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THIRDWAVE DX-R7の実機レビュー
CPU | Core i7-1355U |
---|---|
メモリ | 最大 64GB |
ストレージ | 最大 6TB SSD (2TB + 4TB) |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約1.7kg |
バッテリー | 約8.4時間 |
価格[税込] | 12万円台~ |
THIRDWAVE DX-R7は、ドスパラで販売されている15.6型のスタンダードなホームノートPCです。
標準で、第13世代Core i7-1355U、16GBメモリ、500GB SSDという構成で、快適に作業ができます。
液晶も普通に見やすく、長時間の作業にも使いやすいので、仕事用にも適しています。
メモリやストレージをカスタマイズして購入することができるので、好みの構成を選ぶことができます。
カスタマイズしても短納期で入手できます。
レビュー機は、メーカー(サードウェーブ)からの提供品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1355U、16GBメモリ、500GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「THIRDWAVE DX-R7の特徴」のみお読みください。
THIRDWAVE DX-R7の特徴
快適に動作する15.6型ホームノートPC
THIRDWAVE DX-R7は、定番サイズの15.6型ホームノートPCです。
標準で、第13世代Core i7-1355U、16GBメモリ、500GB SSDという構成で、一般的な用途において快適に動作します。ウェブブラウザ、Officeソフト、オンラインミーティングなどの一般的なソフトであれば、複数起動して切り替えながら作業を行っても、もたつきを感じることなく使用できるでしょう。15.6型の液晶は、フリッカーの発生もなく、長時間の作業にも使いやすいです。
テレワークやハイブリッドワークなどの仕事用としてもちょうどいい機種です。
シンプルデザイン
THIRDWAVE DX-R7は、天板にもロゴやマークは入っていない、シンプルなデザインの15.6型ノートPCです。
また、ボディとキーボードのキーのカラーが揃っていて、統一感があり、チープな見た目ではありません。ビジネスシーンでも、プライベートでも使いやすいです。
大容量メモリを選択可能
THIRDWAVE DX-R7では、購入時のカスタマイズで最大64GBの大容量メモリを選ぶことができます。
ホームノートPCとしては、標準状態の16GBメモリでも十分な容量だと思いますが、ブラウザのタブをたくさん開き、その他にもOfficeソフトなどを複数起動する方や、動画編集ソフトを使うような方は、カスタマイズにかかる費用も比較的安いので、大容量メモリ構成を選択しておいてもいいでしょう。
なお、メモリはスロットメモリです。自己責任とはなりますが、購入後に自分でメモリの換装を行うこともできます。
デュアルSSD構成が可能
THIRDWAVE DX-R7では、ストレージもカスタマイズすることができます。
購入時のカスタマイズでは、メインストレージのPCIe Gen3 SSDの容量を変更したり、2nd ストレージに2.5インチHDD/SSDを追加したりすることができます。
ホームノートPCとして使用して、写真や動画などを保存しておきたい方などは大きめの容量のストレージを選んでおくといいです。カスタマイズにかかる費用も高くありません。
なお、2nd ストレージにはHDDとSSDを選ぶことができます。HDDの方が安いですが、読み書き速度や耐衝撃性を考慮すると、SSDの方がおすすめです。
なお、「追加ストレージ 無し」で、メインストレージのみの構成でも、2.5インチドライブ用のケーブルとマウンターが付属していました。
試しに、手持ちの2.5インチSSDを取り付けてみましたが、問題なく認識され、デュアルSSDで正常に動作しました。SATA SSDとしては速度も十分出ています。M.2 SSDよりは遅いものの、HDDよりは随分速く、実用時遅く感じることは少ないと思います。
自信のある方は、購入後に自分でSSDを増設しても思います。ただし、カスタマイズにかかる費用が比較的安いので、セルフカスタマイズの手間と、保証外になることを考えると、購入時にカスタマイズすることをおすすめします。
マルチディスプレイ対応・LANポートも搭載
THIRDWAVE DX-R7は、下図のようなポート構成となっています。
HDMIポートと、DisplayPortに対応したUSB Type-Cポートから映像出力を行うことができ、本体の液晶と含めて最大3台のマルチディスプレイ構成で作業を行うことができます。
また、有線LANポートを備えているので、一部のオフィスなど、ネット接続は有線LANに限定されている場所でも使用することができます。
ただし、一点やや残念な部分として、USB Type-Cポートは、Thunderboltや、Power Deliveryには対応していません。Power Deliveryに対応していれば、USB-Cアダプターで充電でき、ちょっと移動してパソコンを使用するときなどに便利だったと思います。
短納期
THIRDWAVE DX-R7は、メモリやストレージのカスタマイズを行っても、最短で翌日に出荷されます。短納期で入手できるので、急いで新しいノートPCを購入する必要がある方におすすめです。
各用途の快適度
本製品の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックに不足はなく、15.6型のFHD液晶は長時間の作業にも使いやすく、快適に作業できます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラとマイク、スピーカーを搭載しており、問題なくオンライン会議ができます。 |
