GIGABYTE AORUS 17(17-YA)の実機レビュー

更新日:2019年12月14日
CPU Core i9-9980HK
Core i7-9750H
GPU GeForce RTX 2080
メモリ 32GB~64GB
ストレージ PCIe SSD+2TB HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 FHD 240Hz 非光沢
質量 約3.75kg
バッテリー 94Wh
価格[税込] 50万円台~
240Hzの高級ハイエンドゲーミングノート

AORUS 17は、ノートPC用CPU最上位の「Core i9-9980HK」に、ノート用グラフィックス最上位の「GeForce RTX 2080」を搭載した、17.3型のハイエンドゲーミングノートPCです。

キーボードにはOMRONメカニカルキーボードを搭載し、液晶には240Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載。

これほど高性能なパーツでも、高度な冷却技術により安定したゲーミング環境を実現する、高級ゲーミングノートPCです。

公式サイトはこちら
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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-9980HK、32GBメモリ、GeForce RTX 2080、1TB NVMe SSD + 2TB HDD

 

目次

お忙しい方は、「AORUS 17の特徴」のみお読みください。

AORUS 17の特徴

ノートPC最上位の「Core i9-9980HK」を搭載

AORUS 17は、ノート用プロセッサー最上位である8コア/16スレッド、最大5GHz駆動の「Core i9-9980HK」を搭載しています。それなりの発熱と消費電力はありますが、処理性能の高さは一目瞭然です。

CPU性能の目安 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-9980HK 3126 [レビュー機で計測]
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2716
Core i5-9300H 1880

 

最上位グラフィックス「GeForce RTX 2080」を搭載

AORUS 17は、ノート用グラフィックス最上位である「GeForce RTX 2080」を搭載しています。

また本機のグラフィック性能は他のGeForce RTX 2080搭載ノートと比較しても、一段と高く、デスクトップに引けを取らない性能です。グラフィック性能を計測する3DMark Time Spyのベンチマークスコアを比較すると、デスクトップ用とほぼ大差ないスコアでした。

グラフィックス性能の比較
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
本機のノート用RTX 2080 10432
他のノート用RTX 2080 9456
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778

 

リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

RTXシリーズであるGeForce RTX 2080なら「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」にも対応しています。

実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にしても高いフレームレートが出ていました。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 DXR オフ
190 fps
155 fps
最高 145 fps
DXR オン 141 fps
83 fps (86 fps)
最高 76 fps (80 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

240Hz駆動の高リフレッシュレート液晶搭載

AORUS 17は、240Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しているのも大きな特徴です。

実際にバトルフィールドVをプレイしてみても、映像と照準の動きの滑らかさにより、残像が少なく、素早い動作にも目が対応でき、かなりゲームがしやすくなります。

他にも、競技性の高いフォートナイトやAPEX、PUBGなどの軽いゲームなら、高リフレッシュレートで快適にプレイが可能です。

高リフレッシュレート液晶搭載でゲームが快適

 

OMRONメカニカルキーボードを搭載

AORUS 17はノートPCでありながら、日本製OMRONのメカニカルキーを搭載していることも、大きな特徴のひとつです。本機のメカニカルキーボードは、金メッキ接点と高度な設計により、耐久性と反応速度に優れています。キーボードに関しての詳しい情報はこちらを参照してください。

実際にこのキーボードでゲームをプレイしてみたところ、"カチカチ"というメカニカルキーボード特有の音がし、ノートにしては深い2.5mmのキーストロークも絶妙で、反応も良いです。確かな打鍵感と適度な反発で、打ちやすいキーボードだと思います。

ただし、英語配列キーボードのみとなっているので、日本語キーボードに慣れている方は、特殊キーの配置が大分異なるのでご注意下さい。ただ、クリエイターやゲームが主な方は、英語キーボードのほうがショートカットが使いやすかったりします。

日本製OMRONのメカニカルキーを搭載

 

