ドスパラ raytrek R5-TA6の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-11800H
GPU GeForce RTX 3060
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 60Hz 非光沢
質量 約2.1kg
バッテリー 約6.6時間
価格[税込] 17万円台~
動画編集用にちょうどいい

raytrek R5-TA6は、最新のインテル第11世代 Core i7-11800Hに、GeForce RTX 3060を搭載し、動画編集も快適に行えるクリエイター向けの高性能ノートPCです。

「カスタマイズモデル」は、最大で64GBのメモリを搭載できます。さらにSSDのカスタマイズおよびSSDの追加も可能で、最大2TB+2TBにすることが可能です。

一方、「メモリ32GBモデル」は、メモリが32GB、SSDが1TBと固定されている代りに価格が若干安くなっています。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-11800H、32GBメモリ、GeForce RTX 3060、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「raytrek R5-TA6の特徴」のみお読みください。

 

raytrek R5-TA6の特徴

クリエイターPCとしてはバランスの良い機種

ドスパラのクリエイター向けブランドとして展開されているraytrekシリーズは、8月末現在では以下のようなモデルがラインナップされています。その中でもraytrek R5-TA6は、最新のインテル第11世代 Core i7-11800Hに、GeForce RTX 3060を搭載したミドルスペックのモデルとなっており、この中では最も売れているモデルとなります。

8月末でのraytrekのラインナップ

 

RTX 3060の最大グラフィックスパワーは130W

raytrek R5-TA6では、クリエイティブ向けのRTX Studioに対応したGeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GBを搭載しています。もちろん最初から、NVIDIA Studioドライバーがインストールされています。

グラフィックス性能を左右する最大グラフィックスパワー(max TGP)は、130Wとなっています。

標準でNVIDIA Studioドライバーがインストール
NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

最大グラフィックスパワー130Wというのは高めの設定で、GeForce RTX 3060の中でも、ご覧のように非常に高いベンチマークスコアです。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルレンジ RTX 3070 95W 9220
RTX 3070 85W 8838
RTX 3060 130W 8297
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 65W 6450
GTX 1660Ti   5667
エントリー RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :GeForce RTX 3060 Laptop
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

持ち運べるくらいの軽さ

raytrek R5-TA6は、Core i7-11800Hに、GeForce RTX 3060という高性能パーツを搭載していますが、質量は約2.1kg(実測値で2.014kg)となっており、まずまずの軽さです。出先で撮影をし、そのままホテルなどで動画編集をしたいといったような方にもいいでしょう。

高性能クリエイターPCとしては軽くて薄い

 

2台のM.2 SSDを搭載可能

「カスタマイズモデル」の場合、デフォルトでは512GB NVMe SSDを搭載していますが、これを2TB NVMe SSDへ変更することが出来ます。さらに、もう1台、NVMe SSDを追加することも可能で、合計4TBもの容量のSSDを搭載することが出来ます。これだけあれば、動画編集をする場合でも、十分な容量を確保出来ます。

Thunderbolt 4ポートも搭載しているので、もし4TBでも容量が足りない場合は、外付けのNVMe SSDを接続し高速にデータを保存することも可能です。

内部にはM.2スロットが2つ

 

最大64GBメモリを搭載可能

raytrek R5-TA6は、最大64GBのメモリを搭載することが可能です。

Adobe Lightroom Classic、Photoshop、Premiere Proの3つのソフトを起動すると、メモリ使用量が32GBを超えたりするので、64GBまで搭載できるのは、クリエイター向けノートPCとして嬉しいです。

メモリは最大64GB

 

各用途の快適度

raytrek R5-TA6の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面の色域も広めですし、スペックも高く、Webページの閲覧や、Officeの作業は快適に出来るでしょう。
動画鑑賞 色域がやや広く、スペックも高く、問題なく動画鑑賞が出来ます。欲を言えば、もう少しスピーカー音が良くても良かったかなと思います。
オンライン会議 問題なくオンライン会議が出来ます。
RAW現像
画像編集
インテルの最新CPUを搭載しており、Lightroomと相性がいいです。また高い性能のRTX30シリーズのグラフィックスも搭載しているので、AIを使った処理も高速です。色域もsRGBカバー率が約100%あります。ただし、Adobe RGBを100%カバーするような色域はありません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。動画編集向きのノートPCです。
ゲーム GeForce RTX 3060を搭載し、重いゲームも高いフレームレートが出ます。ただし、高リフレッシュレート液晶ではありません。

 

ディスプレイのチェック

raytrek R5-TA6のディスプレイの詳細なチェックです。

公式ではsRGBカバー率約99% (sRGB比約100%) となっており、当サイト計測でもほぼ同様の数値でした。最大輝度は、当サイトの計測では280cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測結果は、以下の通りです。色域は広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 98.6%
DCI-P3カバー率 76.2%
Adobe RGBカバー率 76.7%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや中間部が暗めに発色していますが、各色ほぼ揃って直線的になっており、割と自然な発色であることが分かります。気になるならキャリブレーションツールで色補正するといいでしょう。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもそれほど感じません。

