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ASUS ROG Zephyrus G16 GA605KP(2025)の実機レビュー

更新日:
ROG Zephyrus G16 GA605KPの写真
CPU Ryzen Al 7 350
GPU RTX 5070 Laptop
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD
画面サイズ 16.0型
画面種類 2560x1600 240Hz
質量 約1.85kg
バッテリー 90Wh
価格 43万円台~
16型のゲーミングノートがこの軽さ

ASUS ROG Zephyrus G16 GA605KP (2025)は、GeForce RTX 5070 Laptopのグラフィックスを、薄型・軽量ボディに搭載したゲーミングノートPCです。

16型の大きな画面で、色域も広く、反射も抑えられており、作業がしやすいです。

独立GPUに、大きな画面を搭載しながら、約1.85kgしかありません。

動画編集などのクリエイティブワークやゲームができる高い性能のノートPCを持ち歩きたい方におすすめです。

販売サイト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen Al 7 350、GeForce RTX 5070 Laptop、32GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「 ROG Zephyrus G16 GA605KP (2025)の特徴」のみお読みください。

 

ROG Zephyrus G16 GA605KP (2025)の特徴

16型大画面でも軽量

ROG Zephyrus G16は、16型の大きめの画面に、GeForce RTX 5070 Laptopの独立GPUを搭載していながら、約1.85kgと軽いノートPCです。

自宅 or 社内でバリバリとクリエイティブワークをしつつ、出張先などへも持って行きたい方に適しています。

大きな画面でも軽量

 

薄型のスタイリッシュなデザイン

ボディの高さは、14.9~16.4mmと非常に薄く、アルミニウムのCNC加工されたデザインはとても上質です。Windows版のMacbook Pro 16インチといった感じです。

創作意欲が湧いてくるスタイリッシュなデザインです。

薄くてスタイリッシュなボディ

 

低反射の有機ELディスプレイ

本製品は、有機ELディスプレイを搭載し、100% DCI-P3と色域が広いので、クリエイティブワークにも適しています。さらに、有機ELディスプレイは表面が光沢で、映り込みが激しいことがよくありますが、本製品は低反射で映り込みが低減されており、画面が見やすく作業がしやすいです。

240Hzとリフレッシュレートも高いので、ゲームにも適しています。

100% DCI-P3の色域
低反射で映り込みが低減

 

個性的なライティングの天板

天板は、斜めに横切るスラッシュライティングが搭載されており、個性的なデザインです。SF感があり、男子の心を揺さぶります。光らせ方は変更することもできます。

スラッシュライティング
ライティング設定

 

品質の高いスピーカー

ROG Zephyrus G16は、2W×2、1W×4のスピーカーを搭載しており、音質はかなりいいです。ノートPC基準で10点満点で採点すると8~9点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

6スピーカーで音がいい

 

空いているM.2スロットあり

底面を開けると、空いているM.2スロットがあるので、ここにSSDを増設することも可能です。なお、パーツの増設はメーカー保証対象外となるので、自己責任でお願いします。

空いているM.2 SSDあり

 

各用途の快適度

ROG Zephyrus G16 GA605KP (2025)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
大きな画面で、スペックも高く、快適に作業可能です。
動画鑑賞 色鮮やかなディスプレイで、スピーカー音もいいので、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
広い色域ディスプレイで、独立GPUも搭載し、画像編集用途にも適しています。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高く、動画編集にも適しています。軽いので、外出先へ持ち運ぶ方にも適しています。
ゲーム 高リフレッシュレートに、最新のGeForce RTX 5070 Laptopを搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ROG Zephyrus G16 GA605KPのディスプレイは、16型のサイズで、2560x1600の解像度です。色域が広く、240Hzのリフレッシュレートにも対応し、クリエイティブワークにもゲームに使えるディスプレイです。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は、下表の通りで広いです。最大輝度は当サイトの計測で392nitです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 96%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

