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ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7の実機レビュー

更新日:2020年3月11日
CPU Core i7-9750H
GPU GeForce GTX1650
Optimus対応
メモリ 4~32GB
ストレージ SSD / HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.03kg
バッテリー 約 5.8 時間
価格[税込] 9万円台~

9万円台の初心者向けゲーミングPC

ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7は、GeForce GTX1650を搭載したエントリー向けのゲーミングノートです。

高リフレッシュレート液晶や、派手なイルミネーションもありませんが、その代わり価格を下げており、9万円台の価格で購入できます。

エントリー向けと言っても、GeForce GTX1650なら、設定を下げればほとんどのゲームは快適にプレイできますし、競技性の高いフォートナイトやAPEX、PUBGもプレイすることが可能です。

現在発売中の最新機種の情報はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650、500GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「GALLERIA GCR1650GF7の特徴」のみお読みください。

GALLERIA GCR1650GF7の特徴

エントリー向けゲーミングノート

GALLERIA GCR1650GF7は、グラフィックスにGeForce GTX1650を搭載した、エントリークラスのゲーミングPCです。

負荷の高いゲームをプレイするにはやや性能不足ですが、画質設定を落とすことでプレイが可能となるタイトルも多いです。特に競技性の高いフォートナイトやAPEX、PUBGなどの軽いゲームなら、快適にプレイが可能です。

エントリー向けの構成

 

ライバル機種よりも安い

GALLERIA GCR1650GF7は、エントリー向けの構成で、高リフレッシュレート液晶や、派手なイルミネーションは備わっていないものの、初心者でも購入しやすい価格になっています。

下表は、GeForce GTX1650を搭載したライバル機種と価格を比較したものです。ストレージに違いはあるものの、他のライバル機種は皆11万円台であるのに対し、本製品は9万円台と非常に安くなっています。

15型クラスのライバル機種の比較
  ドスパラ
GALLERIA GCR1650GF7
デル
Dell G5 15
(5590)
レノボ
Legion Y7000
HP
Pavilion Gaming
15
画像
GPU GeForce GTX1650
CPU Core i7-9750H / HF
メモリ 8GB
ストレージ 500GB SSD 1TB SSD 256GB SSD 256GB SSD
+1TB HDD
価格[税別] 9万円台 11万円台 10万円台 11万円台

 

比較的軽量で持ち運びしやすい

GALLERIA GCR1650GF7は、質量が約2.03kgと比較的軽いため、持ち運びしやすいです。狭額ベゼルを採用し、ボディサイズも小さく、割とコンパクトで鞄にも入れやすいです。

軽量で持ち運びしやすい

 

マルチストレージ構成が可能

本製品は、カスタマイズ画面で2台のストレージを選択できます。OSとデータ領域を分けたりすることができるので便利です。また、底面カバーを外すと、M.2スロットに空きがもう1つあります。ここにもM.2 SSDが増設でき、トリプルストレージ構成にすることも可能です。試しにM.2 SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。ただし、ストレージの換装・増設は自己責任でお願いします。

マルチストレージ構成が可能

 

日本語配列だけどエンターキーが横長

本製品は日本語配列のキーボードではありますが、「ENTER」キーの形状などが英語配列キーボードになっています。「ENTER」キーを打つときに、キーの上側を押す方は、誤って「む」のキーを押してしまうことが最初は多いかもしれません。ただ、海外の方はこのキーで打っているわけなので、すぐに慣れると思います。また、「¥」や「む」、「ろ」、「右SHIFT」なども微妙に位置が異なるので、この辺りも慣れが必要になってくると思います。

エンターキーが横長

 

