MacBook Pro (2021年モデル)の実機レビュー

更新日:
SoC Apple M1 Pro
Apple M1 Max
メモリ 最大64GB
ストレージ 最大8TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.2インチ/16.2インチ
液晶種類 14インチ:3024x1964
16インチ:3456x2234
ミニLED 最大120Hz
質量 14インチ:約1.6kg
16インチ:約2.1/2.2kg
バッテリー 14インチ:70Wh
16インチ:100Wh
価格[税込] 14インチ:23万円台~
16インチ:29万円台~
「高パフォーマンス」と「省電力」を高い次元で実現

MacBook Pro 2021年モデルは、M1 Pro / M1 Maxという新しいチップを搭載したクリエイター向けノートPCです。

この新しいチップを搭載することで「高パフォーマンス」と「省電力」を高い次元で実現しています。

また、チップ内に「メディアエンジン」を搭載することで、エンコードなどが速く、動画編集が非常に快適です。

低消費電力であるため、市販のUSB-C充電器でも快適に動画編集などができ、バッテリー状態でもクリエイティブ作業が長い時間可能です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

MacBook Pro 14:M1 Pro(10コアCPU/16コアGPU)、16GBメモリ、1TB SSD
MacBOok Pro 16:M1 Max(10コアCPU/32コアGPU)、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は「MacBook Pro (2021年モデル)の特徴」をお読みください。

 

MacBook Pro 2021年モデルの特徴

新チップで、パフォーマンスが大きく向上

新しいMacBook Proの最大の特徴は、AppleシリコンM1チップをさらにパワーアップさせた「M1 Pro」または「M1 Max」を搭載していることです。これにより、これまでのノートパソコンが霞んでしまうような高いパフォーマンスと、低消費電力を高い次元で実現しています。

なお、2つのチップの違いですが、M1 MAXのほうが、M1 Proよりも、GPUコア数が多くグラフィック性能が高くなっています。また、14インチモデルと16インチモデルとでは、選択できるCPUが異なります。

MacBook Pro 2021年モデルで選べるプロセッサー

 

CPU性能は従来M1の70%性能向上(実測値)

今回のレビュー機では、 MacBook Pro 14インチで10コアCPU/16コアGPUのM1 Proを、MacBook Pro 16インチで10コアCPU/32コアGPUのM1 Maxを搭載しています。

この2つのPCで、Geekbench 5のスコアを計測してみたところ、下図のように従来M1チップの約70%も性能が向上しており、デスクトップ用Ryzen 9 5900Xと同じくらいのスコアでした。これは、かなり好結果が出た例で、他のベンチマークソフトではここまで良くありませんが、それでも、他のベンチマークソフトでも、Core i7-11800Hを軽く超えるスコアが出ていました。

Geekbench 5 - マルチコア
デスクトップ用
Ryzen 9 5900X
12949
Apple M1 Max
10コアCPU
12758 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU
12623 (MacBook Pro 14)
Apple M1 7528 (MacBook Pro 13)
Core i7-11800H 7374
Core i9-9980HK 6943 (旧MacBook Pro 16)
Core i7-1165G7 5491
 :M1 Max / M1 Proのスコア
 :従来のM1のスコア

 

グラフィック性能は従来M1の約4倍も性能向上(実測値)

グラフィック性能については、従来M1チップと比較して、M1 Maxなら約4倍、M1 Proでも約2倍も、スコアが向上しています。また、RTX 3060を大きく超えるスコアが出ていました。ただし、後述しますが、他のベンチマークソフトではここまでの差はありません。

GFXBench 5.0 1440p Aztec Ruins (High Tier) Offscreen
Apple M1 Max
32コアGPU
310 fps (MacBook Pro 16)
RTX 3060
(130W)
175 fps
Apple M1 Pro
16コアGPU
165 fps (MacBook Pro 14)
RTX 3050 Ti
(60W)
115 fps
RTX 3050
(60W)
105 fps
Radeon Pro 5500M 8GB
92 fps (MacBook Pro 16)
Apple M1 77 fps (MacBook Pro 13)
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7内蔵)
54 fps
 :M1 Max / M1 Proのスコア
 :従来のM1のスコア

 

「メディアエンジン」を搭載し、動画の書き出しなどが速い

M1 Pro / M1 Maxには、H.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWのエンコードやデコードを専用に行う「メディアエンジン」という処理回路が搭載されています。 この「メディアエンジン」のおかげで、動画の書き出しなどが非常に速いです。

