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デル Inspiron 15Rの実機レビュー(2013年春発売モデル)

2013年6月11日
後継機種のInspiron 15Rが発売されました。
それに伴い、本レビュー製品は、Inspiron 15RからInspiron 15Rという名前へ変わりました。

後継機種はCPUが「U」シリーズの第4世代インテルプロセッサー「Haswell」を搭載しています。
詳細はこちら→「Inspiron 15R

更新日:2013年2月5日

フルHD液晶が選択可能になった人気PC

Inspiron 15Rは、コストパフォーマンスに優れた人気の15.6型ノートパソコンです。

最小構成なら5万円を切る価格で購入することが可能です。

非光沢のフルHD液晶を選択できる点も嬉しいです。高解像度の液晶が好きな方には良いと思います。フルHD液晶搭載モデルも、それほど高くありません。

2013年春発売モデルから、テンキーが復活しました。

CPUは標準電圧版から、ウルトラブックで良く用いられている超低電圧版に変わっています。

メーカー直販サイト:デル公式サイト

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

Inspiron 15Rの基本スペック

Inspiron 15R(2013年春発売モデル、モデル名:5521)の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2013年2月4日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
超低電圧版CPUが選択可能です。本機はCore i7-3517U(現在選択不可)です。 
グラフィックカード
インテルHDグラフィックスまたはRadeon HD 8730M です。 本機は後者です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドです。1366x768の光沢液晶または1920x1080の非光沢液晶から選択できます。本機は後者です。
メモリ
4GBまたは8GBが選択可能です。本機は8GBです。
  • ハードディスク/SSD
    500GBまたは1TBのHDDが選択できます。本機は1TBのHDDです。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブです。
 
バッテリ駆動時間
バッテリ駆動時間のメーカー公表値は非公開です。実測値は後述します。
テレビチューナー
非搭載です。
 

特徴1 - 非光沢フルHD液晶を選択可能

Inspiron 15Rは、幅広い層をターゲットとしたパソコンにしては珍しく非光沢のフルHD液晶を選択可能です。

なおデフォルトでは画面の文字サイズが「125%」に拡大されています。このままのほうが文字が大きくて見やすいですが、表示領域を広く使えません。通常の倍率「100%」にしたいなら、「コントロールパネル」>「デスクトップのカスタマイズ」>「テキストやその他の項目の大きさの変更」から設定を変更しましょう。


フルHDでの表示画面(文字サイズ:100%)

特徴2 - 高いコストパフォーマンス

Inspiron 15Rは、コストパフォーマンスも非常に高いです。

価格例を下に2つ掲載します。一般的な構成なら約49,980円、フルHD非光沢にCore i7、独立GPUを搭載しても72,980円という安さです。ショップブランドではなくメーカー品でここまで安いPCはなかなか無いです。

価格例(2013年2月4日現在 )
  構成例1 構成例2
液晶 HD(1366x768)、光沢 フルHD(1920x1080)、非光沢
CPU Core i5-3337U Core i7-3537U
メモリ 4GB 8GB
ハードディスク 500GB 1TB
グラフィックス インテルHDグラフィックス Radeon HD 8730M
価格 49,980円 72,980円
価格は変更される可能性があります。
特に最近は円安なので、価格が上がる可能性が大きくあります。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

ここでは、フルHD非光沢液晶のチェックとなります。HD光沢液晶については不明です。

本機に搭載されていた液晶は、非光沢でギラつきもほとんどなく、比較的作業のしやすい液晶だと思います。

詳細を確認します。

 

視野角はIPSパネルほど広くありません。しかし、安価なPCで採用されている液晶よりはやや広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、ノートパソコンの割には補正幅が少なく直線的です。色再現性も比較的良いと思います。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンの中では標準的な広さだと思います。


 

画素はシンプルな形状です。ノングレアの処理面も滑らかです。ギラつきは感じません。ザラつきも少ないです。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

