ASUS ROG Strix SCAR 15の実機レビュー

更新日:2020年7月22日
CPU Core i9-10980HK
Core i7-10875H
GPU RTX 2070 SUPER
メモリ 最大32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS 300Hz
質量 約2.35kg
バッテリー 約8.0時間
価格[税別] 27万円台~
300Hz対応高性能ゲーミングノート

ASUS ROG Strix SCAR 15は、最大でCore i9-10980HKおよびRTX 2070 SUPERを搭載し、300Hzの高リフレッシュレート液晶に対応したゲーミングノートPCです。

特にCore i9-10980HKの処理時間が、他のPCで計測したときよりも速かったです。

表面温度も低めであったことから、長時間ゲームをする方にも最適でしょう。

sRGBカバー率が約100%あり、Web掲載用の動画編集などをするクリエイターにもおすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-10980HK、 32GBメモリ、GeForce RTX 2070 SUPER、2TB RAID 0 SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ASUS ROG Strix SCAR 15の特徴」のみお読みください。

 

ASUS ROG Strix SCAR 15の特徴

8コア高性能CPU「Core i9-10980HK」を搭載可能

ROG Strix SCAR 15は、8コア/16スレッドの「Core i9-10980HK」もしくは「Core i7-10875H」を搭載しています。かなり高い性能のCPUで、負荷の高いクリエイティブ作業も快適にできるスペックです。

CPUの比較
  Core i9-10980HK Core i7-10875H Core i7-10750H
開発コード名 Comet Lake
製造プロセス 14nm
コア / スレッド数 8 / 16 8 / 16 6 / 12
ベース動作周波数 2.4 GHz 2.3 GHz 2.6 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 5.3 GHz 5.1 GHz 5.0 GHz
インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0 の動作周波数 5.10 GHz 4.90 GHz 4.8 GHz
キャッシュ 16MB 16MB 12MB
TDP 45W 45W 45W
メモリ DDR4-2933
内蔵GPU UHD Graphics

 

特に本製品は、高いクロックで推移し、同CPUを搭載した他のPCで計測したときよりも、速い処理時間でした。CINEBENCH R20ではRyzen 4800Hなどより劣るスコアであるものの、Adobe Lightroom ClassicやTMPGEnc Video Mastering Works 7などの実際のソフトを使った処理時間を計測すると、Ryzen 4800Hなどより速い処理時間でした。クリエイター向けソフトも使うようであれば、おすすめの製品です。

CINEBENCH R20
Ryzen 7 4800H 4269
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i9-10980HK 3990 [レビュー機で計測]
3643 [他の機種で計測]
Core i7-10875H 3557
Core i7-10750H 2965
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK 60秒 [レビュー機で計測]
68秒 [他の機種で計測]
Core i7-10875H 70秒
Core i7-10750H 76秒
Ryzen 9 4900HS 87秒
Ryzen 7 4800H 94秒
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265 エンコード時間
Core i9-10980HK 10分45秒 [レビュー機で計測]
12分11秒 [他の機種で計測]
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i7-10875H 11分54秒
Core i7-10750H 12分21秒

 

超高性能グラフィックス「RTX 2070 SUPER」を搭載

ASUS ROG Strix SCAR 15は、RTXシリーズの中でも高性能な「RTX 2070 SUPER」を搭載しています。
ノート用グラフィックスではトップクラスの性能を持ち、デスクトップ用グラフィックスと比較するとRTX 2060 SUPERと同等性能であり、負荷の高いゲームでも最高設定でプレイできるほどのパワーを持ちます。詳しくはゲームベンチマークをご覧ください。

モンスターハンターワールド:アイスボーンをプレイ
3DMark Time Spy - Graphics score
ハイエンド RTX 2080 9450
RTX 2070 SUPER 8322 [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7602
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 2060 6004
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5626
AMD Radeon RX 5500M 4342
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689

 

300Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載

昨今のゲーミングノートPC界では、120Hz駆動、144Hz駆動、240Hz駆動のような高リフレッシュレート液晶を搭載した機種がもはや当たり前となりつつありますが、ROG Strix SCAR 15ではそれらを超える300Hz駆動の超・高リフレッシュレート液晶を搭載できる点が大きな特徴です。

VALORANTをプレイしてみましたが、通常の60Hzの液晶と比べると、動き出しの速さ、滑らかさ、視認性などまるで違います。次のフレームがより早く見え、ターゲットの追跡が簡単になり、エイムもしやすくなり、ゲームを優位に進めることができます。