例えば、Final Cut Pro Xで、ProResで撮影した4K動画を4つ並べて、8K動画として書き出したときの時間を計測したところ、M1 Maxなら、従来のM1チップの4分の1程度の時間でした。また、他のコーデックや、他の動画編集ソフトの書き出し時間も高速でした(後述)。

動画編集をする方に、MacBook Proは非常におすすめです。 

Final Cut Pro Xによる書き出し時間
Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
6分00秒 (MacBook Pro 14)
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
10分41秒 (旧MacBook Pro 16)
Apple M1 13分02秒 (MacBook Pro 13)
※ ProRes RAWの4K/25p(約6分)の4つの動画を、並べて表示して、8Kにして書き出したときの時間。編集は、それぞれの動画でカラーグレーディングのみ実施

 

省電力性能がすごい

M1 Pro / M1 MaxチップのMacBook Proは、処理性能が高いだけでなく、消費電力の低さにも驚かされます。

下図はメーカーが公表したデータですが、8コアのCore i7-11800Hのピーク時のCPUパフォーマンスで比較すると、M1 Pro / M1 Maxは、同等のパフォーマンスを70%も少ない消費電力で発揮することができています。

GPUパフォーマンスにおいても同様で、同等性能のPCよりも、M1 Proなら70%、M1 Maxなら40%も消費電力が少ないです。

  • CPU性能と消費電力
  • GPU性能と消費電力
    (M1 Pro)
  • GPU性能と消費電力
    (M1 Max)
M1 Max - CPUパフォーマンス vs 消費電力
※4-core PC laptop:MSI Prestige 14 Evo A11M-220(Core i7-1185G7)
※8-core PC laptop:MSI GP66 Leopard 11UG-018(Core i7-11800H)
M1 Pro - GPUパフォーマンス vs 消費電力
※CPU内蔵グラフィックス:MSI GP66 Leopard 11UG-018(Core i7-11800H)
※外部GPU搭載ノートPC:Lenovo Legion 5 82JW0012US(RTX 3050 Ti)
M1 Max - GPUパフォーマンス vs 消費電力
※コンパクトプロノートPC:Razer Blade 15 Advanced (RZ09-0409CE53)(RTX 3080)
※ハイエンドノートPC:MSI GE76 Raider 11UH-053(RTX 3080)

 

4K動画の書き出しが約80Wと低い

当サイトにて、M1 Max搭載のMacBook Proで、Premiere Pro で4K動画を書き出したときの消費電力を計測してみたところ、約80Wという低い消費電力で動いていました。ちなみに、HシリーズCore i7、RTX 3060クラスのWindowsノートパソコンだと約200Wも消費する処理です。

4K動画の書き出しを行っても100Wを切る消費電力

 

低容量のPowerDelivery充電器も使用可能

これだけ低い消費電力なら、市販のPowerDelivery対応のUSB-C充電器でも十分動画編集が出来ます。Windows ゲーミングノートPCのようにドデカいACアダプターを持って行かなくてもいいので便利です。

なお、試した限りでは、18Wや45Wの低容量のUSB-C充電器も使用できました。

例えば45Wの充電器でも、いつも通りのパフォーマンスは出るので、問題なく動画編集等もできます。45Wを超える負荷の高い処理は、電力が足りないのでバッテリーが減っていきますが、45Wを下回る処理のときはまた充電されます。外出時の用途などによっては、上手く使えば、45WのPD充電器でも十分使えると思います。

低容量のUSB-C充電器も使用OK

 

動画編集をしていても長いバッテリー駆動時間

さらに、動画編集ソフト(Final Cut Pro X)でプレビュー再生を延々とリピートさせたときのバッテリー駆動時間を計測したところ、約7時間30分もバッテリー駆動しました。なお、MacBook Pro 14インチでも16インチでもほぼ同じ時間でした。バッテリー状態でも、かなりの時間、動画編集ができます。

動画編集ソフトでプレビュー再生時させたときのバッテリー駆動時間は約7時間30分

 

バッテリー駆動中もパフォーマンスは変わらず

バッテリー駆動時でもパフォーマンスは変わりません。Premiere Proの書き出し時間について、ACアダプター接続時とバッテリー駆動時で比較してみましたが、全く一緒でした。

バッテリー駆動時のPremiere Proの書き出し時間
ACアダプター接続時 3分26秒 (MacBook Pro 16)
バッテリー駆動時 3分26秒 (MacBook Pro 16)

 

