ASUS ROG Zephyrus S GX502GVの実機レビュー

更新日:2019年11月2日
CPU Core i7-9750H
GPU GeForce RTX 2060
メモリ 32GB
ストレージ 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 240Hz 非光沢
質量 約2.05kg
バッテリー 約6.0時間
価格[税別] 29万円台
持ち運べるゲーミング/クリエイター向けノート

ROG Zephyrus S GX502GVは、約2kg、高さ18.9mmと持ち運べるサイズの15型ゲーミングPCです。

Core i7-9750H、RTX 2060のスペックに、240Hz駆動液晶を搭載し、快適にゲームを楽しめます。

sRGB 100%(メーカー仕様値)の色域の液晶、32GBの大容量メモリ、1TBの大容量ストレージを搭載し、クリエイティブな用途にも適した特徴となっています。ゲーミングPCっぽくないグレーシアブルーのボディカラーも、ROG Zephyrus S GX502GVの魅力の一つです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、GeForce RTX 2060、32GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

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目次

お忙しい方は、「ROG Zephyrus S GX502GVの特徴」のみお読みください。

 

ROG Zephyrus S GX502GVシリーズの特徴

持ち運べる軽量・薄型さ

ROG Zephyrus S GX502GVは、持ち出すことを想定した、軽量・薄型が特徴的なスペック高めの15型ゲーミングノートPCです。ゲーム目的だけでなく、外出先でのクリエイティブな作業用ノートPCとしての適性も高いです。

持ち運べる軽量・薄型さ

 

AASにより薄型でも高い冷却性

Core i7-9750H、RTX 2060の高めのスペックを薄型ボディに搭載し、十分な性能を発揮するためには、高い冷却性能が必要になります。

ROG Zephyrus S GX502GVは、AAS(Active Aerodynamic System)というクーリングシステムを搭載しています。見た目で分かりやすいのは、PCの液晶を開くと底部の後ろ側が開き、大きな吸気口となることです。さらに熱気を4つの排気口から排出することで、エアフローが22%増加しています。

また、放熱の大敵である埃をヒートシンクに付きにくくするセルフクリーニングシステム、CPUとGPUに加えて電源回路からも熱を取り除く6本のヒートシンク、ヒートシンクに設けられた0.1mmの厚さの205枚の銅製フィン、それぞれ83枚の液晶ポリマー性ブレードを備えた高ブレード密度のファンにより、効率的な排熱と冷却が可能となっています。

底部の後ろ側が開くActive Aerodynamic System

 

240Hz駆動・sRGB 100%の液晶

ROG Zephyrus S GX502GVは、240Hzと高いリフレッシュレートの液晶を備えています。また、応答速度も3msと速いため残像が少ないです。G-SYNCにも対応しており、ゲーム画面のカクツキや、ティアリングを抑えることが可能です。

ROG Zephyrus S GX502GVの液晶は、ASUSが公表する仕様ではsRGB 100%となっており、色域も広めです。また、工場でカラーキャリブレーションも施され、RANTONEカラー認証の要件を満たしているので、色の再現性も高いです。Web用の動画や写真の編集などにも適した、クリエイティブワークにも使用できる液晶です。

240Hz & sRGB 100%

 

クリエイティブ作業を想定した構成

クリエイティブな作業は大容量メモリ、大容量で高速のストレージ、色域の広い液晶が必要となるケースが多いですが、本製品はそれに対応した構成になっています。

前述した通りsRGB 100%の色域の液晶に加えて、32GBの大容量メモリ、RAID 0の1TB SSDを搭載しており、クリエイティブな作業も快適です。

クリエイティブ作業向きの構成

 

英字キーボードのみ

ROG Zephyrus S GX502GVのキーボードは、英字キーボードのみとなっています。日本語キーボードが選択できないのは、やや好みの分かれる部分かもしれません。

英字キーボードのみ

 

ゲーミングノートなのにUSB Type-C充電が可能

USB Type-Cポートは、映像出力とUSB Power Deliveryに対応しています。USB PD対応の他社のアダプターの利用や、モバイルバッテリーからの給電が可能です。例えば、ASUS ZenPower Pro PDを使用すると、Webブラウズ程度の作業であれば+95分、動画再生程度の作業であれば+135分、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。

USB Type-C充電が可能

 

ハイレゾオーディオ対応

ROG Zephyrus S GX502GVは、ハイレゾオーディオ認証を取得したESS SABRE HiFi DACを搭載しており、ハイレゾオーディオの再生に対応しています。

