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Core Ultra シリーズ3のXPS 14/16は買いか?新製品発表会で実機をチェック
1月28日に開催されたデル XPS 新製品発表会にて、Core Ultra シリーズ3搭載のXPS 14 / XPS 16の実機に触ってきたので、率直な感想を掲載します。
また発表会では、DELL史上初のAIO(オールインワン)のCopilot+ PC「Dell 24/27 オールインワン」の展示や、インテル Core Ultra シリーズ3についての説明もありました。
公式サイトはこちら
XPS 14 / XPS 16
物理ファンクションキーの復活
従来のXPS 14 / 16では、ファンクションキーがタッチ式でしたが、賛否両論あったようで、物理ファンクションキーが復活しました。
ただ、通常のノートのファンクションキーは、4つずつ区切られていることが多いですが、XPSシリーズは区切られていないので、パッと見て、目的のキーを探しにくいとは思いました。
また、キーボードについて言えば、キーとキーの隙間が相変わらず狭いので、誤って隣のキーを打ってしまいそうにはなります。ただ、主要なキーについては、小さいキーがないので、慣れれば普通に打てると思います。
タッチパッドの視覚化
また、タッチパッドの境界線がわからないデザインでしたが、視覚化してほしいという意見があり、パームレストに薄い線が入りました。
もともとかなり広いタッチパッドエリアだたので、筆者はそこまで気になってはいませんでしたが、分かりやすくはなったと思います。
タッチパッドについては、反応も良く、かなり操作しやすいです。
XPS 14は、14.5型から14型になり軽量化
従来のDell 14 Premiumは14.5型、1.66kg~でしたが、XPS 14では画面サイズが14型と少し小さくなった代わりに、質量が1.36 kg~と大分軽くなっています。
モバイル(持ち運び用)ノートとしては、まだそこまで軽いわけではなく、実際に持ってみてもずっしり感はあります。ただ、アルミボディを採用していることで、他の素材を採用したモバイルノートにはない上質感と高い強度があります。
メモリはオンボードで最速クラス
Core Ultra X7 358H搭載モデルについては、LPDDR5x 9600 MT/sの最速クラスのオンボードメモリを採用しています。これにより、高いグラフィック性能が期待できます。
バッテリー駆動時間は27時間
Core Ultra 7 355、2Kディスプレイの構成のXPS 14で、Netflixの4Kビデオを連続再生させたときの、バッテリー駆動時間は27時間とのことでした。
なお、バッテリー容量は70Whと大容量です。
動画再生時の負荷は、4K動画であっても、実はそこまで高くはないため、実際の使用ではここまでバッテリーはもたないとは思いますが、それでもかなり長いバッテリー駆動時間であることには変わりないと思います。
ディスプレイは2種類
ディスプレイは、2K液晶と2.8K OLEDがあります。色の鮮やかさでは2.8K OLEDのほうが良いですが、バッテリー駆動時間は2K液晶のほうが長くなります。好みのほうを選ぶといいです。
また、どちらも1~120Hzの可変リフレッシュレートで、バッテリー駆動時間の長さに貢献しています。
XPS 16もコンセプトは同じ
XPS 16に関しても、XPS 14とコンセプトは同じで、画面サイズが大きくなっただけと考えていいです。ただ、2.8K OLEDではなく3.2K OLEDが選択可能なり、より高い解像度で作業をしたり、画像を表示したりすることができます。
Core Ultra 5 325の追加で買いやすくなったが・・
XPSシリーズに、新たに「Core Ultra 5 325」のCPUが追加され、買いやすくなりました。
ただ、「Core Ultra X7 358H」と比較すると、Eコアが無く、GPUコアも4分の1しかありません。どこまでの性能になるのか予想しにくいですが、Core Ultra X7 358Hと比べると見劣りします。特にGPU性能については、4コアしかないので、Core Ultra 200VやCore Ultra 200Hよりも劣ると思われます。
ただ、価格は28万円台と、大分良心的です。
なお、Core Ultra 7 355および Core Ultra X9 388H のCPUも、2月13日に追加予定とのことです。
| Core Ultra X7 358H | Core Ultra 5 325 | |
| コア数 (P+E+LP) |
16 (4+8+4) |
8 (4+0+4) |
| 最大クロック | 4.8 GHz | 4.5 GHz |
| Intel Smart Cache | 18 MB | 12 MB |
| Base Power (PBP) | 25 W | 25 W |
| Max Turbo (MTP) | 65W, 80W | 55 W |
| GPU名 | Arc B390 | Intel Graphics |
| GPU (Xeコア数) | 12 Cores | 4 Cores |
| NPU AI性能 | 50 TOPS | 47 TOPS |
仕様
XPS 14とXPS 16の仕様と違いを下にまとめます。
インタフェースについては、Thunderbolt4が3つもありますが、USB-AやHDMIなどはありません。
| XPS 14 | XPS 16 | |
| CPU |
Core Ultra 5 325 Core Ultra 7 355 (2/13追加) Core Ultra X7 358H Core Ultra X9 388H (2/13追加) |
|
| メモリ | 16GB LPDDR5x 7467 MT/s 32GB / 64GB LPDDR5x 9600 MT/s |
|
| ストレージ | 512GB ~ 4TB SSD | 1TB ~ 4TB SSD |
| ディスプレイ |
14.0インチ 非タッチ 2K 14.0インチ タッチ 2.8K OLED |
16.0インチ 非タッチ 2K 16.0インチ タッチ 3.2K OLED |
| 質量 |
最小 1.36 kg (OLEDモデル) 最小 1.38 kg (LCDモデル) |
最小 1.65 kg (OLEDモデル) 最小 1.70 kg (LCDモデル) |
| バッテリー | 70Wh NetFlix再生で27時間 |
70Wh |
| インターフェース |
3 x Thunderbolt 4 オーディオ ジャック |
|
| 価格 | 280,600円 ~ | 292,300円 ~ |
XPS 14 / 16は買いか?
XPS 14が買いかどうかですが、負荷の高いクリエイティブワークやゲームをしたい人が、Core Ultra X7 358Hモデルを買うなら、「買い」だと思います。GeForce RTX 4050 Laptop並みの性能のノートが、1.36kgで持ち運べると考えると熱いです。
その上、バッテリー駆動時間も長く、ボディの質感も良く、申し分ありません。42万円の金額を出せるなら、「買い」です。
XPS 16も、16型ノートとしては持ち運びやすい質量になっているので、負荷の重い作業ができて、大画面ノートを持ち歩きたい方には、いい製品だと思います。
ちなみに、かなり売れているようで、現在のところ、納期は5月上旬と、約3カ月待ちだそうです。
ただ、隙間の少ないキーボードが独特で、デザインはいいですが、タイピングのしやすさにこだわるなら別のPCでもいいかなと思います。
また、Core Ultra 5 325を搭載したモデルは、まだ使ったことがないのでなんとも言えませんが、性能が中途半端な感じがします。このCPUにするなら、Lunar LakeやArrow LakeのノートPCでもいいかなと思います。
Dell 24/27 オールインワン
CESでも発表していなかった「Dell 24 オールインワン」「Dell 27 オールインワン」の展示もありました。2月10日から販売開始です。
最大の特徴は、DELLとしては史上初となるCopilot+ PCに対応したオールインワンPCであるという点です。NPUを搭載し、リコールやライブキャプションなどのAI機能をAIOでも体験することができます。
タッチパネルも選べ、27インチモデルはQHDパネルも選べます。
また、HDMI入力ポートも搭載し、QHDモデルのみHDMI入力が2.1に対応しているため、PlayStation 5などの次世代ゲーム機も楽しめます。
インテル Core Ultra シリーズ3の特徴
インテル株式会社から、Core Ultra シリーズ3についての説明もありました。既に発表済みの内容ではありますが、簡単に掲載します。
Core Ultra シリーズ3においては、以下の2つの大きな進化がありました。
1. RibbonFET(リボンフェット):トランジスタの形状を変え、エネルギー効率を15%向上
2. PowerVia(パワーバイア):信号線(上部)と電源線(下部)を分離することで、面積あたりの利用効率を30%向上
垂直に積み重ねた青い帯(ナノシート)に電流が流れ、銀色のゲートで電流をON/OFFしている。従来はナノシートを3面からしかゲートで囲えなかったが、今回は4面から囲うことで電流のON/OFFを完璧に制御でき、電力効率が約15%上がっている。また、垂直に積み重ねることにより、チップ上の限られた面積を有効活用できる
トランジスタを真ん中に挟んで、上が「信号線」、下が「電源線」と完全に分離している。信号線はデータのやりとり専用の線で、電源線はトランジスタへ電気を供給する専用の線。従来は、トランジスタの上を、細い信号線と太い電源線が複雑に絡み合っていた。Core Ultra シリーズ3では、この役割をスパッと表と裏で分けることで、表面のスペースが空き、信号線はより効率的に、短く配置できるようになる。また、電源線も最短距離でトランジスタに届くようになるため、電気のロスが減る。これにより、チップの面積を効率化できるだけでなく、同じ電力でも周波数を数%向上させることができる
これらを盛り込んだのが「Intel 18A」という世界最先端の製造プロセスです。
これにより、従来のCPUの性能を40%少ない電力で実現しています。