動作音がとにかく静か

低消費電力で動くため、動作音も非常に静かです。アイドル時は無音であるのは当たり前で、動画の編集をしていてもほとんどファン音が聞こえません。動画の書き出しのような非常に高い負荷をかけるとファン音がやや聞こえますが、それでも他のノートPCと比べると非常に静かです。

とても静か

 

動画・画像クリエイターに嬉しいSDカードスロット搭載

今までのMacBook Proシリーズは、クリエイター向けのノートパソコンという位置づけでありながら、SDカードスロットが搭載されていませんでした。おそらくほとんどの方は、MacBookにSDカードスロットが搭載されることは無いと思っていた方が多いのではないでしょうか。

しかし、今回のMacBook Proでは、SDカードスロットが搭載され、いい意味で裏切られました。しかも、アクセス速度が速い(シーケンシャルリードで200MB/s以上)ため、容量の大きい動画ファイルも高速にコピーすることが可能です。

SDカードスロット

 

Touch Barは廃止

新しいMacBook ProではTouch Barが廃止されました。

Touch Barは、目新しい機能ではありましたが、多くのユーザーからあまり評判が良くなかったようです。その代わりに、フルサイズのファンクションキーを搭載しており、ファンクションキーは他のノートPCよりも打ちやすくなっています。

フルサイズのファンクションキーを搭載

 

M1 Maxは最大4台、M1 Proは最大2台の外部モニター接続

外部モニターについては、従来のM1チップでは、基本的に1台の外部ディスプレイへの出力しかできませんでしたが、M1 Maxでは、最大3台のPro Display XDR(6Kモニター)と、1台の4Kテレビの合計4台の外部モニターを接続できます。

M1 Proについては、最大2台のPro Display XDR(6Kモニター)を接続できます。

M1 Maxは最大4台、M1 Proは最大2台まで外部モニターへ接続可能 

 

ノッチはなんとも言えない

新しいMacBook Proは、画面上部にノッチがあることで、不満を感じているユーザーも多いことでしょう。

メニューに常駐するアプリの場合、別のメニューの多いアプリを起動すると、ノッチのせいでメニュー領域が足りなくなり、常駐アプリのアイコンなどが消えて見えなくなることがあるのがやや残念です。

ただ、各アプリは、一応、このノッチを避けるようにして配置されますし、全画面にしたときは、ノッチの部分には表示がかからないようになっているので、そこまで不便は感じないかなとも思います。

メニュー項目が多いアプリを起動すると、表示されなくなるケースも

 

ミニLEDディスプレイを搭載し映像はめっちゃ綺麗!だが・・

MacBook Pro 16インチは、搭載するディスプレイも特徴的です。

約10,000個のミニLEDを搭載し、ローカルディミングゾーンに分割して細かくコントロールすることで、明るさと、黒の表現力がアップし、省電力性能も高くなっています。持続輝度(フルスクリーン)は最大1,000nitで、ピーク輝度は1,600nit、コントラスト比は1,000,000:1で、10億色の表示が可能です。また、ProMotionテクノロジーによる最大120Hzの可変リフレッシュレート対応となっています。

CalMAN Studioとi1 Display Stdudioで、最大輝度を計測してみましたが、最大輝度は約1500nit出ていました。また、YouTube上のHDR対応の動画を再生してみましたが、コントラストがはっきりしていて、映像はめちゃめちゃ綺麗で、家電量販店にある大型テレビの映像を観ているようでした。

映像は非常に綺麗

 

ただし、輝度とリフレッシュレートを固定しようと思った場合、輝度は500nit、リフレッシュレートは60Hzとなるようです。

ディプレイのプリセットとリフレッシュレート

 

基本的に素晴らしいディスプレイではあります。ただ、どの輝度でもフリッカー(ちらつき)が発生していました。詳細はこちらをご覧ください。

 

6スピーカーでハイレベルのサウンド

MacBook Pro 16インチは、4つのフォースキャンセリングウーファーを含む、合計6つのスピーカーを搭載しており、ノートPCとしては音質が非常にいいです。従来モデルも非常に良かったので、大きく変化したようには感じませんが、低音域の量感は増しているような気がします。

普通のノートPCのスピーカーが5点だとすると、本製品は8~9点といったところです。

ちなみに、16インチと14インチを比較すると、高音域はそれほど違いは感じませんが、低音域は16インチのほうが迫力があるように感じます。

なお、筆者は音関係の専門家ではなく、あくまで主観での評価となりますので、ご了承下さい。

高音質のスピーカー&ウーファーを搭載

 