VALORANTをプレイ

 

sRGBカバー率 100%の色域

ゲーミングノートPCは、高額な製品でも液晶の色域(色を表現できる広さ)が狭いものも存在します。一方、ASUS ROG Strix SCAR 15の色域は、sRGBカバー率100%となっており、とても見やすいです。Web系のクリエイターも使える液晶です。

sRGBカバー率100%

 

幻想的なイルミネーション

ASUS ROG Strix SCAR 15は、幻想的なLEDのイルミネーションで飾られたゲーミングPCらしいデザインです。好みが分かれるかもしれませんが、部屋を暗くしたときに光るアイテムが好きな方には、最適な1台でしょう。

イルミネーション

 

keystone(NFC)キーが付属

Key Stoneとは、下図のようなキーを指し、PC本体に挿すと、シャドウドライブ(暗号化ドライブ)を開いたり、自分のプロファイルを読み込んで選択したゲームやアプリを起動したりすることができます。また、keystoneを外すと、Windowsアカウントからすばやくログアウトしたりすることも可能です。

keystone

 

英語配列キーボードである点は好みが分かれる

ROG Strix SCAR 15のキーボードはUS配列の英語キーボードのみとなっています。日本語キーボードは選べないためご注意下さい。

日本語キーボードと違って、[Enter]キーが横長であったり、特殊キーの位置が異なっていたりします。US配列に慣れていない方は、キー入力に関しては、慣れるまで時間がかかると思います。

ただ、PCゲームはUS配列キーボードを想定して作られているので、ゲームをプレイする上では問題なく、むしろプレイしやすいでしょう。

英語配列キーボード

 

ASUSのあんしん保証

ASUSでは最近、「ASUSのあんしん保証」というサービスを展開しています。この保証の特徴は、どんな理由の故障であれ部品代の20%のみで製品を修理してくれるという点です。もちろん、メーカー責任の自然故障については、保証期間内であれば、無償で修理してくれます。

メモリやストレージなどを増設し故障しても、他のメーカーであれば保証対象外となるケースもありますが、ASUSなら故障した部品代の20%で修理してくれます。加入料は0円なので、是非登録をおすすめします。

なお、有効期限は1年ですが、有償で保証期限を3年に伸ばす「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」 も用意されています。詳細はメーカーサイトをご確認下さい。

ASUSのあんしん保証

 

各用途の快適度

ASUS ROG Strix SCAR 15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
色域が広く視野角も広く見やすい液晶です。ただし、英語キーボードで配列が日本語キーボードと異なるのでご注意下さい。
動画鑑賞 見やすい画面で、スピーカー音も比較的良く、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
○/◎ CPU性能が非常に高く作業は快適です。液晶の色域もsRGBカバー率100%となっているので、Web系のクリエイターに最適です。ただし、DTP系のクリエイターの場合は、もっと広い色域の製品がいいでしょう。
動画編集 ○/◎ CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。色域も十分広いです。ただし、DCI-P3ほどの色域はないため、プロの映像クリエイターはここが不満に思うかもしれません。
ゲーム 高い性能のグラフィックスに300Hz駆動のディスプレイを搭載し、快適にゲームができるでしょう。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、いくつか動作モードを選択できますが、ここでは「Turbo」モードにして計測しています。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトを起動し、ここから変更します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。実際にゲームをプレイし、Frapsでフレームレートを計測しています。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

VALORANTなら高設定でも、平均フレームレートが300fpsを超えています。他のゲームはそこまでのフレームレートは出ませんが、高設定でも150 fps前後は出ており、快適にゲームができます。

軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 低設定 276 fps
高設定 163 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2070 SUPER 163 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 118 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
Radeon RX 5500M 82 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
1920x1080 低設定 376 fps
高設定 307 fps
※プラクティスモードで計測(マルチスレッドレンダリング有効)
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 239 fps
高設定 182 fps
最高設定 151 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高設定)
RTX 2070 SUPER 151 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 SUPER Max-Q 136 fps
RTX 2060 119 fps
Radeon RX 5500M 103 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。重いゲームでも、最も高いグラフィック設定で60fpsを超えてきます。少しグラフィック設定を落とせば、100fps以上のフレームレートでゲームが出来るものが多いです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 14112 / 141 fps
標準品質 11498 / 115 fps
高品質 8793 / 88 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 SUPER 88 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 78 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
Radeon RX 5500M 39 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 136 fps
115 fps
最高 104 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 104 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 SUPER Max-Q 94 fps
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 75 fps
RTX 2060 Max-Q 71 fps
GTX 1660Ti 69 fps
Radeon RX 5500M 53 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 116 fps
97 fps(118 fps)
最高 73 fps(94 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 73 fps(94 fps) [レビュー機で計測]
RTX 2080 SUPER Max-Q 65 fps(85 fps)
RTX 2070 65 fps(85 fps)
RTX 2060 53 fps(70 fps)
RTX 2060 Max-Q 50 fps(64 fps)
GTX 1660Ti 46 fps(62 fps)
Radeon RX 5500M 43 fps(56 fps)
GTX 1650Ti 34 fps(46 fps)
GTX 1650 32 fps(42 fps)
※カッコ内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 154 fps
85 fps
ウルトラ 77 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 21521 / 183 fps
高(ノート) 19467 / 155 fps
最高品質 17502 / 127 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 127 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2060 99 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
Radeon RX 5500M 73 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX1650 64 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 122 fps
高品質 106 fps
最高品質 95 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 95 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 SUPER Max-Q 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
RTX 2060 Max-Q 75 fps
GTX 1660Ti 73 fps
Radeon RX 5500M 68 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 56 fps
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 193 fps
182 fps
ウルトラ 167 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 SUPER 167 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 120 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
Radeon RX 5500M 86 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 10331(すごく快適)
※約5500で60fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

