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ASUS ZenBook Pro Duoの実機レビュー

更新日:2019年8月23日
CPU Core i7-9750H
Core i9-9980HK
GPU RTX 2060
メモリ 32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶1 15.6型 有機EL 4K 光沢
液晶2 14型 3840x1100
非光沢
質量 約2.5kg
バッテリー 最大 約5.5時間
価格[税別] 36万円台~
4K有機EL+サブディスプレイ搭載のノート

ZenBook Pro Duoシリーズは、2つの液晶ディスプレイを搭載した15.6型ノートPCです。

4K有機ELに加え、3840x1100のサブディスプレイを搭載し、広大なデスクトップ領域です。ウィンドウを複数並べることで、作業効率は格段にアップすることでしょう。

グラフィックスにはGeForce RTX 2060を搭載し、CPUにはCore i9を搭載したモデルもあり、クリエイティブな作業も快適に行えます。

キーボードが端にある点が気になる方もいると思いますが、外付けの外部キーボードだと思えば不便さはないです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-9980HK、GeForce RTX 2060、32GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ZenBook Pro Duoシリーズの特徴」のみお読みください。

 

ZenBook Pro Duoシリーズの特徴

デュアル4Kディスプレイ

ZenBook Pro Duoシリーズは、メインディスプレイの他に、サブディスプレイを搭載し、2画面で作業が出来るノートPCです。しかもメインは3840x2160、サブは3840x1100と高い解像度で、広大な作業領域です。しかも、どちらのディスプレイもタッチパネルに対応しています。

デュアルディスプレイ

 

サブディスプレイは、ウィンドウを左右または上の端にもっていくことで、簡単に2分割または3分割することが可能です。3分割するとウィンドウの横幅が狭くなって、Webページは見づらいと思うかもしれませんが、最近のWebサイトはスマホ対応しており、横幅が狭くなると自動でスマホ対応の横幅の狭いページに切り替わるので、それほど見づらくありません。

サブディスプレイの使い方

 

3840x2160を等倍で表示するとかなり文字が小さくなってしまいますが、150%に拡大すればそれほど文字は小さく感じません。ディスプレイを150%表示にして、ブラウザを5つ並べたのが下の図です。

ブラウザを5つ並べて表示

 

サブディスプレイで動画を再生させたり、フォルダを開いたりしながら、他の作業をすることができて、非常に快適です。

NetFlixで動画を観ながら、動画編集をしている様子

 

メインディスプレイとサブディスプレイを合わせて全画面表示することも可能で、例えば、たくさんのデータがあるエクセルファイルもかなり下まで表示させることが可能です。

Excelファイルを全画面で表示している様子

 

ペン対応

ZenBook Pro Duoはアクティブペンにも対応しています。付属のペンの筆圧検知は1,024段階です。なお、筆者が試した限りでは、MPP(Microsoft Pen Protocol)に対応していれば、純正以外のペンも使用できました。

ペン対応

 

ペンを使う場合、テーブルと水平に近いサブディスプレイのほうが描きやすいです。このとき、手が、キーボードやタッチパッドに触れてしまうと思いますが、本製品はキーボードおよびタッチパッドをオフにすることも可能です。

キーボードやタッチパッドをオフにすることでペンが使いやすくなる

 

ただ、ショートカットキーを使う場合は、もちろんキーボードは無効にできません。製品発表会では、イラストレーターの有田満弘氏によるイラスト制作の実演がありましたが、左手でショートカットを多用するために、キーボードを無効にせず、右手がキーボードとタッチパッドに触れないようにやや窮屈そうに描いていました(タッチパッドは使ってなさそうだったので無効にしてもいい気がしましたが、無効にできることを知らない可能性もあります)。

イラストレーター 有田満弘氏によるイラスト制作実演
右手がキーボードとタッチパッドに触れないように描いておりやや窮屈そう

 

パームレストが無くタッチパッドは右側

ZenBook Pro Duoは、キーボードが端にありパームレストがありません。そのため手の平をテーブルに置いて使うことになります。これが嫌だと感じる方もいると思いますが、PC本体の表面が熱くなっても、手の平は熱くならないというメリットがあります。また、筆者は、多少段差はあるものの特に打ちづらいとも感じませんでした。段差が嫌だという方はさらに、専用パームレストが付属するので、これを使うといいと思います。

