ASUS TUF Dash F15(ゲーミングノートPC)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-12450H
Core i7-12650H
GPU RTX 3050 / RTX 3050 Ti
RTX 3060 / RTX 3070
メモリ 16GB DDR5-4800
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.0kg
バッテリー 最大 約8.2時間
価格[税込] 15万円台~ 12万円台~
セール時は高コスパのゲーミングノートPC

ASUS TUF Dash F15は、質量が約2.0kg、厚みが約20.75mmと、15.6型のゲーミングノートPCとしては、軽めでスリムなボディなので、扱いやすく、比較的容易に持ち出しもできる機種です。

ゲーミング性能は、エントリークラスで、液晶の色域も狭いですが、画質やフレームレートにこだわらなければ、多くのゲームをカジュアルに楽しむことができます。

セール時は、12万円台~とコスパの高い機種になるのも魅力的です。派手なデザインではないので、仕事兼ゲームにも使いやすいと思います。

公式販売サイト(RTX 3050モデル)
公式販売サイト(RTX 3050 Ti以上のモデル)
公式販売サイト

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-12450H、16GBメモリ、GeForce RTX 3050 Laptop、512GB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ASUS TUF Dash F15の特徴」のみお読みください。

 

ASUS TUF Dash F15の特徴

セール時は高コスパ機に

ASUS TUF Dash F15の魅力の1つは、セール時にコスパの高い機種になることです。

例えば、セール時は、Core i5-12450H + RTX 3050の構成で12万円台、Core i5-12450H + RTX 3050の構成で13万円台となっていました。どちらも最安クラスの価格です。

コスパの高いエントリーゲーミングノートPCが欲しい場合は、ASUS TUF Dash F15のセール時を狙ってみてもいいと思います。

セール時の価格が安い

 

持ち運びもしやすいゲーミングノートPC

ASUS TUF Dash F15は、質量は約2.0kg、厚みは19.95~20.75mmと、15.6型のゲーミングノートPCとしては軽めで、スリムなボディです。比較的扱いやすいので、収納や移動がしやすいですし、友人宅などに集まってゲームをしたい場合は、持ち運びも容易に行えます。

軽めでスリムなボディ

 

SSDの増設が可能

ASUS TUF Dash F15の内部を確認すると、メインストレージのM.2 SSDに加えて、空きのM.2スロットもありました。

既存の512GB SSDで容量が不足する場合は、M.2 SSDを増設してもいいでしょう。なお、ストレージの増設を行う場合は自己責任でお願いします。底面カバーの爪が固く折れやすいので、開けるときは注意しましょう。

空きのM.2スロットあり

 

試しに、PCIe Gen3 SSDを増設してみましたが、問題なく認識され、十分な速度が出ていました。

手持ちのSSDを増設して計測したCrystalDiskMarkの結果

 

メモリの換装が可能

安く購入できる機種ですが、メモリ帯域が広めのDDR5-4800メモリを搭載しています。

なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。もう少し容量の大きなメモリがいい場合は、メモリを換装してもいいかもしれません(メモリ換装は自己責任となります)。

メモリスロットが2つ

 

ミリタリーグレードのタフさ

ASUS TUF Dash F15は、「TUFシリーズ」にふさわしい、堅牢性の高いタフボディも特徴的です。米国の軍用規格であるMIL規格を満たしているので、持ち運ぶ場合でも安心感があります。

また、耐用寿命の点でも、タフな作りとなっているようです。天板下部のカットされている部分は、メカニカルなイメージを演出しつつ、背面の排気口に被らず、放熱しやすくするという点でも理にかなっています。また、ほこりやごみに強い、アンチダストトンネルを備えた2基のファンを搭載しています。

堅牢性の高いタフボディ

 

ゲーム以外にも使いやすいデザイン

ASUS TUF Dash F15は、ゲーミングノートPCらしさがありつつ、シンプルなデザインなので、スペック高めのノートPCとして、ゲーム以外の用途にも使いやすいです。

テレワーク用のノートPCを探している方が、仕事だけでなく、夜はゲームで息抜きもできるノートPCとして選ぶのもアリだと思います。

ゲーム以外にも使いやすいデザイン

 

