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ASUS Zen AiO 24 A5401Wの実機レビュー [PR]
CPU | Ryzen 7 5700U Core i7-10700T Core i3-10100T |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD / PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 23.8インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
価格[税込] | 8万円台~ |
ASUS Zen AiO 24は、スタイリッシュなデザインが特徴的なオールインワンPCです。
スペースが限られている場所でも、大画面のPCを配置でき、また配線などもシンプルに出来て、机の周りが煩雑にならないのがメリットです。
ラップトップ用のRyzen 7 5700Uを搭載したモデルと、省電力仕様のインテル第10世代Core デスクトップ用CPUを搭載したモデルとがあり、Core i3モデルであれば、8万円台からと価格も高くありません。
一人暮らしの方や、部屋のインテリアにこだわる方の、日常遣い用のPCとしておすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。また、本記事は、ASUSよりTwitter広告を出稿しています。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 5700U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「 ASUS Zen AiO 24の特徴」のみお読みください。
ASUS Zen AiO 24の特徴
単純に美しいデザイン
ASUS Zen AiO 24は、とてもシンプルながらも、デザイン性の高い、液晶一体型PC(オールインワンPC)です。本体を支えるスタンドは、中央ではなく、左寄りに出ており、アシンメトリー(非対称)なデザインが目を引きます。
おしゃれな部屋にも馴染むデザインに加えて、付属するキーボードとマウスはワイヤレスタイプなので、下の画像のように電源ケーブルをつなぐだけで、PCを使用することができ、机の周りをスッキリした状態に保つことができるのもメリットです。
搭載する液晶のベゼル幅は、約6mmと狭いです。そのため、画面占有率が約90%と高く、見えるところはほぼ液晶となっていて、見た目がすっきりしています。
背面もシンプルです。コンピューターユニットのカバーには、メタリックなコーティングと、サンドブラスト加工が施されています。背面の色はホワイトで、清潔感があります。また、本体を支えるブラケットにも、機能美を感じます。
背面が見えるような配置でも、違和感なく使用できます。
スペースの限られた場所にも設置可能
ASUS Zen AiO 24は、23.8インチと大きめの液晶を備えていますが、下の画像のようにスタンドの台座部分の面積は小さく、少ない設置面積での配置が可能です。
15インチクラスのノートPCなどよりも、机を占有する面積は狭く、スペースを有効活用できるのもメリットの一つです。
ラインナップの紹介
ASUS Zen AiO 24には、下の表でまとめているように、3つの異なるモデルがあります。
搭載するCPUが主な違いとなっていますが、それぞれの特徴は、以下の通りです。
構成1 | 構成2 |
構成3 | |
CPU | Core i3-10100T | Core i7-10700T | Ryzen 7 5700U |
メモリ | 8GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD | 512GB SSD + 1TB HDD |
512GB SSD |
光学ドライブ | なし | 外付けDVDドライブ | |
価格[税込] | 89,800円 (109,800円) |
134,800円 (154,800円) |
(149,800円) |
括弧内はMicrosoft Office Home & Business 2019付きの価格
Ryzen7 5700U搭載モデルの特徴
Ryzen 7 5700U搭載モデルは、ラップトップ用のRyzenプロセッサーを搭載しています。ただ、ラップトップ用と言っても、8コア/16スレッドのプロセッサーで、下のグラフで紹介しているように、処理性能はとても高いです。PassMarkのベンチマークスコアでみると、ASUS Zen AiO 24で選択できるプロセッサーの中で最も高い処理性能となります。
ただ、「クリエイターソフトの使用時間」を見ていただくと分かるように、Ryzen 7 5700Uは、ソフトや処理の内容によっては、ベンチマークほどの性能を発揮できない場合もあります。どちらかというと、写真や動画のライトな編集といったクリエイティブな要素を含む作業よりも、Officeソフトを使った作業などを快適に行いたい方に適していると思います。
Ryzen 7 5700U搭載モデルの別の特徴として、外付けDVDドライブが付属しています。また、Microsoft Office H&B 2019が必ずバンドルします。
インテルCore搭載モデルの特徴
インテルCore搭載モデルは、第10世代のCore i7-10700T、もしくはCore i3-10100Tを搭載します。これは、省電力仕様のデスクトップ用CPUです。
Core i7-10700T搭載モデルは、ストレージがSSD+HDDのデュアル構成になっています。スマホやデジカメで撮った写真を保存したり、趣味でRAW現像や画像編集なども行ったりしたい方は、こちらのモデルがいいと思います。
一方、Core i3-10100T搭載モデルは、他のモデルと比較すると、やや処理性能が低くなりますが、日常遣いには不足のないスペックで、Officeソフト付きでも10万円台で購入することができます。
広めの色域で、見やすい液晶
ASUS Zen AiO 24は、視野角が広く、色域も広めで、見やすい23.8型液晶を搭載しています。
比較的豊かな色表現が可能なので、写真閲覧や、動画鑑賞なども快適に行えます。