各用途の快適度

GALLERIA GCR1650GF7の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。液晶は非光沢の広視野角液晶で見やすく、キーボードの打ちやすさもまずまずです。
動画鑑賞 液晶の鮮やかさがやや物足りませんが、映り込みは少なく普通に観られると思います。処理性能は全く問題ありません。
RAW現像
画像編集
スペック面では問題ありませんが、液晶の色域がやや狭く、画像編集向きではありません。外部ディスプレイに繋げて作業したほうがいいと思います。
動画編集 まずまずのスペックで簡易的な編集なら問題なくできます。ただ、液晶の色域が狭いので、色の調整までする方には適しません。
ゲーム エントリー向けのグラフィックスですが、重いゲームもグラフィック設定を下げればプレイできます。

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

本機に搭載されているグラフィックス「GeForce GTX 1650」は、中程度の重さのゲームなら、最高設定でも60 fps前後出ます。重い部類のゲームでは、画質設定を低めにすることで、60 fps以上のフレームレートを出すことができます。

もっと高いグラフィック設定にしたい場合はGeForce GTX 1660Tiを、リアルタイムレイトレーシングを使ってみたい場合はGeForce RTX 2060を搭載したモデルがいいと思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 7002 / 70 fps
標準品質 5361 / 53 fps
高品質 4027 / 40 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps [レビュー機で計測]
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 89 fps
57 fps
最高 46 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps [レビュー機で計測]
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 83 fps
42 fps(56 fps)
最高 32 fps(42 fps)
※括弧内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 89 fps
60 fps
最高 43 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 126 fps
RTX 2080 Max-Q 108 fps
RTX 2070 107 fps
GTX 1660Ti 86 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1650 43 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 14045 / 108 fps
高(ノート) 12498 / 87 fps
最高品質 9526 / 64 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 64 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 73 fps
高品質 61 fps
最高品質 56 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 56 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 170 fps
153 fps
ウルトラ 110 fps
ウルトラでのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
GTX 1660Ti 110 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1650 68 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 218 fps
高設定 103 fps
最高設定 74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 70 fps
高設定でのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 190 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 113 fps
RTX 2060 105 fps
GTX 1650 70 fps [レビュー機で計測]
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20010(すごく快適)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

色域が狭いため画像編集などには適しませんが、Web閲覧やゲームをする分にはそれほど気にはならないでしょう。視野角は広く非光沢で映り込みも少ないです。詳細は以下のタブをクリックしてください。最大輝度は263cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61.3%、sRGB比は61.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が強く発色していますが、どの色もほぼ1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきもほぼ感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な計測方法ではありませんが、今回、輝度設定を変えてカメラで撮影して確認した限りでは、フリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約71msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は普通だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶も同等程度でした。普通の残像感だと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

十分なキーピッチとキーストロークがあり、押しやすさは普通です。

「BackSpace」キーは長く打ちやすいですが、「Enter」キーは英語配列キーボードのように横に細長いので、普段「Enter」キーの上部を叩く方は、打ち間違いが起こりやすいです。ただ、慣れれば問題ないと思います。

また、「ろ」の位置が一段下がっていたり、「\」の位置が一段上がっていたり、キー配列が標準とはやや異なります。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。

タッチパッド

 

キーボードバックライトの明るさは4段階で調整ができます。


LEDキーボードバックライト

 

キーボードバックライトの設定はプリインストールされている「Gaming Center」から行います。各キーごとの色設定はできませんが、パターン発光や好きな色に点灯させることができます。

そのほか、この「Gaming Center」からは、Winキーのロックやシステムパフォーマンスのモニター、ゲームモードとオフィスモードの切り替えが可能です。

Gaming Center

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには「Core i7-9750H」を搭載しており、ゲーミングノートしては標準的なCPUです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3552
Core i7-9750H 2634 [レビュー機で計測]
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1880
Ryzen 7 3700U 1526
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3200U 751
Celeron 3867U 295
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、エントリークラスのGeForce GTX1650を搭載しています。

それほど重くないゲームであれば、割と高めのグラフィックス設定でも60fps前後が出ます。FF15クラスの重いゲームをする場合は、グラフィック設定を低めにする必要があります。