スーパーカーのようなLEDライティング

AORUS 17は、スーパーカーのフロントライトとテールランプのように、正面と背面のLEDが点灯し、まるでネオンのようにきらびやかでとても綺麗です。

 

LEDの設定は「AORUS Control Center」の「Fusion」から行います。Front Left、Front Right、Light Bar、Backの全4ヶ所のカラーを変更できます。変更できるカラーは7色しかなく、パターン発光はできません。

AORUS Control Center

 

WINDFORCEテクノロジによる高い冷却性能

AORUS 17は、最新のWINDFORCE冷却テクノロジを採用し、従来モデルよりも冷却効率を37%向上しています。

実際CPUとGPUともに上位のパーツを使用しているにも関わらず、100%のCPU使用率になるエンコード中でも、GPU負荷の高いゲーム中でも、温度は高くなり過ぎず、PC表面の温度も低く保っており優れた冷却性能だと言えます。

2基のファンと5本のヒートパイプで内部を効率よく冷却

 

各用途の快適度

AORUS 17の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。キーボードもメカニカルキーボードで打ちやすく、非常に快適です。
動画鑑賞 スピーカーの音も比較的良く、液晶も見やすいです。
RAW現像
画像編集
CPU性能が高いので処理時間が速いです。色域は当サイトの計測で約99%ありWeb用の画像編集には問題なく使えそうです。DTP用には色域が足りません。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業は快適です。液晶の色域も、YouTubeなどのWeb掲載用の動画編集なら問題ないです。
ゲーム 高性能なグラフィックスに、240Hzで大画面の液晶を搭載しているので、ゲームは快適です。

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

高性能の「Core i9-9980HK」に「GeForce RTX 2080」を搭載しているので、かなり高いスコアです。他のゲーミングノートと比べても高いスコアです。デスクトップ並みの性能が出ていると思います。

重い部類のゲームでも、FHD解像度ならほとんどのゲームが最高設定で60 fpsを超えています。また、本製品は高リフレッシュレート液晶を搭載していますが、最高設定でも100 fps以上を出せるゲームが多いです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 16219 / 162 fps
標準品質 13446 / 134 fps
高品質 10335 / 103 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 103 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 94 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 74 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 140 fps
126 fps
最高 117 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 117 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 108 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 81 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2
1920x1080 パフォーマンス 125 fps
バランス 93 fps
最大 70 fps
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 190 fps
155 fps
最高 145 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 145 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 132 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 108 fps
RTX 2070 107 fps
GTX 1660Ti 84 fps
RTX 2060 78 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 21721 / 195 fps
高(ノート) 20014 / 168 fps
最高品質 17853 / 136 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 136 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 128 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 101 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 64 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 129 fps
高品質 111 fps
最高品質 99 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 99 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 93 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 56 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 低い 220 fps
高い 215 fps
ウルトラ 197 fps
最高設定でのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 197 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 172 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1660Ti 107 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 186 fps
最高設定でのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 186 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 168 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 107 fps
RTX 2060 105 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 24085(すごく快適)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

大画面で色域も広く見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では235cd/m2とやや低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み

色域は広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率99.1%、Adobe RGBカバー率は77.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が強く発色していますが、どの色もほぼ1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードには前述の通り、日本製のOMRONのメカニカルキーボードを搭載しています。

実測で、キーピッチは横:18mm、縦:18.5mm弱、キーストロークは約2.5mmとなっており、十分な数値です。メカニカル特有のカチッとしたキースイッチ感はありませんが、押し始めは適度な反発があり、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーだと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。

タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトであるRGBライティングが可能です。


AORUS 17のLEDバックライト

 

ライティングの設定も「AORUS Control Center」の「Fusion」から行います。RGBライティングはCYCLINGやWAVEなどの18種類の豊富なパターン発光から、各キーごとに好きなカラーを設定することができます。明るさは10段階で細かく調整ができます。マクロキーの設定もここから可能です。