ただ、メーカーからの情報では、sRGB 100%の色域となっていましたが、当サイトの計測では、sRGBカバー率は92.9%でした。普通に使用する分には十分ですが、欲を言えば、sRGBカバー率がもう少し100%に近かったらよかったです。
ディスプレイとしても使用できる
ASUS Zen AiO 24は、背面にHDMI入力ポートを備えています。
例えば、Switchやプレステなどのゲーム機をHDMI入力に接続して、本体左側面のHDMIスイッチボタンで切り替えることで、ASUS Zen AiO 24をディスプレイとして使用し、ゲームをプレイすることもできます。
もちろん、一般的なHDMI出力もあるので、もう一台ディスプレイを接続して、デュアルディスプレイで使用するといったことも可能です。
デュアル3Wスピーカー搭載
ASUS Zen AiO 24は、ディスプレイの下部にharman/kardonの認証を受けた、デュアル3Wスピーカーを搭載しています。
音量と音質が比較的よく、Netflixなどのネット配信動画などを視聴するのにも適しています。
「ASUSのあんしん保証」
ASUSでは、「ASUSのあんしん保証」という保証を提供しています。
この保証の特徴は、故障の理由を問わず部品代の20%のみで製品を修理してくれるサービスです。購入後、30日以内に製品登録をすると、加入料がかかることなく、この保証に加入することができます。忘れずに、製品登録をすることをおすすめします。なお、このサービスを使用できるのは、1年の間に1度だけです。
もちろん、通常のメーカー保証も付いており、メーカー責任の自然故障で、保証期間内であれば、無償で修理してくれます。
また、無償で加入できる「ASUSのあんしん保証」に加えて、保証期限を3年に伸ばし、故障時の自己負担金が0円となる、「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」 という有償(14,800円)の保証プランも用意されています。詳細はメーカーサイトをご確認下さい。
液晶一体型PCなので、動かすことが少なく、ノートPCほど落下や破損のリスクも高くないとは思いますが、手厚い保証があるに越したことはないので、場合によっては有償プランの加入も検討してみるといいでしょう。
残念なポイント
液晶一体型のPCは、テレビチューナーを搭載しており、テレビの視聴や録画などもできる機種もありますが、ASUS Zen AiO 24にはテレビチューナー搭載モデルはありません。一人暮らしの方など、テレビも見ることができれば、なお良かったと感じる方もおられるかもしれません。
また、SDカードリーダーを備えていないので、一眼レフやデジタルビデオカメラで撮影したデータをPCに取り込む場合、別途アダプターが必要になります。
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各用途の快適度
ASUS Zen AiO 24の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | サクサク動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかで、見やすい大画面液晶を搭載しています。また、スピーカー音も良く、動画鑑賞は快適です。 |
オンライン会議 | 〇 | オンライン会議に特化した機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 選択するCPUによっては、ライトな趣味レベルであれば、問題なく使用できそうです。ただ、液晶の色域は広めではあるものの、当サイトの計測ではsRGBカバー率92.9%でした。用途によっては、やや物足りないかもしれません。 |
動画編集 | △~○ | 選択するモデルによっては、ファミリームービーのような簡単な動画編集であれば、行えると思います。ただし、外部グラフィックスを搭載していないので、本格的な動画編集には適していません。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
ASUS Zen AiO 24のディスプレイの詳細なチェックです。
パネルは、「M5401WUA」でした。色鮮やかな表示が可能で、フリッカーも発生しておらず、見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では264cd/m2と普通でした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
パフォーマンスのチェック
ASUS Zen AiO 24のパフォーマンスのチェックです。
CPU
今回は、Ryzen 7 5700Uを搭載しています。ラップトップ用ではありますが、8コア16スレッドで、性能の高いプロセッサーです。
ベンチマークの結果を見てみると、シングルコアのスコアはほどほどですが、マルチコアでは高めのスコアが出ていました。一般的によく使用されるソフトであれば、ほとんどのソフトが快適に動くと思います。
なお、インテルCPU搭載モデルでは、省電力仕様のTシリーズではありますが、デスクトップ用のCPUである、Core i7-10700T、もしくはCore i3-10300Tを搭載しています。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
仕様では、DDR4-2666のメモリと記載されていますが、今回はサンプル機であるためかDDR4-3200のメモリが搭載されていました。速度は普通です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
ASUS Zen AiO 24のグラフィックス性能は、下図の通りです。Ryzen 7 5700Uの内蔵グラフィックスですが、GeForce MX250を超えるスコアが出ており、普通に使用する分には十分な性能のグラフィックスです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ASUS Zen AiO 24のストレージには、PCIe SSDを搭載しており、速度も十分です。
