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すごい高級感だ!Dell 14 Premium(DA14250)の実機レビュー

CPU | Core Ultra 7 255H |
---|---|
GPU | CPU内蔵 RTX 4050 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 512GB ~ 2TB SSD |
画面サイズ | 14.5インチ 16:10 |
画面種類 | 1920x1200 LCD 3200x2000 OLED |
質量 | 1.66kg (LCD時) 1.72kg(OLED時) |
バッテリー | 69.5Wh |
価格 | 29万円台~ |
Dell 14 Premium(DA14250)は、デザインが非常に良いノートパソコンです。
CNC加工のアルミ削り出しボディは質感が良く、タッチパッドとパームレストの境目がないデザインはとても近未来的です。
高級感のあるノートパソコンが欲しい方におすすめです。
CPUには、性能の高いCore Ultra 7 255Hを搭載。さらに、GeForce RTX 4050 Laptopを搭載したモデルもあり、パフォーマンスも高いです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 255H、32GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「Dell 14 Premium(DA14250)の特徴」のみお読みください。
Dell 14 Premium(DA14250)の特徴
製品の位置づけ
デルのノートパソコンは、以下のように、2025年1月にブランド名が変わりました。
今回レビューするDell 14 Premium(DA14250)は、下図の赤くなっている部分に位置づけられ、個人ユーザー向けのハイエンド製品となっています。

デザインがいい!
Dell 14 Premium(DA14250)は、非常に高級感のあるデザインが特徴的です。CNC加工のアルミ削り出しボディで、非常に質感がいいです。サイド部分の仕上げなど、細部にも質の良さが表れています。


4辺が狭額ベゼルで、ガラスにはGorilla Glass 3を使用しており、ディスプレイ周りも素敵です。

キーボードについても、スクエアのタイルを敷き詰めたようになっており、普通のノートPCのキーボードとはとは一線を画すデザインです。
また、タッチパッドは、パームレストとの境目がないシームレスなデザインが特徴的です。

さらに、ファンクションキーが物理キーではなく、LEDで光るタッチ式になっています。
PCの電源をオフにすると、このLEDは消灯し、とてもシンプルな見た目になります。

選べるディスプレイ
ディスプレイは、1920x1200ドットの標準的な液晶と、3200x2000ドットの有機ELから選ぶことができます。
今回は、有機ELディスプレイを搭載していますが、色鮮やかで画像や映像が綺麗です。また反射が抑えられているので、映り込みも気になりません。

独立GPUも選択可能
グラフィックスには、GeForce RTX 4050 Laptopの独立グラフィックスを搭載することもできます。動画編集などGPUに負荷のかかる作業をするなら、こちらを搭載してもいいでしょう。

やや残念な点
やや残念な点としては、ポート類が少ない点です。HDMIやUSB-Aなどのポートがありません。ただ、Thunderbolt4のポートが3つもあるので、変換アダプターやケーブルなどを使えば、何とかなるでしょう。
また、14型のノートPCとしてはやや重いのは残念です。XPSシリーズは軽いイメージがあるので、1.5kg前後に抑えられて欲しかったです。
価格も高めです。
各用途の快適度
Dell 14 Premium(DA14250)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックが高く、快適に作業できるでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイが綺麗で、スピーカー音も良く、動画鑑賞も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | ディスプレイの色域が広く、独立GPUも搭載できるので、画像編集なども快適です。 |
動画編集 | ○ | FHD解像度の簡単な動画編集であれば可能です。独立GPUを搭載すれば、もう少し負荷のかかる動画編集も可能です。 |
ゲーム | ○ | GeForce RTX 4050を搭載すれば、ある程度はゲームもできます。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、以下の2種類があります。
選べるディスプレイ
(1) 14.5インチ, 非タッチ, 2K(1920x1200), 500 nit, IPS, 30-120Hz
(2) 14.5インチ, タッチ 3.2K(3200x2000) OLED, 400 nit, 48-120Hz
今回は、(2)のディスプレイを搭載しています。とても色鮮やかな表示が可能で、画像などが綺麗です。ただし、フリッカーはあります。
詳細は、以下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は以下の通りで、広いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 88% |

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、割と自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

