デル Inspiron コンパクトデスクトップ(2021年4月モデル)の実機レビュー

更新日:2021年8月14日
CPU Core i3-10105
Core i5-11400
GPU インテル UHD グラフィックス
GeForce GTX 1650 SUPER
メモリ 8GB
価格 5万円台[税込]~
6万円台から購入できるコンパクトPC

デルのInspiron コンパクト デスクトップ(3891)は、最小構成なら6万円台から購入できるコンパクトなデスクトップPCです。

コンパクトでWi-Fi 6を内蔵しているので、設置場所を選ばず、本体自体も軽量なので設置も楽。

GeForce GTX 1650 SUPERの外部グラフィックスを搭載でき、NGSやFF14などのオンラインゲームなら快適に動作します。

公式サイトはこちら

 

今回は次の構成でレビューをしています。なお、レビュー機はメーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Core i5-11400、GeForce GTX 1650 SUPER、メモリ8GB

 

このページをご覧の方だけに

以下のリンク先から、DELLのパソコンを購入すると、楽天ポイントがもらえます。どうぞご活用下さい。

 

目次

お忙しい方は、「Inspiron コンパクト デスクトップ(3891)の特徴」のみお読みください。

 

Inspiron コンパクト デスクトップ(3891)の特徴

どこでも設置できるコンパクトなデスクトップPC

Inspiron コンパクト デスクトップ(3891)は、その名の通り高さ324.3 mm、幅154 mm、奥行き293 mmと、デスクトップPCにしてはとてもコンパクトで、狭い場所やデスク上にも設置できるサイズとなっています。重量も約5kgほどなので、持ち運びが必要な場合にも便利です。

Wi-Fi 6を内蔵しているので、有線LANがない環境でも設置でき、場所を選びません。

スペックも最大でインテル第11世代 Core i5を搭載でき、GeForce GTX 1650 SUPERも搭載できるので、安価なノートPCよりも性能が高いです。

コンパクトでデスク上にも設置しやすい

 

シンプルなデザインに充実したインターフェース

フロント面には枯山水の様な波模様が施されており、シンプルで落ち着きのあるデザインです。また、SDカードスロットや光学ドライブ、USB Type -Cなど、インターフェースも充実しています。

さらに背面のポートには、標準でシリアルポートとパラレルポートが搭載されているので、モニタやプリンタなど、古い周辺機器に接続でき、法人用のオフィスPCにもオススメです。

シンプルなデザインにシリアル、パラレルポートをサポート

 

コンパクトでも熱がこもりにくい

Inspiron コンパクト デスクトップ(3891)は、CPUファンを、画像の様にカバーで覆うことで、CPUの熱を外に直接逃がす仕組みになっています。これにより、コンパクト設計でも内部に熱がこもりにくく、同時にファンの騒音も抑えることができます。

CPUの熱を直接外に逃がす構造

 

メモリ容量などのカスタマイズはできない

Inspiron コンパクト デスクトップ(3891)はパーツのカスタマイズができません。特にメモリ容量は8GB固定となっていて、少ないです。せめて16GBモデルもしくはカスタマイズで容量を増やすことができればよかったのですが、それができないのが残念です。

メモリ容量は8GBしか選択できない

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUにはインテル第11世代 Core i5-11400または、Core i3-10105を搭載したモデルがあります。Core i5-11400は、出荷段階ではPower Limit(PL1)は65Wに制限されています。PL1の数値を上げようにもIntel XTU(Extreme Tuning Utility)には対応しておらず、BIOS画面にもPL1の数値を変更する項目は見当たらないので、これ以上パフォーマンスは伸びないと思われます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-11400(PL1:65W)
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 5800X 15646
Core i9-11900K 15513
Core i9-10900K 14483
Core i7-11700K 12598
Ryzen 7 3700X 12273
Core i7-10700
[PL1:150W]
11952
Core i5-11600K 11277
Core i5-11400
[PL1:100W]
9613
Core i7-10700
[PL1:65W]
9041
Core i5-11400 7248
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900K 1672
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Core i7-11700K 1564
Core i5-11600K 1564
Core i5-11400 1395
Core i9-10900K 1359
Ryzen 7 3700X 1276
Core i7-10700 1244
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィクスには、内蔵GPUのインテルUHDグラフィックスの他に、外部GPUのGeForce GTX 1650 SUPER搭載したモデルがあります。エントリークラスではありますが、内蔵グラフィックスと比べると非常にパフォーマンスが高いので、GPUを使った作業やゲームもするという方はGeForce GTX 1650 SUPER搭載モデルをおすすめします。

3D Mark Time Spy
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce GTX 1650 SUPER
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14210
RTX 3070 13393
RTX 3060 Ti 11526
RTX 3060 8650
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4493
GTX 1650 3336
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650 SUPER の情報は次の通りです。動作クロックなどは標準値です。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、HDDまたはPCIe-NVMe SSD搭載モデルから選ぶことができます。通常であれば、高速なNVMe SSD搭載モデルがおすすめです。HDDのみのモデルは起動などが遅くてイライラするかもしれません。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
Gen4 PCIe-NVMe SSD 7000
Gen3 PCIe-NVMe SSD 3500
2093
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカード

正面にSDカードスロットを搭載しています。速度は、それほど速くありません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。最新のインテル第11世代 Core i5-11400を搭載しているものの、メモリが8GBしかないので、いずれのソフトも処理時間が遅いです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Ryzen 9 5900X
64GBメモリ
32秒
Ryzen 9 3900X
16GBメモリ
35秒
Ryzen 7 5800X
16GBメモリ
44秒
Ryzen 7 3700X
16GBメモリ
49秒
Core i9-11900K
16GBメモリ
63秒
Core i9-10900K
16GBメモリ
63秒
Core i7-11700K
16GBメモリ
65秒
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10700
16GBメモリ
73秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i5-11400
16GBメモリ
90秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
Core i5-11400
8GBメモリ
165秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3090
3分12秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3080 Ti
3分13秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i7-11700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Ryzen 7 5800X/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3060 Ti
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3060
3分45秒
Core i5-11400/16GB
GeForce RTX 3060
4分38秒
Ryzen 7 3700X/16GB
Radeon RX 6700XT
5分03秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Core i7-10700/16GB
GeForce GTX 1650 SUPER
5分42秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分22秒
Core i5-11400/8GB
GeForce GTX 1650 SUPER
9分55秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Ryzen 9 3900X 6分34秒
Core i9-11900K 7分00秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i9-10900K 7分28秒
Core i7-11700K 8分40秒
Core i7-10700K 8分55秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Core i7-10700 11分36秒
Ryzen 5 3600 11分52秒
Core i5-11400 15分32秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをしFrapsで計測したフレームレートを掲載します。GeForce GTX 1650 SUPERはエントリークラスですが、FF15やファンタシースターオンライン NGSなどの重めのゲームなら高設定、FF14なら最高設定で快適に動作します。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 81 fps
標準品質 66 fps
高品質 45 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 24428 / 118 fps
7589 / 64 fps
ウルトラ 4494 / 50 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 83 fps
72 fps
最高 55 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 16703 / 125 fps
高(ノート) 12528 / 88 fps
最高品質 11740 / 82 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 21901(すごく快適)
※約5500で60fps

 

 


 

 

以下、パーツの温度、静音性、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

PL1は65Wに設定されているので、CPU電力は65Wで推移しています。CPU温度は70℃台後半で推移しており、問題ない温度です。

CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。

CPU温度は最大で85℃、GPU温度は80℃台とどちらもやや高めですが、問題ない範囲の温度だと思います。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。

ゲーム中はデスクトップPCにしては高めの騒音値です。コンパクト設計なので、ファンの音や振動がケースに伝わりやすいと思われます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

それほど高い性能のパーツを搭載していないので、低めの消費電力です。

消費電力
  アイドル時 エンコード時 FF15実行時
Core i5-11400
GTX 1650 SUPER
約30W 約105W 約200W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

前述の通り、フロントパネルは枯山水の様な波模様が施されており、シンプルで落ち着きのあるデザインです。

 

フロントパネルのサイドに小さい吸気穴があります。

 

正面のインターフェースです。USB 2.0が2ポートに、USB3.2とUSB-Cが1ポートずつ、SDカードスロット(フルサイズ)、ヘッドセット端子があります。

 

上部に光学ドライブを内蔵しています。

 

天面はフラットです。

 

左側面にも吸気口があります。

 

正面と背面です。

 

マザーボードの入出力ポートです。

 

拡張スロットには標準でシリアルポートとパラレルポートが搭載されています。

 

底面です。前だけゴム足になっています。


 

ケースの内部のチェック

ケース内部です。コンパクトながらも、ケーブル類は綺麗にまとめられています。メモリスロットは2スロットです。

 

CPUファンはリテールクーラーではなく、OEMパーツになります。CPUファンをカバーで覆っており、CPUから出た熱を直接外へ逃がす構造になっています。このカバーは青いピンを片手で挟むことによって簡単に取り外せます。

 

フロント面にHDDがマウントと光学ドライブがマウントされています。HDDやSSDを拡張できるスペースはありません。

 

フロントファンは搭載されていません。

 

マザーボードの拡張スロットにはGeForce GTX 1650 SUPERの他に、標準でシリアルポートとパラレルポートが搭載されています。

 

搭載されていた、256GB NVMe SSDです。

 

電源の詳細です。Core i5-11400、GeForce GTX 1650 SUPER搭載モデルでは360W電源でした。

 

有線のフルキーボードとマウスが付属しています。

 

斜めから見た画像

左側面を斜めから見たケース内部の画像です。

 

同じく左側面を、反対側の斜めから見た画像です。

まとめ

以上が、デル Inspiron コンパクト デスクトップ(3891)のレビューです。

コンパクトでWi-Fi 6を内蔵しているので、狭い場所やデスク上など、設置場所を選ばない設計で、デザインも落ち着いていてシンプルです。

CPUには最大でインテル第11世代 Core i5-11400を搭載でき、GPUにはGeForce GTX 1650 SUPERの外部グラフィックスを搭載できます。

また、標準でシリアルポートとパラレルポートが搭載されており、古い周辺機器なども接続することができます。

メモリが8GB固定でクリエイティブな作業には向きませんが、エクセルなどのちょっとした軽い事務作業やMMOなどの軽いオンラインゲームなどには十分なデスクトップPCだと思います。

価格も6万円台から購入できるので、安くてコンパクトなPCを探している方や、法人のオフィスにもおすすめのデスクトップPCです。

6万円台から購入できるコンパクトPC

Dell Inspironコンパクト デスクトップ

特徴

  • シンプルでコンパクト
  • GTX 1650 SUPER搭載可能
  • シリアルポートとパラレルポート搭載

こんなあなたに

  • 安くてコンパクトなPCが欲しい方
公式サイトはこちら

 

関連ページ