ディスプレイの色域は狭い

コスパの高いゲーミングノートPCですが、ディスプレイの色域(色の表現できる幅)は狭いです。そのため、綺麗なゲーム映像を堪能したい方には適しません。また、画像や動画の編集用途にも適しません。

また、ゲーミングノートPCにしては残像感が多めです。ディスプレイの品質は全体的にあまり良くはありません。ここが、価格を安くできる理由となっています。

ただ、色域が狭いといっても、映像の綺麗さを楽しむゲームでなければそれほど気にはならないですし、色に敏感でない方は色域が狭いことに気づかないと思います。

色域は広くない

 

たくさんのラインナップ

ASUS TUF Dash F15の2022年モデルには、下表のようなモデルがあります。

たまにゲームをする程度ならRTX 3050やRTX 3050 Tiモデル、頻繁にゲームをするならRTX 3060がいいでしょう。

RTX 3070は高い性能ですが、このクラスのグラフィックスを搭載するなら、もう少し品質の高いディスプレイと高い性能のCPUのほうがバランスがいいかと思います。

ASUS TUF Dash F15のラインナップ
型番 CPU GPU
FX517ZC-I5R3050EC Core i5-12450H RTX 3050
FX517ZC-I7R3050EC Core i7-12650H
FX517ZE-I5R3050TBYW Core i5-12450H RTX 3050 Ti
FX517ZM-I5R3060BEC Core i5-12450H RTX 3060
FX517ZM-I7R3060BEC Core i7-12650H
FX517ZR-I5R3070B Core i5-12450H RTX 3070

 

ASUSのあんしん保証への加入をおすすめ

ASUS TUF Dash F15を購入したら、製品購入後30日以内に「MyASUS」に製品登録を行いましょう。製品登録をするだけで、「ASUSのあんしん保証」に加入することができます。

これは、破損・自損を問わず、どんな故障でも部品代の20%のみで修理してくれる(1年の間に1回のみ)、というサービスです。例えば、自分でメモリ換装や、ストレージ増設をしようとして壊してしまったというような場合でも、部品代金の20%+消費税で修理してくれます。ただし、パーツの増設・換装後に故障した場合、最初のパーツの状態でないと修理が受けられないので、最初のパーツを取っておくようにして下さい。

また、ASUS TUF Dash F15を頻繁に持ち運ぶような方は、「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」への加入を検討してもいいと思います。14,800円払って加入すると、保証期間3年の間(修理は1年間に1回までで3年間)、破損・自損を問わず負担0円で修理対応してもらうことができます。

詳細はメーカーサイトをご確認下さい。

ASUSのあんしん保証

 

各用途の快適度

ASUS TUF Dash F15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に作業できます。
動画鑑賞 液晶の色域が狭いので、色鮮やかさにはやや欠けますが、スピーカー音は比較的よく、普通に動画鑑賞できます。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率66.8%と、色域が狭いので、この用途には向いていません。ただし、第12世代Core (H)搭載なので、色域の広い外部モニターを接続すれば、RAW現像などにも使用できると思います。
動画編集 外部グラフィックスを搭載しており、動画編集も出来るスペックです。ただし、液晶の色域が狭いので、色の調整を行うのには適していません。
ゲーム ○~◎ ゲームを楽しめるスペックです。RTX 3050~RTX 3070までモデルがあるので、プレイしたいゲームによって、モデルを選ぶといいです。どのゲームでどのくらいのフレームレートが出るのかは後述します。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

パネルは、「N156HME-GAK」でした。

15.6型のFHD液晶です。144Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、滑らかな画像でゲームをプレイすることができます。ただし、一般ノートPCと同程度の残像感があります。また、色域は狭いので、写真や動画の編集など、クリエイティブな作業には向いていません。

最大輝度は、当サイトの計測では277cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測では、sRGBカバー率66.8%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約41msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で4~5フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶とほぼ同程度の残像があることになります。動きの速いゲームの場合は、残像が少し気になる場合があるかもしれません。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.7mmです。

