THIRDWAVE F-14RP5 メモリ16GB搭載モデルの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1335U
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ 500GB ~ 2TB SSD
液晶サイズ 14型 16:9
液晶種類 1920x1080 非光沢
質量 約1.3kg
バッテリー 約6.4時間
価格[税込] 9万円台~ → 8万円台 ※

※クーポン適用時の価格(送料別)

定番スペックの持ち運べるノートPC

THIRDWAVE F-14RP5は、ドスパラで販売されている定番スペックのノートPCです。

インテル第13世代Core i5-1335U、16GBメモリ、500GB SSDという定番の構成で、多くのアプリが快適に動作します。

質量も、約1.3kgと比較的軽いので、外へパソコンを持ち出して使う方にもいいでしょう。

ディスプレイの視野角が悪いのがデメリットですが、外で使う分には、横からのぞき見されなくなるので、メリットにもなるでしょう。

公式サイト(ドスパラ通販サイト)はこちら
F-14RPシリーズ特別キャンペーン

メーカーから、F-14RPシリーズが1万円OFFになるクーポンを発行していただきました。

なお、使用する際は、ドスパラ通販サイトに先にログインしてからお使い下さい。ドスパラで初めてご注文される方は、先に新規会員登録を行って下さい。

クーポンコード: TWPC2308

 

レビュー機は、メーカー(サードウェーブ)からの提供品です。提供品は、X(旧Twitter)上で、抽選で1名様にプレゼントします。なお、この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1335U、16GBメモリ、500GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「THIRDWAVE F-14RP5の特徴」のみお読みください。

 

THIRDWAVE F-14RP5の特徴

定番スペックのノートPC

THIRDWAVE F-14RP5は、インテル第13世代Core i5-1335Uに、16GBメモリ、500GB SSDといった定番とも言えるスペックです。

文書を作成したり、ウェブページを観たり、YouTubeやNetFlixなどの動画を観たり、オンライン会議をしたり、オンライン授業を受けたりと、一般的によく行われる用途は、快適にこなすことが出来ます。長く使えるスペックだと思います。

Core i5、16GBメモリ、500GB SSDの定番スペック

 

メモリやストレージのカスタマイズが可能

16GBメモリ、500GB SSDの構成で多くの場合は十分ですが、THIRDWAVE F-14RP5は、メモリやSSDのカスタマイズをして購入することもできます。メモリは最大64GB、SSDは最大2TBまで上げることができます。メモリ使用量の大きいソフトを使う方や、アプリをたくさん起動して使う方、動画ファイルをたくさん保存する方などには嬉しいでしょう。

メモリとSSDのカスタマイズが可能

 

軽くて持ち運びもできる

THIRDWAVE F-14RP5の質量は約1.3kgとなっています。また、当サイトの計測では1.282kgとさらに軽く、外へ持ち出しても苦にならない重さとなっています。

持ち運べる軽さ

 

視野角はあまり良くない

THIRDWAVE F-14RP5は、視野角があまり良くなく、斜めから見ると色合いが変わって見えます。ちょっとでも角度が悪いと、画面が見にくくなってしまいます。

ただ、カフェや新幹線など、人が多くいる場所でパソコンを使う方にはメリットにもなります。横から覗き込まれても、画面の内容を盗み見されにくくなるためです。

視野角は良くない

 

各用途の快適度

本製品の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは問題ありませんが、ディスプレイの視野角が悪いので、画面がやや見にくいです。
動画鑑賞 液晶の色域が狭く、スピーカー音も特別良くはありませんが、動画鑑賞は普通に行えます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が狭いので、画像編集向きのPCではありません。
動画編集 △~○ FHD動画の簡単な編集であれば行えると思いますが、動画編集向きの製品ではありません。
ゲーム 軽いゲームなら、できるものもあると思いますが、ゲーム向きの製品ではありません。

 

液晶ディスプレイのチェック

THIRDWAVE F-14RP5のディスプレイのチェックです。

前述したように視野角が狭い点が気になります。また色域も広くありませんし、色合いもやや青白くなっています。詳細は、以下のタブをクリックしてください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイト計測では、sRGBカバー率57.8%でした。最大輝度は当サイトの計測では228cd/m2と普通です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色が強く発色していることがわかります。いわゆる青白い画面です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は狭いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、映り込みは抑えられています。ギラつきはそれほど感じません。

画面への映り込み

フリッカーはありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドは普通の使いやすさです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.4mmでした。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

 