反射はやや低減されています。ただし、タッチパネルの電極線がやや気になります。

下図の通り、フリッカーがあります。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、キーとキーの隙間が狭いので、やや打ちにくさを感じますが、慣れれば問題なく打てるでしょう。
ただ、backspaceキーを打つときに、右隣の電源を押してしまいやすいです。
タッチパッドとパームレストの境目が分からないと思いますが、タッチパッド部分は割と広めになっているので、適当に指を動かせば反応します。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ここでは、デフォルトの「最適化」と、最もパフォーマンスが出る「ウルトラパフォーマンス」で、ベンチマークソフトを実行します。

CPU
Core Ultra 7 255Hを搭載していますが、マルチコアもシングルコアも高めのスコアです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能です。
GeForce RTX 4050 Laptopを搭載すれば、もっと高い性能になりますが、最大グラフィックスパワーが30Wと低めのようなので、ゲーミングノートPCに搭載されているGeForce RTX 4050 Laptopのような性能は出ないでしょう。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
NPU
NPUは最大13 TOPSと低めです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは、比較的速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~

SDカードスロット
micro SDカードスロットも速いです。
~ SDカードスロット性能 ~

質量のチェック
仕様での最小質量は、2K LCDモデルが1.66kg、3.2K OLEDモデルが1.72kgとなっており、今回のレビュー機は後者です。14型ノートとしてはやや重いです。
ACアダプターは普通です。
3.2K OLED | |
PC本体 | 1.767kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 264g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、69.5WHと大きめの容量です。
当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、まずまずです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) YouTube動画再生時 | 9時間31分 |
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 5時間34分 |
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 255Hのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は28Wです。
動作安定時のCPU電力は、「最適化」モードの場合は約28W前後で、PBPとほぼ同じでした。「ウルトラパフォーマンス」モードなら、37W前後は出ており、高いパフォーマンスが出ていました。
CPU温度は、「ウルトラパフォーマンス」モードの場合はやや高めですが、問題ない範囲でしょう。


静音性のチェック
全体的に静かなPCです。
アイドル時は無音です。動画編集くらいの負荷をかけても静かです。ゲーム時はそれなりにうるさいです。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約20dB |
中負荷時 [動画編集] | 約23dB |
高負荷時 [ゲーム] | 約44dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
表面温度はそれほど高くならないので、快適に使えます。ただし、GeForce RTX 4050を搭載したモデルは、GPU部分の温度が高くなると思われます。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
消費電力 | |
アイドル時 | 5W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 11W |
中負荷時 [動画編集] | 18W |
高負荷時 [ゲーム] | 47W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
削りだしアルミニウムを採用した質感の良いボディです。

天板には、DELLのロゴが入っています。

ボディの高さは低いです。


スピーカーは、2Wメイン x 2 + 2Wツイーター x 2の合計8Wです。音質は良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると7点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。


WebカメラはFHD画質で、映りはまずまず。IRカメラは搭載していません。

指紋認証装置は搭載しています。

側面のポート類です。Thunderbolt 4のポートが3つもあります。ただし、HDMIやUSB-Aポートはありません。


ヒンジはご覧の角度まで開きます。

底面はシンプルです。

冷却ファンは2つ、ヒートパイプは3つです。メモリはオンボードです。

SSDです。空いているSSDのスロットはありません。

ACアダプターは60Wです。電源ケーブルが太いです。

まとめ
以上が、Dell 14 Premium(DA14250)のレビューです。
アルミボディのデザイン性に優れたノートPCです。高級感のあるノートPCが欲しい方にもおすすめです。
ディスプレイは2種類ありますが、今回はOLEDを搭載しており、綺麗な表示でした。反射も抑えられており普通の作業もしやすかったです。
キーボードとタッチパッドは特徴的ですが、慣れれば、そこまで違和感なく使えると思います。
HDMIやUSB-Aポートが無い点はデメリットですが、Thunderbolt4が3ポートもあるので、なんとかなるでしょう。
14型ノートの割には、やや重い点は、少し残念でした。
高級感のあるノートパソコン
Dell 14 Premium(DA14250)

特徴
- 高級感のあるデザイン
- 綺麗な表示のOLEDディスプレイ
- GeForce RTX 4050 Laptopのモデルもあり
こんなあなたに
- 高級感のあるノートPCが欲しい方
- 価格29万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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