ただし、PCに搭載されるスピーカーには限度があるため、ハイレゾ対応のヘッドセットと組み合わせることで、より臨場感のあるゲームやエンターテイメントを楽しむことができるでしょう。

ハイレゾオーディオ対応

 

ゲーミングPCらしくないグレーシアブルーのカラー

ROG Zephyrus S GX502GVでは、2色のボディカラーを選択できます。ブラックメタルボディは、派手さはありませんが、天板のROGロゴが赤く光りゲーミングPCらしさを感じます。一方、ゲーミングPCではあまり見ない感じのグレーシアブルーのボディは、シンプルで清潔感があり、ビジネスシーンでの使用にもフィットしそうです。

他にはないグレーシアブルーのカラー

 

ゲームベンチマーク

GeForce RTX 2060を搭載した本製品でのゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

本製品は、通常は「パフォーマンス」というモードになっていますが、下図の画面から「Turbo」というモードに切り替えられます。Turboのモードにすると、騒音値が高くなる代わりにGPUクロックがアップし、フレームレートがやや向上します。ここでは「パフォーマンス」と「Turbo」で計測したベンチマークスコアを掲載します。

モードの切り替えボタン

 

目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

本製品なら、重い部類のゲームでも最高設定のグラフィック設定で60fps以上を出すことができます。また、グラフィック設定を下げることで、100fps以上のフレームレートを出すことができ、240Hz駆動の液晶と合わせて滑らかな映像でゲームをすることができます。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
  パフォーマンス Turbo
1920x1080 軽量品質 103 fps 115 fps
標準品質 83 fps 91 fps
高品質 62 fps 68 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060
Turbo
68 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060
パフォーマンス
62 fps [レビュー機で計測]
GTX1660Ti 62 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
  パフォーマンス Turbo
1920x1080 標準(ノート) 134 fps 131 fps
高(ノート) 117 fps 117 fps
最高品質 94 fps 102 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2060
Turbo
102 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060
パフォーマンス
94 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 94 fps
GTX1650 63 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
  パフォーマンス Turbo
1920x1080 低品質 99 fps 99 fps
高品質 82 fps 87 fps
最高品質 74 fps 80 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060
Turbo
80 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060
パフォーマンス
74 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 51 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
  パフォーマンス Turbo
1920x1080 最高品質 18382 18377
※約5500で60fps

 

他のゲームについては、下のリンク先を参照下さい。ただし、リンク先で掲載したフレームレートより、本製品はやや低めになると思われます。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

240Hz駆動に対応し、応答速度も3msと速いです。色域もメーカー仕様値ではsRGB100%(当サイトの計測では個体差・計測誤差もありsRGBカバー率98.8%)となっておりWeb系のクリエイターでも十分使える品質の液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では274cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.8%、Adobe RGBカバー率は105.1%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

今回確認した限りでは、フリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約25msでした(3回平均)。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

応答速度が3msとあるように、残像は非常に少ないです。

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは60Hz駆動で2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品は240Hz駆動とフレームの切り替えが速いにも関わらず、1フレーム前がうっすら見える程度でした。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ROG Zephyrus S GX502GVシリーズのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19x19mm、キーストロークは約1.2mmです。底付きの衝撃が少なく、比較的押しやすいキーボードだと思います。

キーの同時押しを正確に認識するNキーロールオーバー、キーごとに設定可能なRGBカラーなど、ゲーミングPCのキーボードとしての機能には不足はありません。

ただし、前述しましたが、英語キーボードのみとなっている点はご注意下さい。

タッチパッドについては、クリックボタンのクリック音がやや大きいものの、操作は比較的しやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

ゲーミングノートによく採用されるCore i7-9750Hを搭載しています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK
Turbo オン
3405
Core i7-8700 3043
Core i7-9750H
Turbo
2607 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H
パフォーマンス
2459 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

ROG Zephyrus S GX502GVの搭載するグラフィックスは、GeForce RTX 2060です。ゲーミングノートPCとしては高めのグラフィックス性能を備えており、DLSSやリアルタイムレイトレーシングにより、よりリアルな映像を映し出す点で、GTX系のグラフィックスよりも優れています。

