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性能もデザインも良い、Dell 16 Premium(DA16250)の実機レビュー

更新日:
Dell 16 Premium(DA16250)の写真
CPU Core Ultra 7 255H
Core Ultra 9 285H
GPU RTX 5050 Laptop
RTX 5060 Laptop
メモリ 32GB
SSD 1TB / 2TB / 4TB
画面サイズ 16.3インチ 16:10
画面種類 1920x1200 LCD
3840x2400 OLED
質量 2.06kg (LCD時)
2.11kg(OLED時)
バッテリー 99.5Wh
価格 39万円台~
性能もデザインも良い

Dell 16 Premium(DA16250)は、性能もデザインも良いノートパソコンです。

性能については、GeForce RTX 50シリーズの独立GPUを搭載しており、動画編集なども快適です。

デザインは、CNC加工のアルミ削り出しボディに、シームレスデザインのタッチパッドを搭載しとても素敵です。

Windows版のMacBook Proのような立ち位置のノートパソコンです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 255H、RTX 5060 Laptop、32GBメモリ

 

 

目次

お忙しい方は、「Dell 16 Premium(DA16250)の特徴」のみお読みください。

 

Dell 16 Premium(DA16250)の特徴

製品の位置づけ

デルのノートパソコンは、以下のように、2025年1月にブランド名が変わりました。

今回レビューするDell 16 Premium(DA16250)は、下図の赤くなっている部分に位置づけられ、個人ユーザー向けのハイエンド製品となっています。

Dell Premiumシリーズの位置づけ

 

デザインが素晴らしい

Dell 16 Premium(DA16250)は、デザインが素敵です。CNC加工のアルミ削り出しボディに、4辺狭額ベゼルを採用し、見た目がかっこいいです。

CNC加工のアルミ削り出しボディ
狭額ベゼルのディスプレイ

 

スクエアのタイルを敷き詰めたようなキーボードに、パームレストとの境目がないシームレスなタッチパッドも近未来的で魅力的です。

パームレストとタッチパッドのシームレスなデザイン

 

さらに、ファンクションキーが物理キーではなく、LEDで光るタッチ式になっています。fnキーを押すと光る文字が変わります。PCの電源をオフにすると、このLEDは消灯し、とてもシンプルな見た目になります。

ファンクションキー(メディアキー)

 

4K OLEDディスプレイを選択可能

ディスプレイは、1920x1200ドットの標準的な液晶の他に、3840x2400ドットの4K OLEDを選ぶこともできます。色鮮やかで黒が引き締まっており、とても綺麗な表示が可能です。また反射が抑えられているので、映り込みも気になりません。

有機ELディスプレイなどを搭載可能

 

GeForce RTX 50シリーズ搭載

グラフィックスには、GeForce RTX 5050 LaptopまたはRTX 5060 Laptopの独立グラフィックスを搭載しています。動画編集などのGPUに負荷のかかるクリエイティブワークも快適に行えます。

GeForce RTX 50シリーズ搭載

 

やや残念な点

やや残念な点としては、ポート類が少ない点です。HDMIやUSB-Aなどのポートがありません。ただ、Thunderbolt4のポートは3つもあります。

microSDカードスロットはありますが、大きなボディなので、フルサイズのSDカードスロットが良かったです。

また、価格が高いです。

 

各用途の快適度

Dell 16 Premium(DA16250)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックが高く、ディスプレイも大きく、快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 ディスプレイの表示が綺麗で、スピーカー音も良く、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
4Kディスプレイであれば色域が広く、独立GPUも搭載しており、画像編集なども快適です。
動画編集 独立GPUを搭載しており、動画編集も快適です。
ゲーム GeForce RTX 50シリーズに、120Hzディスプレイを搭載しており、ゲームも割とできます。ただ、最大グラフィックスパワーは低めです。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、以下の2種類があります。

選べるディスプレイ

(1) 16.3インチ, 2K (1920x1200) IPS, 非タッチ, 30-120Hz, 500 nit, 100% sRGB

(2) 16.3インチ, 4K (3840x2400) OLED,タッチ, 48-120Hz, 400 nit, 100% DCI-P3

 