画像編集で使うには十分な性能です。動画編集や3D CG制作で使うにはやや物足りない性能です。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce GTX1650
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
ノート用RTX 2080 9450
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 7216
ノート用GTX 1660Ti 5728
ノート用RTX 2060 5686
Radeon RX 5500M 4129
ノート用GTX 1650 3426 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

本製品のGeForce GTX1650のスペックは次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、500GBのPCIe-NVMe SSDを搭載しています。非常に高速なのでストレスはありません。SATA SSDやHDDも選択できます。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
500GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 2425 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce GTX1650
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
GeForce GTX1650
CrystalDiskMark(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~

SDカードスロットの速度は遅いです。

最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

実際のソフトで計測した処理時間です。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

比較的速い書き出し時間です。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i7-10710U/16GB
GTX 1650 Max-Q
84秒
Core i7-9750H/8GB
GTX 1650
89秒 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-10510U/16GB
GeForce MX330
146秒
Core i7-10510U/16GB
GeForce MX250
161秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
265秒
Core i7-10510U/16GB
Intel UHD
416秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 16分00秒
NVENCでエンコード (※2) 1分03秒
QSVでエンコード (※3) 3分02秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-9750H 16分00秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※緑色のバーが、本製品で選べるパーツです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.03kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、ほぼ同じ質量です。グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、比較的軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、鞄に入れての持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.02kg
ACアダプター 551g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしては普通の容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。今回、ゲーミングノートにしては、それほど高くないスペックであったため、バッテリー駆動時間は長めです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約5.8時間
(2) 動画再生時 2時間52分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間54分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU、GPUともに"普通~やや低め"の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃前後で推移しており、"普通~低め"の温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。60℃前半で推移しており、低めの温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。問題ない温度です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般ユーザー向けノートPCと比べると高い消費電力ですが、ゲーミングノートPCとしてはやや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GALLERIA GCR1650GF7の外観のチェックです。

全体的にツヤのないブラックカラーで、非常にシンプルな見た目のデザインですが、キーボードバックライトがゲーミングPCらしさを出しています。


 

天板は、凹凸やロゴなどもありません。

 

背面の排気口です。

 

キーボード上部にGALLERIAのロゴマークが印字されています。

 

電源ボタンとファンモードの切り替えボタンです。

 

スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがして、最大音量も小さめですが、音質は一般的なノートPCと同等でしょう。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。上にも、空きのM.2スロットがあり、増設できます。試しに増設してみましたが、問題なく認識されました。なお、増設は自己責任でお願いします。

 

底面カバー裏にはちょうどM.2 SSDに接触する部分に冷却プレートと放熱シリコーンパッドが貼られており、発熱による熱暴走対策が施されています。

 

今回、2.5インチベイにハードディスクは搭載されていませんでしたが、コネクタはあったので、自分で増設できると思います。こちらも試しに増設してみましたが、問題なく認識されました。

 

ACアダプターは薄型で、それほど大きくありません。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、GALLERIA GCR1650GF7のレビューです。

CPUにCore i7-9750H、グラフィックスにはGeForce GTX1650を搭載したエントリークラスのゲーミングPCです。

スペックは抑え気味で、高度な機能は備わっていませんが、価格はかなり安くなっています。

また、マルチストレージ構成にすることも可能です。

ゲームをしないが、一般的なPCよりも性能の高いサクサク動くノートPCが欲しいという方にも適していると思います。

ただし、液晶の色域が狭い点が勿体なかったです。色域がもう少し広ければ、画像編集や動画編集の用途にも使用できたと思います。ゲームをする分にはそれほど影響はありません。

また、「Enter」キーの形状が横長になっており、通常の日本語配列キーボードとは異なるためご注意下さい。

 

9万円台の初心者向けゲーミングPC

ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7

特徴

  • エントリークラスのGTX1650を搭載
  • 9万円台のリーズナブルな価格

こんなあなたに

  • 低価格ゲーミングPCが欲しい方
  • サクサク動くPCで仕事がしたい方
  • 価格9万円台[税込]~
現在発売中の最新機種の情報はこちら

 

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