グレアパネルとなっていますが、反射は抑えられており見やすいです。ギラつきも感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)はあります。体質によっては、眼が疲れるかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzのディスプレイで1フレーム前くらいまでの残像がありました。1秒間に60フレームしか更新しない普通の液晶は、2~3フレーム前くらいまで残像があります。このことから、一般的なノートPCのディスプレイよりも、かなり残像が少ないことが分かります。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは打ちやすさは普通です。

他の機種とキーボードを共通化しているためだとは思いますが、横幅に余裕があるのに、「半角/全角」キーや「Bacspace」がが小さいのは残念です。キーストロークは、実測で約1.4mmと浅めです。タイピングしているときは気になりませんが、ゲーム時は、もう少しキーストロークが深いといいなと感じました。

タッチパッドは大きくて使いやすです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、下図のように動作モードを変更することができます。

ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

動作モード

 

CPU

ROG Zephyrus G16 GA605KPは、Ryzen AI 7 350のCPUを搭載しています。デフォルトTDPは28Wとやや抑えられたCPUですが、40~80Wの高いCPU電力が出ていたので、スコアは高めです。

CINEBENCH 2024
~ CPU性能の評価 ~
ROG Zephyrus G16 GA605KPのCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen AI 7 350
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen AI 7 350 951 [Turbo]
919 [パフォーマンス]
820
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 7 350 115
115 [Turbo]
113 [パフォーマンス]
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスは、ノートPC用のGeForce RTX 5070 Laptop GPUを搭載しています。最大グラフィックスパワーは、薄型・軽量ノートということもあり、105Wとやや低めです。

VRAMは8GBと、上位のRTX 5080(16GB)と比べると少なくなっていますが、多くの方には十分でしょう。

また、パフォーマンスモードからTurboモードにすると、GPUクロックなどが上がります。

最大グラフィックスパワー
本製品のグラフィックカードのスペック

 

3Dmarkのスコアはご覧の通りです。Turboモードであれば、140WのGeForce RTX 4070 Laptopよりは高いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5070 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 5090 Laptop 175W 24493
RTX 4090 Laptop 175W 21897
RTX 5080 Laptop 175W 20825
RTX 4080 Laptop 175W 18822
RTX 5070 Ti Laptop 120W 15341
RTX 5070 Laptop 105W 13781 [Turbo]
105W 10104 [パフォーマンス]
RTX 4070 Laptop 140W 12545
RTX 4060 Laptop 140W 10665
RTX 4060 Laptop 65W 8829
RTX 4050 Laptop 105W 8469
RTX 3050 Ti Laptop 95W 6063
RTX 3050 Laptop 75W 5102
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Steel Nomadの3DMark Steel Nomadのスコア画像
GeForce RTX 5070 Laptop
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 5070 Ti Laptop 120W 3525
RTX 5070 Laptop 105W 2893 [Turbo]
105W 2602 [パフォーマンス]
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

続いてDLSSの機能を3DMarkのソフトを使ってテストします。

GeForce RTX 5070 Laptopは、マルチフレーム生成(4x)に対応しているので、従来のRTX 4090 Laptopのフレーム生成(2x)よりも高いフレームレートが出ています。

3DMark NVIDIA DLSS feature test
~ DLSSの機能テスト ~
RTX 5090 Laptop 235 fps [DLSS4 FG 4x]
138 fps [DLSS4 FG 2x]
35 fps [DLSS OFF]
RTX 5080 Laptop 199 fps [DLSS4 FG 4x]
115 fps [DLSS4 FG 2x]
29 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 144 fps [DLSS4 FG 4x]
85 fps [DLSS4 FG 2x]
21 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Laptop 133 fps [DLSS4 FG 4x]
76 fps [DLSS4 FG 2x]
14 fps [DLSS OFF]
RTX 4090 Laptop 116 fps [DLSS3 FG 2x]
30 fps [DLSS OFF]
※DLSS有効時のDLSS Super Resolutionは「Performance」に設定
※ FG:Frame Genaration

 

ストレージ

ストレージには、1TBのSSDを搭載しており、読み込みも書き出しも高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB SSD