今回は、(2)のディスプレイを搭載しています。とても色鮮やかな表示が可能で、画像などが綺麗です。ただし、フリッカーはあります。

詳細は、以下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は以下の通りで、広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 88%
Dell 16 Premiumの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、割と自然な発色であることが分かります。

Dell 16 Premiumのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

Dell 16 Premiumの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

反射はやや低減されています。ただし、タッチパネルの電極線が若干気になります。

Dell 16 Premiumの映り込み
画面への映り込み

下図の通り、フリッカーがあります。

※カメラで簡易的に計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、キーとキーの隙間が狭いので、やや打ちにくさを感じますが、最近、このキーボードを検証でよく打っていたら、割と慣れてきました。

ただ、backspaceキーを打つときに、右隣の電源を押してしまいやすいです。なお、電源ボタンを軽く押しても、シャットダウンされることはありません。

タッチパッドとパームレストの境目が分からないと思いますが、タッチパッド部分は割と広めになっているので、適当に指を動かせば反応します。

Dell 16 Premiumのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
Dell 16 Premiumのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

Dell 16 Premiumのキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

ここでは、デフォルトの「最適化」と、最もパフォーマンスが出る「ウルトラパフォーマンス」で、ベンチマークソフトを実行します。

モードの切り替え画像
モード

 

CPU

Core Ultra 7 255Hを搭載していますが、マルチコアもシングルコアも高めのスコアです。また、他のPCで計測したときよりも、高めのスコアが出ていました。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 255H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Core Ultra 7 255H 1069 [ウルトラパフォーマンス]
974 [最適化]
861
Ryzen 7 260 991
Ryzen 7 8845HS 919
k87Core 7 240H 858
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen AI 7 350 820
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Ryzen AI 5 340 608
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Core Ultra 5 228V 549
Core Ultra 7 256V 547
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126 [最適化]
122 [ウルトラパフォーマンス]
122
Core Ultra 7 258V 121
Core Ultra 7 256V 120
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 7 350 115
Core 7 240H 112
Ryzen AI 5 340 111
Core Ultra 5 228V 111
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Ryzen 7 260 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

今回、グラフィックスには、GeForce RTX 5060 Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは55Wと低いです。 

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

3DMarkのスコアは下の通りです。最大グラフィックスパワーが低いので、GeForce RTX 5060 Laptopとしては低めのスコアです。

3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5060 Laptop GPU(55W)
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 5080 Laptop 175W 5509
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 5070 Ti Laptop 140W 3987
RTX 5070 Ti Laptop 120W 3525
RTX 5070 Laptop 105W 2893
RTX 4070 Laptop 140W 2714
RTX 5060 Laptop 115W 2675
RTX 5060 Laptop 100W 2635
RTX 5070 Laptop 85W 2467
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 5060 Laptop 55W 1958 [ウルトラパフォーマンス]
1930 [最適化]
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

CPU内蔵グラフィックスと比べると、かなり高いスコアです。

3DMark Steel Nomad Light
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Steel Nomad Lightのスコア画像
GeForce RTX 5060 Laptop GPU(55W)
他のグラフィックスとの比較
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
9544
RTX 5060 Laptop (55W) 8645 [ウルトラパフォーマンス]
8643 [最適化]
RTX 3050 Laptop (95W) 5890
Ryzen AI 9 365
Radeon 880M
3374
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2976
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2893
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2703
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2663
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2675
Core Ultra 5 225H
Intel Arc 130T
2523
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2442
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
2376
Core Ultra 5 228V
Intel Arc 130V GPU
2374
Ryzen AI 9 365
Radeon 880M
2332
Ryzen 5 8645HS
Radeon 760M
2167
Core Ultra 5 225U
Intel Graphics
1500
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
1545
Core Ultra 7 255U
Intel Graphics
1454
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージは、比較的速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
CrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットも速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
SDカードスロットのCrystalDiskMarkの画像
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

