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ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7の実機レビュー
CPU | Core i7-9750H |
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GPU | GeForce GTX1650 Optimus対応 |
メモリ | 4~32GB |
ストレージ | SSD / HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約2.03kg |
バッテリー | 約 5.8 時間 |
価格[税込] | 9万円台~ |
9万円台の初心者向けゲーミングPC
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7は、GeForce GTX1650を搭載したエントリー向けのゲーミングノートです。
高リフレッシュレート液晶や、派手なイルミネーションもありませんが、その代わり価格を下げており、9万円台の価格で購入できます。
エントリー向けと言っても、GeForce GTX1650なら、設定を下げればほとんどのゲームは快適にプレイできますし、競技性の高いフォートナイトやAPEX、PUBGもプレイすることが可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650、500GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GCR1650GF7の特徴」のみお読みください。
GALLERIA GCR1650GF7の特徴
エントリー向けゲーミングノート
GALLERIA GCR1650GF7は、グラフィックスにGeForce GTX1650を搭載した、エントリークラスのゲーミングPCです。
負荷の高いゲームをプレイするにはやや性能不足ですが、画質設定を落とすことでプレイが可能となるタイトルも多いです。特に競技性の高いフォートナイトやAPEX、PUBGなどの軽いゲームなら、快適にプレイが可能です。
ライバル機種よりも安い
GALLERIA GCR1650GF7は、エントリー向けの構成で、高リフレッシュレート液晶や、派手なイルミネーションは備わっていないものの、初心者でも購入しやすい価格になっています。
下表は、GeForce GTX1650を搭載したライバル機種と価格を比較したものです。ストレージに違いはあるものの、他のライバル機種は皆11万円台であるのに対し、本製品は9万円台と非常に安くなっています。
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7 |
デル Dell G5 15 (5590) |
レノボ Legion Y7000 |
HP Pavilion Gaming 15 |
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画像 | ||||
GPU | GeForce GTX1650 | |||
CPU | Core i7-9750H / HF | |||
メモリ | 8GB | |||
ストレージ | 500GB SSD | 1TB SSD | 256GB SSD | 256GB SSD +1TB HDD |
価格[税別] | 9万円台 | 11万円台 | 10万円台 | 11万円台 |
比較的軽量で持ち運びしやすい
GALLERIA GCR1650GF7は、質量が約2.03kgと比較的軽いため、持ち運びしやすいです。狭額ベゼルを採用し、ボディサイズも小さく、割とコンパクトで鞄にも入れやすいです。
マルチストレージ構成が可能
本製品は、カスタマイズ画面で2台のストレージを選択できます。OSとデータ領域を分けたりすることができるので便利です。また、底面カバーを外すと、M.2スロットに空きがもう1つあります。ここにもM.2 SSDが増設でき、トリプルストレージ構成にすることも可能です。試しにM.2 SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。ただし、ストレージの換装・増設は自己責任でお願いします。
日本語配列だけどエンターキーが横長
本製品は日本語配列のキーボードではありますが、「ENTER」キーの形状などが英語配列キーボードになっています。「ENTER」キーを打つときに、キーの上側を押す方は、誤って「む」のキーを押してしまうことが最初は多いかもしれません。ただ、海外の方はこのキーで打っているわけなので、すぐに慣れると思います。また、「¥」や「む」、「ろ」、「右SHIFT」なども微妙に位置が異なるので、この辺りも慣れが必要になってくると思います。
各用途の快適度
GALLERIA GCR1650GF7の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動くでしょう。液晶は非光沢の広視野角液晶で見やすく、キーボードの打ちやすさもまずまずです。 |
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動画鑑賞 | ○ | 液晶の鮮やかさがやや物足りませんが、映り込みは少なく普通に観られると思います。処理性能は全く問題ありません。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | スペック面では問題ありませんが、液晶の色域がやや狭く、画像編集向きではありません。外部ディスプレイに繋げて作業したほうがいいと思います。 |
動画編集 | ○ | まずまずのスペックで簡易的な編集なら問題なくできます。ただ、液晶の色域が狭いので、色の調整までする方には適しません。 |
ゲーム | ○ | エントリー向けのグラフィックスですが、重いゲームもグラフィック設定を下げればプレイできます。 |
ゲームベンチマーク
ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
本機に搭載されているグラフィックス「GeForce GTX 1650」は、中程度の重さのゲームなら、最高設定でも60 fps前後出ます。重い部類のゲームでは、画質設定を低めにすることで、60 fps以上のフレームレートを出すことができます。
もっと高いグラフィック設定にしたい場合はGeForce GTX 1660Tiを、リアルタイムレイトレーシングを使ってみたい場合はGeForce RTX 2060を搭載したモデルがいいと思います。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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1920x1080 | 軽量品質 | 7002 / 70 fps |
標準品質 | 5361 / 53 fps | |
高品質 | 4027 / 40 fps |
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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1920x1080 | 最低 | 89 fps |
中 | 57 fps | |
最高 | 46 fps |
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
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---|---|---|
1920x1080 | 低 | 89 fps |
高 | 60 fps | |
最高 | 43 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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1920x1080 | 標準(ノート) | 14045 / 108 fps |
高(ノート) | 12498 / 87 fps | |
最高品質 | 9526 / 64 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
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1920x1080 | 低品質 | 73 fps |
高品質 | 61 fps | |
最高品質 | 56 fps |
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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1920x1080 | 非常に低い | 170 fps |
中 | 153 fps | |
ウルトラ | 110 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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1920x1080 | 低設定 | 218 fps |
高設定 | 103 fps | |
最高設定 | 74 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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---|---|---|
