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ドスパラ GALLERIA GCR1660TNFの実機レビュー

CPU | Core i7-9750H |
---|---|
GPU | GTX 1660Ti Optimus 対応 |
メモリ | 8~32GB |
ストレージ | NVMe SSD NVMe SSD+HDD |
液晶サイズ | 17.3型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 120Hz |
質量 | 約2.96kg |
バッテリー | ー |
価格[税別] | 17万円台~ |
17.3型ミドルスペックゲーミングノート
ドスパラ GALLERIA GCR1660TNFは、17.3型の大画面液晶を搭載したゲーミングノートです。
120Hz駆動の液晶にも対応し、遅延や残像も比較的少なく、激しい動きのあるゲームでも見やすいです。
グラフィックスはミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiで、性能と価格のバランスはいいと思います。
質量が2.96kgとやや重く持ち運びには適しませんが、据え置きで使うならおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9750H、8GBメモリ、GeForce GTX 1660Ti、512GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GCR1660TNFの特徴」のみお読みください。
GALLERIA GCR1660TNFの特徴
17.3型の大画面液晶でゲームができる
GALLERIA GCR1660TNFは、17.3型の大画面液晶でゲームができるノートPCです。バトルフィールドVやAPEXなどのシューティングでは遠くの敵も視認しやすく、細かい照準も合わせやすいです。

ミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiを搭載
GALLERIA GCR1660TNFは、ミドルスペックのGeForce GTX 1660Tiを搭載し、比較的高いフレームレートが出る割には、PC本体価格が抑えられています。
なお、「リアルタイムレイトレーシング」には対応しているものの、「DLSS」には対応していません。実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にすると大分フレームレートが落ちます。リアルタイムレイトレーシングを使いたいならDLSSが使えるRTX 20シリーズがいいでしょう。
![]() 中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
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1920x1080 DXR オフ |
低 | 135 fps |
高 | 92 fps | |
最高 | 84 fps | |
1920x1080 DXR オン |
低 | 83 fps |
高 | 39 fps | |
最高 | 35 fps |
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです
120Hz液晶でゲームが快適
GALLERIA GCR1660TNFは、120Hz駆動の液晶を搭載しています。画面がヌルヌル動き、激しい動きのあるゲームも滑らかで見やすいです。今やゲーミングノートには必須の機能と言ってもいいでしょう。

ゲームベンチマーク
ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。こちらは、メモリを8GBから16GBへ換装してテストをしています。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
グラフィック品質を最高設定にしても、ほとんどのゲームが60fps以上の平均フレームレートが出ます。また、グラフィック設定を低めにすれば、100 fps以上の平均フレームレートを出せます。その場合、高リフレッシュレートの液晶を搭載しているので、ヌルヌルとした映像でゲームをすることができるでしょう。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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1920x1080 | 軽量品質 | 10769 / 107 fps |
標準品質 | 8247 / 82 fps | |
高品質 | 6280 / 63 fps |
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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---|---|---|
1920x1080 | 最低 | 97 fps |
中 | 80 fps | |
最高 | 69 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
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---|---|---|
1920x1080 | 低 | 118 fps |
高 | 81 fps | |
ウルトラ | 47 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 16482 / 140 fps |
高(ノート) | 15017 / 118 fps | |
最高品質 | 13401 / 95 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
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---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 17109 / 126 fps |
高(ノート) | 15568 / 111 fps | |
最高品質 | 13681 / 93 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
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1920x1080 | 低品質 | 94 fps |
高品質 | 82 fps | |
最高品質 | 75 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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---|---|---|
1920x1080 | 高設定 | 107 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 20507(すごく快適) |
グラフィックスの仕様です。標準的なデスクトップ用グラフィックカードの仕様は、GPU Clockが1500MHz、Boost Clockが1770MHzとなっていますが、ノート用のグラフィックスはそれよりも低めのClockとなっています。そのためノート用のグラフィックスのほうが、デスクトップ用より性能が落ちるためご注意下さい。

液晶 & キーボードのチェック
液晶ディスプレイとキーボードのチェックです。
液晶は、視野角は広く、144Hz駆動に対応し、遅延や残像も少なかったです。キーボードは、SteelSeries製のキーボードを採用し、こちらもタイピングしやすいです。
本製品の液晶とキーボードは、GeForce RTX 2070を搭載した兄弟機種「GALLERIA GCR2070RNF」と同じであるため、こちらの記事を参考にして下さい。

17.3型と大きな液晶に、GeForce RTX 2070を搭載したゲーミングノートです。120Hz駆動にも対応し、当サイトの計測では遅延や残像も少ない。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
ゲーミングノートPCとしては標準的な「Core i7-9750H」を搭載しています。ベンチマークも同等構成のPCと比較して遅いということはありません。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~

※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
ノート用グラフィックスとしてはミドルクラスのGeForce GTX 1660Tiを搭載しています。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。HDDを追加し、ダブルストレージにすることも可能です。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~

※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- SPECviewperf 13
- その他 3D Mark
- SDカード
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~

~ グラフィック性能の評価 ~

~ SDカードスロット性能の評価 ~

実際のソフトで計測した処理時間
こちらは、メモリを8GBから16GBへ換装してテストをしています。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※ グラフィックスは全てノートPC用
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 15分02秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分04秒 |
QSVでエンコード (※3) | 2分57秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時の動作音はほとんど聞こえません。ただし、ゲームをするとやや高めの騒音値になります。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度が高めです。GPU温度は問題ない範囲です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃台で推移しており高めの温度です。

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、問題ない温度だと思います。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲーム時の表面温度は、キーボード中央部分はやや熱いですが、高負荷時にタイピングをすると、パームレスト部分は熱くないのでそれほど不快感はありません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力はそれなりにあります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GALLERIA GCR1660TNFの外観のチェックです。
外観は、兄弟機種のGALLERIA GCR2070RNFと同じであるため、こちらを参照して下さい。

17.3型と大きな液晶に、GeForce RTX 2070を搭載したゲーミングノートです。120Hz駆動にも対応し、当サイトの計測では遅延や残像も少ない。
ACアダプターは180W(19.5V、9.23A)となっており、GCR2070RNFより小さい容量です。


まとめ
以上が、GALLERIA GCR1660TNFのレビューです。
17.3型の大画面液晶に、120Hz駆動の液晶を搭載し、素早い動きのゲームでも見やすくゲームができます。
グラフィックスは、GeForce GTX 1660Tiを搭載し、60 fps前後のフレームレートで良ければ、最高設定のグラフィック品質でゲームができるでしょう。低めの設定にすれば、100 fps以上出るゲームも多いです。
質量がやや重いので、持ち運びには適しませんが、その代わりノートPCでも迫力があり見やすい画面でゲームができるでしょう。
17.3型大画面のミドルスペック・ゲーミングノートPC
ドスパラ GALLERIA GCR1660TNF

特徴
- 17.3型大画面液晶
- GeForce GTX 1660Tiのミドルスペック
- 120Hz駆動対応
こんなあなたに
- 据え置きで使う方
- ノートでも大きく見やすい画面でゲームをしたい方
- ミドルレンジ帯の性能・価格の製品が欲しい方
- 価格17万円台[税別]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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