ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLEDの実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-13900H
GPU GeForce RTX 4050
GeForce RTX 4060
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD
画面サイズ 14.5型 + 12.7型
画面種類 2880x1800 120Hz OLED
2880×864 120Hz 液晶
質量 約1.75kg
バッテリー 約8.4時間
価格[税込] 39万円台~
2画面搭載の高性能ノートPC

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、何と言っても、2つの画面を搭載している点が魅力のノートPCです。

使い方は様々ですが、作業効率が大きくアップすることでしょう。

また、Core i9-13900Hに、GeForce RTX 4060などの外部グラフィクスを搭載しており、性能は非常に高いです。このスペックで約1.75kgしかありません。

ディスプレイはDCI-P3 100%クラスの有機ELを搭載しており、クリエイティブワークにも使うことができます。

公式サイト(購入ページ)はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13900H、GeForce RTX 4060、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「Zenbook Pro 14 Duo OLEDの特徴」のみお読みください。

 

製品の特徴

2つの画面で作業効率が格段にアップ

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、何と言っても、2つのディスプレイを搭載している点が大きな特徴です。

使い方は様々で、「動画を観ながら作業する」、「アプリのペインの1つをセカンドディスプレイへ移動して使う」、「2つの画面いっぱいにアプリを表示する」などといったことが行えます。

個人的には、シンプルですが、セカンドディスプレイにフォルダを表示させる使い方が、とても便利だと思います。メインディスプレイで作業をしつつ、ファイルを開いたり、移動したりするときはセカンドディスプレイで行うことができます。

ただ、見た目で分かると思いますが、セカンドディスプレイの縦幅が短いので、ブラウザやWordなどの縦長のコンテンツを表示すると、やや見にくいです。セカンドディスプレイは、あくまでも補助的な使い方になります。

2画面で作業することができる

 

少し気になったのは、メインディスプレイが光沢であるのに対し、セカンドディスプレイが非光沢である点です。以前の機種はメインディスプレイも非光沢だったので、個人的にはそちらの方が好みでした。ただ、ここは、気にならないという方も多いと思います。

セカンドディスプレイに、ギラつきがある点も、個人的にはやや気になりますが、補助的に使うディスプレイなので、こちらも気にならない方が多いでしょう。

メインディスプレイは光沢、セカンドディスプレイは非光沢

 

最大RTX 4060搭載で約1.75kg

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、いくつかモデルがありますが、最大でGeForce RTX 4060のグラフィックスを搭載しています。本製品は、このグラフィックスに、セカンドディスプレイを搭載していながら、約1.75kgしかありません。外部グラフィックスを搭載した機種としてはとても軽いです。

また、セカンドディスプレイを搭載している割にはボディも薄く、カバンに入れてもかさばりません。

軽量・薄型ボディ

 

ペンにも対応

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、ペンにも対応しています。2 in 1 PCのように、画面がフラットにならないため、ペンで画面に何か書くと、ディスプレイが揺れるので、イラストなどの細かい描画をする用途には向いていませんが、画像編集ソフトのレタッチ程度には使えます。

なお、ペンは充電式で、USB-Cケーブルで充電することが可能です。

ペン対応

 

パームレストがなく、タッチパッドは右側に配置

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、セカンドディスプレイを搭載している関係で、パームレストがありません。薄型で高性能の機種は、パームレストが熱くなって、手のひらが不快に感じるときがありますが、本製品はテーブルの上に手のひらを置いて作業をするので、それがないというのはメリットです。

テーブルとキーボードに段差が出来てしまいますが、気になるようなら、デスクトップPC用のリストレストなどを使うといいでしょう。

リストレストを使えば快適に操作可能

 

また、タッチパッドが右側に配置されています。片手で操作することになりますが、クリックボタンが軽い力で押すことができることもあり、意外と操作しやすいです。

ただ、ここにタッチパッドがあるせいで、キーボードの横のキーピッチが実測で17mmしかありません。手の大きい筆者は、タイピングしているとやや窮屈に感じます。手が小さめの方であれば、それほど気にならないかもしれません。

タッチパッドは右側に配置

 

RTX 4060の最大グラフィックスパワーはやや低め

今回搭載しているGeForce RTX 4060の最大グラフィックスパワーは、65Wでした。やや低めの数値ではありますが、従来のRTX 3060(130W)に近い性能は出ており、多くのクリエイティブ向けアプリが快適に動く性能となっています。

3DMark -Time Spy-
RTX 4060 140W 10665
RTX 4060 75W 9069
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 4060 65W 8107
RTX 4060 45W 7441

 

ASUSのあんしん保証への加入をおすすめ

Zenbook Pro 14 Duo OLEDのような高価なパソコンは、「ASUSのあんしん保証」に加入することをおすすめします。

「ASUSのあんしん保証」に入っておけば、破損・自損など理由を問わず、どんな故障でも部品代の20% +税のみの金額で修理(1年の間に1回のみ)してもらうことができます。