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

GeForce RTX 5070 Laptopを搭載していますが、2560x1600ドットの解像度でも、グラフィック設定を調整することで、十分プレイできるフレームレートが出ていました。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
W(ワット):最大グラフィックスパワー
 :レビュー機で計測したスコア
ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 108 fps
ノーマル 55 fps
最高 47 fps
2560x1600 77 fps
ノーマル 47 fps
最高 33 fps
※FSRをオン
ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 最低 77 fps 145 fps
75 fps 132 fps
ウルトラ 61 fps 72 fps
2560x1600 最低 137 fps
114 fps
ウルトラ 42 fps
アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 平均fps
1920x1200 386 fps
319 fps
ウルトラ 286 fps
2560x1600 283 fps
221 fps
ウルトラ 187 fps
アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 198 fps
高品質 133 fps
2560x1440 軽量品質 167 fps
高品質 100 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1200
(ウィンドウ)
169 fps
148 fps
ウルトラ 130 fps
2560x1600 166 fps
117 fps
ウルトラ 100 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1200 標準(ノート) 155 fps
高(ノート) 148 fps
最高品質 120 fps
2560x1600 標準(ノート) 119 fps
高(ノート) 113 fps
最高品質 85 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 179 fps
中設定 159 fps
最高設定 135 fps
2560x1600 低設定 176 fps
中設定 152 fps
最高設定 124 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
209 fps
2560x1600 203 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 293 fps
高設定 251 fps
2560x1600 低設定 248 fps
高設定 181 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 402 fps
2560x1600 高設定 385 fps
※プラクティスモードで計測

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

現像時間はまずまずです。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX
RTX 4090(175W)
26秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI Max+ 395 26秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
46秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像

Photoshopの中でも処理に時間のかかるニューラルフィルターも比較的速かったです。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Ryzen AI Max+ 395 42秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
44秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
44秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
46秒
Core i9-14900HX
RTX 4090(175W)
55秒
Core i7-14650HX
RTX 4060 (140W)
1分2秒
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2分20秒
Ryzen AI 9 HX 375
Radeon 890M
3分13秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
3分31秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分33秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Core Ultra 9 275HX 1分14秒
Core i9-14900HX 1分27秒
Core i7-14650HX 1分29秒
Core Ultra 7 255H 1分36秒
Ryzen AI 7 350 1分52秒
Ryzen AI Max+ 395 2分01秒
Core Ultra 7 258V 2分31秒
Ryzen AI 9 HX 375 2分32秒
Ryzen 7 8845HS 3分09秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

Premiere Proでの4K動画の書き出しは、上位のGeForce RTX 50シリーズよりは遅かったですが、RTX 4090搭載ノートPCよりは速かったです。

4K動画の書き出し
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090 (175W)
2分26秒
 Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分54秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
3分14秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
3分34秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるエンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード(x264)

CPUのみで実行するx264エンコードは、比較したCPUの中では遅いですが、普通のCPUよりは速いです。

Core Ultra 9 275HX 1分37秒
Core i9-14900HX 2分28秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分53秒
Ryzen AI 7 350 3分17秒
ハードウェアエンコード

NVENCを使ったハードウェアエンコードについても、高速でした。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
1分08秒 (NVENC)
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
1分08秒 (NVENC)
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
1分09秒 (NVENC)
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
1分22秒 (NVENC)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.264/AVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
Blender Benchmarkのスコア画像
GeForce RTX 5070 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 6708
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 5070 Ti Laptop 120W 4592
RTX 5070 Laptop 105W 4234
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020
SPECviewperf 2020のベンチマークスコア画像

 

質量のチェック

質量のチェックは、16型ディスプレイに、独立GPUを搭載している割には軽いです。

ACアダプターはそれなりの重さがあります。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.817kg
ACアダプター 557g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は、90Whと大きいです。

バッテリー駆動時間は下の通りです。

(2)の動画再生程度の負荷なら、まずまずのバッテリー駆動時間です。

(3)のような普段使いを想定した負荷の場合は短くなりますが、独立GPUを搭載したノートPCとしては比較的長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約14.1時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約10.7時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 4時間17分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

デフォルトTDPが28WのCPUですが、CPU電力はそれよりも大分高い数値で推移しています。

ただ、このときのCPU温度は90℃前後と高めです。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移を下に示します。

