz液晶

目次

お忙しい方は、「AERO 15 Classicの特徴」のみお読みください。

AERO 15 Classicの特徴

軽量・コンパクトなゲーミングノートPC

AERO 15 Classic-XAは、軽量・薄型・コンパクトで、持ち運びに便利なゲーミングノートです。質量はわずか2.0kg、薄さは18.9mmで、狭額ベゼルを採用することでボディサイズも小さくなっています。モバイルノートのような感覚で、外に持ち出すことが可能です。

非常に軽量
ゲーミングPCとしてはかなり薄型
狭額ベゼルを採用しコンパクト

 

軽量なだけでなくバッテリー容量も多い

AERO 15 Classic-XAは、バッテリー容量も多く、94.24Whも搭載しています。ゲームをするとさすがに1~2時間程度しかバッテリーはもちませんが、軽めのクリエイティブワークをする場合なら割ともつと思います。当サイトによる計測値は「バッテリー駆動時間のチェック」をご覧ください。

 

シャープ IGZO 240Hz と Adobe RGB 100% 4K液晶あり

AERO 15 Classic-XAは、ゲーマー向けの「シャープ IGZO FHD 240Hz液晶」と、クリエイター向けの「AUO 4K-UHD Adobe RGB 100%液晶」を搭載したモデルがあり、どちらも優れた仕様です。今回はシャープのIGZOパネルを使いましたが、240Hzと高リフレッシュレートで、残像や遅延も少なく非常に優秀でした。

液晶が優秀

 

AI によりCPU、GPU、ファンなどを最適化

AERO 15 Classic-XAは、「Microsoft Azure AI」を活用し、アプリケーション毎に最適なCPUクロック、GPUクロック、ファン速度などを自動的に設定する機能を持っています。利用中のCPUやGPUの動作クロックなどの動作状況を定期的にAIサーバーへ送り、AIで情報が解析・学習され、各アプリケーション毎に最適なセッティングが自動で行われることで、ゲームのフレームレートなどが向上します。テスト結果は後述しますが、フレームレートが微増するゲームもありました。

Azure AIの設定画面

 

英語キーボードのみ

本製品は、英語キーボードのみとなっています。日本語キーボードに慣れている方は、特殊キーの配置が大分異なるのでご注意下さい。ただ、クリエイターなどは英語キーボードのほうがショートカットが使いやすかったりします。

英語キーボード

 

AERO 15 Classicのモデル一覧

AERO 15 Classicは、グラフィックスや液晶の違いによって、下表のようなモデルがラインナップされています。今回レビューしているのは、RTX 2070 Max-Qを搭載した「AERO 15 Classic-XA」となります。

AERO 15シリーズの違い
  AERO 15 Classic-YA AERO 15 Classic-XA
CPU Core i9-9980HK
Core i7-9750H
Core i7-9750H
液晶 SHARP IGZO FHD 240Hz
AUO UHD Adobe RGB 100%
グラフィックス RTX 2080 Max-Q RTX 2070 Max-Q
  AERO 15 Classic-WA AERO 15 Classic-SA
CPU Core i7-9750H
液晶 LG FHD 144Hz
AUO UHD Adobe RGB 100%
LG FHD 144Hz
グラフィックス RTX 2060 GTX 1660 Ti

 

保証は2年

ギガバイトは、日本ではメーカー直販サイトが存在せず、ネットではAmazonから購入することになります。Amazonのサイトを確認すると、メーカー保証は2年となっています。3年や5年に延長することはできません。また、バッテリーや、アダプターの保証は1年間のみとなります。

電話対応日時は、月曜日~金曜日までの午前10時から午後6時までとなっており、土日祝日のサポートは受け付けていません。

 

ゲームベンチマーク

AERO 15 Classic-XAで計測したゲームのベンチマークスコアを掲載します。

同等スペックのPCと比較した場合、ゲームによってはやや低めのスコアではありましたが、最高設定でも60 fps前後の平均フレームレートが出ています。低設定にすれば100fps以上のフレームレートを出すことも可能です。

また、AIをオフにしたときとオンにしたときのスコアを掲載していますが、オンにすることで、平均フレームレートが微増するゲームもありました。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
  AI ON AI OFF
1920x1080 軽量品質 104 fps 101 fps
標準品質 84 fps 84 fps
高品質 66 fps 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 66 fps [レビュー機で計測]
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
  AI ON AI OFF
1920x1080 最低 92 fps 89 fps
73 fps 73 fps
最高 65 fps 65 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 65 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 41 fps
GTX 1050Ti 30 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
  AI ON AI OFF
1920x1080 標準(ノート) 131 fps 132 fps
高(ノート) 118 fps 115 fps
最高品質 98 fps 96 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 63 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
  AI ON AI OFF
1920x1080 低品質 90 fps 90 fps
高品質 77 fps 74 fps
最高品質 71 fps 67 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 71 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 51 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
  AI ON AI OFF
1920x1080 最高品質 19035 18615
※約5500で60fps

 

本製品のGeForce RTX2070 Max-Qのスペックは次の通りです。通常のノート用GeForce RTX2070よりも、GPU ClockやBoost Clockがやや低めになっています。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

前述しましたが、シャープのIGZOパネルを搭載しており、型番は「LQ156M1JW03」でした。240Hzもの高リフレッシュレート液晶で、視野角も良く、その他の特性も優秀でした。最大輝度に関しては、当サイトによる計測では、270cd/m2と普通でした。詳細は以下のタブをクリックして下さい。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや寒色系の画面であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

ただし、GIGABYTE CONTROL CENTERから色温度を変更することが可能です。

Color Gerent

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではAdobe RGBカバー率は97.2%でした。sRGB環境で作業するWeb系クリエイターにもちょうどいい色域だと思います。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

