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レッド・デッド・リデンプション2 のベンチマークとおすすめゲーミングPC
目次
PC版「レッド・デッド・リデンプション2」とは
大幅強化されたアップグレード版
1899年の西部開拓時代末期のアメリカを舞台とした、オープンワールドアクションアドベンチャー
『レッド・デッド・リデンプション2(RDR2)』のPC版が11月5日に発売となりました。既に昨年の10月にPS4で発売されているタイトルですが、今回のPC版ではグラフィック、技術、パフォーマンス、追加要素など大幅な強化が施されている、アップグレード版となります。
主なアップグレード内容としては、4K以上の高解像度に加え、高コントラストのHDRサポート、さらにはマルチモニター、ワイドスクリーン、高速リフレッシュレートなどの高性能ディスプレイへの対応です。高解像度でリブートされる本作の美しい世界観はPC版でないと体験できません。
その分、高性能なグラフィックカードを搭載していないと、快適に動作するのも難しいくらい負荷の高いタイトルです。現在発売されているPCゲームの中でもトップクラスの重さです。
PC版「レッド・デッド・リデンプション2」は、Rockstar Games Launcherのほか、Epic Gamesストアなどで発売中です。ただし、STEAM版だけは12月6日に発売となりますのでご注意ください。
STEAM版を待っているという方は、本記事のベンチマーク結果を動作環境の参考にどうぞ。
アーサー・モーガンという男
まず筆者は前作は未プレイで、このシリーズ自体初プレイです。「レッド・デッド・リデンプション2」はその名の通り2作目なのですが、話の筋からすると、本作で描かれるのは前作よりも過去の話。直接的な繋がりはないにせよ、それでも初見にはちょっとストーリーが分かりづらいです。
本作の主人公はギャングのリーダー「ダッチ」の部下の「アーサー・モーガン」。この男が渋くてかっこいい。西部劇といえば早撃ちガンマンや保安官、カウボーイなどのヒーロー的存在を思い浮かべますが、この男「アーサー・モーガン」は喧嘩もするし、平気で人も始末するギャングの一味。
何やら大掛かりな強盗に失敗した後、一味は逃亡生活を送っており、この荒れた土地で生き延びるために、プレイヤーは無法者「アーサー・モーガン」として世界を駆けまわることになります。
まずシーンひとつひとつに映画のワンカットのようなこだわりを感じられ、HDRが映えるような、明暗差の強い映像が多いです。さらに高解像度環境なら、フォトモードで映画さながらのワンショットも撮れることでしょう。
広大な大自然を自由に駆けまわる
チュートリアルではストーリー字幕も同時に入ってくるので、序盤の情報量はかなり多いです。操作方法は複雑で、慣れるまで多少時間がかかります。ストーリーはGTAと同じミッション形式で進行し、途中に狩りや採集、強盗などプレイヤーの自由に行動ができます。
グラフィックは最高設定だとかなり綺麗です。何より雪山、草原、荒野、川といった自然の表現が美しく、これに高解像度でHDRが加わると、もはや映画の世界でしょう。大自然広がる広大なマップを馬と駆けまわっているだけで楽しくなってきます。
リアルタイムレイトレーシングに対応していないのが惜しまれますが、ただでさえ負荷の高いオープンワールドなので、これ以上は現在のハイエンドGPUでも追いつかないのではないでしょうか。
本作は既に1年前に発売されているタイトルなので、PS4版で既にクリアしている方も多いとは思います。このシリーズのファンの方は、高性能ゲーミング環境を揃えて、今一度美麗なPC版「レッド・デッド・リデンプション2」をプレイしてみてはいかがでしょうか。
レッド・デッド・リデンプション2のベンチマーク
レッド・デッド・リデンプション2の動作環境(必要スペック)
公式ページにて公開されているPC動作環境は以下の通りです。求められる推奨動作環境のグラフィックカードはGTX 1060 6GBと意外と高くはありません。しかし、ベンチマークを試してみたところ、このレベルのグラフィックスでは、かなりグラフィック設定を下げる必要があります。
また、ゲーム自体の容量も多く、今後アップデートで増えていくことを考えると、120GB以上の空き容量を確保しておく必要があるのでご注意ください。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
OS |
Windows 7 - Service Pack 1 | Windows 10 - April 2018 Update |