300Hz駆動に対応し、遅延も残像も少なく、優秀なディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では292cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.6%、sRGB比は106%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、若干寒色系の画面であることが分かりますが、わずかですのでほぼ気になりません。素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは若干感じますが、それほど気にはなりません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、フリッカーは発生していませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約22msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2フレーム目くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は300Hzと単位時間当たり5倍のフレームが表示されているにも関わらず2フレーム前までしか映っていなかったので、残像は非常に少ないです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

Nキーロールオーバーとアンチゴーストテクノロジーに対応し、2,000万回以上のキープレスに耐えるように設計されキーボードを搭載しています。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.9mmです。キートップは湾曲しており、底付きの衝撃も少なく、応答も速く、タイピングしやすいキーボードです。

また、パームレストの表面温度が上がりにくく、肌触りも良いです。

ファンクションキーは、F4とF5の間や、F8とF9の間など隙間がありキーを探しやすいです。また、矢印キーが一段下がっているため、見なくても押しやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

音量ボタン、ミュート、動作モードを変更するボタンなど、5つの専用ゲーミングホットキーが、キーボードの上に隔離されて配置されています。


ショートカットキー

 

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンは軽めの力で押すことができます。また、タッチパッド上の「NumLK」キーを長押しすると、テンキーが表示されます。物理キーではないため、ブラインドタッチはやりにくいですが、たまにしか使わない方であれば、いざというとき便利です。


タッチパッド

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「パフォーマンス」と最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」でベンチマークなどを計測しました。

動作モード

 

CPU

8コア16スレッドの非常に高い性能のCPUを搭載しています。多くのソフトが快適に動きます。また、他のPCで計測したときよりも、高めのベンチマークスコアが出ていました。

CPU性能の評価
~ CINEBENCH R20 ~
Turbo
パフォーマンス
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 7 4800H 4269
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i9-10980HK 3990 [Turbo]
3860 [パフォーマンス]
3643
Core i7-10875H 3557
Core i9-9980HK 3552
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-10300H 2113
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-10980HK 507
Core i7-10875H 495
Ryzen 9 4900HS 488
Core i9-10980HK 484 [Turbo]
479 [パフォーマンス]
476
Core i7-10750H 482
Ryzen 7 4800H 457
Ryzen 5 4600H 443
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[Turbo]、[パフォーマンス]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

内蔵グラフィックスには以下のものを選択できます。今回、GeForce RTX 2070 SUPERを搭載していますが、非常に高いスコアです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

Turbo

パフォーマンス
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2070
SUPER
8322 [Turbo]
8023 [パフォーマンス]
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2080
SUPER Max-Q
7302
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6004
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[Turbo]、[パフォーマンス]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したRTX 2070 SUPERの情報は次の通りです。グラフィックスメモリ容量は8GBです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe SSDを搭載しており高速です。特に今回、RAID 0の構成です。ただ、RAID 0 の割には、単体のPCIe SSDとそこまで変わらないベンチマークスコアでした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
SATA-AHCI SSD 1500 ~ 3600
3034 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

SPECviewperf 13
RTX 2070 SUPER

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。以下のグラフでは、レビュー機で計測したグラフのみ緑色にしています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

ここでは、「Turbo」の設定にしたときのみ掲載します。非常に速い現像時間でした。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
60秒 [Turbo]
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i5-10300H
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※[Turbo]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Adobe Premiere Proの書き出し時間も非常に速いです。

Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒 [Turbo]
Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2080S Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Ryzen 7 4800H/16GB
AMD Radeon RX 5500M
5分30秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
58分06秒
※テストに使う元動画およびエフェクト内容を変更しました
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[Turbo]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