なお、Core i7-10700T搭載モデルのみ、ストレージ構成が512GB SSD + 1TB HDDのデュアルストレージとなります。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
ASUS Zen AiO 24のゲームのベンチマークスコアについてはこちらをご覧ください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)は、AI処理が速いGeForce RTX 30シリーズを搭載していないと時間がかかってしまうため、この処理に時間がかかるのは仕方がないとして、それ以外は、比較的短い時間で処理が終わっています。趣味レベルであれば、問題なく使用できそうです。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約3分11秒 |
ニューラルフィルター(スタイルの適用) | 約7秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約4秒 |
被写体を選択 | 約3秒 |
CINBENCH R23での高いスコアの割には、書き出しに時間がかかりました。Lightroom Classic CCによるRAW現像を行うのであれば、Core i7-10700T搭載モデルの方がいいかもしれません。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
4K動画の書き出しには、結構時間がかかりました。FHD動画の書き出しなら待てる範囲です。
:レビュー機で計測したスコア
:レビュー機で計測したスコア
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は、25W前後をしばらくキープしますが、7分ほど経過した後、15W前後まで下がって、そのまま推移しています。CPU温度は、ほとんど70℃を超えることもなく、CPU電力が下がった後は、60℃台に収まっています。
CPUの温度については、全く心配することなく使用できると思います。
静音性のチェック
ASUS Zen AiO 24の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、ファンが動作していないとほぼ無音です。エンコードのような高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
ASUS Zen AiO 24の消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
液晶が大きいので消費電力はやや高いですが、ノートPC用プロセッサーを搭載しており、デスクトップPCとしては、低い消費電力です。
外観のチェック
Zen AiO 24の外観のチェックです。
正面から見ると、アシンメトリー(非対称)なデザインが際立ち、おしゃれです。
背面です。特徴の部分でも紹介したように、背面もシンプルなデザインです。
ディスプレイの下部には、harman/kardonの認証を受けた、デュアル3Wスピーカーが配置されています。音質は比較的いいです。ノートPCを基準として10点満点で採点すると、6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
92万画素と、標準的なウェブカメラを搭載しています。プライバシーシールドと呼ばれる、スライド式の物理シャッターを備えています。
インターフェイスは、背面と、左側面に配置されています。USB3.2 x2、USB2.0 x2、USB-C(データ転送のみに対応)、HDMI出力、HDMI入力、LANポートを備えています。SDなどのカードリーダーは備えていません。
液晶のチルト幅は、以下の通りです。
背面に、上向きの排気口が設けられています。
付属するワイヤレスキーボードです。
実測で、キーピッチは、横約19mm、縦約19mmです。キーストロークは約2.0mmでした。反発が強めで、押したときに、ストンと落ちる感覚をあまり感じません。打ちやすさは普通だと思います。
テンキーも付いています。
ASUS Zen AiO 24に付属のワイヤレスマウスです。普通の2ボタンマウスです。クリックボタンがやや硬いので、別のマウスを用意してもいいと思います。
本体、キーボード、マウスを配置すると、このような感じとなります。使用しないときは、本体のスタンド部分にキーボードを載せると、机がすっきりします。
ACアダプターの容量は90Wです。スクエアなACアダプターで、見える場所に置いてもよさそうなデザインです。
まとめ
以上が、ASUS Zen AiO 24のレビューです。
シンプルで、アシンメトリーなデザインが特徴となっている、スタイリッシュな液晶一体型PC(オールインワンPC)です。
設置面積が狭くても配置でき、机の上を有効活用できるのもポイントです。
今回試したのは、AMDの最新プロセッサーRyzen 7 5700Uを搭載したモデルです。ラップトップ用のプロセッサーではありますが、日常遣いから、ちょっと重めの作業まで、快適にこなせる十分なパワーを備えていました。
Core i7-10700T搭載モデルや、Core i3-10100T搭載モデルも選択できます。ライトな用途で使うなら、安いCore i3モデルでもいいでしょう。
広めの色域の液晶と、比較的音の良いスピーカーを活かして、ネット配信の動画を見たり、HDMI入力にゲーム機をつないで、ディスプレイとしても使用できたりと、エンタメ用のPCとしても適しています。
ノートPCの小さい画面では満足できない、でもデスクのスペースを取られるのは嫌だ、といった方におすすめの製品です。
単純に美しいオールインワンPC
ASUS Zen AiO 24
特徴
- 最新AMD Ryzen 5000シリーズを選択可能
- スタイリッシュなデザイン
- 比較的色域が広めの23.8型 大画面液晶
こんなあなたに
- 一人暮らしの部屋にスタイリッシュなPCを置きたい方
- 狭い机でも、大画面でPCを使いたい方
- 価格8万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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