富士通 ESPRIMO WD2/E2の実機レビュー

更新日:2020年12月14日
CPU Celeron G5905
Core i3-10100
Core i5-10500
Core i7-10700
GPU CPU内蔵
Quadro P620
GeForce GTX 1650
メモリ 4~64GB
ストレージ HDD / SSD
2nd HDD なし / HDD
価格[税込] 7万円台~
安心できるMade in JapanのタワーPC

ESPRIMO WD2/E2は、Made in Japanのタワー型のデスクトップPCです。

レノボやデルなどのメーカーではなく、富士通やNECなどのメーカーから購入したいという方に最適です。

高めの性能のCore i7-10700に、外部グラフィック、最大64GBメモリ、NVMe SSDを選択でき、処理性能も多くの方には十分でしょう。

フロント面がとてもシンプルなデザインになったのも特徴です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10700、GeForce GTX 1650、64GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ESPRIMO WD2/E2の特徴」のみお読みください。

 

ESPRIMO WD2/E2の特徴

安心の富士通製デスクトップPC

ESPRIMO WD2/E2は、富士通のセパレートタイプ(本体と液晶が分かれているタイプ)のタワー型PCです。

レノボやデルなど、海外メーカーのデスクトップパソコンのほうが安いですが、国内のパソコン業界をけん引し、官公庁や文教のクライアントPCとして多く採用されている富士通のPCのほうが安心できると考える方も多いでしょう。そういった方に、本製品はピッタリです。

製品は出雲などの国内工場で組み立てられており、品質面でも安心です。また、海外メーカーのパソコンだと最大3年保証というケースが多いですが、本製品は最大5年の保証に、比較的安い価格で加入することができ、長期間安心してパソコンを使用することができます。PCを長く使用する方に最適でしょう。

安心の富士通製

 

新しくなったPCケースデザイン

ESPRIMO WD2/E2は、PCケースが新しくなっています。フロントパネルにボタンが何もないシンプルなデザインで、どこに置いても部屋全体の雰囲気を損ねません。

新しくなったデザイン

 

ミドルクラスの性能

ESPRIMO WD2/E2は、最大でCore i7-10700の高めの性能のプロセッサーや、最大64GBの大容量メモリ、速度が速いNVMe SSDを選択することができ、多くの方にとって快適に動くスペックです。

また、エントリースペックではありますが、GeForce GTX 1650やQuadro P620の外部グラフィックスを搭載することもでき、ライトにゲームや動画編集、3D CG制作なども行うことができます。ただし、本格的なこれらの作業には、ややスペック不足です。

十分なスペック

 

クリエイティブな作業がすぐ行える環境

パソコンが詳しい方は、初期状態では色々なソフトがあまり入っていないほうがいいという方が多いと思いますが、パソコン初心者にとっては、最初からソフトが入っていたほうが、インストールする手間もなく、色々試すことが出来て楽しいのではないかと思います。 

ESPRIMO WD2/E2は、下のような初心者向けの写真編集、動画編集や、毎年使うであろう年賀状作成などのソフトが、初期状態で入っており、すぐに使うことができます。

プレインストールされているソフト(一部のみを紹介)
※ソフトは変わる可能性もあるあのでご注意下さい。

 

パフォーマンスのチェック

ESPRIMO WD2/E2のパフォーマンスのチェックです。

なお、 Core i7-10700の初期状態のPL1は65Wですが、このままだと、旧モデルのCore i7-9700よりも低い性能しか出ないこともあるので、 Core i7-10700はPL1の設定を変更している方も多いです。そこで、今回のテストでは、PL1を100Wにしたときのベンチマークスコアなども計測しました。

なお、PL1の設定変更には、「Intel Extreme Tuning Utility」を利用しています。最初、150Wまで上げてみましたがファンが爆音になったため、100Wにしてテストしました。なお、PL1の設定を変更して故障しても責任は負えません。設定変更は自己責任でお願いします。

 

CPU

CPUは、Celeron G5905の低い性能のものから、Core i7-10700の高めのものまで選択できます。Celeron G5905の性能はイマイチ分かりませんが、大分低めの性能だと思うので、よほど予算を抑えたいという方以外は、他のCPUがいいでしょう。