また、タッチパッドが右側にありますが、そもそもマウスは右側で操作しているので、特に気にはなりませんでした(左で操作している方は違和感があるかも)。ただ、クリックボタンを押しながらタッチパネルを動かすような動作(ドラック&ドロップなど)を片手でやるには面倒なので、タッチパッド用のクリックボタンがスペースキーの近くにあれば、やりやすかったと思います。

専用パームレスト

 

SDカードスロットは無し

ASUS ZenBook Pro Duoは、どちらかというとクリエイター向けのノートPCですが、SDカードスロットがありません。一眼レフで写真を撮ったり、デジタルビデオカメラで動画を撮影したりするとき、多くの方はSDカードでパソコンに取り込むと思われるため、やや不便です。別途カードリーダーを用意する必要があります。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

メインディスプレイ

メインディスプレイは光沢である点が気になるものの、4Kの高解像度で、色域も非常に広い有機ELディスプレイとなっています。メーカー仕様表ではDCI-P3 100%の色域となっています。最大輝度は、当サイトの計測では346cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをご覧ください。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はノートPCとしては広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%、sRGB比は154.6%、Adobe RGBカバー率は97.4%、Adobe RGB比は114.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

輝度を下げるとフリッカーが発生します。長時間作業をしていると眼が疲れやすいかもしれません。ただし、輝度を最大にすればフリッカーは発生しません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

セカンドディスプレイ

セカンドディスプレイは、天井の照明の映り込みを防ぐために非光沢液晶になっています。メインディスプレイと光沢感が異なるので、非光沢もしくはハーフグレアで統一しても良かったかなと思います。また、画面を斜めから見ることになるので、やや色が薄く見えます。また、ギラつきがやや気になります。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はノートPCとしては比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.4%、sRGB比は102.1%、Adobe RGBカバー率は75.3%、Adobe RGB比は75.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきを感じます。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ZenBook Pro Duoシリーズのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:17.5mmです。キーストロークは約1.5mmです。キートップはわずかに湾曲している気がします。キーの押しやすさは普通です。矢印キーがやや小さいのが気になりますが、あとは普通の大きさです。キー配列は、特に変なところはありません。

タッチパッドは右側に配置されています。前述しましたが特に違和感なく操作できます。ただ、ThinkPadのトラックポイント用クリックボタンのようにスペースの近くにクリックボタンがあると、より操作しやすかったと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は下図のボタンを押すと、設定が「Turbo」モードになりパフォーマンスが向上します。今回試してみたところ、このボタンを押すことで、持続可能状態のCPUクロックが上がり、CPU関連のベンチマークスコアが向上しました。

Turboモードへの切り替えボタン

 

CPU

Core i9-9980HKまたはCore i7-9750Hのモデルがあり高い処理性能です。今回、Core i9-9980HKを搭載しているため高いベンチマークスコアが出ています。

また、「Turbo」モードにすることで、8%ほどスコアが上がっています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-9980HK
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK
Turbo オン
3405 [レビュー機で計測]
Core i9-9980HK
Turbo オフ
3154 [レビュー機で計測]
Core i7-8700 3043
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスについては、ミドルスペックのGeForce RTX 2060を搭載しています。多くのクリエイターソフトが快適に動くでしょう。ゲームもFHD/60Hz環境なら、どのタイトルも快適に動作すると思います。3D MarkはTurboモードにしても、ほとんどスコアは伸びませんでした。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 6600
デスクトップ用GTX 1660Ti 6064
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用RTX 2060 5597 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1650 3332
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 2603 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
Turbo オフ
Turbo オン
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
Turboオフ
Turboオン

 

実際のソフトで計測した処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。こちらは設定を「Turbo」にして計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

速い現像時間です。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i9-9980HK
32GBメモリ
81秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

書き出しも非常に高速です。ただ、今回の編集環境では、Core i7-9750H+RTX 2060クラスのPCとほぼ変わりませんでした。コスパの面では、もっとスペックを落としても大丈夫だと思います。

Core i9-9980HK/32GB
RTX 2060
42秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

速いエンコード速度です。デスクトップ用CPUのCore i7-8700よりも速かったです。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 12分25秒
NVENCでエンコード (※2) 1分1秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 12分25秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

CPUクロックは「Turbo」設定だと3.5GHz前後で推移していますが、CPU温度が90度台にまで上がります。「Turbo」をオフにするとCPUクロックは2.8GHz前後まで下がり、CPU温度は70度台にまで下がります。