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ASUSのあんしん保証

 

ディスプレイのチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、2つのディスプレイを搭載しており、それぞれについて詳細を記載します。

メインディスプレイ

メインディスプレイは、14.5型の有機ELディスプレイです。解像度は2.8K(2880 x 1800)で、リフレッシュレートは120Hz、表面仕様は光沢(グレア)で、タッチパネル対応です。色域が広く、コントラスト比が高く、綺麗な画像・映像を表示することができます。メーカー仕様では、ピーク時の最大輝度は550nitとなっています。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

DCI-P3カバー率が100%で、Adobe RGBカバー率も100%近くあり、非常に広い色域です。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 97.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。ギラつきはほとんど感じません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。フリッカーが検出され、OLED フリッカーフリーディミングのソフトを使ってもあまり改善されませんでした。また、約240Hzとやや低めの周波数なので、敏感な方は目の疲れやすさなど影響を感じるかもしれません。

フリッカーを検出
フリッカーフリーディミング

 

セカンドディスプレイ

セカンドディスプレイは、12.7型ワイドTFTカラー液晶が搭載されており、メインディスプレイに近い色域の広さです。解像度は2880x864ドットと、メインディスプレイと横の解像度は合っています。リフレッシュレートも120Hzとメインディスプレイと同じです。最大輝度はメーカー仕様で500nitとなっています。タッチパネルにも対応しています。なお、メインディスプレイとは異なり、こちらは非光沢です。

ギラつきを感じるのはやや残念です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

メインディスプレイに近い色域です。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 98.4%
Adobe RGBカバー率 90.5%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤と青の色がやや強めに発色していることが分かりますが、それほど気になりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢ディスプレイなので、画面への映り込みは低減されています。ただし、ギラツキをやや感じます。筆者の場合は、気になるレベルです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約17mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmとなっています。横のキーピッチが狭くなっているので、タイピングをしていると、やや窮屈に感じます。

タッチパッドは割と使いやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDのパフォーマンスをチェックします。

ここでは、デフォルトの「スタンダードモード」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」での計測を行いました。

MyASUSの設定画面

 

また、MUXスイッチにより、ディスクリートGPUモードへ変更することもできますが、ここでは、MSHybridモードのまま計測しています。

MyASUSの設定画面

 

CPU

Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、Core i9-13900Hを搭載しています。CPUのベース・パワーは45Wです。スタンダードモードだと、45W前後で推移しますが、パフォーマンスモードにすると、60W前後までCPU電力が上がります。

ベンチマークの結果は以下のとおりで、高いスコアです。多くのクリエイター向けソフトが快適に動くでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i9-13900H 16242 [パフォーマンスモード]
14189 [スタンダードモード]
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Ryzen 3 7320U 4887
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2040 [パフォーマンスモード]
1976 [スタンダードモード]
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1335U 1685
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 3 7320U 1115
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5-4800を搭載しています。今回、SiSoft Sandraのアプリを実行すると、ブルースクリーンになってしまうので、今回、帯域は計測していません。

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 4050を搭載したモデルと、ハイクラスのGeForce RTX 4060を搭載したモデルがあります。今回チェックしているのは、RTX 4060搭載モデルで、最大グラフィックスパワーは65Wでした。やや低めの数値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。最大グラフィックパワーが低めなので、GeForce RTX 4060としては、やや低めのスコアではありますが、それでもミドルクラスの性能はあり、多くのクリエイター向けソフトが快適に動くでしょう。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20027
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 140W 11947
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 4070 110W 11223
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 140W 10665
RTX 4060 75W 9069
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 4060 65W 8107 [パフォーマンスモード]
7359 [スタンダードモード]
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージにはPCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6432
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

ここでは、全て「パフォーマンスモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

十分速い書き出し速度です。なお、今回のテストの場合、「書き出しにGPUを使用」をONにすると、逆に時間がかかります。書き出しが遅く感じる場合は、この設定をOFFにしてみるのもいいでしょう。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 51秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13650HX 60秒
Core i9-13900H 61秒
Core i7-13700H 67秒
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
69秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13650HX
RTX 4060 (140W)
75秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 5 5625U 120秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

CPUおよびGPUの性能が高いため、ニューラルフィルターのような重い処理も短い時間で終わります。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 58秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分00秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出し速度も比較的速いです。動画編集作業自体も快適に行なえます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分51秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分59秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードも比較的速いです。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-13900H 8分08秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4060 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4070 110W 3908
RTX 4060 65W 3049
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測した平均フレームレートを掲載します。なお、ここでは「パフォーマンスモード」で計測しています。また、他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