マルチスレッド性能はシリーズ2(Lunar Lake)と比較して60%向上。

AMD Ryzen AI 9 365と比較して、かなり高い省電力性能です。

GPUタイルにXe3アーキテクチャの12コアを搭載している点も大きな特徴で、内蔵GPU「Arc B390」については、低電圧のGeForce RTX 4050 Laptop並みのゲーム性能です。

また、最大96GBのメモリを搭載可能で、700億(70B)パラメータ級のAIモデルをローカルPC上で動かせるようになりました。

このように、インテル Core Ultraシリーズ(特にXシリーズ)は、かなり優秀なSoCです。ただ、Xシリーズに関しては価格が高すぎるのが懸念点です。
Core Ultra 5 325であれば、価格は抑えられますが、GPUコアが4つしか無い点がデメリットで、動画編集もしたいようなユーザーには物足りなさがあります。
8コアあたりのGPUを積んで、価格もまあまあ抑えられたCPUがあっても良かったかなと思います。
キャンペーン告知
2月20日(金)~23日(月)の4日間、東京駅の八重洲口イベントスペースで「新生活体験イベント」が開催されます。桜をモチーフにした展示で、写真をアニメ風に変換するAI体験などが可能です。本日発表したXPSやゲーミング製品など約20製品を実際に触ることもできます。

デルの学割サービスは最大10%の割引があり、既存の製品割引に上乗せして使用可能です。登録方法がリニューアルされ、16歳以上の学生であれば3ステップで簡単に利用できます。入学前でメールアドレスがない場合も、高校の学生証などで対応可能です。

2月3日から開始される「新生活応援モデル」では、全ての対象モデルに4年間の保証とアクシデンタルダメージサービスが付帯しています。

購入先
XPS 14 / 16は、下のリンク先の直販サイトで販売されています。
Dell 24/27 オールインワンは、2月10日より発売予定です。
XPS 14/16

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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