どちらのモードでも、問題ない範囲の温度です。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は無音ではありませんが、比較的静かです。動画編集ソフトでプレビュー再生させているときの動作音も静かで気になりません。ゲーム時はそれなりにうるさいです。

騒音値
アイドル時
(パフォーマンス)
動画編集時
(パフォーマンス)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
FF15ベンチ時
(Turbo)
約26dB 約29dB 約48dB 約52dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

低めの負荷のときは、表面温度は気になりません。ゲームのような高い負荷をかけると、表面全体が熱くなってきて、右手のパームレストも暖かく感じてきます。ただ左手側はあまり熱くならないので、ゲーム時はそれほど気になりません。底面は結構熱くなります。底面に熱がこもりやすいので、長時間のゲームはやや心配です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

普通のノートPCよりは高い消費電力ですが、ゲーミングノートPCの中では抑えられた消費電力です。動画編集程度の負荷であれば、100WのPD充電器でも、バッテリー残量を減らさず作業ができると思います。ゲーム時は付属のACアダプターを使ったほうがいいと思います。

消費電力
アイドル時
(パフォーマンス)
動画編集時
(パフォーマンス)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
FF15ベンチ時
(Turbo)
約19W 約45W 約135W 約162W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ボディのエクリプスグレーというカラーです。マットな質感で、指紋なども目立ちにくいです。

 

前述の通り、天板はアニメーションで光らせることができます。

 

独立GPうを搭載したノートPCとしてはかなり薄いです。

 

Webカメラは1080pの解像度で、やや彩度低いですが、映りはまあまあです。なお、顔認証にも対応しています。

ROG Zephyrus G16 GA605KPのWebカメラの写真
ROG Zephyrus G16 GA605KPのWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

側面のポート類は下図の通りです。USB4 Type-Cが1つ、USB3.2 Type-Cが1つ搭載されており、どちらもPower Deliveryおよび映像出力に対応しています。また、SDカードスロットが搭載されているのも嬉しいです。HDMIは、試した限りでは4K/120Hzでの出力ができていました。

 

ヒンジが開く最大の角度は、下図の通りです。

 

底面は、通気孔がたくさんあります。

 

底面カバーをはずしたときの内部はご覧のようになっています。なお、今回は貸出機ですので、一部部材は量産品と違う可能性があります。

3つのファンを搭載し、ヒートパイプの数も多く、薄型ゲーミングノートPCとしては高い冷却性能です。メモリはオンボードで換装することはできません。

ROG Zephyrus G16 GA605KPの内部の写真

 

SSDは、Type 2280です。

ROG Zephyrus G16 GA605KPのメモリの写真

 

空いているM.2スロットもあります。

ROG Zephyrus G16 GA605KPのSSDの写真

 

ACアダプターの容量は200Wです。

 

まとめ

以上が、ROG Zephyrus G16 GA605KP(2025)のレビューでした。

16型の大きな画面に、GeForce RTX 5070のミドルハイクラスの独立GPUを搭載しながら、約1.85kgと軽いゲーミングノートPCです。

薄くて、CNC加工のアルミニウム素材のボディは、とてもかっこいいです。天板の斜めの模様も個性的です。

ディスプレイの色域も広く、反射も抑えられていることから作業もしやすいです。

薄型のボディに高性能パーツを詰め込んでいるので、どうしても表面から熱を感じやすいですが、薄型ボディのゲーミングノートPCとしては、熱さは抑えられているほうだと思います。

ゲームはもちろん、外出先で、動画編集などのクリエイティブワークをしたい方におすすめです。ゲーミングノートにしてはそこまで消費電力は高くないので、100WのPD充電器でも対応できるでしょう。

 

16型のゲーミングノートがこの軽さ

ROG Zephyrus G16 GA605KP

特徴

  • 大画面・薄型・軽量ボディ
  • 広色域・低反射の使いやすいディスプレイ
  • 最新のGeForce RTX 5070 Laptop搭載

こんなあなたに

  • 外出先で、動画編集やゲームをしたい方
  • 価格43万円台~

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