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ドスパラ GALLERIA GCR1660TNFの実機レビュー

更新日:2019年7月19日
CPU Core i7-9750H
GPU GTX 1660Ti
Optimus 対応
メモリ 8~32GB
ストレージ NVMe SSD
NVMe SSD+HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 FHD 非光沢 120Hz
質量 約2.96kg
バッテリー
価格[税別] 17万円台~

17.3型ミドルスペックゲーミングノート

ドスパラ GALLERIA GCR1660TNFは、17.3型の大画面液晶を搭載したゲーミングノートです。

120Hz駆動の液晶にも対応し、遅延や残像も比較的少なく、激しい動きのあるゲームでも見やすいです。

グラフィックスはミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiで、性能と価格のバランスはいいと思います。

質量が2.96kgとやや重く持ち運びには適しませんが、据え置きで使うならおすすめです。

現在発売中の最新機種の情報はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、8GBメモリ、GeForce GTX 1660Ti、512GB NVMe SSD

目次

お忙しい方は、「GALLERIA GCR1660TNFの特徴」のみお読みください。

GALLERIA GCR1660TNFの特徴

17.3型の大画面液晶でゲームができる

GALLERIA GCR1660TNFは、17.3型の大画面液晶でゲームができるノートPCです。バトルフィールドVやAPEXなどのシューティングでは遠くの敵も視認しやすく、細かい照準も合わせやすいです。


大画面液晶を搭載

 

ミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiを搭載

GALLERIA GCR1660TNFは、ミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiを搭載し、比較的高いフレームレートが出る割には、PC本体価格が抑えられています。

なお、「リアルタイムレイトレーシング」には対応しているものの、「DLSS」には対応していません。実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にすると大分フレームレートが落ちます。リアルタイムレイトレーシングを使いたいならDLSSが使えるRTX 20シリーズがいいでしょう。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080
DXR オフ
135 fps
92 fps
最高 84 fps
1920x1080
DXR オン
83 fps
39 fps
最高 35 fps
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

120Hz液晶でゲームが快適

GALLERIA GCR1660TNFは、120Hz駆動の液晶を搭載しています。画面がヌルヌル動き、激しい動きのあるゲームも滑らかで見やすいです。今やゲーミングノートには必須の機能と言ってもいいでしょう。

バトルフィールドVをプレイ

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。こちらは、メモリを8GBから16GBへ換装してテストをしています。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

グラフィック品質を最高設定にしても、ほとんどのゲームが60fps以上の平均フレームレートが出ます。また、グラフィック設定を低めにすれば、100 fps以上の平均フレームレートを出せます。その場合、高リフレッシュレートの液晶を搭載しているので、ヌルヌルとした映像でゲームをすることができるでしょう。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 10769 / 107 fps
標準品質 8247 / 82 fps
高品質 6280 / 63 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
GTX1660Ti 63 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 61 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 97 fps
80 fps
最高 69 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps [レビュー機で計測]
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 41 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 118 fps
81 fps
ウルトラ 47 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 59 fps
RTX 2070 Max-Q 51 fps
RTX 2060 47 fps
GTX 1660Ti 47 fps [レビュー機で計測]
GTX 1060 33 fps
GTX 1650 29 fps
GTX 1050Ti 23 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 16482 / 140 fps
高(ノート) 15017 / 118 fps
最高品質 13401 / 95 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 63 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 17109 / 126 fps
高(ノート) 15568 / 111 fps
最高品質 13681 / 93 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 107 fps
RTX 2070 Max-Q 97 fps
GTX 1660Ti 93 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 90 fps
GTX 1060 70 fps
GTX 1650 61 fps
GTX 1050Ti 49 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 94 fps
高品質 82 fps
最高品質 75 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 75 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 51 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 107 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20507(すごく快適)
※約5500で60fps

 

グラフィックスの仕様です。標準的なデスクトップ用グラフィックカードの仕様は、GPU Clockが1500MHz、Boost Clockが1770MHzとなっていますが、ノート用のグラフィックスはそれよりも低めのClockとなっています。そのためノート用のグラフィックスのほうが、デスクトップ用より性能が落ちるためご注意下さい。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

液晶 & キーボードのチェック

液晶ディスプレイとキーボードのチェックです。

液晶は、視野角は広く、144Hz駆動に対応し、遅延や残像も少なかったです。キーボードは、SteelSeries製のキーボードを採用し、こちらもタイピングしやすいです。

本製品の液晶とキーボードは、GeForce RTX 2070を搭載した兄弟機種「GALLERIA GCR2070RNF」と同じであるため、こちらの記事を参考にして下さい。

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

ゲーミングノートPCとしては標準的な「Core i7-9750H」を搭載しています。ベンチマークも同等構成のPCと比較して遅いということはありません。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2685 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

ノート用グラフィックスとしてはミドルクラスのGeForce GTX 1660Tiを搭載しています。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce GTX 1660Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 6600
デスクトップ用GTX 1660Ti 5634
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5634 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1650 3332
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。HDDを追加し、ダブルストレージにすることも可能です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3361 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce GTX 1660Ti
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
GeForce GTX 1660Ti
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

こちらは、メモリを8GBから16GBへ換装してテストをしています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
80秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-9750H/16GB
RTX 2060
41秒
Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
42秒 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 15分02秒
NVENCでエンコード (※2) 1分04秒
QSVでエンコード (※3) 2分57秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分02秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時の動作音はほとんど聞こえません。ただし、ゲームをするとやや高めの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度が高めです。GPU温度は問題ない範囲です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃台で推移しており高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、問題ない温度だと思います。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム時の表面温度は、キーボード中央部分はやや熱いですが、高負荷時にタイピングをすると、パームレスト部分は熱くないのでそれほど不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力はそれなりにあります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

GALLERIA GCR1660TNFの外観のチェックです。

外観は、兄弟機種のGALLERIA GCR2070RNFと同じであるため、こちらを参照して下さい。

 

ACアダプターは180W(19.5V、9.23A)となっており、GCR2070RNFより小さい容量です。

 

まとめ

以上が、GALLERIA GCR1660TNFのレビューです。

17.3型の大画面液晶に、120Hz駆動の液晶を搭載し、素早い動きのゲームでも見やすくゲームができます。

グラフィックスは、GeForce GTX 1660Tiを搭載し、60 fps前後のフレームレートで良ければ、最高設定のグラフィック品質でゲームができるでしょう。低めの設定にすれば、100 fps以上出るゲームも多いです。

質量がやや重いので、持ち運びには適しませんが、その代わりノートPCでも迫力があり見やすい画面でゲームができるでしょう。

17.3型大画面のミドルスペック・ゲーミングノートPC

ドスパラ GALLERIA GCR1660TNF

特徴

  • 17.3型大画面液晶
  • GeForce GTX 1660Tiのミドルスペック
  • 120Hz駆動対応

こんなあなたに

  • 据え置きで使う方
  • ノートでも大きく見やすい画面でゲームをしたい方
  • ミドルレンジ帯の性能・価格の製品が欲しい方
  • 価格17万円台[税別]~
現在発売中の最新機種の情報はこちら

 

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