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サードウェーブ Lightning AV5(AMD)の実機レビュー
サイズ | ミニタワー |
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CPU | Ryzen 5 4500 |
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16 ~ 64GB |
ストレージ | 500GB ~ 2TB PCIe SSD |
価格[税込] | 10万円台~ ※ |
※2024年9月4日時点の価格
ドスパラで販売されているサードウェーブのLightning AV5は、コスパの高いデスクトップPCです。
Ryzen 5 4500+GeForce RTX 4060というスペックで、10万円台からという安さです。普段使いとしてだけでなく、ゲームや動画編集などもできるスペックです。
奥行きが短く、省スペースである点もメリットです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 5 4500、GeForce RTX 4060、16GBメモリ
目次
お忙しい方は、「Lightning AV5の特徴」のみお読みください。
Lightning AV5の特徴
Lightning AV5の位置づけ
「Lightningシリーズ」は、ゲーマー向けの「GALLERIAシリーズ」とは違う、一般向けとなるデスクトップPCです。GALLERIAに比べるとケースの内部などが安っぽく、デザインもシンプルですが、その代わり価格は安くなっています。
今回レビューするLightning AV5は、一般向けとなるデスクトップPCの中でもミニタワーサイズの製品となります。
ミニタワーデスクトップPCは、下図のように数多くのラインナップがあります。CPUは、インテル製とAMD製が選べ、性能もエントリーからハイクラスのパーツがあり、自由度が高いです。また、GeForce RTX 3050やGeForce RTX 4060といったグラフィックボードを搭載したモデルもあります。
この中で、Lightning AV5は、CPUにはAMDのRyzen 5 4500を搭載しており、CPU性能はそこまで高くはありませんが、グラボにはGeForce RTX 4060を搭載し、この中では高いグラフィック性能です。GeForce RTX 4060を搭載することで、ゲームや動画編集など、やれることの幅が広がります。
安い価格
Lightning AV5の価格は、上記の通り、10万円台となっています。ゲーミングPCのGALLERIAは、同じ構成のモデルの場合、12万円台となっているので、Lightning AV5の価格は非常に安いと言えます。
外部グラフィックスを搭載しても省スペース
Lightning AV5は、ミドルタワーより一回り小さいミニタワーケースで省スペースです。
サイズは高さ 350mm、奥行 324mm、幅 160mmと、特に奥行きが抑えられているため、デスク上などの狭い場所に設置しても、圧迫感はそれほどありません。
外観もRGBライティングが一切ないシンプルなデザインで、設置場所を選びません。ただ、その分拡張性は低いです。
パフォーマンスのチェック
Lightning AV5のパフォーマンスのチェックです。
CPU
CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。
プロセッサーには6コア12スレッドのRyzen 5 4500を搭載しています。Zen2を採用した旧世代の低価格モデルで、マルチコア、シングルコア性能は控えめのエントリークラスの性能となります。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックカードは、GeForce RTX 4060を搭載しており、3DMarkのスコアは下の通りです。
フルHD解像度でゲームをするには十分な性能です。
メモリ
メモリには、標準で16GBのDDR4-3200を搭載しており、帯域幅は普通です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージは、標準では500GBのPCIe SSDを搭載しており、速度は普通です。最大で、2TBのSSDへ変更することができます。追加のSSDやHDDを選択することはできません。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
本製品は、ミドルクラスのGeForce RTX 4060を搭載しています。
フルHD解像度であれば、APEXやPUBG、VALORANTなどの軽いゲームは、最高設定でも高いフレームレートでプレイすることが可能です。FF14やスト6などの中程度の重さのゲームでも、最高設定で高いフレームレートで快適にプレイできます。フォートナイトは、もう少しCPU性能が欲しいところです。
サイバーパンク2077などの負荷の重いゲームは、高いグラフィック設定で快適に動作しますが、ゴースト・オブ・ツシマといった負荷がかなり重いゲームでは、ある程度設定を落とすか、DLSSやフレーム生成を有効にすることで快適にプレイが可能です。
今回、CPUにはエントリークラスのRyzen 5 4500を搭載していますが、もう少し高い性能のCPUであれば、全体的にフレームレートが少し伸びるでしょう。
重い部類のゲーム
Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 非常に低い | 72 fps |
中間 | 66 fps | |
非常に高い | 58 fps(88 fps) |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(アップデート 2.1)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 101 fps |
高 | 92 fps | |
ウルトラ | 80 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 56 fps(96 fps) |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 146 fps |
標準品質 | 129 fps | |
高品質 | 93 fps |
中程度の重さのゲーム
STREET FIGHTER 6(ストリートファイター6)
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解像度 | 品質 | FIGHTING GROUND | WORLD TOUR |