各ゲームの平均フレームレートはこちらです。今回、解像度は1920x1200または1920x1080にしてテストしています。この解像度であれば、グラフィック設定を調整することで、多くのゲームができます。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 最低 45 fps 79 fps
38 fps 72 fps
ウルトラ 32 fps
アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成 OFF フレーム生成 4x
1920x1200 115 fps
ウルトラ 70 fps 180 fps
レイトレ:オーバードライブ 25 fps 83 fps
アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 153 fps
高品質 90 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1200 160 fps
111 fps
ウルトラ 93 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1200 標準(ノート) 127 fps
高(ノート) 121 fps
最高品質 90 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 132 fos
中設定 107 fps
最高設定 58 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
180 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 395 fps
※プラクティスモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 非常に低い 206 fps
中型 191 fps
ウルトラ 166 fps

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

比較的速いです。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
20秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 7 255HX
RTX 5060 (115W)
34秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Core Ultra 7 255H
RTX 5060 (55W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 285H 44秒
Core Ultra 7 255H 48秒
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Ryzen AI 7 350 58秒
Core Ultra 7 258V 66秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
4K動画の書き出し

4K動画の書き出しも比較的速いです。 

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090 (175W)
2分26秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分26秒
Ryzen AI 9 HX 375
RTX 5080 (175W)
2分29秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
3分03秒
Core i7-14650HX
RTX 5070 (115W)
3分09秒
Core Ultra 7 255H
RTX 5060 (55W)
3分12秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
3分14秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
3分15秒
Ryzen 7 260
RTX 5050 (110W)
3分18秒
Ryzen 7 7435HS
RTX 4050 (140W)
4分15秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
FHD動画の書き出し

FHD動画の書き出しを、CPU内蔵グラフィックスのPCと比較してみましたが、大分速いです。

Core Ultra 7 255H
RTX 5060 (55W)
1分03秒
Apple M3 1分48秒
Core Ultra 7 258V 2分02秒
Ryzen AI 9 HX 375 2分12秒
Core Ultra 7 255H 2分12秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分19秒
Ryzen AI 9 365 2分29秒
Core Ultra 7 155H 2分29秒
Ryzen 7 8840HS 2分34秒
Core i7-1360P 2分49秒
Ryzen 7 8840U 2分58秒
Ryzen 5 8540U 3分01秒
Core Ultra 5 125U 3分15秒
Core i5-1335U 3分17秒
Ryzen 5 7530U 4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるエンコード時間
TMPGEncのイメージ画像

ソフトウェアエンコードもハードウェアエンコードも比較的速いです。ハードウェアエンコードはRTX 5060 LaptopのNVENCよりも、CPU内蔵のGPUを使ったほうが速かったです。

ソフトウェアエンコード
Core Ultra 9 275HX 1分37秒
Core Ultra 7 255HX 2分02秒
Core i9-14900HX 2分28秒
Core Ultra 7 255H 2分50秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分53秒
Core Ultra 9 285H 3分00秒
Ryzen AI 9 365 3分12秒
Ryzen 7 260 3分19秒
Core Ultra 7 258V 5分05秒
ハードウェアエンコード
Core Ultra 7 255H 35秒 (Intel oneVPL Hardware)
Core Ultra 7 258V 37秒 (Intel oneVPL Hardware)
Ryzen AI 9 365 41秒 (AMD Media SDK)
Core i7-14650HX
RTX 5070 (115W)
44秒 (NVENC)
Core Ultra 7 255H
RTX 5060 (55W)
1分18秒 (NVENC)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

質量のチェック

仕様での最小質量は、2K液晶モデルが2.06kg、 4K OLEDモデルが2.11kgとなっており、今回のレビュー機は後者です。今回、独立GPUを搭載していたこともあり、やや重かったです。

ACアダプターもやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  OLED搭載時
PC本体 2.272kg
ACアダプター+電源ケーブル 412g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は、99.5Whと大きい容量です。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下表の通りで、独立GPUを搭載している割りには、長めのバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) YouTube動画再生時 9時間5分
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 4時間17分
(1) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 255Hのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は28Wです。