ディスプレイのチェック

ここからは、各機能の細かいチェックに入ります。まずはディスプレイのチェックです。

前述の通り、約10,000個のミニLEDを搭載し、コントラスト比は1,000,000:1、持続輝度(フルスクリーン)が最大1,000nit、1,600nitのピーク輝度(可変)、ProMotion対応です。また、メーカーの仕様上では、Display P3の色域に対応しています。

 

14インチモデルのディスプレイ

MacBook Pro 14インチのディスプレイは3,024 x 1,964となっています。

見やすい液晶で、特に映像は非常に綺麗です。

ただし、当サイトで計測した限りでは、Display P3カバー率が78.4%、DCI-P3カバー率も78.4%しかありませんでした。この点については、計測方法が悪いのか、動画再生時等の限られたときにしかこの色域が出ないのかわからないので、他のメディアさんの記事も待ちたいところです。

⇒追記:初稿時は、上のように記載しましたが、CalMAN Studioを購入し計測してみたところ、DCI-P3カバー率が96.3%ありました。

当サイトで計測した色域は、次の通りです。今回は、i1 Profilerが新型のMacにまだ対応していないようなので、MacBookにAvical TGP、計測PCにCalMAN Studioをインストールし、X-Rite i1Display Studioで色域を計しました。

sRGBカバー率 99.9%
DCI-P3カバー率 96.3%
Adobe RGBカバー率 85.1%
sRGBカバー率
DCI-P3カバー率
Adobe RGBカバー率

 

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。フリッカーが発生している点はやや気になりました。

  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ですが、低反射でハーフグレアに近い見た目です。ギラつきは感じません。

画面への映り込み

 当サイトの計測では、フリッカー(ちらつき)が発生していました。約14.8kHzと高めの周波数なので、気になる方はほとんどいないと思いますが、体質によっては眼がやや疲れやすく感じる人もいるかもしれません。なお、筆者は特に気になりません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

16インチモデルのディスプレイ

従来のMacBook Pro 16インチの3,072x1,920から、3,456x2,234へと解像度がアップしています。

こちらも、より大きな画面で映像は非常に綺麗です。

こちらもCalMAN Studioを使って計測しなおしたところ、十分高い色域がありました。

当サイトで計測した色域は、次の通りです。

sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 96.4%
Adobe RGBカバー率 85.8%
sRGBカバー率
DCI-P3カバー率
Adobe RGBカバー率

 

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ですが反射は抑えられており見やすいです。ギラつきは感じません。

画面への映り込み

こちらもMacBook Pro 14と同じく、同等の周波数でフリッカーが発生していました。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

MacBook Pro 2021年モデルのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mm、キーストロークは1.2mm前後です。

実際に打ってみると、キーストロークがやや浅く、底付きの衝撃も感じますが、どのキーもキーピッチが一定で、EnterキーやBackspaceキーが大きく、タイプミスは少ないです。総じて、やや打ちやすい、もしくは普通の打ちやすさのキーボードかなと思います。

タッチパッドは大きくて使いやすいです。

MacBook Pro 14インチ
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
MacBook Pro 16インチ
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

各プロセッサーの仕様の確認

M1 Pro / M1 Maxは、CPU、GPU、メモリを一つのシステムオンチップ(SoC)にまとめることで、CPUとGPUの2チップ構成よりも少ない消費電力と、冷却パワーで、高い性能を引き出すことが可能となっています。また、メモリがユニファイドメモリなので、CPUとGPU間での低速なインターフェイスを経由したデータ転送が不要になり、処理速度が向上するというメリットもあります。

M1 Proの仕様

M1 Proの仕様を確認します。

従来のM1チップが、CPU:最大8コア、GPU:最大8コア、最大メモリ16GB、160億個のトランジスタ搭載という構成であるのに対して、M1 Proチップでは、CPU:最大10コアGPU:最大16コア最大メモリ32GB337億個のトランジスタと、構成が大きくアップしています。

また、メモリ帯域が200GB/sと、従来のM1チップの3倍近くも高速になっています。ちなみに、クリエイター向けノートPCに搭載されるインテルCore i7-11800Hの最大メモリ帯域幅が、51.2GB/sであることを考えると、200GB/sというメモリ帯域幅は非常に広く、高速であることが分かります。

M1 Proチップ

 