キートップがわずかにカーブしています。エッジギリギリまでキーボードが配置されているため、文字入力に使用する主要なキーのサイズはほぼ揃っていますし、標準的な4列テンキーも付いています。全体として比較的打ちやすいキーボードだと思います。

また、「WASD」キーがクリアなキートップで目立つので、ゲーム時に一旦手が離れても戻しやすいです。

タッチパッドの使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトが付いた、イルミネートキーボードです。色の変更などはできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、いくつか動作モードが選択できます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

また、本製品は、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybrid」モードと、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリート」モードを切り替えることも可能です。「ディスクリート」モードだと、CPU内蔵グラフィックスを経由することで起こる遅延やオーバーヘッドが低減されるので、ゲーム時は、「MSHybrid」モードよりも、フレームレートが少しアップする場合があります。

この切り替えは、「ARMOURY CRATE」のソフトの「GPUモード」で行います。「Ultimate」を選択すると「ディスクリート」モードになり、「スタンダード」を選択すると「MSHybrid」モードになります。

ここでは、基本的にデフォルトの「スタンダード」モード(「MSHybrid」モード)で計測を行っていますが、一部「Ultimate」モード(「ディスクリート」モード)で計測した結果も紹介しています。

GPUモード

 

CPU

ASUS TUF Dash F15には、Core i5-12450H搭載モデルと、Core i7-12650H搭載モデルがあります。

ゲーミングノートPCに搭載される第12世代Core (H)として多いのは、Core i7-12700Hや、Core i5-12500Hです。これらのCPUは、Eコア数(高効率コア)が8コアであるのに対して、Core i7-12650Hと、Core i5-12450Hでは、基本的な部分はほぼそのままで、Eコア数を4コアに減らした構成となっています。

今回チェックしたのは、Core i5-12450H搭載モデルで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。Core i5-12450Hは、Core i5-12500Hより、20%ほどマルチコアのスコアが低くなっています。それでも、第11世代Core i5-11400Hよりは高いスコアなので、著しく低いというわけではありません。GeForce RTX 3050のグラフィックスであれば、ゲーム時のフレームレートにも目立った影響はありませんでした。詳細は、ゲームベンチマークの部分をご確認ください。

なお、「Turbo」モードの方が、「パフォーマンス」モードの時よりも高いスコアが出ていました。ゲームのような高い負荷がかかる作業の場合は、「Turbo」モードで使用するとよさそうです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-12450H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Core i7-12650H 14527
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 6900HX 13638
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Core i5-12450H 10260 [Turbo]
9443 [パフォーマンス]
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1762
Core i5-12500H 1727
Core i7-1280P 1664
Core i5-12450H 1663 [Turbo]
1654 [パフォーマンス]
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 9 6900HX 1520
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域は比較的広めでした。なお、メモリはスロットメモリなので、換装ができます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
41.89GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスはモデルによって異なり、GeForce RTX 3050 Laptop~RTX 3070が搭載されています。

今回、GeForce RTX 3050 Laptopを搭載したモデルで検証していますが、最大グラフィックスパワーは75Wでした。GeForce RTX 3050 Laptopとしては、高めの設定値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下のとおりです。

ゲーミングノートPCとしてはエントリークラスに位置するGeForce RTX 3050 Laptopとしては、やや高めのスコアが出ていました。また、3DMarkの場合、動作モードを「Turbo」モードにしても、ほとんどスコアは上がりません。

なお、GeForce RTX 3050 Laptop以外のグラフィックスについては、最大グラフィックスパワーが何ワットなのかは分かりません。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102 [Turbo・ディスクリート]
5088 [Turbo]
4953 [パフォーマンス]
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。「Turbo」モードでは、GPUクロックなどがわずかにアップしていることが分かります。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

PCIe Gen3 SSDの割にはそこまで速くはありませんが、多くのケースでは十分な速度でしょう。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2778
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。ディスクリートモード(Ultimate)でフレームレートを計測したゲームでは、その数値も載せています。

今回、エントリークラス性能のGeForce RTX 3050を搭載しています。重い部類のゲームだと、かなりグラフィック品質を落とす必要があります。中程度の重さのゲームなら、中程度のグラフィック品質設定にすることで、ゲームが出来そうです。軽いゲームであれば、高めのグラフィック品質でもゲームができるでしょう