画面への映り込み

0~100のどの輝度にしても、フリッカーは発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測でキーピッチは約19x19mmで、十分な広さです。「/」などの一部のキーを除けば、どのキーもほぼ同じ大きさなのはいい点です。キーストロークは約1.6mmで、比較的押しやすいですが、キートップがほぼフラットなのはやや残念です。総合的に考えて、普通の打ち心地だと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドは動かしやすいです。クリックボタンも普通に押せます。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

 

コントロールセンターからキーボードバックライトの色や発光パターンを変えることもできますが、キー毎またはゾーン毎に色を変えることは出来ず、単色のみです。


RGBキーボードバックライトの設定

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

このPCは、「エンターテイメント」、「ゲームモード」、「ターボモード」の3つのモードが用意されており、「ターボモード」が最もパフォーマンスが高くなる設定となっています。デフォルトは「ゲームモード」になっています。

動作モードを変更するには、プリインストールされている「コントロールセンター」から「パフォーマンス」を選択します。キーボード上部のショートカットキーからも変更が可能です。

コントロールセンター
ワンボタンで動作モードの切り替えが可能

 

CPU

「ゲームモード」と「ターボモード」について、CINEBENCH R23のスコアを計測しました。

CPUは、最新のインテル第11世代 Core i7-11800Hを搭載していますが、マルチコア、シングルコアともに高スコアです。また、「ターボモード」にすると、マルチコアスコアがかなり伸びます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-11800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 11585 [ターボモード]
8957 [ゲームモード]
Ryzen 7 4800H 10836
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Core i7-1195G7 6332
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-1195G7 1555
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1510 [ターボモード]
1510 [ゲームモード]
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 7 4800H 1254
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスには最大グラフィックスパワーが130WのRTX 3060 Laptopを搭載しています。スコアは次の通り高いです。なお、「ターボモード」にしても、グラフィックススコアは伸びませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080 8GB 135W 11229
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070 SUPER   8322
RTX 3060 130W 8297 [ターボモード]
8293 [ゲームモード]
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。ブーストクロックは高めの1702MHzに設定されています。また、どの動作モードもGPUクロックは同じでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

「32GBメモリモデル」の場合、ストレージは1TB PCIe SSDに固定されています。「カスタマイズモデル」なら、容量を増やしたり、SSDを1台追加したりすることが出来ます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3199
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。カードを挿すと出っ張るので、挿したまま持ち運ぶことはやめた方がいいでしょう。読み書きの速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「ターボモード」で計測した結果のみ掲載します。CPUもグラフィックも性能が高く、搭載メモリも多いので、いずれも速い処理速度です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

モバイル向けCPUの場合、8コアのインテル第11世代Coreプロセッサーを搭載していると、Lightroomの現像時間が非常に短いです。Lightroomを使う方にはおすすめのCPUです。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
32GBメモリ
47秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
78秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

Photoshopについても、時間のかかるニューラルフィルターなど、他のノートPCよりも高速です。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分27秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約4秒
スーパー解像度 約4秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約3秒
被写体を選択 約2秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere ProもCore i7-11800HのCPUは相性が良く、さらにGeForce RTX 30シリーズのグラフィックスを搭載することで、非常に書き出しが速いです。

Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolveの書き出しも非常に速かったです。

Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
4分30秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
4分38秒
Core i7-10870H
RTX 2060
4分54秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB (130W)
5分10秒
Core i7-10875H
GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

TMPGEncのCPUのみで処理するソフトウェアエンコードについては、Ryzen Hシリーズプロセッサーのほうが高速ですが、Core i7-11800Hでも十分速いと思います。

Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 9 5900HS 8分59秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Ryzen 7 4800H 10分17秒
Core i7-11800H 10分42秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderについてもまずまずのレンダリング時間でした。

OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
7分00秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i7-11800H
RTX 3060(130W)
9分04秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-1195G7
RTX 3050 (40W)
25分17秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。