M1 Maxの仕様

次に、M1 Maxの仕様を確認します。

M1 Maxチップは、CPU:10コアGPU:最大32コア最大メモリ64GB570億個のトランジスタという構成です。M1 ProチップとCPUコアの数は同じですが、GPUコア数と、最大メモリ容量が倍増しているのが特徴的です。また、メモリ帯域幅が400GB/sと、M1 Proのさらに倍になっており、この点もグラフィックス性能の向上に寄与していると思われます。

M1 MAXチップ

 

今回のレビュー機について、14インチのMacBook Proは、10コアCPU、16コアGPUのM1 Proを、 16インチのMacBook Proは、10コアCPU、32コアGPUのM1 Maxを搭載しています。以下、これらのレビュー機で、実際のベンチマークソフトを使って性能を計測した結果を掲載します。

 

CPU

CPU性能については、まずはMacのベンチマーク計測でよく使用されるGeekbenchのスコアを掲載します。

CPUに関しては、今回、M1 ProもM1 Maxも、どちらも10コアなので、スコアに大差はありません。 デスクトップ用のCPUの中でも性能の高い12コア24スレッドのRyzen 9 5900Xと、ほぼ同じマルチコアのスコアが出ています。

Geekbench 5
~ CPU性能の目安 ~
Apple M1 Max
Apple M1 Pro
他のCPUとの比較(Multi-Core Score)
デスクトップ用
Ryzen 9 5900X
12949
Apple M1 Max
10コアCPU
12758 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU
12623 (MacBook Pro 14)
Ryzen 7 5800H 7868
Apple M1 7528 (MacBook Pro 13)
Apple M1 7444 (MacBook Air)
Core i7-11800H 7374
Core i9-9980HK 6943 (旧MacBook Pro 16)
Core i7-1165G7 5491
他のCPUとの比較(Single-Core Score)
Apple M1 Max
10コアCPU
1784 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU
1770 (MacBook Pro 14)
Apple M1 1728 (MacBook Pro 13)
Apple M1 1716 (MacBook Air)
デスクトップ用
Ryzen 9 5900X
1617
Core i7-1165G7 1573
Core i7-11800H 1498
Ryzen 7 5800H 1418
Core i9-9980HK 1172 (旧MacBook Pro 16)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

続いて、CINEBENCH R23のスコアです。Geekbenchは割と負荷が軽めですが、CINEBENCH R23は、CPU使用率が100%になる高い負荷がかかります。

CINEBENCHの場合は、Geekbenchほど高いスコアは出ず、 デスクトップ用のRyzen 9 5900Xには遠く及ばないスコアです。それでも、Core i7-11800Hを軽く超えるマルチコアのスコアが出ているので、 十分高い性能だと思います。

シングルコアについても、1500を超えており、高いスコアです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Apple M1 Max
Apple M1 Pro
他のCPUとの比較(マルチコア)
デスクトップ用
Ryzen 9 5900X
20251
デスクトップ用
Ryzen 7 5800X
15646
デスクトップ用
Core i9-11900K
15513
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Pro
10コアCPU
12359 (MacBook Pro 14)
Apple M1 Max
10コアCPU
12332 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H 10593
Core i9-9980HK 8497 (旧MacBook Pro 16)
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Apple M1 7802 (MacBook Pro 13)
Core i7-11370H 7123
Apple M1 6987 (MacBook Air)
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
デスクトップ用
Core i9-11900K
1672
デスクトップ用
Ryzen 9 5900X
1611
デスクトップ用
Ryzen 7 5800X
1604
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max
10コアCPU
1534 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU
1531 (MacBook Pro 14)
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Apple M1 1493 (MacBook Pro 13)
Apple M1 1491 (MacBook Air)
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1382
Ryzen 7 5700U 1264
Core i9-9980HK 1198 (旧MacBook Pro 16)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

仕様では、M1 Proは最大200GB/sのメモリ帯域幅、M1 Maxは最大400GB/sのメモリ帯域幅となっており非常に高速です。

AmorphousMemoryMarkのアプリの結果は次のようになりました。このアプリでは、最大の帯域までは引き出せないのか、M1 MaxもM1 Proも、120GB/sあたりまでしか帯域は出ませんでした。それでも、従来のM1チップや、Intel版の旧MacBook Pro 16インチと比較すると、非常に速くなっています。

AmorphousMemoryMark
~ メモリ性能の目安 ~
メモリ速度
他のPCとの比較(シーケンシャルリード)
MacBook Pro 16
M1 Max
112.81GB/s
MacBook Pro 14
M1 Pro
108.24GB/s
MacBook Pro 13
M1
46.84GB/s
旧MacBook Pro 16
Intel
21.99GB/s