CPU | Intel Core i5-2500K AMD FX-6300 |
Intel Core i7-4770K AMD Ryzen 5 1500X |
GPU | Nvidia GeForce GTX 770 2GB AMD Radeon R9 280 3GB |
Nvidia GeForce GTX 1060 6GB AMD Radeon RX 480 4GB |
メモリ | 8GB | 12GB |
HDD容量 | 150 GB以上 |
レッド・デッド・リデンプション2のグラフィック設定画面
レッド・デッド・リデンプション2のグラフィック設定画面は下記の通りです。基本的なグラフィック設定ではテクスチャやシャドウ、鏡や水の精密度を調整できます。高度なグラフィック設定では、近距離・遠距離ボリューム効果の解像度、反射屈折の精密度など細かい調整も可能となっています。
グラフィックプリセットは一番上の「精密度プリセットレベル」という項目で、10段階で調整ができ、一番左の0が最低、中間の5がデフォルト設定、一番右の10が最高設定となっています。この範囲内で搭載されているグラフィックメモリ容量に応じて、自動でグラフィック設定を調整してくれます。
便利なことに、コントローラーはXBOXコントローラーだけでなく、PS4コントローラーにも対応しており、ボタン表記もそれぞれ変わります。決定ボタンはAボタンもしくは×ボタン固定ですが、PS4版で既プレイの方もとっつきやすいと思います。
VulkanとDirectX 12
PC版「レッド・デッド・リデンプション2」では、高度なグラフィック設定画面でグラフィックスAPIをVulkanとDirectX 12で選択することができます。デフォルト設定ではVulkanとなっています。
下記の動画では最高設定で、VulkanとDirectX 12でどれほど平均fpsに差があるのか検証した動画です。ゲーム内ベンチマークの流れも見られるのでご覧ください。
RTX 2080TiとRTX 2080 SUPERで検証してみたところ、Vulkanの方が大きく勝っています。また実際にプレイしていてもVulkanの方が安定していると感じたので、特に理由がなければデフォルトのVulkanのままで問題ないです。もしもバグやクラッシュが多発した場合は、一度DirectX 12に切り替えてみると、解決するかもしれません。
グラフィック設定による画質の違い
グラフィックプリセット低設定と最高設定の画質の違いです。低設定は全体的にのっぺりしており、テクスチャも荒いです。PC版をプレイするからには、最高設定を目指したいところ。
レッド・デッド・リデンプション2のベンチマーク結果
ベンチマーク計測でのグラフィック設定について
前述の通り、PC版「レッド・デッド・リデンプション2」のプリセット設定は、搭載されているグラフィックカード、グラフィックスメモリに応じて設定を自動で調整するため、固定された設定はありません。
なので、今回は下記の画像の通り、「最低(プリセットレベル0)」「高(プリセットレベル5)」「最高(プリセットレベル10)」設定の独自に調整したもので、ゲーム内に用意されたベンチマークで計測を行っています。
「最低」と「最高」設定だけはプリセットレベルに沿ったグラフィック設定になっていますが、「高」設定だけは毎度ブレるので、下記のように定めています。各グラフィック設定を見るにはタブをクリックしてください。また、ベンチマークでは垂直同期はオフにしています。
ベンチマーク計測で用いたグラフィックカードは、NVIDIAのデスクトップ用で、RTXシリーズ、SUPERシリーズなど、現在人気で主流のグラフィックカードで行っています。
また、ベンチマーク計測を行った時点でのゲームのバージョンは、6コアCPUでの動作の改善、マウスカーソル問題、読み込み問題、各種クラッシュの修正などの多数の問題解決が行われた、11月20日のアップデート「Ver 1.14」適用後になります。
- 最低
- 高
- 最高
解像度:1920×1080 のベンチマーク結果
フルHD(1920×1080)解像度でのベンチマーク結果です。下記の通りPC版「レッド・デッド・リデンプション2」は、かなり負荷が高いです。推奨動作環境であったGTX 1060 6GBを持ってしても、最高設定はおろか、中間の高設定ですら60 fpsを超えません。
60 fpsを超えるには高設定の場合、最低でもGTX 1660 SUPER、最高設定ならRTX 2060 SUPER以上が必要になります。
