デル New Inspiron 15 7000(7590)の実機レビュー

更新日:2019年10月27日

後継機種が発売されました。

詳細はこちら

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Inspiron 15 7000(7501)の実機レビュー

CPU Core i5-9300H
Core i7-9750H
GPU GeForce GTX 1050
GeForce GTX 1650
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD
質量 約1.59kg~
バッテリー 56Wh / 97Wh
価格[税別] 10万円台~ ※

※ クーポン適用後の価格

「1.59kg~」の持ち運べる高性能ノート

NEW Inspiron 15 7000(7590)は、普通のPCよりもワンランク上のCPUおよびグラフィックスを搭載し、PCゲームなどもできる構成でありながら、約1.59kg~と軽いノートPCです。

「外出先で画像編集や動画編集をしたい」、「外出先でPCゲームをしたい」、「家でも外でもサクサク仕事がしたい」といった方に適した製品でしょう。

液晶も、当サイトの計測ではsRGBカバー率が98.5%あり、様々な用途で使える色域です。

ただし、CPU温度が高く、サーマルスロットリングが発生し、CPU本来の7~9割の性能しか出ていませんでした。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、8GBメモリ、GeForce GTX 1650、512GB PCIe SSD
※ベンチマーク計測時はメモリを8GBから16GBへ増設しています

 

目次

お忙しい方は、「Inspiron 15 7000(7590)の特徴」のみお読みください。

Inspiron 15 7000(7590)の特徴

ハイスペックPCとしては非常に軽い

Inspiron 15 7000(7590)には、HシリーズのCoreプロセッサーおよび外部グラフィックスを搭載したノートPCとしては非常に軽いです。メーカー仕様値では、最小構成時で約1.59kgとなっています。

なお、本製品は、56Whのバッテリーを搭載したモデルと、97Whのバッテリーを搭載したモデルがあり、約1.59kgとなるのは56Whのバッテリーを搭載したときです。97Whのモデルは、当サイトの計測値では1.781kgでした。この質量でもスペックの割には、かなり軽いです。

HシリーズCore&GeForce搭載でも非常に軽量

 

97Whモデルならバッテリー駆動時間が長い

97Whのバッテリーを搭載したモデルなら、バッテリー駆動時間も長いです。PC Mark 8 バッテリーライフテストで計測したところ、8時間22分の駆動時間でした。モバイル用ノートパソコンでも5時間前後なので、高性能CPU&外部グラフィックスを搭載しつつも、8時間を超える本製品のバッテリー駆動時間は、非常に長いと思います。

97Whバッテリー搭載モデルなら長時間駆動

 

比較的見やすい液晶ディスプレイ

Inspiron 15 7000(7590)は、安いモデルであるため液晶の品質にはあまり期待していなかったのですが、良い意味で裏切られました。色域が当サイトの計測ではsRGBカバー率が98.5%ありました。Webコンテンツ用の画像編集用途なら、十分使える色域です。その他、視野角も良く、非光沢で作業しやすい液晶だと思います。

色域も比較的高い

 

高い負荷をかけるとサーマルスロットリングが発生

Inspiron 15 7000(7590)のCore i7-9750H搭載モデルは、CPUに高い負荷をかけると、サーマルスロットリング(熱が高いとCPUクロックを下げる機能)が発生し、思ったほどのパフォーマンスが出ません。各種ベンチマークを実行しても、他のCore i7-9750H搭載PCの7~9割程度のスコアしか出ませんでした。

これは、高性能パーツを搭載している割にはPC本体が薄いのと、排気口が液晶とボディのすき間にあり、面積が狭く、熱の跳ね返りもあり、放熱性が悪いためではないかと思います。

薄いボディ
排気効率の悪そうな通気口

 

メモリは8GBのみ → 16GBモデル登場

Inspiron 15 7000(7590)は、どのモデルも、メモリが8GBの1枚挿しとなっています。PCのスペックからRAW現像・画像編集用に適していると思いますが、8GBでは容量が不足します。
→ 追記:16GBメモリ搭載モデルが登場しました!

ただ、メモリスロットは2つあり、増設可能なので、自分で増設するのもいいでしょう。なお、搭載されていたメモリは 、下図のメモリです。

メモリ増設は可能

 

ライバル製品との比較

ライバル製品との比較です。

価格で選ぶなら、Legion Y7000がいいと思います。CPUやグラフィックスが同じでも価格がかなり安いです。

ただし、持ち運びを考慮するなら、Inspiron 15 7000(7590)が最適です。前述の通り、質量が軽く、97Whなら(質量は1.7kg台になりますが)他のPCの約2倍のバッテリー容量です。

ライバル製品との比較
  [本製品]
Inspiron 15
7000
Legion Y7000 NEXTGEAR-NOTE
i5350
CPU Core i7-9750H
グラフィックス GTX 1650
メモリ 8GB
ストレージ 512GB 256GB
液晶 FHD FHD 144Hz FHD
質量 1.59kg~ 約 2.3kg 約 2.3kg
バッテリー 56Wh / 97Wh 52.5Wh 48.96Wh
価格 127,483円 115,700円 139,800円

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適です。
動画鑑賞 液晶が見やすく、スピーカーの音質もまずまずで、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
スペックが高く、液晶の色域も、sRGBカバー率が98.5%(当サイト計測)あるので、Web掲載用の画像編集に適しています。ただし、DTP用には色域が足りません。
動画編集 外部グラフィックスを搭載し、CPU性能も高く、動画編集も比較的快適です。ただし、4Kコンテンツやエフェクトや色補正をたくさんするようなユーザーにはややスペック不足です。
ゲーム ある程度グラフィック品質設定を下げる必要はありますが、PCゲームもできます。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