FusionではRGBライティングやマクロキーの設定が可能

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、ノート用最上位の「Core i9-9980HK」を搭載しています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-9980HK
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3126 [レビュー機で計測]
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2716
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1387
Core i5-10210U 1272
Core i3-10110U 922
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには高性能なGeForce RTX 2080を搭載しています。スコアは、デスクトップPC用RTX 2080に匹敵するほど高いです。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

デスクトップ用 GeForce RTX 2080
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
ノート用RTX 2080 10432 [レビュー機で計測]
ノート用RTX 2080 9456 [他の機種で計測]
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 7216
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1650 3495
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 2080の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのNVMe SSDと2TB HDDを搭載しています。非常に高速で大容量なのでストレスはありません。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3054 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2080
3DMark
~ グラフィック(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2080

 

実際のソフトで計測した処理時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 13分30秒
NVENCでエンコード (※2) 56秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間(ノート用CPUで比較)
Core i9-9980HK 11分37秒 [他の機種で計測]
13分30秒 [レビュー機で計測]
Core i9-9880H 13分53秒
Core i7-9750H 14分36秒
Core i5-9300H 20分46秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は94Whです。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているにしては、駆動時間は長い方です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) MobileMark 2014測定方法
(2) 動画再生時 2時間26分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間54分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

また、AORUS 17は「AORUS Control Center」からファン速度を切り替えることができます。以下は全てデフォルトの「Normal」で計測しています。

AORUS Control Center

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はファンが稼働してるため、動作音が高めです。ファンモードを「Silent」に切り替えることによって30dBまで下がります。そのほか、エンコード時は低めですが、ゲーム動作時は高めの駆動音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

アイドル時とエンコード時は低めですが、ゲーム動作時は普通~やや高めの温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。50℃台前半で推移しており、かなり低めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃前半で推移しており、普通の温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

冷却性能が高く、本体が分厚いこともあり、高負荷時でも表面はほとんど熱くなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能パーツを使用しているため、 消費電力は非常に高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

AORUS 17の外観のチェックです。

スポーツカーをイメージしてデザインされており、黒を基調とした筐体に正面のLEDと背面のLEDが車のライトの様でかっこいいです。


 

天板です。AORUSのロゴは電源を入れると白く光ります。

 

ヒンジ部分の構造は太く頑丈な作りです。

 

電源ボタンです。

 

液晶下部にHDカメラを内蔵しています。

 

スピーカーはキーボード上に2つ、背面にサブウーファーが内蔵されています。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

インターフェイスにはUSB Type-C、Thunderbolt 3、フルサイズUSB、HDMI、SDカードリーダーなどがあり、主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。メッシュ部分が羽のように広がっており、底面のデザインも抜かりないです。

 

2基の冷却ファンと5本のヒートパイプで内部を効率的に排熱します。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

ACアダプターは2つ必要でかなり場所を取ります。

 

ACアダプターの詳細です。330W×2の合計660Wになります。

 

まとめ

以上が、AORUS 17のレビューです。

ノートPC用CPU最上位の「Core i9-9980HK」に、ノート用グラフィックス最上位の「GeForce RTX 2080」を搭載し、本機でのスコアは他の「GeForce RTX 2080」搭載ノートよりも高く、デスクトップに並ぶ性能です。

メカニカルキーボードも英語配列のみですが、ゲームがしやすく、純日本製で耐久性と品質に優れており、安心して使っていけると思います。

これらの高性能パーツを安定して動作させるほどの冷却性にも優れており、据え置きでも長く使っていけるゲーミングノートだと思います。

 

240Hzの高級ハイエンドゲーミングノート

GIGABYTE AORUS 17(17-YA)

特徴

  • ノート用CPU最上位「Core i9-9980HK」を搭載
  • ノート用GPU最上位「RTX 2080」を搭載
  • 240Hzの高リフレッシュレート液晶搭載
  • 純日本製のOMRONメカニカルキーボード搭載

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