デスクトップ用 | 最低 | 高 | 最高 |
---|---|---|---|
RTX 2080Ti |
127 fps | 112 fps | 95 fps |
RTX 2080 SUPER | 123 fps | 102 pfs | 79 fps |
RTX 2080 | 122 fps | 99 fps | 77 fps |
RTX 2070 SUPER | 122 fps | 94 fps | 70 fps |
RTX 2070 | 122 fps | 85 fps | 63 fps |
RTX 2060 SUPER | 120 fps | 90 fps | 60 fps |
RTX 2060 | 113 fps | 74 fps | 54 fps |
GTX 1660Ti | 99 fps | 65 fps | 45 fps |
GTX 1660 SUPER | 95 fps | 60 fps | 44 fps |
GTX 1660 | 85 fps | 57 fps | 40 fps |
GTX 1650 SUPER | 80 fps | 51 fps | 39 fps |
GTX 1060 6GB | 65 fps | 39 fps | 33 fps |
GTX 1650 | 60 fps | 36 fps | 30 fps |
解像度:2560×1440 のベンチマーク結果
WQHD(2560×1440)解像度でのベンチマーク結果です。最近ではフルHD以上の解像度でプレイする方も増えてきています。60fpsを超えるのは高設定の場合、RTX 2060 SUPER、最高設定ではRTX 2080以上になります。
デスクトップ用 | 最低 | 高 | 最高 |
---|---|---|---|
RTX 2080Ti |
123 fps | 95 fps | 77 fps |
RTX 2080 SUPER | 107 fps | 80 fps | 63 fps |
RTX 2080 | 105 fps | 78 fps | 62 fps |
RTX 2070 SUPER | 105 fps | 71 fps | 56 fps |
RTX 2070 | 96 fps | 65 fps | 51 fps |
RTX 2060 SUPER | 90 fps | 66 fps | 48 fps |
RTX 2060 | 80 fps | 56 fps | 43 fps |
GTX 1660Ti | 68 fps | 49 fps | 35 fps |
GTX 1660 SUPER | 67 fps | 45 fps | 34 fps |
GTX 1660 | 60 fps | 42 fps | 31 fps |
解像度:3840×2160 のベンチマーク結果
4K(3840×2160)解像度でのベンチマーク結果です。PC版でプレイするからには4Kでのプレイを目指したいところです。しかし、最上位のRTX 2080Tiでも最高設定で60 fpsを超えることはできず、安定した動作を求めるならSLI構成が必要になってくると思います。
デスクトップ用 | 最低 | 高 | 最高 |
---|---|---|---|
RTX 2080Ti |
81 fps | 60 fps | 51 fps |
RTX 2080 SUPER | 63 fps | 50 fps | 42 fps |
RTX 2080 | 62 fps | 49 fps | 41 fps |
RTX 2070 SUPER | 60 fps | 44 fps | 36 fps |
RTX 2070 | 55 fps | 39 fps | 33 fps |
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非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。
ユーザーの声を取り入れた個性的なデザインのケースに、ガラスサイドパネルと内部のLEDファンが点灯し、安い割にはデザインも良いです。
レビュー記事はこちら人気のBTOパソコンです。
エントリーモデルからハイエンドモデルまでラインナップが広く、目的に応じたスペックのPCを選びやすいです。また、いずれのモデルも比較的安いです。
レビュー記事はこちら
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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