標準的な性能なのはCore i5-10500です。迷ったらこのCPUがいいでしょう。

動画編集や画像編集などクリエイティブな作業を行うなら、Core i7-10700がおすすめです。

Office作業、Web閲覧などしかしないなら、Core i3-10100でもいいですが、長い期間使うなら、Core i5-10500を選択しておいたほうが無難かと思います。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 3950X 9288
Ryzen 9 3900X 7188
Core i9-10900K 6275
Ryzen 7 3700X 4922
Core i7-10700K 4862
Core i7-10700 4777
4594 [PL1:100W]
3506 [PL1:65W]
Ryzen 5 3600X 3558
Ryzen 5 3600 3436
Core i5-10500 3392
Core i5-10400 3197
Ryzen 5 3500 2584
Core i3-10100 2284
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※Celeron G5905のスコアは不明です。
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-10900K 16414
Core i7-10875H
(ノートPC)
10369
Core i7-10700 9880 [PL1:100W]
8427 [PL1:65W]
Core i5-10500 8209
Ryzen 7 4700U
(ノートPC)
6499
Core i7-1165G7
(ノートPC)
4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1165G7
(ノートPC)
1447
Core i9-10900K 1384
Core i7-10875H
(ノートPC)
1306
Core i7-10700 1243 [PL1:65W]
1235 [PL1:100W]
Ryzen 7 4700U
(ノートPC)
1214
Core i5-10500 1082
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※Core i3-10100およびCeleron G5905のスコアは不明です。

 

グラフィックス

ESPRIMO WD2/E2のグラフィックスには、外部グラフィックスとして、GeForce GTX 1650とQuadro P620を選択できます。

Office作業など一般的な作業を行うなら、外部グラフィックスは不要です。

動画編集やライトなゲームなどをしたいなら、GeForce GTX 1650を選択するといいでしょう。

下のグラフはDirectXのベンチマークソフトなので、Quadro P620は低めのスコアですが、Open GLのベンチマークであれば他と比べてもっと高めのスコアになります。3D CG制作などのOpen GLソフトを使いたいなら、Quadro P620がいいでしょう。ただし、Quadroの中では性能が低めなので、用途によっては性能不足になります。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
RTX 3090 19568
RTX 3080 17064
RTX 3070 13226
RTX 2080Ti 13161
RTX 2080 SUPER 10674
RTX 2070 SUPER 9812
RTX 2060 SUPER 8475
GTX 1660Ti 6105
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3429
Quadro P620 1298
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

PC4-2666 DDR4のメモリを搭載しています。メモリの速度はご覧の通りで、比較的速いです。

Passmark Performance Test 10.0 - MEMORY MARK
~ メモリ性能の評価 ~
64GBメモリ

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した処理時間やベンチマークスコアを掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

PL1を100Wにすれば、非常に速い書き出し速度です。現像作業自体も快適に出来ます。

Core i7-10700
64GBメモリ
60秒 [PL1:100W]
74秒 [PL1:65W]
Core i9-10900K
16GBメモリ
63秒
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce RTXシリーズほどではありませんが、GeForce GTX 1650の外部グラフィックスを搭載していることにより、動画の書き出し時間も比較的速いです。エフェクトの追加などの4K動画の編集作業自体も比較的快適でした。

Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2080 SUPER
3分50秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2060 SUPER
3分56秒
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i7-10700
GeForce GTX 1650
5分54秒 [PL1:100W]
5分58秒 [PL1:65W]
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
17分33秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間(x265)

エンコードも比較的速いですが、さすがにCore i9-10900Kなどよりは遅いです。

Ryzen 9 3900X 6分34秒
Core i9-10900K 7分28秒
Core i7-10700K 8分55秒
Ryzen 7 3700X 9分00秒
Core i7-10700 10分36秒 [PL1:100W]
12分29秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 3600 11分52秒
Core i7-8700 13分32秒
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
UL Procyon - Photo Editing Benchmark
※画面をクリックすると拡大します
SPECviewperf 2020