CPU

THIRDWAVE F-14RP5は、PBP(プロセッサー・ベース・パワー):15WのCore i5-1335Uを搭載しており、最近のノートPCとしては普通の性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1335U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700H 17622
Ryzen 7 7840HS 16954
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 7735U 10122
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1335U 8249
7204
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-1255U 1776
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i5-1335U 1728
1723
Core i5-1340P 1722
Core i5-1235U 1675
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1446
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR4-3200を搭載しており、普通のメモリ帯域幅です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
LPDDR4X-3733
デュアルチャネル
48GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
39GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックス性能に関するベンチマークの結果は以下のとおりです。

CPU内蔵グラフィックスとしては、標準的な性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Intel Iris Xe Graphics (Core i5-1335U)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1355U
メモリDDR4-3200
18235
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 7730U
メモリLPDDR4X-4266
17524
Core i5-1335U
メモリDDR4-3200
16835
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Ryzen 5 7530U
メモリLPDDR4X-4266
16389
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しており、十分な読み書き速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
500GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
3079
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、映像出力およびPower Deliveryに対応しています。Thunderbolt4には非対応です。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック  ○
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック  × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMI経由で接続したところ、4K、60Hz、8ビットではあるものの、色の形式がYCbCr420となっていました。4Kモニターに出力した場合、色が間引かれて表示されています。FHDモニターであれば問題ありません。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

THIRDWAVE F-14RP5の質量のチェックです。

メーカー仕様では、「約1.3kg」となっており、実測値はそれよりもさらに軽かったです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.282kg
ACアダプター+電源ケーブル 199g

 

バッテリー駆動時間のチェック

THIRDWAVE F-14RP5のバッテリー容量は、36Whと少なめです。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間もご覧の通り短いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約6.4時間 
(2) 動画再生時 5時間39分
(3) CPU12%、GPU6%の負荷 3時間40分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的にカメラを隠すスライド式のバーが搭載されています。

Webカメラ

 

WebカメラにはHDカメラを搭載しており、画質は普通です。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは底面に配置されています。音質は、ノートPC基準で採点すると、10点満点で4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は安定していませんが、最初のターボブースト期間を除くと、12W~22Wの間で上下して推移しています。PBP:15WのCPUなので、標準的なCPU電力です。このときのCPU温度は、65~80℃で推移しているので、問題ないと思います。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

THIRDWAVE F-14RP5の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態は普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生(320pの低画質動画)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。全体的に低めなので、作業中に不快に感じることはないでしょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

15Wの低めのPBPのCPUなので、消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

THIRDWAVE F-14RP5の外観のチェックです。

シンプルな外観です。パームレストはシルバーなので指紋などが目立ちにくく実用的です。

 

天板には、メーカーのロゴやマークは一切なくシンプルです。

 

ボディは比較的スリムです。

 

インターフェースはご覧の通りです。HDMIにLANもあり、ポート類は割と揃っています。

 

ディスプレイは、約180度開くので、対面の人に画面を見せるときなどに便利です。

 

底面はブラックで、指紋などがやや目立ちます。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。冷却ファン1基と、ヒートパイプ1本でCPUを冷却しています。

 

メモリは2枚です。

 

ストレージには、M.2 Type 2280のSSDが搭載されていました。

 

ACアダプターは45Wで、ケーブル類が細いので持ち歩くときにかさばりません。

 

まとめ

以上が、THIRDWAVE F-14RP5のレビューです。

インテル第13世代Core i5-1335Uに、16GBメモリ、500GB SSDといった十分なスペックで、一般的ユーザーによく使われるアプリであれば、ほとんどが快適に動くことでしょう。

メモリやストレージは十分な容量がありますが、カスタマイズすることもできます。メモリやストレージを極端に多く使う人でも、対応できるのは嬉しいです。

画面サイズは小さくはない14型ですが、質量が約1.3kgと比較的軽いので、外へ持ち運ぶときも便利です。PowerDeliveryにも対応しているので、外出時は、別途用意したPD充電器を持参してもいいでしょう。

ディスプレイの視野角が狭く、角度が少しでも悪いと画面が変わって見にくくなるのはデメリットです。ただし、横からのぞき見しにくくなるので、外出先でノートパソコンを使っているときはメリットにもなります。また、自宅で作業をするときは外部モニターに接続するような方であれば、それほど問題ないでしょう。USB-Cポートは映像出力にも対応しているので、USB-C対応のモニターも使えます。

 

定番スペックの持ち運べるノートPC

THIRDWAVE F-14RP5

特徴

  • 定番のスペック
  • メモリ・ストレージのカスタマイズが可能
  • 持ち運びに用途にも使える軽い質量

こんなあなたに

  • 外でも使う方
  • 大容量メモリや大容量SSDを搭載した方
  • 価格9万円台[税込]~
  • クーポン適用時8万円台[税込]~
公式サイト(ドスパラ通販サイト)はこちら

 

関連ページ