今回は、Core i5-12450H搭載モデルでしたが、CPUが原因でゲーム時のフレームレートが著しく低くなるということもありませんでした。GeForce RTX 3050のグラフィックスなら、ゲームが主な目的であれば、Core i5-12450Hでも十分だと思います。

なお、もともとの性能が高くないので、「ディスクリート」モード(Ultimate)にしても、フレームレートはあまり伸びませんでした。ゲーム専用で使うのでなければ、「スタンダード」モード(MSHybrid)のままでもよさそうです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 78 fps
51 fps
ウルトラ 46 fps (43 fps)
レイトレ:ウルトラ 22 fps (20 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 121 fps
最高 37 fps
エクストリーム 31 fps (37 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS レイトレ 平均fps
1920x1080 82 fps
67 fps
最大 30 fps (31 fps)
高性能 42 fps
高性能 最大 20 fps (19 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080Ti 175W 85 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 85 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 83 fps
RTX 3070Ti 150W 79 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 77 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 140W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 30 fps
RTX 3050 75W 30 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 99 fps
標準品質 77 fps
高品質 53 fps (54 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 44440 / 160 fps
10831 / 75 fps
ウルトラ 7491 / 62 fps
(8531 / 65 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最低 124 fps
84 fps
最高 66 fps (66 fps)
クオリティ 57 fps (55 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 149 fps
高(ノート) 122 fps
最高品質 95 fps (95 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチ平均フレームレートを掲載しました。

「DirectX 12」で「中設定」にするか、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にすれば、快適にゲームができました。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 207 fps
中設定 101 fps
高設定 43 fps
最高設定 7 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 3D解像度
メッシュ
平均fps
1920x1080 100%

177 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 184 fps
高設定 85 fps (87 fps)
※トレーニングモードで計測
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 390 fps
高設定 256 fps (262 fps)
※プラクティスモードで計測
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

ASUS TUF Dash F15は、USB-Cポートを2ポート備えています。

左側面の奥側のUSB-CポートはThunderbolt 4と、映像出力に対応しています。また、左側面の手前側のUSB-Cポートは、映像出力とPowerDeliveryをサポートしています。動作動作チェックの結果は、下表の通りです。

手前側のUSB-Cポートは、45W以上の出力があるUSB-Cアダプターであれば、本機器への給電ができました。ただし、ゲームのような高い負荷がかかる場合は、USB-Cアダプターでの給電ではなく、付属のACアダプターを使用した方がいいです。

奥側のThunderbolt 4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
手前側のUSB-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
※1 Power Delivery対応の充電器

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.0kg」と記載されています。実測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。15インチクラスのゲーミングノートPCとしては軽めの質量だと思います。ACアダプターと合わせても約2.5kgぐらいなので、このサイズのゲーミングノートPCの中では持ち運びもしやすい方です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.012kg
ACアダプター 545g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ASUS TUF Dash F15のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、76Whと大きめの容量でした。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は長くはありません。動画再生のような負荷の軽い作業であれば数時間程度のバッテリー駆動が可能ですが、ゲーム時はACアダプターを接続して使用した方がいいです。

バッテリー駆動時間
  Core i5/RTX 3050モデル
(1) JEITA2.0 約8.2時間
(2) 動画再生時 5時間3分
(3) FF14ベンチ
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
77%(約58Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターはありません。また、IRカメラも搭載していないため、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約92万画素のカメラです。細部には粗さがありますが、ノートPCの搭載するWebカメラとしては標準的な性能です。露出が高めの画像なので、オンラインミーティングなどにも使用しやすいと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面手前側の左右に2Wx2のステレオスピーカーが配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードの場合、CPU電力は、ターボブーストが終わると55W前後で推移しています。CPU温度は、ターボブースト時は95℃前後まで上がっていますが、CPU電力が落ち着いた後は、90℃前後となっています。