1920x1080 | HIGHEST | 60 fps(最大) | 93 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低画質 | 163 fps |
高画質 | 128 fps | |
最高画質 | 113 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 118 fps |
高 | 117 fps | |
最高 | 111 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 標準品質 | 116 fps |
高品質 | 110 fps | |
最高品質 | 104 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 125 fps |
高 | 56 fps | |
最高 | 44 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離&テクスチャ:最高 |
178 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 253 fps |
高 | 228 fps | |
最高 | 178 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
最高 | 非常に低い | 173 fps |
中型 | 168 fps | |
ウルトラ | 163 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 315 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。
ソフトウェアエンコードは遅いです。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
Ryzen 5 4500のCPU温度は95℃で推移しており、高めの温度です。そのため、CPU電力も、最初は約88Wでしたが、63W辺りまで下がっています。
ゲーム時のCPU、GPU温度
続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。
ゲームの場合、CPUへの負荷は上のPrime95ほどかからないので、CPU温度は最高でも71℃と、問題ない温度です。GPU温度は85℃前後で推移しており、やや高めですが、問題ない温度です。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。
外部グラフィックスを使用しないアイドル時は、グラボのファンが停止するセミファンレス仕様なのでとても静かです。エンコード時もそれほど騒音値は上がりませんが、ゲーム時はグラボのファンが高回転するため、騒音値は高くなります。ゲームに集中できないほどではありませんが、気になる方はヘッドホンを使用するといいでしょう。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
グラボを搭載しているので、CPUのみの高性能デスクトップPCよりは高い消費電力ですが、ゲーミングPCとしては低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
シンプルなデザインのPCケースです。フロントパネルのスリット状の吸気口が特徴的です。
トップパネルはフラットです。
フロントパネルのインターフェースです。USB 2.0×2、USB 3.0×2に加え、Type-Cポートも1つ設けられています。電源を入れると、LEDが点灯します。
フロントパネルのスリット状の吸気口が大きく設けられており、奥行きが抑えられたミニタワーながらも、エアフローは良さそうです。
正面と背面の画像です。背面のインターフェースは、USB 2.0×4、USB 3.2 Gen1 Type-A×2があります。今ではあまり見かけませんが、カスタマイズから光学ドライブも内蔵することができます。
側面です。左側面には通気口があります。
底面です。インシュレーターはおそらくプラスチック製です。
内部にアクセスするには背面のネジを外す必要があります。
ケース内部のチェック
ケース内部はご覧のようになっています。
なお、以下、搭載されていたパーツを紹介しますが、毎回同じ型番のパーツが搭載されるわけではありませんので、ご注意下さい。基本的にはパーツの型名を指定することはできません。
「ASRock A520M TW」のマザーボードが搭載されていました。
CPUクーラーには純正のリテールクーラーが搭載されていました。他社製のCPUクーラーを選択することはできません。
M.2 SSDにはソリダイム製の「P41 Plus」が搭載されていました。ヒートシンクは装着されていません。他に空きのM.2スロットはありません。
グラフィックカードにはPalit製のシングルファン「GeForce RTX 4060 StormX」が搭載されていました。ブーストクロックなどは標準です。
電源ユニットです。標準では650W、カスタマイズから最大で1200Wまで選択することができます。
光学ドライブ非搭載であれば、3.5インチHDDや2.5インチSSDを増設できそうです。
フロントパネルには吸気用ケースファンが1基搭載されています。
キーボードも付属していますが、標準的なものです。
斜めから見たケース内部
斜めから見た内部はご覧のようになっています。
まとめ
以上が、Lightning AV5のレビューです。
一般向けのデスクトップPCですが、GeForce RTX 4060を搭載しており、比較的高いスペックです。
Ryzen 5 4500+GeForce RTX 4060の構成で、10万円台となっており、高コスパなのも魅力です。
ケースも、外部グラフィックスを搭載できるミニタワーにしては奥行きが抑えられているので、デスク上に設置してもあまり圧迫感を感じません。
GALLERIAのゲーミングPCとは違い、裏面配線はされておらず、外観もややチープさを感じますが、ほどよい性能のデスクトップPCを、できるだけ安く購入したい方におすすめです。
ほどよい性能で、かなり安い
Lightning AV5(AMD)
特徴
- GeForce RTX 4060を搭載
- 高いコスパ
- 省スペースなミニタワーケース
こんなあなたに
- コスパの高いデスクトップPCが欲しい方
- 比較的安くゲーミングPCを購入したい方
- 価格10万円台[税込]~
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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