動画鑑賞 | ○ | 液晶は色域が狭く、スピーカー音も特別良くはありませんが、動画鑑賞は普通に行えます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭く、CPUのパフォーマンスもそこまで高くないので、この用途にはあまり向いていません。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡単な編集であれば行えると思いますが、本格的な動画編集には適していません。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームなら、グラフィック品質設定を下げることで、プレイできるものもあると思います。ただし、ゲームメインであれば、GeForce RTXシリーズの外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいです。 |
液晶ディスプレイのチェック
THIRDWAVE DX-R7のディスプレイのチェックです。
画面比16:9の標準的なFHD液晶です。映り込みが抑えられており、フリッカーも発生していなかったので、長い時間の作業にも使いやすいです。色域が狭いですが、ネットやOfficeソフトでの作業が中心の機種としては普通だと思います。最大輝度は当サイトの計測では271cd/m2と普通です。以下詳細を記載します。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.4mmでした。標準的なフルサイズのキーボードです。
アルファベットキーのサイズは揃っています。「Enter」キーの周辺のキーや、「半角/全角」キーなどややスリムなキーがありますが、押しにくく感じるほどではありませんでした。普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
また、3列テンキーが付いています。標準的な4列テンキーではないので、演算子が上に配置されたやや変則的な並びではありますが、数字の入力はしやすいです。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ここでは、Windowsの「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」にある「電源モード」で動作モードを変更し、デフォルトの「バランス」モードと、高いパフォーマンスが出る「最適なパフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを掲載します。
CPU
THIRDWAVE DX-R7が搭載するCPUは、インテルの第13世代Core i7-1355Uです。PBP(プロセッサー・ベース・パワー):15WのCPUです。
シングルコアでは、高めのスコアが出ていました。マルチコアのスコアは、最近ノートPCの中ではそれほど高い数値ではありませんが、一般的な作業を行うホームノートPCとしては十分な数値です。快適に動作する処理性能を備えています。
なお、動作モードを「最適なパフォーマンス」モードにしても、マルチコアスコアの変化はわずかでした。基本的に「バランス」モードで使用していいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、DDR4-3200を搭載しており,普通のメモリ帯域幅でした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装ができます。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックス性能に関するベンチマークの結果は以下のとおりです。
CPU内蔵グラフィックスとしては、標準的な性能です。
どちらのモードもほぼスコアは変わらないので、デフォルトのまま使用して構わないと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しており、十分な読み書き速度でした。なお、2nd SSDも選択できますが、こちらはSATA SSDです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しています。ただし、速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作確認チェックの結果は、以下のとおりです
THIRDWAVE DX-R7は、DisplayPort対応のUSB Type-Cポートを1つ備えています。USB-Cドック経由の映像出力もできていました。なお、Power Deliveryには非対応なので、USB-Cアダプターでの本機への充電はできません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | 〇 |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIポートを使って映像を映して見たところ、4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。
質量のチェック
THIRDWAVE DX-R7の質量のチェックです。
メーカー仕様では、「約1.7kg」となっています。当サイトの計測値は以下の通りで、仕様値よりやや軽かったです。2.5インチドライブを搭載すると、仕様値に近づくと思います。15.6型ノートPCとしては比較的軽めで、扱いやすい質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.665kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 334g |
バッテリー駆動時間のチェック