 

ゲームベンチマーク

GeForce RTX 2060 ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。なお、「Turbo」の設定はオフにして計測しています。→追記:「Turbo」をオンにしたときのフレームレートも計測しました。ややフレームレートが伸びたゲームもあります。

目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。FHD解像度なら、いずれのタイトルも「最高」もしくは「高」のグラフィック設定で60 fps以上が出ています。ゲームも快適に動作するでしょう。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 101 fps (Turboオン 107 fps)
標準品質 80 fps (Turboオン 81 fps)
高品質 61 fps (Turboオン 61 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps [レビュー機で計測]
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 76 fps (Turboオン 99 fps)
68 fps (Turboオン 74 fps)
最高 60 fps (Turboオン 65 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
GTX 1660Ti 69 fps
RTX 2060 60 fps [レビュー機で計測]
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 41 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 114 fps (Turboオン 112 fps)
78 fps (Turboオン 76 fps)
ウルトラ 42 fps (Turboオン 42 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2080 Max-Q 59 fps
RTX 2070 59 fps
RTX 2070 Max-Q 51 fps
GTX 1660Ti 47 fps
RTX 2060 42 fps [レビュー機で計測]
GTX 1060 33 fps
GTX 1650 29 fps
GTX 1050Ti 23 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 137 fps (Turboオン 142 fps)
高(ノート) 108 fps (Turboオン 112 fps)
最高品質 92 fps (Turboオン 93 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 92 fps [レビュー機で計測]
GTX1650 63 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 89 fps (Turboオン 93 fps)
高品質 77 fps (Turboオン 84 fps)
最高品質 71 fps (Turboオン 75 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
GTX 1660Ti 73 fps
RTX 2060 71 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 51 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 18239 (Turboオン19160)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.5kg」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りです。ゲーミングノートおよびクリエイターノートとしては普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.479kg
ACアダプター 810kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量をフリーソフトで確認すると、約70Whでした。

バッテリー駆動時間は下の通りで、やや短いです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i9-9980HK
モデル
Core i7-9750H
モデル
(1) JEITA2.0測定方法 約5.3時間 約5.5時間
(2) 動画再生時 4時間5分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。「Turbo」の設定はオンにしています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

他のゲーミングノートと比較して普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度が高いです。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃台で推移しており、高い温度です。なお、こちらはTurboをオンにして計測しましたが、オフにすると70度台に収まります。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。ピーク時だと80度を越えてきますが、問題ない範囲だと思います。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード部分の温度は問題ありません。またパームレストが無いので、手のひらは熱くなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能CPUおよびグラフィックスを搭載し、液晶が2つあることもあり、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ZenBook Pro Duoの外観のチェックです。

多くが液晶で占める斬新なデザインです。

 

天板には、ZenBook特有の同心円状の模様が入っています。

 

スピーカーは左右の側面にあります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

GeForce RTX 2060を搭載したPCとしては、普通の厚さではないかと思います。

 

側面のポート類です。ゲーミングノートにしてはポート類は少なめです。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

ACアダプターは、230W(19.5V、11.8A)と大容量です。

 

まとめ

ZenBook Pro Duoシリーズは、2つの画面を搭載し、効率よく作業できる15.6型ノートPCです。

メインディスプレイは3840x2160、サブディスプレイは3840x1100の解像度で、ノートパソコンでありながら、広大な作業域を確保できます。ウィンドウをいくつも並べたり、動画を観ながら作業をしたりと使い方は様々です。

サブディスプレイは、ウィンドウを綺麗に2分割や3分割できる仕組みになっており、使いやすいです。

「外部モニターを接続したほうがいいんじゃない?」と感じる方もいると思いますが、デスクスペースが狭い場合、パソコンを別の部屋へ移動して使うことがある場合などに、本製品は最適です。

ただし、価格が高く、一般ユーザーはなかなか手が出ないと思います。

ノートでも2画面で効率よく作業できる

ZenBook Pro Duoシリーズ

特徴

  • 4K有機EL + サブ液晶を搭載
  • GeForce RTX 2060搭載
  • Core i9-9980HK搭載モデルあり
  • ペン対応

こんなあなたに

  • クリエイター
  • ノートで2画面で効率よく作業をしたい
  • 価格36万円台[税別]~
公式サイトはこちら

 

 

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