どちらのモードも、PBPより高いCPU電力で動いていました。高いパフォーマンスが出ています。

CPU温度は、「ウルトラパフォーマンス」モードの場合はやや高めですが、問題ない範囲でしょう。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

FF15ベンチ実行時の温度

次は、ゲーム時のCPU温度およびGPU温度を掲載します。どちらのモードも、問題ない温度です。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

全体的に静かなPCです。

ゲーム時はそれなりにうるさいですが、それ以外は静かです。

騒音値
  騒音値
アイドル時 約20dB
低負荷時 [YouTube再生] 約20dB
中負荷時 [動画編集] 約29dB
高負荷時 [ゲーム] 約48dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

表面温度はそれほど高くならないので、比較的快適に使えます。

PC本体の表面温度
Dell 16 Premium 2in1のサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーム時の消費電力は上がりますが、それでも100Wを切っています。100WのPD充電器を使っても、パフォーマンスはほぼ落ちないでしょう。

消費電力
  消費電力
アイドル時 7W
低負荷時 [YouTube再生] 16W
中負荷時 [動画編集] 35W
高負荷時 [ゲーム] 83W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

アルミニウムを採用した質感の良いボディです。

Dell 16 Premiumの正面写真

 

天板には、DELLのロゴが入っています。

Dell 16 Premiumの天板写

 

ボディの高さは低いです。

Dell 16 Premiumの薄さの写真 Dell 16 Premiumの薄さの写真その2

 

スピーカーは、3Wメイン x 2 + 2Wツイーター x 2の合計10Wです。音質は良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると8点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Dell 16 Premiumのスピーカー写真Dell 16 Premiumのスピーカー写真2

 

WebカメラはFHD画質で、映りはまずまず。IRカメラは搭載していません。

Dell 16 PremiumのWebカメラの写真

 

指紋認証装置は搭載しています。

Dell 16 Premiumの指紋認証装置の写真

 

側面のポート類です。Thunderbolt 4のポートが3つもあります。ただし、HDMIやUSB-Aポートはありません。

Dell 16 Premiumの側面の写真 Dell 16 Premiumの側面の写真その2

 

ヒンジはご覧の角度まで開きます。

 

底面はシンプルです。

Dell 16 Premiumの底面写真

 

内部もとても美しいです。ベイパーチャンバーおよび2つの冷却ファン、2つのヒートパイプで排熱しており、放熱性は高めです。メモリはオンボードです。

Dell 16 Premiumの内部の写真

 

SSDです。空いているSSDのスロットはありません。

Dell 16 Premiumのメモリの写真

 

付属のACアダプターは130Wです。電源ケーブルが太いです。

Dell 16 PremiumのACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、Dell 16 Premium(DA16250)のレビューです。

デザイン、性能ともに優れたプレミアムなノートPCです。

質感の良いアルミボディに、4辺狭額縁ディスプレイ、シームレスタッチパッドなどを搭載し、非常に美麗なデザインです。

CPUは高いパフォーマンスが出ており、GeForce RTX 50シリーズの独立グラフィックスを搭載することで、負荷の高いクリエイティブワークも快適です。

ディスプレイは、4K OLEDを選択可能で、綺麗な表示です。

キーボードとタッチパッドは特徴的ですが、慣れれば、そこまで違和感なく使えると思います。

ポートの種類は少ないです。Thunderbolt4が3ポートもあるものの、HDMIやUSB-Aポートがありません。また、microSDカードスロットは、フルサイズに対応していると良かったです。

価格は、かなり高いです。

 

性能もデザインも良い

Dell 16 Premium(DA16250)

特徴

  • 高級感のあるデザイン
  • GeForce RTX 50シリーズを搭載
  • 4K OLED選択可能

こんなあなたに

  • 高級感のあるノートPCが欲しい方
  • 価格39万円台~
公式サイトはこちら

 

 

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