前述の通り、比較的見やすい液晶で、RAW現像や画像編集にも使えると思います。詳細は以下のタブをクリックしてください。最大輝度は305cd/m2とやや高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率が98.5%、sRGB比が102.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線は下図のようになっています。やや緑色が強く発色していることが分かりますが、大きな変化ではないためそれほど気にならないと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な計測方法ではありませんが、今回確認した限りではフリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約18mm、キーストロークは約1.3mmです。キーボードの打ちやすさは普通です。1つのフレームに、2つのキーが入っているところがあるのは、やや格好悪いです。また、「Backspace」キーが小さいのも気になります。

タッチパッドは普通の操作感です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。


LEDキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

第9世代Coreプロセッサー(Hシリーズ)を搭載しており高性能です。ただし、今回、Core i7-9750Hを搭載していますが、他の同等スペックの製品よりも、ベンチマークスコアが低めでした。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3552
Core i7-8700 3043
Core i7-9750H 2640 [他のPCで計測]
Core i7-9750H 1918 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスは、エントリー向けの外部グラフィックス、GeForce GTX 1050またはGTX 1650となっています。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

GeForce GTX 1650
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 6600
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1650 3200 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

本製品のGeForce GTX 1650のスペックは次の通りです。

GPU-Z

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB PCIe SSD
(TOSHIBA KBG40ZNS512G(TCL))
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 2286 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce GTX 1650
CrystalDiskMark 6
~ SDカードスロットの性能の評価 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

普通のノートPCより速い現像時間ではありますが、同等スペックの他のPCよりは遅かったです。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒 [他のPCで計測]
Core i7-9750H
16GBメモリ
93秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

比較的速いですが、GeForce GTX 1660Tiなどと比べると、速度はやや落ちます。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2060
41秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
42秒
Core i7-9750H/8GB
GTX 1650
69秒 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらも同等スペックの他社PCより時間がかかっています。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 21分13秒
NVENCでエンコード (※2) 1分18秒
QSVでエンコード (※3) 2分49秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒 [他のPCで計測]
Core i7-9750H 21分13秒 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 21分15秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

CPUクロックを確認すると、他のPCは3GHz前後で推移するのに対し、本製品は2.4Hz前後で推移しており、低めのCPUクロックです。

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

重い部類のゲームだと、グラフィック設定を低めにする必要があります。中程度の重さのゲームなら高めのグラフィック設定でゲームができるでしょう。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 6180 / 61 fps
標準品質 4814 / 48 fps
高品質 3488 / 34 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1650 40 fps
GTX 1650 34 fps [レビュー機で計測]
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 76 fps
48 fps
最高 39 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1650 41 fps
GTX 1650 39 fps [レビュー機で計測]
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 14249 / 105 fps
高(ノート) 11993 / 83 fps
最高品質 8671 / 58 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 63 fps
GTX1650 58 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 18142(すごく快適)
※約5500で60fps

 

質量のチェック

質量のチェックです。

前述の通り、56Whバッテリーのモデルなら、約1.59kg~となっており、高いスペックの割にはとても軽いです。97Whバッテリーモデルで計測した質量は次の通りです。これでも軽いほうです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  97Whモデル
PC本体 1.781kg
ACアダプター 566g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

97Whバッテリーモデルで計測したバッテリー駆動時間は次の通りです。非常に長い駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 記載なし
(2) 動画再生時 12時間25分
(3) PCMark 8 Work テスト 8時間22分
(4) PCMark 10 Battery (Gaming)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時の動作音はほとんど聞こえません。それ以外の状態は普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度が高めです。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃を超えていることが多く、高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い負荷をかけるとキーボード部分がやや熱くなりますが、パームレスト部分はそんなに熱くありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCより高めの消費電力です。ただし、Optimus対応なので、アイドル時はやや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

Inspiron 15 7000(7590)の外観のチェックです。

ボディにはマグネシウム合金を採用しており、シンプルな見た目ではありますが、高級感もあります。


 

天板です。

 

ポート類は次のようになっています。SDカードスロットがmicroSDのみ対応である点は残念です。光学ドライブはありません。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

スピーカーは底面にあり、音質は普通です。ノートPC基準で採点すると、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面カバーを開けたときの画像です。M.2 スロットは2つあります。ストレージは、後から増設もできると思います。

 

メモリは2スロットあり、増設・換装可能です。

 

M.2 SSDには、Type 2230のSSDが搭載されていました。

 

ACアダプターは薄型で、130Wです。

 

まとめ

以上が、New Inspiron 15 7000(7590)のレビューです。

HシリーズのCoreプロセッサーに外部グラフィックスを搭載しながら、約1.59kg~と非常に軽いノートPCです。

97Whバッテリーを搭載したモデルなら、バッテリー駆動時間も長いです。質量は1.7kg台と少し重くなりますが、それでもこのスペックの割には軽量です。

液晶も(当サイト計測で)sRGBカバー率:98.5%あるので、Web掲載用のRAW現像・画像編集や動画編集などにも最適です。

ただし、本体が薄く、排気口もそれほど大きくなく場所も悪いことから、サーマルスロットリングが発生し、思ったほどのCPU性能が出ません。それでもUシリーズのCoreプロセッサーよりはかなり速い処理時間です。ただ、このボディには、Core i7-9750Hより、発熱の低いCore i5-9300Hのほうが合っているかもしれません。

「1.59kg~」と持ち運べる高性能ノート

デル NEW Inspiron 15 7000(7590)

特徴

  • Core(H) + GeForce GTXで、約1.59kg~と軽量
  • 液晶はsRGBカバー率:98.5%(当サイト計測で)
  • サーマルスロットリングが発生

こんなあなたに

  • 画像編集・動画編集をしたい方
  • たまにPCゲームもしたい方
  • 価格10万円台[税別]~
公式サイトはこちら

 

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