普通に打てるキーボードだと思います。今回のモデルではテンキーが復活しています。

キーピッチは実測で、縦:18mm、横:19mmです。テンキーの横のキーピッチはもっと狭くなります。キーストロークは実測で、約1.5mmです。やや浅いストロークです。

キートップはやや凹んでおり滑りにくい素材であるため押しやすいです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

タッチパッドの操作性は良いです。マウスポインタを動かしやすいですし、ジェスチャー操作もきちんと反応します。クリックボタンも独立しており、押しやすいです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPUはウルトラブックに良く使われる超低電圧版CPUとなります。標準電圧版CPUよりやや性能が劣ります。ただし、通常の作業では、このCPUでも問題ないでしょう。

ストレージはSSDを選択できません。ハードディスクのみです。PCの起動やアプリの起動など、やや遅さを感じます。

Core i7-3517U、8GBメモリ、1TBハードディスク、Radeon HD 8730Mでの構成でのベンチマーク結果を下記に掲載します。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

PCMARK7 v1.0.4

3DMark11(1.0.3)- Performance

ゲームベンチマーク

Radeon HD 8730Mを搭載した本製品でのゲームベンチマークのチェックです。

解像度を1280x720にすれば、下記の中程度の重さのゲームならプレイ可能でしょう。ただし重めのゲームをプレイするのは難しいです。

ゲームベンチマーク
製品名 Dell Inspiron 15R
基本スペック Core i7-3517U
AMD Radeon HD 8730M
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920x1080 RANK D(13.8fps)
1280x720 RANK C(20.5fps)
ファイナルファンタジー XIV 1920x1080 1027(動作困難)
1280x720 2042(やや重い)
中程度の
重さの
ゲーム
ファンタシースターオンライン2 1920x1080 1087(重い)
1280x720 2511(標準)
バイオハザード5(テストB) 1920x1080 RANK B(34.1fps)
1280x720 RANK A(62.6fps)
モンスターハンターフロンテ ィア 第三弾(大討伐) 1920x1080 2525
1280x720 4691
軽めの
ゲーム
デビルメイクライ4 1920x1080 RANK B
1280x720 RANK S
リアル彼女(ハイクオリティ) 1280x720 RANK A(27 REAL)

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。

エンコードの結果は下の表のとおりです。遅くはないですが、エンコードを頻繁に行うなら、4コアのCore i7 を搭載したノートパソコンをお勧めします。


TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i7-3517U
x264でエンコード 30分59秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 12分50秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

重量のチェック

重量のチェックです。

従来製品よりも軽くなったとは思います。


重量の実測結果

薄さのチェック



ゴム足を含めた高さの実測は約32.5mm

薄さのチェックです。

メーカーの仕様では、6セルバッテリ搭載時は31.3mmとあります。

ゴム足を含めた実測値は約32.5mmでした。

バッテリ駆動時間のチェック


動画再生時のバッテリ駆動時間は4時間54分

バッテリ駆動時間のチェックです。

搭載していたバッテリは6セルバッテリ(65 WHr)です。

ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を再生させてバッテリ駆動時間を計測しました。輝度は中間値です。

この計測方法では、4時間54分の駆動時間でした。フルHDを搭載した15.6型ノートにしては長い駆動時間ではないかと思います。

PC起動・シャットダウン時間のチェック

PCの起動・シャットダウン時間の測定結果です。

SSDではなくハードディスクを搭載しているため、Windows 8 にしては起動やシャットダウン時間が遅いです。また、起動後もハードディスクがしばらくカリカリ鳴っています。ただし、Windows 7 と比べると起動時間は速いです。

PC起動時間など
テスト内容 時間
PC起動時間 18秒
PCシャットダウン時間 13秒
PC起動時間は、ハイブリッドブート時の時間。電源ボタンを押してからタイル画面が表示されるまでを計測

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロットは本体の手前側にあります。


SDカード挿入後の外観

 

カードリーダー/ライターのベンチマーク結果は次の通りです。転送速度はやや遅いです。


 

 


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