最大グラフィックスパワー130WのRTX 3060なので、フレームレートは高いです。負荷の重いサイバーパンク2077も、高設定で60 fps出ます。DLSS併用でさらにフレームレートは向上するので、この性能ならほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 103 fps
オフ 64 fps
ウルトラ オフ 55 fps
自動 48 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 55 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 97 fps
オフ 86 fps
最大 オフ 54 fps
高性能 31 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 130W 54 fps
RTX 3050Ti 95W 34 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 155 fps
90 fps
ウルトラ 74 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
RTX 3050Ti 95W 44 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 138 fps
標準品質 112 fps
高品質 83 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 83 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 95W 55 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 44856 / 158 fps
24909 / 115 fps
ウルトラ 17968 / 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 133 fps
113 fps
最高 102 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 102 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 95W 68 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 20124 / 179 fps
高(ノート) 17289 / 145 fps
最高品質 15749 / 120 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 153 fps
RTX 3080 16GB 140W 144 fps
RTX 3080 16GB 165W 140 fps
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 3060 130W 120 fps
RTX 3060 95W 111 fps
RTX 3060 75W 108 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 22134 / 166 fps
高(ノート) 19840 / 146 fps
最高品質 17038 / 122 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 122 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 65W 73 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 20806(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4に対応しており、高速外付けSSDなどをつなぐことが出来ます。DisplayPort出力にも対応しているので、カラーマネージメントモニターに接続して使うのもいいでしょう。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.1kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値よりもやや軽い結果となりました。高性能の割には比較的軽いクリエイターノートPCです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.014kg
ACアダプター 588g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は62.32Whです。クリエイターノートPCとしては普通の容量です。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。性能が高いため、そこまでバッテリーはもちません。Web閲覧などの軽めの作業なら6時間くらいもちますが、動画編集などをした場合、2時間程度しかバッテリーはもたないと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約6.6時間
(2) PCMark 10 Modern Office 6時間21分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間26分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

ゲームモードのときは、CPU電力は約60W、CPU温度は約80℃台で推移しており、問題ない温度です。

ターボモードにすると、CPU電力は75W前後まで上昇しパフォーマンスが上がります。しかし、CPU温度は約90℃台で推移しており、やや高めの温度になります。

基本的にはゲームモードで運用し、動画の書き出しなど、どうしても処理を速く終わらせたいときだけ、ターボモードにするといいでしょう。

  • ゲームモード
  • ターボモード
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほとんど無音です。編集中の動画をプレビューするくらいの負荷であれば、そこまでうるさいとは感じません。ただし、ターボモードにして、動画を書き出すとうるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:Adobe Premiere Proによる4K動画のプレビュー(フル画質)
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

編集中の動画をプレビューするくらいの負荷であれば、そこまで熱くはなりません。ただし、動画の書き出しのような負荷が高くなる処理を行うと、キーボードやパームレストがやや暖かく感じてきます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているので、高負荷時の消費電力は高めです。アイドル時は、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

raytrek R5-TA6の外観は、ご覧のようになっております。パームレスト面のカラーはシルバーで、指紋などが目立ちにくくなっています。液晶周りのベゼルは、下側以外は細くなっています。

 

天板には「raytrek」というロゴが印字されています。

 

電源ボタンはキーボードの上にあります。その横には、パフォーマンスのモードを変更するボタンがあります。

 

Webカメラは、液晶画面の上側にあります。1280x720の解像度で、画質は普通だと思います。

 

液晶を閉じた時の画像です。高い性能のクリエイターノートにしては薄い方だと思います。

 

側面のポートです。Thunderbolt 4ポートは背面にあるため、抜き差ししにくいです。側面にあっても良かったかなと思います。また、右側面のUSBポートが中央にあるので、有線のUSBマウスを接続する方は、コネクタ部分がやや邪魔になるかなと思います。フルサイズのSDカードがあるのは嬉しいです。有線LANポートもあります。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは背面にあります。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で採点すると、4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。冷却ファンは2つ、ヒートパイプは5本あり、背面および左右の側面の4方向から排気しています。

 

M.2スロットは2つあります。とりあえず1台搭載しておいて、後から自分で1台増設してもいいと思います。ただし、パーツの増設などに関しては、自己責任でお願いします。

 

メモリスロットは2つあり、交換することも可能です。

=

 

ACアダプターは薄型です。

 

電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターは180Wです。

 

まとめ

以上が、raytrek R5-TA6のレビューです。

インテル第11世代 Core i7-11800Hに、最大グラフィックスパワーが高いGeForce RTX 3060を搭載したクリエイター向けのノートPCです。動画編集も快適に行えるスペックです。

液晶の色域は、sRGBカバー率98.6%(当サイト計測)で、Webコンテンツ向けの動画編集、画像編集に適しています。

raytrek R5-TA6には、「カスタマイズモデル」と「メモリ32GBモデル」がありますが、「カスタマイズモデル」なら最大64GBメモリ、最大2TB+2TB(合計4TB)のSSDを搭載することが可能です。

「メモリ32GBモデル」は、メモリが32GB、SSDが1TBと、最も人気が高そうな構成になっています。パーツが固定されている代りに、「カスタマイズモデル」で同じ構成にしたときよりも価格が若干安くなっています。

 

動画編集用にちょうどいい

ドスパラ raytrek R5-TA6

特徴

  • Adobeソフトと相性のいい第11世代Core(H)
  • 動画編集にも最適なGeForce RTX 3060を搭載
  • sRGBカバー率99%の色域

こんなあなたに

  • 動画編集をする方
  • 価格17万円台[税込]~
カスタマイズモデルはこちら メモリ32GBモデルはこちら

 

 

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