THIRDWAVE DX-R7のバッテリー容量は、48.4Whでした。15インチクラスのホームノートPCとしては、普通の容量です。
バッテリー駆動時間は、以下のとおりです。負荷の軽い動画再生のような作業であれば、(2)のように仕様値よりも長めのバッテリー駆動が可能でした。常時作業を行うような、負荷が連続してかかるような使い方だと、(3)ぐらいの駆動時間になります。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約8.4時間 |
(2) 動画再生時 | 10時間23分 |
(3) CPU13%、GPU5%の負荷 | 4時間22分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
充電速度は普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理的にカメラを隠せるようにはなっていません。また、IRカメラも搭載していないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
WebカメラにはHDカメラを搭載しています。ノートパソコンのWebカメラとしては普通の性能です。拡大すると細部には粗がありますが、比較的自然な色味の画像で、オンラインミーティングなどにも普通に使用できます。
スピーカー
スピーカーはキーボード面の左右に配置されています。音質は、ノートPC基準で採点すると、10点満点で4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランス」モードでも、「最適なパフォーマンス」モードでもほぼ同じ傾向ですが、CPU電力は19W前後で推移し、CPU温度は70℃前後に保たれています。心配なく使用できるCPU温度だと思います。
- バランス時
- 最適なパフォーマンス時
静音性のチェック
THIRDWAVE DX-R7の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、少し音が聞こえる程度ですが、無音ではありません。軽めの負荷の場合は、比較的静かです。エンコードのような高い負荷をかけると、騒音値が上がり、同等クラスの他機種と同じぐらいの騒音値になります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。負荷のかかる作業をする場合でも、パームレスト部の温度は低く保たれています。高負荷時でも不快感なくタイピングできます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
15Wの低めのPBPのCPUを搭載しているので、消費電力は低めです。
外観のチェック
THIRDWAVE DX-R7の外観のチェックです。
ボディカラーがシルバーなので、指紋などが目立ちにくく実用的です。
天板には、メーカーのロゴやマークは一切なく、シンプルです。お気に入りのステッカーを貼ったり、企業であれば、企業ロゴのシールを貼ったりしてもいいでしょう。
本体の厚みは19.6~20.3mm(ゴム足含む)と比較的スリムです。
インターフェースはご覧の通りです。
ディスプレイは、以下の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、一般的な使い方であれば十分な開き具合だと思います。
底面です。
底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。冷却ファン1基と、ヒートパイプ1本でCPUからの熱を冷却しています。
シートを外すと、メモリスロットがあります。メモリの換装が可能です。
メインストレージには、M.2 Type 2280 SSDを搭載していました。M.2 SSDの換装もできそうです。
左下には2.5インチベイがあります。購入時のカスタマイズで、2.5インチSSDやHDDを追加することが可能です。
また、前述した通り、2.5インチドライブ用のケーブルとマウンターが付属しているので、2.5インチストレージを追加していない場合でも、自分でストレージを増設可能です(ただし自己責任でお願いします)。
ACアダプターは65Wで普通の大きさです。
まとめ
以上が、THIRDWAVE DX-R7のレビューです。
定番サイズの15.6型ホームノートPCです。シンプルなデザインなので、場所を選ばず使うことができます。
標準で、第13世代Core i7-1355U、16GBメモリ、500GB SSDの構成となっており、一般的な用途に快適に使用することができます。ブラウザやOfficeソフトなど普通のアプリであれば、複数起動して切り替えながら使っても、ストレスなく作業ができるでしょう。
液晶は、標準的な画面比16:9のFHD液晶です。色域は狭いですが、非光沢で、フリッカーも発生していないので、長い時間の作業にも使いやすいです。
テレワークやハイブリッドワークなどの仕事用としても適した機種だと思います。
また、メモリやストレージをカスタマイズして購入することができます。最大で、64GBメモリ、2TB SSD(PCIe SSD)+ 4TB SSD(2.5インチ)のデュアルストレージ構成を選択することができます。セルフカスタマイズも可能ですが、費用も比較的安いので、手間などを考えると、購入時のカスタマイズがおすすめです。カスタマイズしても、最短翌日出荷となっており、短納期で入手できるのも嬉しいです。
快適に使えるスタンダードなホームノートPC
THIRDWAVE DX-R7
特徴
- 一般用途に快適に使えるスペック構成
- シンプルなデザイン
- メモリ・ストレージのカスタマイズが可能
こんなあなたに
- 一般ユーザー
- 急いで新しいノートPCを入手したい方
- 価格12万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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