ゲームをするにあたって重要な表示遅延も計測しました。キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約30msでした。なおこれは、液晶の遅延だけでなく、PC全体の遅延となります。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、ノートPCにしては、遅延は少ないと思います。

 

残像

本製品の残像は少ないと思います。普通のノートPCは60Hzで2フレームほど残像が映っていますが、本製品は240Hzで2フレームほどしか残像がありません。単純に考えると普通のノートPCの4分の1の残像表示時間です。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは約18.5×18.5mm、キーストロークは約1.5mmとなっており十分な数値でしょう。キートップはやや湾曲しており、比較的押しやすいです。

80のキーを同時に押しても読み取れるNキーロールオーバーにも対応しています。

ただし、英語キーボードのみです。日本語キーボードとは配列やEnterキーの形などが異なるためご注意下さい。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

1677万色のバックライトキーボードも搭載し、GIGABYTE RGB Keyboard Fusionのソフトウェアから色やアニメーションの制御を行うことが可能です。

GIGABYTE RGB Keyboard Fusion

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

ゲーミングノートPCとしては標準的な性能の「Core i7-9750H」を搭載しています。AORUS 15よりもベンチマークスコアがやや低めに出ていましたが、十分高速です。

なお、CINEBENCH R20に関しては、AIをオンにするよりもオフにしたほうが高いスコアが出ました。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H(AIオン)
Core i7-9750H(AIオフ)
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2499 [AORUS 15で計測]
Core i7-9750H
AIオフ
2302 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H
AIオン
2007 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

ゲーミングノートの中では、高い性能のGeForce RTX 2070 Max-Qを搭載しています。ノートPCとしては高めの性能です。こちらはAIをオンにしたほうが飛躍的にスコアが伸びました。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2070 Max-Q(AIオン)

GeForce RTX 2070 Max-Q(AIオフ)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q
AIオン
6616 [レビュー機で計測]
デスクトップ用GTX 1660Ti 6064
ノート用RTX 2060 5654
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用RTX 2070 Max-Q
AIオフ
5617 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1650 3332
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 2861 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。SDカードスロットはUHS-IIに対応しており、高速でした。

  • SPECviewperf 13
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2070 Max-Q(AIオン)
GeForce RTX 2070 Max-Q(AIオフ)
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大300MB/sのUHS-IIのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
89秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-9750H/16GB
RTX 2060
41秒
Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
46秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 17分12秒
NVENCでエンコード (※2) 省略
QSVでエンコード (※3) 省略
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 17分12秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

AERO 15 Classic-XAの質量のチェックです。

メーカー仕様値では、最大 約2.0kgとなっています。当サイトで計測した質量は次の通りで、仕様値よりもやや重かったです。ACアダプターの質量は普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.132kg
ACアダプター 840g

 

バッテリー駆動時間のチェック

AERO 15 Classic-XAのバッテリー駆動時間チェックです。

バッテリー容量は、94.24Whと大容量です。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能CPUおよびグラフィックスを搭載している割には長い駆動時間だと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) 動画再生時 6時間11分
(3) PCMark 8 Work テスト 4時間36分
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間33分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(標準品質(デスク)、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、温度が高いと、パーツの寿命や、動作の安定性に影響が出ます。

CPUおよびGPU温度はやや高めです。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80度前後で推移しており、やや高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。80℃台で推移しており、やや高めの温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし表面温度が高いと、作業中に手のひらが熱くなり不快になります。

負荷をかけると右の手の平(右パームレスト)あたりが暖かくなり、やや不快感があります。左手側はそうでもありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーミングノートなので、一般的なノートPCよりも高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

AERO 15 Classicの外観のチェックです。

ボディは、アルミ合金をCNC加工しており、剛性が高く、見た目も高級感があります。また、パームレストを支えることなく、片手のみで液晶を開閉できます。

 

天板は、下部に繊維風の模様のアクセントが入っています。

 

Webカメラはヒンジ部分に搭載されています。テレビ会議などをすると、見上げるようなアングルになってしまいます。

 

スピーカーは底面にあります。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

側面のポート類です。フルサイズのUHS-Ⅱに対応したSDカードスロットに、USB Type-C、HDMIなど、ポート類は揃っています。USB Type-Cは、Thunderbolt 3、映像出力にも対応しています。

 

SDカード挿入時は、出っ張りがあります。このままカバンに入れるとSDカードが折れかねないので、ご注意下さい。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面はフラットです。いくつかのネジの上にシールが貼られており、ネジを取るには、このシールをドライバーで突き破る必要があります。シールを破るとサポート対象外になると思うのでご注意下さい。

 

ACアダプターは普通の大きさです。

 

ACアダプターの容量は230Wです。

 

まとめ

以上が、AERO 15 Classic-XAのレビューです。

軽量・薄型・コンパクトなボディで、持ち運びに便利なゲーミングノートです。その上、Core i7-9750Hに、GeForce RTX 2070 Max-Qの構成となっており、スペックも高めです。同等構成のPCよりも、若干ベンチマークスコアは低めかなと思いますが、それでも高いフレームレートが出ています。

さらに特徴的なのは、IGZO 240Hz液晶、またはAdobe RGB 100%の4K液晶を選択できる点で、どちらも非常に優秀な性能です。ゲーマーでもクリエイターでも満足できる液晶だと思います。

AIをオンにすると劇的にパフォーマンスが改善するケースもあるので、色々設定を試してみるといいでしょう。

ただ、騒音値は他のゲーミングノートPCよりやや高めです。

 

 

関連ページ