なお、ROG Zephyrus S GX502GVの搭載するRTX 2060は、ROG Boostにより、GPUオーバークロック動作も可能です。一方、Optimusにも対応しており、高いグラフィックス性能が必要ない作業であれば、CPU内蔵のグラフィックスを使用することで、消費電力を抑えることもできます。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
ノート用RTX 2070 Max-Q 6600
ノート用RTX 2060
Turbo
6387 [レビュー機で計測]
ノート用RTX 2060
パフォーマンス
5724 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1660Ti 5771
ノート用GTX 1650 3332
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

本製品のグラフィックカードのスペックは次の通りです。モードを切り替えることで、GPUクロックが上がっているのが分かります。

  • パフォーマンス
  • Turbo
パフォーマンス
Turbo

 

ストレージ

ストレージには、RAID 0構成のストレージ1TB SSDを備えています。

このRAID 0のストレージを簡単に説明すると、2基の512GB SSDを一つのストレージとして使用し、データを分割して2基のSSDに同時書き込む方式です。ただ、RAID 0 の割には、CrystalDiskMarkのスコアはそこまで高い数値ではありませんでした。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1667 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

今回32GBもメモリを搭載していたため、Lighroomの現像時間は速かったです。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
32GBメモリ
Turbo
77秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出し時間も高速でした。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/32GB
RTX 2060
Turbo
45秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間も速いです。Turboモードにするとさらに速くなります。

  パフォーマンス Turbo
x265でエンコード (※1) 15分54秒 14分12秒
NVENCでエンコード (※2) 1分2秒 1分1秒
QSVでエンコード (※3) 3分4秒 3分2秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H
Turbo
14分12秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H
パフォーマンス
15分54秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.05kg」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りです。ゲーミングノートおよびクリエイターノートとしては軽量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.002kg
ACアダプター 777kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量をフリーソフトで確認すると約76Whです。

バッテリー駆動時間は下の通りで普通の駆動時間ではありますが、高性能パーツを搭載しているゲーミングノートとしては健闘していると思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約6.0時間
(2) 動画再生時 5時間44分
(3) PCMark 8 Work テスト 5時間15分
(4) PCMark 10 Battery (Gaming)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「パフォーマンス」のモードにしたときは、アイドル時は普通の騒音値ですが、他の状態はやや高めの騒音値です。「Turbo」モードにすると、さらに騒音値は上がり、他のゲーミングノートと比べても高めの騒音値です。

  • パフォーマンス
  • Turbo
騒音値
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

薄型ボディですが、「パフォーマンス」モードでも「Turbo」モードでも、温度は問題ないです。AASが効いているのかもしれません。

  • パフォーマンス
  • Turbo
各パーツの温度
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。こちらは「パフォーマンス」モードで計測した数値です。

キーボード中央部分は熱いですが、パームレストおよびWASDキーはそれほど熱くありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーミングノートなので、一般的なノートPCよりも消費電力は高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ROG Zephyrus S GX502GVの外観のチェックです。

マグネシウム・アルミニウム合金製のボディは、強度や耐久性に優れており、持ち運びを繰り返すような使用環境での使用にも適しています。

 

天板です。

 

スピーカーは底面にあります。音質は悪くありませんがややこもった感じがあります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

側面には、USB3.1、USB3.0 x2、USB3.1 Type-C、HDMI、LANポートをインターフェイスとして備えています。

 

底面です。AASにより吸気するので、底面に吸気口はなくスッキリとしています。

 

ACアダプターは、230W(19.5V、11.8A)と大容量です。

 

まとめ

ROG Zephyrus S GX502GVは、軽量・薄型の持ち運べるゲーミングPCです。外出先でゲームやクリエイティブ作業をするような方に最適です。

Core i7-9750H、GeForce RTX 2060とスペックは比較的高めです。また、240Hz駆動、sRGB 100%の液晶を搭載しており、ゲームにも、クリエイティブな用途にも対応可能です。

他のゲーミングPCとは少し異なる特徴として、32GBの大容量メモリや、1TBの大容量SSDを搭載していることが挙げられます。液晶の色域も広いので、ゲーム用途だけではなく、クリエイティブ用途でも使える製品です。

ただし、メモリ、ストレージ容量がオーバースペックだと感じる場合は、価格が高く感じるかもしれません。

非常に薄くて軽いゲーミングノート

ROG Zephyrus S GX502GVシリーズ

特徴

  • 軽量・薄型の持ち運べるボディ
  • 240Hz・sRGB 100%の液晶
  • 大容量メモリ&ストレージ

こんなあなたに

  • ゲームだけでなくクリエイティブ用途にも使う方
  • ハイスペックPCを持ち歩きたい方
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