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

ESPRIMO WD2/E2の動作音(静音性)のチェック結果です。

Core i7-10700のPL1を100Wにしたときは高い動作音です。PL1をデフォルトの65Wで使っていれば、他のデスクトップPCと同様の普通の動作音だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(PL1:65W)
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(PL1:100W)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

デフォルトのPL1:65Wの時は、70℃前後で動作しており問題ない温度です。PL1を100Wに変えたときは80℃前後になり、やや高めの温度です。

x265でエンコード中のCPU温度
PL1:65Wのときの温度
PL1:100Wのときの温度

 

外観のチェック

外観の画像を掲載します。

ボディカラーはダークシルバーですが、結構黒寄りの色です。なお、メタリックブラウンのカラーも選択できます。

 

フロントパネルを開くと、電源ボタンやUSB端子、光学ドライブなどがあります。

 

背面のインターフェースはご覧の通りです。今回、GeForce GTX 1650を搭載していますが、映像出力ポートは、DisplayPort x2、HDMI x1でした。

 

PCケースを外した時の画像です。ネジを1つ取りスライドさせるだけなので、割と簡単に外れます。

 

メモリスロットは4つです。

 

M.2 SSDの画像です。

 

グラフィックカードは薄型です。

 

光学ドライブはスリムタイプです。

 

光学ドライブの下に、2.5インチストレージがあります。

 

オプションのWQHDディスプレイ

続いて、オプション選択できるWQHDディスプレイ「VL-P27-9T3」を簡単に紹介します。

 

チルト(上下の角度調整)はもちろん、スィーベル(水平回転)、高さ調整、ピボット(画面を回転させて縦表示)も可能なスタンドを搭載しています。

 

USB-Cにも対応しており、ノートパソコンのUSB-Cポートにケーブル1本挿すだけで、外部ディスプレイへの出力、ノートPCの充電、ディスプレイに接続しているUSB機器等の使用が可能になります。ノートパソコンを持っている方の外部ディスプレイとしてもおすすめです。

 

LANポートも搭載しており、USB-Cで接続したノートPCの有線LAN接続も可能です。

 

最大輝度は、当サイトの計測では394cd/m2と高めです。 その他の詳細な特性は次の通りです。タブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.9%、Adobe RGBカバー率は77.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや暗めの発色になっていることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

画面拡大

非光沢液晶なので、映り込みは抑えられています。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカーは発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

オプションのワイヤレスキーボード、マウス

ワイヤレス・キーボード&マウスセット(FMV-WKB3A)のチェックです。

ワイヤレス・キーボードは、キーピッチが約19.0mmのフルサイズキーボードです。キーストロークは約3.0mmと深めで、しっかりとした打鍵感があり、打ちやすいです。また、テンキーも搭載されています。

キーの拡大図からも分かるように、各キーのサイドはプリズムクリアとなっています。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

ワイヤレス・マウスは、デザインはシンプルでいいですが、サイドボタンが無いのが残念です。

ワイヤレスマウス

 

まとめ

以上が、富士通 ESPRIMO WD2/E2のレビューです。

パソコンを買うなら、「やっぱり昔から国内での実績が高い富士通みたいなメーカーがいいよね」といった方に適したデスクトップパソコンです。

国内で作られており、最大5年保証まで加入できて、品質・信頼性・サポート面でも安心です。

デザインもシンプルでどこにでも設置しやすいですし、スペックも高めです。外部グラフィックスを搭載し、最適な液晶ディスプレイを使えば、動画編集、画像編集なども行えます。

ただし、本格的にゲームをしたり、3D CG制作するには、グラフィック性能がややスペック不足なので、そういったことをするのであれば、ESPRIMO WD-G/E2などのほうがいいでしょう。

 

安心できるMade in JapanのタワーPC

ESPRIMO WD2/E2

特徴

  • Made in Japanの安心感
  • シンプルなデザイン
  • スリムタワーでも外部グラフィックスを搭載可能

こんなあなたに

  • 富士通のようなメーカーからPCを買いたい
  • 性能高めのスリムタワーが欲しい
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