 

グラフィックス

グラフィックスの性能については、Geekbench 5のComputeのスコアを掲載します。 M1 Maxは、RTX 3050を下回るスコア、M1 Proにいたっては、GTX 1650を下回るスコアでした。

Geekbench 5 - Compute
~ グラフィックス性能の目安 ~
Apple M1 Max(Open CLで実行)
Apple M1 Pro(Open CLで実行)
他のグラフィックスとの比較(OpenCL)
GeForce RTX 3060
(130W)
101250
GeForce RTX 3050 Ti
(60W)
69874
GeForce RTX 3050
(60W)
57878
Apple M1 Max
32コアGPU
47590 (MacBook Pro 16)
GeForce GTX 1650 41076
Apple M1 Pro
16コアGPU
33024 (MacBook Pro 14)
Radeon Pro 5500M 8GB
27509 (旧MacBook Pro 16)
Apple M1 19142 (MacBook Pro 13)
Apple M1 18449 (MacBook Air)
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7内蔵)
17208
GeForce MX250 11550
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、GFXBench 5.0のスコアを見てみます。こちらはかなり高いスコアが出ており、M1 Maxについては、RTX 3060 Laptopの約1.7倍ものスコアが出ていました。 今回実際に計測はしていませんが、公式サイトのデータを見ると、 M1 Maxは、RTX 3080 Laptopと同じくらいのスコアが出ているようでした。

GFXBench 5.0 1440p Aztec Ruins (High Tier) Offscreen
~ グラフィックス性能の目安 ~
Apple M1 Max
Apple M1 Pro
他のグラフィックスとの比較(OpenCL)
Apple M1 Max
32コアGPU
310 fps (MacBook Pro 16)
RTX 3060
(130W)
175 fps
Apple M1 Pro
16コアGPU
165 fps (MacBook Pro 14)
RTX 3050 Ti
(60W)
115 fps
RTX 3050
(60W)
105 fps
Radeon Pro 5500M 8GB
92 fps (MacBook Pro 16)
Apple M1 77 fps (MacBook Pro 13)
Apple M1 77 fps (MacBook Air)
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7内蔵)
54 fps
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージは、シーケンシャルリードが7,000MB/s近く出ており、非常に高速です。

ストレージ性能の目安
~ AmorphousDiskMark ~
1TB SSD
他のストレージとの比較(Seq QD32 Read [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6825
6711
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

ここでは、クリエイター向けのソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。M1 ProおよびM1 Maxでは、H.264、HEVC、ProResのエンコードやデコードを専用に行う「メディアエンジン」という処理回路が搭載されています。 これにより、動画の書き出しなどが非常に高速化されています。なお、素材や編集内容によって、処理時間が変わります。また、計測時のソフトのバージョンも同じではありません。そのため、参考程度にご覧ください。

Final Cut Pro Xによる書き出し時間
XAVC Sで撮影した動画を書き出し

ソニーのカメラで撮影したXAVC Sの4K動画の書き出し時間を下に掲載します。32コアGPUのM1 Maxであれば、従来のM1の半分近い時間で書き出しすることが出来ました。

Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
3分22秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
5分38秒 (旧MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
6分00秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分30秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露出」+「サーキュレーション」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、Apple デバイス 4K、H.264(処理速度優先)で書き出したときの時間
ProRes RAWで撮影した動画を書き出し

次にProResで撮影した4K動画を4つ並べて、8K動画として書き出したときの時間については、かなり高速でした。M1のMacBook 13の4分の1程度の時間で終わっています。

なお、ProResで撮影できるカメラはかなり高価で、どちらかと言えばプロクリエイターが扱うコーデックでしたが、iPhone 13 ProであればProResで撮影できるので、個人での利用もこれから進んでいくかもしれません。

Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
2分43秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
6分00秒 (MacBook Pro 14)
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
10分41秒 (旧MacBook Pro 16)
Apple M1 11分29秒 (MacBook Pro 13)
※ ProRes RAWの4K/25p(約6分)の4つの動画を、並べて表示して8Kにし、「ファイルを書き出す(デフォルト)」を実行して、書き出したときの時間。編集は、それぞれの動画でカラーグレーディングのみ実施

※ 生成されたレンダリングファイルは削除して実行
※ 何度か計測し直して、最も適切な数値を掲載したので、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なっている部分もあります
DaVinci Resolve Studio 17による書き出し時間