「Turbo」モードでは、CPU電力が65W前後と高めで推移しているので、CPU温度も95~100℃近くと高い温度です。

どちらのモードでも高負荷時のCPU温度は高めですが、「パフォーマンス」モードの方が、CPU温度が少し低いです。CPU温度が気になる場合は、「パフォーマンス」モードで使用するといいでしょう。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「パフォーマンス」モード、「Turbo」モードのどちらも、CPU温度、GPU温度ともに概ね80℃前後で推移しています。

ベンチマークの結果を見ると、「Turbo」モードの方がパフォーマンスは少し高くなりますが、ファンの回転数もアップするので、CPU、GPUの温度には大きな違いは無いようです。

ゲーム時は、「Turbo」モードでも、CPU、GPUの温度を心配することなくプレイできると思います。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「パフォーマンス」モードでは、アイドル時はほぼ無音です。FF15ベンチのような高い負荷がかかると、ゲーミングノートPCの標準的なレベルの騒音値になります。「Turbo」モードだと、ファンの回転数がさらに上がり、高めの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード部分の温度が上がりますが、「WASD」キーの付近はそれほど高い温度にはなっておらず、不快に感じるほどではありませんん。また、パームレスト部分は低めの温度に保たれているので、手のひらが熱くなることもありませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

一般ノートPCよりは消費電力は高いですが、エントリークラスのゲーミング性能なので、ゲーミングノートPCの中ではやや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS TUF Dash F15の外観のチェックです。

シンプルなデザインながらも、液晶面の下部がカットされているなど、ゲーミングノートPCらしさを感じることができる外観です。

ボディカラーは、落ち着きのあるオフブラックです。

 

天板はアルミ製です。メカっぽいデザインと、「TUF」のロゴが、かっこいいです。

 

閉じた時の厚みは19.95~20.75mmです。一般ノートPCと同程度の厚みで、ゲーミングノートPCとしてはスリムです。

 

インターフェイスは、以下のとおりです。USB3.2 x2、Thunderbolt 4ポート(映像出力をサポート)、USB3.2 Type-C(映像出力、本機への給電をサポート)、HDMI、LANを備えています。

DC-inを含め、ほとんどのポート類が左側面にまとめられているので、マウスを使用するときでもケーブルが邪魔になりません。

 

液晶の開く最大の角度はご覧の通りです。

 

 

底面には、吸気口があります。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2基の冷却ファンと、5本のヒートパイプで、4方向から排気することで、CPUやGPUを冷却しています。

 

メモリスロットが2つあり、メモリの換装が可能です(メモリの換装は自己責任となります)。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。

 

空きのM.2スロットもあり、Type2280 M.2 SSDを増設することができます(ストレージの増設は自己責任となります)。

 

ACアダプターの容量は180Wです。

 

まとめ

以上が、ASUS TUF Dash F15のレビューです。

質量が約2.0kg、厚みが約19.95~20.75mmと、ゲーミングノートPCとしては軽めで、スリムなボディなので、扱いやすいです。持ち運びも比較的しやすいので、友人宅などに集まってゲームをプレイするといった使い方もできるでしょう。

また、堅牢性が高く、米国のMIL規格にも適合したタフボディですし、「ASUSのあんしん保証」も用意されているので、持ち運ぶ時を含めて、安心して使用できると思います。

このような特徴があるASUS TUF Dash F15ですが、ASUS Storeのセール時に対象機種に入ると、コスパの高い機種になるのも魅力的です。執筆時は、Core i5-12450H、RTX 3050搭載モデルが12万円台となっていました。第12世代Coreを搭載したエントリークラスのゲーミングノートPCとしては最安クラスの価格です。急がないのであれば、セール時を狙ってみてもいいかもしれません。

気になった点を挙げると、液晶の色域が狭いことと、ゲーミングノートPCにしては残像感が多いことです。ただし、カジュアルにゲームを楽しむという用途においては、それほど気にしなくていいと思います。

 

セール時は高コスパ

ASUS TUF Dash F15

特徴

  • 軽くてスリムなボディ
  • メモリやSSDを自分で増設・換装することが可能
  • セール時は12万円台~と高いコスパ

こんなあなたに

  • 高コスパのゲーミングノートPCが欲しい方
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