2880x1800の解像度の場合、「最高」のグラフィック品質設定では、60fpsを下回るゲームが多いですが、解像度を1920x1080もしくは1920x1200まで落としたり、グラフィック品質設定を、「中」や「低」に落としたりすれば、高いフレームレートが出ます。リフレッシュレートも120Hzと高めなので、ゲームを快適に楽しむことができます。ディスプレイの色域も広いので、色鮮やかな映像でゲームを楽しむことができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 73 fps
2880x1800 ウルトラ 34 fps
※ベンチマークで計測
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 81 fps
2880x1800 エクストリーム 56 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 84 fps
2560x1440 高品質 61 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 13786 / 85 fps
2880x1800 ウルトラ 4464 / 49 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 127 fps
2880x1800 最高品質 66 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高設定 39 fps
2880x1800 最高設定 17 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
229 fps
2880x1800 134 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 149 fps
2880x1800 高設定 87 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、Thunderbolt4ポートを2つ搭載しているので、多くのUSB-C機器が使用できます。

PowerDelivery機能については、警告が表示されるものの、45WのPD充電器も使えます。外出先で負荷が低い作業をするときは、市販のPD充電器を携帯するのもいいでしょう。

Thunderbolt4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック △ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック △ ※3
PD充電器
※1
140W アドテック GaN充電器 △ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 △ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

HDMI接続時は、外部GPUから出力されており、4K、8ビット、RGB、120Hzでの出力が可能でした。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.75kg」とあります。当サイトの計測値は以下の通りで、仕様値よりやや重いですが、ほぼ同じで数値です。外部GPUにセカンドディスプレイを搭載している割には軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.78kg
ACアダプター+電源ケーブル 542g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約76Whです。14型ノートPCとしては大容量です。

バッテリー容量

 

作業内容によってバッテリー駆動時間は異なりますが、高性能パーツに、セカンドディスプレイを搭載しているので、短めのバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約8.4時間
(2) 動画再生時 5時間37分
(3) CPU9%、iGPU8%、dGPU7%の負荷 2時間27分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、約207万画素のFHDカメラを搭載しており、品質は高めです。IRカメラも搭載しており顔認証に対応しています。

Webカメラ

 

スピーカー

底面の左右に1W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質は比較的よく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度などの推移を確認します。

「スタンダードモード」では、安定動作時のCPU温度は80℃を切っており問題ありません。

「パフォーマンスモード」では、やや温度が上がりますが、問題ない範囲です。

  • スタンダードモード時
  • パフォーマンスモード時

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ゲームのようなグラフィックスに高い負荷がかかる作業をしても、問題ない温度です。

  • スタンダードモード時
  • パフォーマンスモード時

 

静音性のチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でも動作音が聞こえますが、そこまで気にはなりません。負荷がかかると動作音が上がりますが、他のノートPCと同等程度です。それほどうるさいとは感じません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い負荷をかけると、キーボードがやや熱く感じてきますが、常時指が触れるわけではないので、そこまで気になりません。手のひらは、テーブルの上に置くことになるので、不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能なCPUとGPUを搭載していますが、グラフィックスの最大グラフィックスパワーが抑えられていることもあり、高い性能のノートPCの割には、消費電力はそこまで高くありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Zenbook Pro 14 Duo OLEDの外観のチェックです。

ボディカラーは、「テックブラック」となっており、やや紺色に近いブラックです。

 

天板には、同心円状の模様が入っています。

 

ボディの高さは約17.9~19.6mmとなってます。セカンドディスプレイが搭載されていることを感じさせない薄さです。

 

メインディスプレイを開くと、セカンドディスプレイが持ち上がるような機構になっています。

 

インターフェースはご覧の通りです。HDMIとmicroSDカードスロット、電源ポートは背面にあります。

 

ディスプレイ面の開く角度は次の通りです。

 

底面はご覧のようになっています。

 

ACアダプターは180Wで、サイズはやや大きめです。

 

まとめ

以上が、ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLEDのレビューです。

2つのディスプレイを搭載している点が大きな特徴のノートPCです。

フォルダなどをセカンドディスプレイに表示することで、メインアプリを常にメインディスプレイに表示したままにしておける(表示するアプリを切り替えなくても良い)ので、作業効率がアップします。

Hシリーズの第13世代Coreプロセッサーに、GeForce RTX 40シリーズの外部グラフィックスも搭載し、スペックも高いです。

この高いスペックに、2つの画面を搭載し、約1.75kgと比較的軽く、薄いボディであるのも特徴です。外出先へも持ち出しやすいでしょう。

ただ、キーボードの横のキーピッチがやや短くなっており、手の大きい方は、タイピングしているとやや窮屈に感じるかもしれません。

セカンドディスプレイにギラつきがあるのも、やや気になりましたが、メインディスプレイではないので、そこまで気にならない方が多いのではないかと思います。

 

2画面搭載の高性能ノートPC

ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED

特徴

  • 2つのディスプレイを搭載
  • 外部グラフィックス搭載の高い性能
  • 比較的軽い

こんなあなたに

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