次に、DaVinci Resolove Studio 17による書き出し時間を確認します。32コアGPUのM1 Maxであれば、かなり高速です。

インテル第11世代Core i9 + RTX 3080のようなハイエンド機のデータがないため、正確には分かりませんが、おそらくこのようなWindowsパソコンと同じくらいの書き出し時間になると思います。 

Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
6分01秒 (旧MacBook Pro 16)
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

次は、Premiere Proの書き出し時間を確認します。従来のM1発売日のときとは違い、Premiere Proもユニバーサルアプリに対応し、M1 Mac上での書き出しがかなり速くなっています。 

32コアGPUのM1 Maxであれば、Core i9-11900HおよびRTX 3080の構成のWindowsハイエンドノートPCよりも速い書き出し時間でした。非常に高速です。一方で、M1 Proは、RTX 3050搭載機レベルの書き出し時間でした。

Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i9-11900H
RTX 3060 (65W)
4分45秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-11370H
RTX 3050 Ti(60W)
5分49秒
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (旧MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroomの書き出し時間は次の通りです。Lightroomの書き出しは、基本的にCPUで処理するため、 M1 ProもM1 Maxも書き出し時間はほぼ同じでした。

Core i7-11800HなどのHシリーズの第11世代Coreプロセッサーよりは遅いですが、それでも十分速いと思います。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (旧MacBook Pro 16)
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※ プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。

 

USB Type-Cの動作テスト

MacBook Pro は「Thunderbolt 4」ポートを3つ備えており、PowerDelivery、DisplayPort出力に対応しているため、以下の全ての機器が使用できました。

充電器については、18Wと低い容量のものでも使用出来ました。18Wだとさすがに容量が小さすぎて充電がなかなか進みませんが、45WクラスのPD充電器でも、高い負荷をかけなければ割と使えます。いざというときのために常時カバンに入れておくのもいいでしょう。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

質量のチェック

MacBook Proの質量のチェックです。

メーカーサイトには、14インチモデルが1.6kg、16インチモデルが2.1kg(M1 Pro)、2.2kg(M1 Max)と書かれています。当サイトの計測値も、ほぼその通りです。

質量に関しては、高いパフォーマンスのノートPCとしては軽いほうだと思います。ただし、14インチモデルを持ち運び用のモバイルノートとして見て、X1 CarbonやVAIO SX14といったモバイルに特化したノートPCと比べると重いと感じるでしょう。

ACアダプターについては、GaNを採用している16インチモデルのACアダプターのほうが軽くなっています。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  14インチ 16インチ
M1 Max
PC本体 1.601kg 2.153kg
ACアダプター+電源ケーブル 351g 339g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MacBook Pro 16インチは、100Whのバッテリーを搭載しています。これは、ノートパソコンの中では、トップクラスの大容量です。そのため、高い性能と、解像度の高いディスプレイを搭載しながらも、下表のように長いバッテリー駆動時間を実現しています。

バッテリー関連の仕様
  14インチ 16インチ
バッテリー容量 70W 100W
ワイヤレスインターネット時 最大11時間 最大14時間
Apple TVアプリのムービー再生時 最大17時間 最大21時間
※画面輝度は約120cd/m2
※Davinci Resolveで編集中の動画(4K)をプレビュー再生(ループ)した時のバッテリー駆動時間

 

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は下の通りです。Final Cut Pro Xで、編集中の動画をループでプレビューさせたときのバッテリー駆動時間が7時間を超えていました。簡単な編集なら、かなり長い時間、バッテリー駆動できると思います。

また、動画を書き出したときに、バッテリーが何分もつかを計測してみました。こちらは10分間書き出して、そのときのバッテリーの減り具合から推定した数値となります。かなり重い負荷になりますが、2時間以上もちそうでした。ちなみに、4K10分の動画の書き出しなら、1パーセントくらいしかバッテリーは減りません。

当サイトによるバッテリー駆動時間の実測値
  14インチ 16インチ
Final Cut Pro X 動画プレビュー時 ※1 約7時間30分 約7時間30分
Final Cut Pro X 動画書き出し時 ※2 約2時間 約2時間20分
※画面輝度は約120cd/m2
※1 Davinci Resolveで編集中の動画(4K)をプレビュー再生(ループ)した時のバッテリー駆動時間
※2 10分間動画を書き出し、そのときのバッテリーの減り具合から推定した数値

 

急速充電に対応しており、かなり速く充電できます。

1時間あたりの充電容量
14インチ 88%(約61Wh)
16インチ 87%(約87Wh)
※充電残量が0%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