エンコード時間についても、Ryzen 9 4900HSなどよりも高速でした。

  Turbo パフォーマンス
x265でエンコード (※1) 10分45秒 11分00秒
NVENCでエンコード (※2) 53秒 56秒
QSVでエンコード (※3) 2分38秒 2分39秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-10980HK 10分45秒 [Turbo]
11分00秒 [パフォーマンス]
12分11秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i7-10875H 11分54秒
Core i7-10750H 12分21秒
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-10300H 18分13秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Ryzen 7 3750H 30分11秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※※[Turbo]、[パフォーマンス]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック
Turbo
パフォーマンス

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.35kg」と記載されています。ゲーミングノートとしては普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.342kg
ACアダプター 1.003kg

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「Turbo」時の騒音値はかなり高めでうるさく感じます。「パフォーマンス」にすれば、大分騒音値が下がります。

騒音値
Turbo時
パフォーマンス時
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。ここでは、エンコード時とFF14ベンチマーク実行時の温度についてのみ掲載します。

エンコード時のCPU温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80~90℃前後で推移しており高めの温度ですが、Core i9-10980HKの高性能CPUの割には、温度は抑えられているのではないかと思います。なお、「Turbo」時も「パフォーマンス」時も温度はそれほど変わりませんでした。

CPU温度
Turbo時
パフォーマンス時
x265でエンコード中のCPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

下図は、ゲーム時のGPU温度の詳細です。約80℃で推移しており、やや高めの温度です。こちらも、「Turbo」時も「パフォーマンス」時も温度はそれほど変わりませんでした。

CPU温度
Turbo時
パフォーマンス時
FF14ベンチマーク実行時のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。ここでは、Turbo時の表面温度のみ掲載します。

表面温度は優秀で、かなり高い性能のパーツを搭載しているのに、低めの温度です。特にパームレストの温度がほとんど上昇せず、長時間のゲームも快適にプレイできるでしょう。

PC本体の表面温度
Turbo時
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。こちらも、Turbo時の表面温度のみ掲載します。

高性能CPUおよび高性能グラフィックスを搭載しており、ゲーミングノートPCの中でも高めの消費電力です。

消費電力
Turbo時
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

BMW Designworks Groupとのコラボレーションから発想を得て生み出されたデザインです。左右非対称になっている点など独創的ですが、素材は樹脂だと思うので高級感はありません。


 

天板です。

 

電源ボタンです。

 

液晶を閉じると筐体に吸い込まれるような構造で、液晶を閉じたときにヒンジが見えなくなるようになっています。

 

スピーカーは、2Wx2で、左右側面に配置されています。音質は、ノートPC基準で10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

ボディは比較的薄く出来ています。

 

排気口部分は出っ張っており、排熱性能を高めています。

 

インターフェースは次の通りです。SDカードスロットがありません。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面の画像です。

 

底面カバーを外したときの画像です。冷却ファンは2つで、ヒートパイプは6本もあります。左側のファンについては2方向から排気を行っています。また、CPUにはThermal Grizzly社の液体金属グリスを採用しており、仕様ではCPU温度を最高12度下げられるそうです。

 

ライティング用のケーブルがあるので気を付けましょう。

 

メモリは2スロットです。

 

M.2 SSDは合計3つあります。今回は、2つ搭載しており、RAID 0構成になっています。

 

ACアダプターは薄型ですが重量はあります。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、ASUS ROG Strix SCAR 15のレビューです。

最大で、Core i9-10980HK、GeForce RTX 2070 SUPERを搭載できる非常にスペックの高いゲーミングノートPCです。特に本製品で計測したエンコード時間などは、Ryzen 4000 Hシリーズのプロセッサーよりも速かったです。

また、300Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しており、さらに応答速度や遅延も少なく、ゲームを優位に進められます。

ゲームをしていても、パームレストの温度がほとんど上昇しない点も優秀で、長時間のゲームも快適です。

sRGBカバー率100%の液晶で、CPU性能も高いことから、動画編集などにもおすすめです。

「Turbo」時の騒音値が高い点がやや気になりますが、総じて優れた機種ではないかと思います。

 

300Hz対応高性能ゲーミングノート

ASUS ROG Strix SCAR 15

特徴

  • 最大Core i9-10980HK搭載
  • 最大GeForce RTX 2070 SUPER搭載
  • 300Hzの高リフレッシュレート液晶搭載
  • 表面温度が低め

こんなあなたに

  • 高性能なゲーミングノートPCが欲しい方
  • 動画編集もしたい方
  • 価格27万円台[税別]~
公式サイトはこちら

 

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