1920x1080 | 高設定 | 70 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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1920x1080 | 最高品質 | 20010(すごく快適) |
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
色域が狭いため画像編集などには適しませんが、Web閲覧やゲームをする分にはそれほど気にはならないでしょう。視野角は広く非光沢で映り込みも少ないです。詳細は以下のタブをクリックしてください。最大輝度は263cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
表示遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約71msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は普通だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶も同等程度でした。普通の残像感だと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
十分なキーピッチとキーストロークがあり、押しやすさは普通です。
「BackSpace」キーは長く打ちやすいですが、「Enter」キーは英語配列キーボードのように横に細長いので、普段「Enter」キーの上部を叩く方は、打ち間違いが起こりやすいです。ただ、慣れれば問題ないと思います。
また、「ろ」の位置が一段下がっていたり、「\」の位置が一段上がっていたり、キー配列が標準とはやや異なります。
タッチパッドの操作性は普通です。
キーボードバックライトの明るさは4段階で調整ができます。
キーボードバックライトの設定はプリインストールされている「Gaming Center」から行います。各キーごとの色設定はできませんが、パターン発光や好きな色に点灯させることができます。
そのほか、この「Gaming Center」からは、Winキーのロックやシステムパフォーマンスのモニター、ゲームモードとオフィスモードの切り替えが可能です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには「Core i7-9750H」を搭載しており、ゲーミングノートしては標準的なCPUです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスには、エントリークラスのGeForce GTX1650を搭載しています。
それほど重くないゲームであれば、割と高めのグラフィックス設定でも60fps前後が出ます。FF15クラスの重いゲームをする場合は、グラフィック設定を低めにする必要があります。
画像編集で使うには十分な性能です。動画編集や3D CG制作で使うにはやや物足りない性能です。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
本製品のGeForce GTX1650のスペックは次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。
ストレージ
ストレージには、500GBのPCIe-NVMe SSDを搭載しています。非常に高速なのでストレスはありません。SATA SSDやHDDも選択できます。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- SPECviewperf 13
- その他 3D Mark
- SDカード
実際のソフトで計測した処理時間
実際のソフトで計測した処理時間です。
比較的速い書き出し時間です。
※ グラフィックスは全てノートPC用
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 16分00秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分03秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分02秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.03kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、ほぼ同じ質量です。グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、比較的軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、鞄に入れての持ち運びもしやすいです。
質量 | |
PC本体 | 2.02kg |
ACアダプター | 551g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしては普通の容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。今回、ゲーミングノートにしては、それほど高くないスペックであったため、バッテリー駆動時間は長めです。
駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約5.8時間 |
(2) 動画再生時 | 2時間52分 |
(3) PCMark 8 Work テスト | ー |
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) | 1時間54分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU、GPUともに"普通~やや低め"の温度です。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃前後で推移しており、"普通~低め"の温度です。
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。60℃前半で推移しており、低めの温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。問題ない温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
一般ユーザー向けノートPCと比べると高い消費電力ですが、ゲーミングノートPCとしてはやや低めの消費電力です。
外観のチェック
GALLERIA GCR1650GF7の外観のチェックです。
全体的にツヤのないブラックカラーで、非常にシンプルな見た目のデザインですが、キーボードバックライトがゲーミングPCらしさを出しています。
天板は、凹凸やロゴなどもありません。
背面の排気口です。
キーボード上部にGALLERIAのロゴマークが印字されています。
電源ボタンとファンモードの切り替えボタンです。
スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがして、最大音量も小さめですが、音質は一般的なノートPCと同等でしょう。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
側面のポートです。主要なポートは揃っています。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。
今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。
今回搭載されていたM.2 SSDです。上にも、空きのM.2スロットがあり、増設できます。試しに増設してみましたが、問題なく認識されました。なお、増設は自己責任でお願いします。
底面カバー裏にはちょうどM.2 SSDに接触する部分に冷却プレートと放熱シリコーンパッドが貼られており、発熱による熱暴走対策が施されています。
今回、2.5インチベイにハードディスクは搭載されていませんでしたが、コネクタはあったので、自分で増設できると思います。こちらも試しに増設してみましたが、問題なく認識されました。
ACアダプターは薄型で、それほど大きくありません。
ACアダプターの詳細は以下の通りです。
まとめ
以上が、GALLERIA GCR1650GF7のレビューです。
CPUにCore i7-9750H、グラフィックスにはGeForce GTX1650を搭載したエントリークラスのゲーミングPCです。
スペックは抑え気味で、高度な機能は備わっていませんが、価格はかなり安くなっています。
また、マルチストレージ構成にすることも可能です。
ゲームをしないが、一般的なPCよりも性能の高いサクサク動くノートPCが欲しいという方にも適していると思います。
ただし、液晶の色域が狭い点が勿体なかったです。色域がもう少し広ければ、画像編集や動画編集の用途にも使用できたと思います。ゲームをする分にはそれほど影響はありません。
また、「Enter」キーの形状が横長になっており、通常の日本語配列キーボードとは異なるためご注意下さい。
9万円台の初心者向けゲーミングPC
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7
特徴
- エントリークラスのGTX1650を搭載
- 9万円台のリーズナブルな価格
こんなあなたに
- 低価格ゲーミングPCが欲しい方
- サクサク動くPCで仕事がしたい方
- 価格9万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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