1080p FaceTime HDカメラを搭載しています。

Webカメラ

 

若干暖色系の色ですが、細部まで綺麗に映し出されており、レンズも明るいです。いいカメラだと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

静音性のチェック

MacBook Pro 2021年モデルの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。編集中の動画をプレビューしても動作音は聞こえませんでした。非常に静かです。動画書き出しのような高い負荷をかけても、他のノートPCと比較して低めの騒音値です。

騒音値
MacBook Pro 14(M1 Pro)
MacBook Pro 16(M1 Max)
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proによる動画プレビュー
左から3番目:Adobe Premiere Proによる動画の書き出し

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

編集中の動画をプレビューする程度の負荷であれば、特に熱くは感じません。ただし、動画の書き出しのような高い負荷だと、パームレストが熱くなりやや不快に感じます。 

また、MacBook Pro 14において、編集中の動画のプレビュー程度の負荷であれば、底面もそれほど熱くならないので、膝の上に置いて作業できそうでした。

PC本体の表面温度
MacBook Pro 14(M1 Pro)
MacBook Pro 16(M1 Max)
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

ディスプレイ解像度が高いこともあってなのか、アイドル時の消費電力はそこまで低くはありませんが、負荷をかけたときの消費電力が非常に低いです。ワットパフォーマンスは非常に高いです。

消費電力
MacBook Pro 14(M1 Pro)
MacBook Pro 16(M1 Max)
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MacBook Pro 2021年モデルの外観のチェックです。

MacBookらしいメタリックな質感ボディで、狭額ベゼルでノッチ(ディスプレイ上部のくぼみ)を設けているため、ディスプレイが大きく見えます。

 

天板にはアップルマークが付いており、鏡のように輝いています。

 

高さは、14インチモデルが1.55cm、16インチモデルが1.68cmとなっており、薄型です。

 

ただ、全体的にふっくらとした丸みがなくなり、やや角ばった形状になりました。前のデザインのほうが良かったと思う人もいそうです。

 

ディスプレイが開きやすいように、指を入れられるくぼみがあります。

 

コースターのような形の指紋認証装置を搭載しています。

 

14インチモデルも16インチモデルも、ポート構成は同じで、SDXCカードスロット、「Thunderbolt 4」ポートが3つ、HDMIポート、「MagSafe 3」ポート、ヘッドフォンジャックが搭載されています。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面は吸気口などがなく、シンプルです。

 

MacBook Pro 14インチの底面カバーを開けたときの内部はご覧のようになっています。いつ見ても、MacBookの中は綺麗です。ただし、パーツ交換は基本的に出来ません。 

 

MacBook Pro 16インチの内部は下図のようになっています。

 

ACアダプターは、14インチモデルが、67Wまたは96Wとなっています。16インチモデルはGaN(窒化ガリウム)を採用した140WのACアダプターとなっています。16インチモデルのACアダプターのほうがサイズは大きいですが、14インチモデルのACアダプターより軽くなっています。

USB-C - MagSafe3 ケーブルの長さはどちらも一緒で、2mです。

 

まとめ

以上が、MacBook Pro 14インチおよび16インチモデルのレビューです。

進化したM1 ProまたはM1 Maxを搭載することで、非常に高いパフォーマンスを発揮し、消費電力も低い製品です。特にチップ内に「メディアエンジン」を搭載することで、動画の書き出しなどが非常に速くなっています。

消費電力が低いため、市販のUSB-C充電器が使いやすいですし、高めの負荷をかけてもバッテリーが減りにくく、動作音も静かです。

ノートPCとしてはスピーカー音が非常に良いのも嬉しいです。

ただし、当サイトの計測では、ディスプレイの色域がDisplay P3を100%カバーしていませんでした。何か特別な計測方法が必要なのかもしれないので、ここは他のメディア記事を待ちたいと思います。⇒CalMAN Studioで計測したところ、DCI-P3カバー率 約96%の十分な色域がありました。

フリッカーが発生していた点はやや残念です。動画ではなく、画像の編集などをする方には、従来のディスプレイのほうが良かったと思うかもしれません。

 

「高性能」と「省電力性」を高い次元で実現

MacBook Pro (2021年モデル)

特徴

  • M1 Pro / M1 Maxによる高いパフォーマンス
  • 高い省電力性能
  • メディアエンジン搭載で、動画編集が快適

こんなあなたに

  • プロクリエイター全般
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